害獣が家に出現した場合は?害獣の種類と対策を徹底解説

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皆さんは害獣の被害にあったことがありますか?害獣というと人によってはあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、害獣の被害は身近に潜んでいます。そこで今回は害獣の種類を始め、害獣による被害の実態とその駆除方法について解説していきます。

害獣の種類とは?

それでは害獣とは一体どういった動物を指しているのでしょうか?害獣は様々いますがここでは家屋に悪影響を与える害獣について紹介します。

ネズミ

家屋に被害を与える害獣の1つ目はネズミです。家屋に悪影響を与えるネズミは主にドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。これらを総称して家ネズミと呼ばれています。

ネズミは一見すると小さく可愛い外見をしていますが、げっ歯類に分類されるネズミはあらゆるものを齧ってしまいます。

その為、ネズミが原因となった火災事故も過去に報告されています。

アライグマ

アライグマは、頭胴長が40㎝から60㎝となる野生動物の1種であり、害獣に分類される動物です。

かわいらしい見た目とは対照的に性格は非常に凶暴であり、一度家屋に住み着いてしまうと対策をするだけでも此方に被害が及ぶ可能性があります。

バランス感覚に非常に優れており、家の近くに木が立っていると木を伝い、家屋内に侵入してくる可能性があります。

テン

テンは体長が約65cmほどからなる害獣の一種です。見た目としてはイタチによく似ており夏には黒ずんだ黄褐色、冬は明るい黄褐色と季節によって体毛の色が変化するという特徴を持っています。

性格としては攻撃的な性格をしており、対策などの際に不用意に近づいてしまうとこちらが怪我をしてしまうリスクがあります。

イタチ

イタチは体長が約39cmからなる害獣の一種です。現在日本にはニホンイタチとチョウセンイタチの二種類が生息しており、日本家屋で巻き起こる被害の殆どがチョウセンイタチによるものと報告されています。

性格としては非常に獰猛であり、不要に近づくと引っかかれたり噛みつかれたりしてしまうというリスクもあります。

ハクビシン

ハクビシンは体長が約90cmから110cmとなる害獣の一種です。見た目としてはアライグマとよく似ていますが見分ける最大の特徴は額から鼻先までにある白い模様です。

ハクビシンは完全な夜行性であり、木登りを非常に得意としております。基本的に臆病な性格とされているハクビシンですが、危険と認識されてしまうと襲いかかってくるリスクもあります。

コウモリ

コウモリは頭胴長が38mmから60mmからなる害獣の一種です。日本に生息するコウモリの中でも家屋を住処としているのはアブラコウモリのみとされており別名イエコウモリとも呼ばれています。

体の色は黒褐色から暗灰褐色であり、2cmほどの隙間があれば簡単に家屋に侵入できてしまうという特徴があります。

またコウモリのフンは他の害獣と異なり乾燥しており、粒子を吸い込むだけでも人間の体に悪影響を及ぼすと言われています。

害獣の被害事例

次に害獣が人体や家屋に与える悪影響について解説していきます。

騒音被害

家屋に影響を与える害獣が起こす被害として知られているのが騒音被害です。

これは屋根裏に侵入するネズミ、コウモリの羽音も当てはまります。害獣の多くは夜行性である為、私達が寝静まる深夜に活動するのです。夜中にどたばた走る音や鳴き声が聞こえてしまうと寝不足になったりストレスに繋がります。騒音が長く続くとノイローゼを引き起こしたり、様々な二次被害に繋がる為、夜中に屋根裏や軒下から物音が聞こえた場合、害獣の侵入を疑うべきでしょう。

健康被害

害獣が家屋に侵入することで巻き起こる被害の2つ目は健康被害です。害獣の多くは自身の体や糞尿に様々な菌を保有しており、家屋だけでなく私達の体にも悪影響を与える場合があります。

