屋根にも?ハクビシンのフンの被害と対策を徹底解説

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 私達の生活圏に悪影響を及ぼす害獣として分類されるテンを皆さんは御存じですか?
ハクビシンによる被害は様々ありますが、その中でも厄介な被害のひとつにフンによる被害があります。
今回はそんなハクビシンのフン被害に注目し、ハクビシンのフンの危険性と被害の場所を屋根に絞り解説していきます。


ハクビシンはどんな生き物?

ハクビシンは沖縄を除いた日本全域に生息する夜行性の野生動物です。
その名前の通り、額から鼻にかけて白い筋模様があるのが特徴で此処がアライグマやタヌキとの大きな違いになります。

ハクビシンは基本的に木の上で生活する動物ですが、民家や建物にも住み着く為私達の生活にも悪影響を及ぼす害獣として指定されています。
木登りや綱渡りを得意としている為、近くの木から屋根裏などに住み着いてしまうのです。

ハクビシンはためフンという一か所にフンを溜める習性を持っており、この習性が私達の生活に悪影響を与える場合もあります。

また基本的に定住する事が無い為、一軒の家屋が被害に遭うとその周辺の家屋にも被害が及ぶ可能性があります。

ハクビシンのフンによる被害


さて、ハクビシンのフンによる被害にはどのようなものがあるのでしょうか?
ハクビシンのフンによる被害は大きく分けて3つに分類されます。

悪臭被害


ハクビシンが屋根の上にてフンをした場合、長く放置しすぎると悪臭が発生します。
先程の項目でも解説したようにハクビシンは溜めフンという習性を持っています。
その為一度屋根の上にフンをされるとずっとフンが溜まっていってしまい、処理が大変になる可能性があるのです。
屋根の上だからと放置してしまいがちですが、放置してしまうと被害が悪化するので早めの対処がオススメです。

健康被害


 またハクビシンのフンが招くのは悪臭だけではありません。
ハクビシンのフンは様々な病原菌を保有しており、対処を間違えると健康被害に発展します。
ここではハクビシンが保有している病原菌や寄生虫について解説していきます。

サルモネラ菌
サルモネラ菌は感染すると食中毒を行う事で広く知られている病原菌です。
感染した場合、急な発熱や腹痛、下痢などの症状が現れ2日から7日ほど続く場合が多いです。
サルモネラ菌由来の食中毒は比較的軽いと言われていますが免疫の少ない高齢者や幼児が感染した場合、脱水症状などが併発し命を落とすリスクも伴います。

エルシニア菌
エルニシア菌はサルモネラ菌と同じく食中毒を引き起こす病原菌であり、ハクビシンが保有する菌の1つです。
エルニシア菌の大きな特徴として0℃から4℃でも増殖が可能になりこの点がサルモネラ菌と大きく異なります。
しばしば右下腹部に強い痛みが生じる為、偽虫垂炎の症状とよく似ています。
重症化した場合脳や内臓に障害が生じる大変危険な感染症です。

カンピロバクター
カンピロバクターもハクビシンのフンが保有している可能性がある病原菌の一種です。
感染すると前述のサルモネラ菌やエルニシア菌と同じく食中毒を発症し、症状自体もサルモネラ菌やエルニシア菌などの他の最近食中毒と似通っています。
一週間で完治するケースが殆どですが、感染した数週間後にギランバレー症候群が発症するケースも報告されています。
ギランバレー症候群が引き起こす症状としては手足のしびれや顔面の神経麻痺、呼吸困難などが挙げられますが菌血症や肺炎などの合併症に発展する可能性もある為注意が必要です。

ノミやダニによる被害
ハクビシンのフンが引き起こす被害は細菌だけではありません。
ノミやダニの寄生虫による被害も多く報告されています。
ノミやダニは私達人間に寄生した場合様々なアレルギー症状を引き起こしますが、特にダニ類は命の危険がある感染症の原因にもなりえるので大変危険です。
ダニが人間に付着する事で発症する感染症として挙げられるのが以下の3点です。

日本公紅班熱
ダニの仲間であるマダニを媒介して感染する感染症の一種です。
毎年100人以上が感染しており、感染した際に見られる症状として発熱や倦怠感、発疹などが挙げられます。

