ハチは自分で駆除が出来る?方法と対策を解説

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 皆さんはハチの被害に遭った事はあるでしょうか?昔から私達の身近に存在し、それでいて凶暴で恐ろしい存在のハチ。家の中や近所に巣を作られてしまったら怖いですよね。
今回はそんなハチの生態から解説し、最終的にご自身で出来るハチの駆除方法について解説していきます。


ハチはどんな種類がいるの?ハチの種類と生態について


始めに皆さんはハチにはどんな種類がいるかを知っていますか?一口にハチとは言っても種類によって被害の規模も異なってきます。ここではそんなハチの種類と生態について解説していきます。
 日本には様々なハチが生息していますが、その中でも私達人間を襲うのは以下の三種類が代表的です。

スズメバチ


三種類の中では最も攻撃性が高いのがスズメバチです。
活動時期は7月から10月が最も活発になると言われており、雨や低い気温は苦手です。
昼間に活動をし、此方が刺激をしない限りは襲ってくる事はありません。
そしてスズメバチの中でもその種類は更に細かく分けられます。

オオスズメバチ
身体も大きく非常に気性が荒いのが特徴のスズメバチです。
土の中に巣を作る習性がある為、舗装されていない山道などを歩いているとうっかり刺激してしまう可能性があるので大変危険です。
活動時期は主に5月~10月とされています。

キイロスズメバチ
オオスズメバチの次に危険と言われているのがこのキイロスズメバチです。
キイロスズメバチは家の軒下や木の枝に巣を作り「引っ越し」をする習性があります。
万が一刺されてしまうと何度も毒針を刺してくる上、巣が巨大化するまで気付きにくいのも大きな特徴です。

コガタスズメバチ
スズメバチの中でも大人しい性格に分類されるのがこのコガタスズメバチです。
コガタスズメバチは私達が最も遭遇しやすいハチとされており、庭の茂みや軒下など私達の生活圏に巣を作ります。大人しいからと言って無暗に巣に悪戯したり刺激をしたりすると攻撃をしてくるので注意が必要です。

モンスズメバチ
日本での生息は少ないですが、凶暴性で言えばオオスズメバチ、キイロスズメバチに次ぐのがモンスズメバチです。基本的には雑木林などで生活していますが、民家の屋根裏に巣を作る場合もあります。
キイロスズメバチと同じく「引っ越し」の習性を持っており、巣が巨大がするまでは気付きにくい場合が多いです。またモンスズメバチはハチの中でも珍しく、夜間も活動を行う問われております。

アシナガバチ


スズメバチよりも大人しい種類に当たるのがアシナがバチです。長い脚が特徴で、スズメバチとは対照的にゆったりとした速度で飛びます。
基本的に此方が急に巣に近づいたりしなければ襲ってくることはありませんが、スズメバチと同様何度も毒針で刺すことが出来る為、むやみに刺激をしてはいけません
6月~8月頃が最も活動的になると言われています。

ミツバチ


ハチの中でも穏やかな性格で小さく可愛らしい性格が特徴のミツバチは此方から攻撃しない限りは攻撃をしてきません。しかしミツバチは毒針を人間の皮膚に残していく為刺された場合は落ち着いて毒針を抜き取る必要があります。

ハチの被害は恐ろしい…ハチに関する被害事例について


 毎年ニュースでも目撃されるハチによる被害事例は皆さんもよくご存じかと思います。。その中には死亡した例も少なくありませんよね。
 ハチは此方に攻撃の意図がなくとも、ハチ自身が「攻撃された」と認識すると襲い掛かって来てしまいます。

では実際にどのような場面でハチに刺されるのでしょうか?そして刺されて死亡した場合の原因は何なのでしょうか?

登山や公園にて気付かずに巣に近づいてしまった場合
庭の中に巣を作られ、庭の手入れ中に巣に近づいてしまった場合
屋根裏などに巣を作られ、駆除しようとしてハチを刺激してしまった場合

 他にも近づいてきたハチを追い払おうとした結果攻撃されたと認識され襲われてしまうケースもあるようです。ハチは危機に陥ると仲間を呼んで一斉に攻撃する習性を持つ種類も多い為、数十か所を一気に刺されて…という場合もあります。

何故ハチに刺されての死亡事故が多いのか


ハチが保有する毒には人間の身体に有害な成分が多く含まれている為、ハチに刺されて死亡に至る原因の多くは致死量の毒を体内に注がれる事です。
それではハチに刺された時に起こる症例としてどのようなものがあるのでしょうか?
ハチに刺された際、多くの場合は皮膚が赤く晴れ、発熱や吐き気を催す場合が多いです。
しかし全身に症状が出てしまった場合は要注意。以下にて全身に症状が出るアナフィラキシーショックについて解説します。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックとは全身に症状が現れる急激なアレルギー反応を示します。

アナフィラキシーショックにかかると血圧が低下し全身に血液が回らなくなってしまい意識状態の悪化等が見られます。蕁麻疹やかゆみなどから始まり、喘鳴や息苦しさ、嘔吐や下痢などの症状が現れ、速やかに医療機関にて適切な処置を受けなければ死に至る可能性があります。

ハチ対策の前に…もしハチに刺されてしまったら?