ここでは害獣が媒介し感染する病気を3つ紹介します。

狂犬病

狂犬病は、コウモリを始めとした害獣を媒介して感染する可能性がある病気の一種です。

症状としては初期に発熱や倦怠感、疲労感などの症状から始まり、症状が悪化すると不安状態や厳格、水を恐れるといった脳炎症状が引き起こります。

狂犬病における死亡率は100%と言われていますが、現在日本での狂犬病は確認されていません。

しかし、野生動物でもある害獣が保有している可能性もあり、駆除の際には注意が必要です。

レプトスピラ菌

レプトスピラ菌はハクビシンを始めとした害獣の尿が保有している可能性がある病気の一種です。

症状としては3日から2週間ほどの潜伏期間の後、発熱や悪寒、結膜充血などの症状が見られ風邪にも似た軽症型から皮膚や白目の部分が黄色くなる黄疸や出血、腎不全など重症に至るケースもある恐ろしい病気です。

トキソプラズマ

トキソプラズマもハクビシンを始めとした害獣が媒介して感染する可能性がある病気の一種です。

症状としては体中の痛み、発熱といったインフルエンザに似た症状が現れ、重症化した場合、脳に感染が広がり失明する可能性もあります。

免疫機能に障害がある場合、死に至る可能性もあるといわれています。

汚損被害

害獣が家に侵入することで巻き起こる被害の3つ目は建物の汚損被害です。

害獣は家に侵入し住み着いてしまうと家の柱を齧ってしまったり、家屋内で排泄をして暮らします。その中でもアライグマやハクビシン、テンは貯めフンという習性を持っており、1箇所に排泄を行います。溜まった排泄は悪臭の原因になるだけではなく、天井裏や屋根裏の板材を腐らせる原因となり、重みで床が抜けてしまう可能性があるのです。

一度上記の汚損被害に遭ってしまうと、家屋の修繕などで多額の修繕費を払うことにもなるため、害獣の侵入を疑ったら1日も早い対策を行いましょう。

害獣の殆どは個人での駆除ができない

次に害獣の駆除における注意点について解説していきます。

実は害獣の殆どは個人での駆除は法律によって禁止されています。この法律を鳥獣保護管理法といい、個人での駆除には市役所に捕獲許可を申請する必要があるのです。

しかし一度害獣に侵入されてしまっている場合、申請許可が降りるのを待っているだけでは被害が進行してしまいます。既に侵入をされている場合は慌てずに専門の業者に依頼しましょう。

捕獲許可の申請の際に必要となる書類

鳥獣の捕獲等許可申請書

実施者名名簿

捕獲場所がわかる図面

また個人で駆除などを行う場合、狩猟免許などが必要になる場合がある為注意が必要です。

専門業者に依頼してみよう

それでは害獣を駆除したい場合、一体どうすれば良いのでしょうか?答えは専門業者に依頼するです。害獣はそれぞれ専門の駆除業者が存在しており、免許を保持した業者が駆除を行います。

専門業者に頼むのは初めてで不安に感じる方でも以下のポイントを参考にすることでしっかりとした会社に依頼することができます。

口コミなどでスタッフの対応が良い会社を選ぶ

専門業者を見分ける方法の1つ目は口コミなどでスタッフの対応が良いとされる企業を選ぶです。

口コミの評価が高ければ接客態度が良いスタッフがいる証明にもなり、電話の際も安心できます。

しっかりした会社のスタッフであれば電話対応まで丁寧な為、電話の際にもスタッフの対応は丁寧かどうかを見極めることが大切です。

ホームページなどを確認し、成功実績などが豊富な会社を選ぶ

専門業者を見分ける方法2つ目は実績や成功事例が多い会社を選ぶです。

自社のホームページなどで成功事例や実績は確認することが可能で、事例が多ければ多いほど知識と経験が豊富な業者が多い会社となります。対応が良い業者を一通り選んだ後にホームページなどを確認し、更に絞り込んでみましょう。