ツツガムシ病
ツツガムシ病はマダニの仲間であるツツガムシに刺される事によって感染します。
正確にはツツガムシが保有しているリケッチアという病原菌によって感染すると言われており、主な症状としては高熱や発疹、頭痛やリンパ節の腫れなどが挙げられます。
また重症化した場合肝機能不全を起こす場合があるので大変危険な感染症になります。

重症熱誠血小板減少症候群(SFTS)
SFTSはマダニを媒介して感染する感染症の一種です。
感染した際の症状として発熱や倦怠感、吐き気や意識障害などが挙げられますが、重症化した場合多臓器不全を引き起こす可能性があり、命に関わります。

汚損被害

ハクビシンのフンは住宅の汚損に繋がる場合もあります。
ハクビシンの糞尿を放置してしまうと床などが腐り落ちてしまったり、シミになってしまうのです。
また被害が悪化すると天井の柱などが腐り崩落に繋がる危険性があります。
この被害は屋根裏や天井裏だけではなく屋根の上でも同じ事態に繋がるので十分な注意が必要です。

他にもある!ハクビシンによる被害


また、ハクビシンによって引き起こされる被害はフンだけに留まりません。
ペットを襲ったり、畑などを荒らすという被害も毎年報告されています。

ハクビシンは基本的に大人しい性格ではありますが、春から夏にかけて発情期と出産期を迎えます。
その際のハクビシンはとても凶暴になり、犬や猫などのペットに襲い掛かって来る可能性が高いです。咬まれたりして傷を負う場合もあればハクビシン自身が保有する病原菌によって人獣共通の感染症に罹る可能性もあります。

また凶暴になったハクビシンは人間にも襲い掛かって来る可能性があるので十分な注意が必要です。

ハクビシンは屋根の上にもフンをする?


さて、ハクビシンが糞をするのは屋根裏だけではありません。
実はハクビシンは屋根の上でもフンをする可能性があるのです。
ここではハクビシンが屋根の上にフンをした場合の危険性について解説していきます。

雨どいの角や付近、二階の窓にフンが溜まりやすい


ハクビシンが屋根の上でフンをする場合、雨どいの角などにする場合が多いのです。
また二階建ての場合二階の窓部分にもフンが溜まる可能性があり放置してしまうと悪臭被害に発展する可能性もある為、屋根の上にフンを見つけた場合は必ず専門の業者に相談してください。

フンを放置してしまうと家屋の崩落被害に


上記でも解説したようにハクビシンは1か所にフンを溜める習性がある為、フンが雨どいに詰まってしまい水が溢れてしまう可能性があるのです。

雨どいが詰まってしまうと外壁の劣化や雨漏りの原因にもなり、そうなると修繕費も高額になってしまうので決して放置はしない様にしてください。

害獣は駆除しちゃいけない!「鳥獣保護法」とは


害獣に指定されているハクビシンですが、実はハクビシンを始めとした害獣は国の法律で個人が無断で捕獲や駆除を行えません。
その法律こそが鳥獣保護法になります。
この項目では鳥獣保護法がどういうものなのかについて解説していきます。

鳥獣保護法はどういう法律?


鳥獣保護法とは野生動物の保護や狩猟の適正化を図る為に設けられた法律になります。
ハクビシンを含む害獣に分類される動物もその殆どが鳥獣保護法の対象になっており、ハクビシンを個人が無断で捕獲や駆除を行うと1年以下の懲役または100万円以下の罰則になってしまうのです。

個人で駆除または捕獲を行う場合、行政に申請しなければならない上時間も掛かる為ハクビシンの追い出しや駆除を行う場合は専門の業者に相談する事をお勧めします。

専門業者に依頼する時にも確認が必要

また鳥獣保護法は専門業者にも適用される為、適切な免許を保持している会社に依頼する必要があります。その免許こそが狩猟免許になります。
専門業者に依頼する際は免許の有無も確認が必要です。

ハクビシンが屋根の上にフンをした場合の対策について


それではいよいよハクビシンが屋根の上にフンをした場合の処理と対策について解説していきます。
またハクビシンが屋根でフンをしていた場合、高所での作業になる為危険が伴います。基本的には専門業者に依頼し駆除してもらう事がオススメです。

長袖や不織布マスクを着用し、菌を吸い込まないようにする


ハクビシンのフンを処理する時、最も気を付けたいのがフンから舞う菌を吸い込んでしまう事です。
先程の項目でも解説した通り、ハクビシンのフンは様々な菌を保有している為下記のものを準備し菌対策を万全にしましょう。