 ハチに刺されてしまうと、どうしても慌ててしまいますよね。どのような対処が適切かどうか分からない…という方も多いのではないでしょうか?ここではハチに刺された場合の正しい対処について解説していきます。

ハチを刺激しない様にそっとその場を離れる


 ハチに刺された時は決して走り回ったり手で振り払ったりなどせず姿勢を低くして、その場をそっと離れましょう。下手に刺激してしまうと仲間のハチまで刺激してしまう可能性があります。

水でハチの毒液を洗い流す


 その場から離れることが出来たらハチの毒液を水で洗い流しましょう。傷口から毒を手で絞り出しながら洗い流します。ハチの毒液は水に溶けてくれるので、念入りに絞り出して洗い流すことが大切です。
 もしハチの毒針が皮膚に残ってしまっている場合はピンセットなどを用いて抜き取りましょう。

薬を塗る


 水で毒液を洗い流したら次は傷口に薬を塗ります。ステロイド軟膏などがおすすめです。
薬を塗ったら保冷材などを当ててよく冷やしましょう。
ここまで完了したら医療機関などを受診し適切な処置を受けましょう。

もしもの場合は病院へ


 ハチに刺された際に呼吸が息苦しい、嘔吐や下痢などの症状が出た場合は速やかに救急車を呼び医療機関を受診してください。
 ハチの毒液はアナフィラキシーショックという危険な症状を引き起こす可能性がある為、特に二回目に刺されてしまうと命に関わる場合があります。

自分で出来るハチの駆除と対策!


 それではいよいよ「自分でもできる駆除のやり方」について解説していきます。
しかしハチの駆除には大変なリスクが伴います。もし自分では難しいと感じられたら無理はせず専門の駆除業者に相談してみてくださいね。

ハチの種類や巣の大きさによっては専門業者へ
 まず、自力での駆除を考えている場合は巣の大きさやハチの種類を知っておくことが大切です。
先ほどの項目でも説明した通り、ハチは非常に攻撃性の高いスズメバチから比較的おとなしいと言われれるミツバチまで様々居るのです。
 以下に記載されている基準を満たしているまたは超えている場合、決して自力ではなく専門業者に相談してくださいね。

自力駆除の目安は?

開放的な場所で手の届く高さにある
巣の大きさが直径15cm以内
ミツバチなどの攻撃性の低いハチ

 巣の大きさが15cmを超えてしまうとそれだけ働きバチの数も多い為、下手に刺激をしてしまうと集団で襲ってくる可能性が高いです。
 特にスズメバチは攻撃性も高く凶暴な為、自力での駆除は極力控えたほうが良いでしょう。

ハチの駆除の際に必要なもの

ハチの巣用駆除スプレー
長い棒
虫取り網
ゴミ袋
防護服
懐中電灯

巣の位置を確認


日中の明るい時間帯に、巣のおおよその位置を把握しておきましょう。
この時近づきすぎるとハチを刺激してしまう可能性がある為、遠目からで構いません。

21時過ぎをめどに防護服などを着用し、作業スタート
ハチは日中に活動する種類が多い為、夜は比較的おとなしいです。
駆除を決行するのであれば21時過ぎを狙いましょう。この時、防護服の着用などを決して忘れないでくださいね。

巣の位置まで近づき殺虫剤をかける


 巣から2cm~3cm離れた場所から、巣の表面に殺虫剤を噴射します。この時、出来る限りで構いませんので、巣の入り口に向かって噴射するようにしましょう。スプレーに反応した働きバチによって大きな羽音が聞こえてきますが、2~3分はひるまずに噴射を続けてください。
 巣の駆除に使うスプレーは容量などに注意しましょう。中途半端な量であったりそもそもが小さい缶だと途中で切れてしまう可能性があります。

巣を処分する


長い棒などを用いて巣を落とします。この時なかなか巣が落ちてくれない場合がありますがそんな時は無理をせず一度諦める事も大切です。また、戻りバチや駆除しきれなかったハチが襲ってきても慌ててはいけません。殺虫剤を撒きながらゆっくりと低姿勢で後退しましょう。

ハチの巣を落とす事が出来たら、可燃ゴミ袋内にも殺虫剤を撒き蜂の巣を入れしっかり封をして可燃ごみとして処分します。

一週間ほどは戻りバチにご注意!


 巣を処分しても、一週間はハチが巣に戻ってきてしまう場合があります。
そうなると再度巣を作る可能性が出てきてしまうので、巣があった場所にも一週間程度は殺虫剤を撒き続けるようにしてください。こうする事で同じ場所に巣を作ってしまうのを防ぐ事が出来ます。

まとめ


 自分で出来るハチの駆除方法について、いかがでしたでしょうか?
適切な対処と対策を身に着け、ハチに怯えることなく生活したいですね!
害獣駆除ガイドではハチ以外にも様々な害虫や害獣の対策について解説しています。是非一度他の記事も読んでみてくださいね。

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