現地調査を無料で行ってくれる場所をピックアップする

専門業者を見分ける方法3つ目は現地調査を無料で行ってくれる場所です。詳しい作業工程は話を聞いただけではわからず、実際に現場を見てみないとわかりません。現地調査を渋ったりする会社は控えたほうが良いでしょう。実際に現地調査を行わず法外な値段を請求されたという事件も過去に報告されている為、現地調査の有無は専門業者選びにおいて重要なポイントです。

現地調査の際に細かく説明してくれる会社を選ぶ

専門業者を見分ける方法4つ目は細かい説明を行ってくれる会社を選ぶです。しっかりした会社であれば現地調査の際に詳しい現状やどういう作業工程になるのかを詳しく説明されます。また作業工程をしっかり説明してくれる業者は知識と経験が豊富である為、安心して任せることができます。

説明を踏まえて見積もりを確認することで、想定外の料金になることを防ぐことができます。

保証やアフターケアなどを確認して自分に合ったものを選ぶ

専門業者を見分ける方法5つ目は保証やアフターケアなどを確認して自分にあったものを選ぶです。

一口にアフターケアと言っても会社によっては保証の年数も内容も異なります。再発した際の対応なども含めて、保証を選ぶと安心です。

複数の見積もりを貰い、自分の予算や状況に合わせたものを選ぶ

専門業者を見分ける方法6つ目は複数社の見積もりを貰うです。同じ作業工程や保証であっても料金設定は会社によって異なる場合があります。作業工程の内容や保証の内容をしっかり確認して自分の環境に合ったものを選びましょう。

その他の対策について

害獣の駆除は禁止にされていますが、対策までが禁止されているわけではありません。むしろ日頃からの対策をすることで害獣を遠ざけることができます。

侵入経路の封鎖

害獣が家屋に侵入しない為の対策の1つ目は侵入経路の封鎖です。害獣によって侵入する隙間はそれぞれですが、隙間を塞ぐことで害獣の被害を防ぐことができます。多くの害獣は体の大きいアライグマであっても10cmほどの隙間があれば侵入ができてしまいます。

また害獣が侵入する経路として以下のものが挙げられます。

壁の隙間

配管工

換気扇などの隙間

壁の隙間はパテなどで塞ぎ、換気扇などにはフィルターなどを設置することで害獣の侵入を防ぐことが可能です。また配管工などの大きめの経路には目の細かい金網などを固定し設置することが効果的です。

忌避剤の使用

害獣が家屋に侵入しないための対策2つ目忌避剤の使用です。忌避剤は駆除剤とは異なり、害獣が嫌がる成分が含まれている為、害獣を遠ざけたり、追い出したりするのに有効です。

それぞれの害獣に専用の忌避剤があり、ホームセンターや通販などで購入することができます。忌避剤には殺虫剤の要領で使用できるスプレータイプから、設置するだけで効果を発揮する固形タイプなど様々なものがあります。自分の環境に合わせたものを使用しましょう。

また忌避剤はそれぞれ効果の期間が異なる為、購入の際には効果の期間を確認し、こまめに取り替えたり、撒いたりすることが必要になります。

LEDライトや超音波機器の使用

害獣が家に侵入しない為の対策3つ目はLEDライトや超音波機器の使用です。害獣の多くは夜行性であり、強い光に弱い動物が多いです。しかし長期間の効果は少なく害獣側が慣れてしまうケースもあります。他の対策と併せて使用することがおすすめです。

また超音波機器も同じく、ひとつの音波では害獣側が慣れてしまい効果が薄れてしまいます。

慣れを防ぐ為に機器を購入する際には複数の音波が収録されているものを選び、日によって音波の種類を変えることがおすすめです。

まとめ

害獣が家に出た場合の駆除と対策、いかがでしたか?殆どの害獣が個人での駆除を禁止されている分、害獣の侵入にできるだけ早く気づくことが大切です。早期発見と的確な対策をしていきましょう。害獣駆除ガイドでは様々な害獣の対策について解説しています。ぜひ他の記事も読んでみてください。

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