長袖の服
長ズボン
不織布マスク
防塵ゴーグル
ヘアゴム(必要があれば)
ゴム手袋又はビニール手袋

また使用後は処分する事になる為使い捨てまたは100円均一などで道具を揃えましょう。

ホウキと塵取りを使い、フンを集める


被害を防ぐための服装に着替えたら、次に溜まったフンを集めます。
フンに素肌が触れない様に気を付けながらホウキと塵取りを使いフンを集めます。

集めたフンは可燃ごみ袋に入れ、被害が出ない様に口をしっかり閉めます。
この時に使うホウキと塵取りは使い捨ての物を使用し使い終わったら処分する事を忘れないようにしましょう。

フンが付着していた場所を消毒殺菌する


フンの除去が終わったら、フンが付着していた場所の殺菌と消毒を行います。
フンの処理を忘れてしまうと害虫発生の原因となってしまいノミやダニが増えてしまう可能性があるのです。

またハクビシンが再侵入しないよう、このタイミングで侵入経路の封鎖を行いましょう。

ハクビシンの対策方法


フンの処理が終わったら、続いてハクビシンが再侵入しない為の対策を行います。
ここでは主に屋根の上にフンをした場合の対策について紹介していきます。

侵入経路の封鎖
ハクビシンが屋根の上でフンをしない為には侵入経路の封鎖が有効です。
ハクビシンは頭が通る隙間であれば侵入できてしまう上、木登りを得意としている為簡単に屋根に上れてしまうのです。
その為侵入経路も複数あります。

住宅の通気口
縁の下
住宅の近くに立っている木や塀

特に屋根の上にフンの被害が見られる場合は近くの塀や立っている木が原因となる場合が多いです。
その為可能であれば木を切ってしまう、屋根そのものに登れないように有刺鉄線を張るなどの対策が挙げられます。

忌避剤を使う
忌避剤を使うのもハクビシンの対策として有効です。
現在ハクビシン用の忌避剤は様々なタイプのものが売られている為、ご自身の環境に合わせたものを使う事が出来ます。

スプレータイプ
殺虫剤の要領でワンプッシュする事でハクビシンの嫌がる匂いを発しハクビシンを追い払う事ができます。
ただし製品によって効果の期限はそれぞれ違っているので、購入前に効果の範囲や期限を確認しておきましょう。

吊るし型
此方もハクビシンの嫌がる匂いでハクビシンを追い出すことができます。
取付が簡単な製品も多い上、移動も簡単なのでハクビシンの侵入経路を確認できている場合は此方の吊るし型を使うのも有効です。

LEDライトなどを使用する
ハクビシンは明るい光にも弱い為LEDライトを設置する事も対策として有効です。
基本的にハクビシンは強い光を嫌がりますが、青色のLEDもハクビシンが苦手な色としている為、追い払う事ができます。
コンセント型、USB充電型など様々なタイプのものが売られていますが、屋根の上に設置する場合ソーラー式のものがお勧めです。
日中に充電し、夜に強い光を発してくれる為稼働時間を確認する手間がいりません。

ハクビシンの侵入経路を特定した上でハクビシンの通る場所に設置しましょう。

専門業者に依頼する
またハクビシンの対策は個人では非常に難しいと言われており被害が屋根の上の場合高所での作業になり大変危険です。
そんな時は専門業者に依頼してみましょう。
「でも専門業者に頼むのは少し不安」「選び方がわからない」という方の為に今回は専門業者を選ぶ際のコツを簡単に解説します。

クチコミで評価が高い所を複数選出し、その中でも成功実績が多い会社を選ぶ
現地調査を行ってくれる会社を選び、現地調査の際に細かい作業工程や現状を確認
相談の段階でスタッフの対応が丁寧な会社を選ぶ
保証期間やアフターケアの有無を確認し、追加料金が無いかなどの確認も行う
複数の会社から見積もりを貰い、自分の予算に近いものを選ぶ

まとめ

ハクビシンが屋根の上で糞をした場合の対策、いかがでしたでしょうか?
ハクビシンの被害は1か所だけに留まらない場合が多く、他の家屋を巻き込んでしまう場合もあります。見つけた際は早めの対策を行ってください。
害獣駆除ガイドではハクビシンを始めとした様々な害獣対策を公開しております。
是非一度他の記事もご覧になってください。

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