テンのフンは危険?被害と対策を徹底解説

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 皆さんはイタチによく似た生き物「テン」をご存じですか?
テンの被害に既に遭われた方も居れば、テンという名前自体を初めて聞いたという方もいるのではないでしょうか
イタチと同じく害獣に分類されるテンはそのフンにもかなりの有害性を秘めています。
今回はそんなテンのフンの有害性を中心にその処理方法と対策について解説していきたいと思います。


テンとはどういう生き物?基本的な生態とフンの特徴

イタチ科であるテンは、その姿もイタチによく似ていますがその生態はイタチと少し異なります。
 まずテンの最大の特徴としてテンは季節によって体毛の色が変化します。


夏には黒みがかった黄褐色の体に黒い毛並みの顔、冬には明るい黄褐色の体に白い毛並みの顔となるのです。
 またテンは体長も胴体が45cm程、尾の長さが20cmほどとイタチより大きいのもイタチとは異なる特徴です。
 テンは日本全域に生息しており、本来は森林や水場などに生息しています。ですが近年は私達の生活圏が広がった事もあり、市街地などでもテンが目撃されるようになったと言われているのです。

また繁殖期には家屋の天井や屋根裏などに侵入し、住み着いてしまう為少し厄介な動物です。
 
 

テンのフンの有害性とは?


 それではテンのフンにはどのような有害性が含まれているのでしょうか?テンのフンの有害性は大きく3つに分類されます。

悪臭被害


テンが住み着いた際の被害として最も多いのがテンのフンが放つ悪臭の被害です。
テンの糞尿は非常に強い匂いを発する為、直接的な被害はなくとも悪臭被害で悩まされる事が多いようです。
 またテンのフンはイタチのフンとよく似た細長い形状をしており、テンのフンのほうが僅かに大きいのが特徴です。またイタチとは異なり排泄の量も多いのが見分けるポイントです。

健康被害

 またテンは糞尿やテン自身も様々な病原菌を保有している為、テンが住み着く事で人体にも悪影響を及ぼしかねません。テンを媒介する病原菌は様々ありますが今回は以下の3つに絞って解説していきます。

 食中毒の原因になり得る
 テンは糞尿に様々な病原菌を保有しています。
私達人間に悪影響を及ぼす細菌も非常に多く、なかには食中毒や重症化すれば命に関わりかねない感染症を保有している可能性が高いのです。
 食中毒の症状として吐き気や嘔吐などが代表的ですが、免疫が少ない小さなお子様やご年配の方が感染した場合脱水症などを引き起こし、生死に関わります。
 この為テンの対策などを行う際は決して素手などで触ったりしないようにしてくださいね。

ノミやダニなどが発生する原因になる
またテンの糞尿が及ぼす悪影響としてノミやダニなどの寄生虫被害も挙げられています。
何故かというと、テン自身がノミやダニの巣窟となりやすく、一匹当たりにおよそ1000匹以上のダニを保有していると言われているのです。
 ノミはすぐに人に危害を加えるというわけではありませんが、テンを巣としているノミが溢れてしまった場合私達人間に寄生する可能性がある為大変危険です。
 特にダニの中にマダニが潜んでいた場合、私達人間が刺されてしまうとSFTS(重症熱誠血小板減少症候群)などの命に関わる深刻な感染症を引き起こす場合があります。
 テンの直接的な被害は少ないからと放置したりせず、なるべく早く専門業者への相談を行ってくださいね。

皮膚炎や喘息などアレルギーの原因になる
 またノミやダニは喘息や皮膚炎の原因になるとも言われています。
特に小さなお子様などはノミやダニに狙われやすく、女性の方も注意が必要になります。
 テンを追い出せても、ノミやダニが残っている可能性があるので駆除後の清掃は念入りに行うようにしましょうね。

汚損被害


 またテンが家屋に住み着く事によって引き起こされる被害のひとつに家屋への汚損があります。
テンが天井や屋根裏に侵入し排泄などを行うと上記で解説した悪臭の被害だけでなく糞尿を放置することによって、天井や屋根裏が腐ってしまい最悪抜け落ちる可能性もあるのです。
 またテンが屋根裏の柱や断熱材、配線などを齧ったりすることで思わぬ修繕費を支払う事にもなりかねません。日頃からの対策を万全にしてテンを寄せ付けない環境を作ることが大切です。

テンのフンの処理方法

 次にテンのフンを見つけた際の処理の方法について解説していきます。上記でも解説した通り、テンのフンには様々な病原菌が潜んでおり、大変危険な上処理が甘いと匂いによってテンが再侵入してしまう可能性があります。しっかり準備をしてからテンのフンの処理に臨みましょう。

準備するもの

使い捨ての長袖の服とズボン
ゴム手袋
不織布マスク
髪が長い場合は髪をまとめる為のヘアゴム
可燃ごみ袋
ホウキと塵取り
強力除菌アルコール
雑巾などの拭き取れるもの

フンの処理の流れ


 上記のアイテムの準備が整ったらいよいよテンのフンの処理に移ります。
処理の際は長袖の服やゴム手袋などを身に着けテンのフンが素肌に触れないように注意してくださいね。

ホウキと塵取りを使い、天井裏に溜まった糞を全て回収し可燃ごみ袋にまとめる
ゴミ袋の口は二重にして閉じて、糞尿の匂いが外に漏れないようにする
糞をされた場所や柱などを強力除菌アルコールなどで拭き取り、テンの再侵入を予防する

駆除しちゃダメ!テンを対策する上での注意事項


 さて、ここまでテンとそのフンの有害性について解説してきましたが、テンを対策する上で非常に大切な注意事項があります。
 実はテンを始めとした害獣は鳥獣保護法という法律にて守られており、個人が無断で捕獲や駆除などを行うと罰則の対象になってしまう事があるのです。ただしテンの場合亜種であるツシマテンは対象外になるようです。
ですので、テンを対策する際は十分に注意しなければなりません。
 また専門業者に依頼する場合でも、鳥獣捕獲許可や狩猟免許を得ている業者でなければ、罰則の対象になってしまう場合がありますので業者に依頼する際はしっかり免許の有無を確認してくださいね。

テンの対策と再発防止の為に出来る事


 それではいよいよ、テンの対策について解説していきます。

上記でも解説した通りテンの駆除や捕獲は法律によって禁止されています。テンを自力で追い出す事が難しいという方は是非専門業者への依頼も視野に入れてみてくださいね。最後には専門業者の選び方についても解説しています

害獣除けアイテムの使用


 テンの対策をする上で通販などで購入できる害獣専用の超音波機器やLEDライトなども有効です。
充電式や電池式など様々なタイプがあり、それぞれに長所がありますが今回オススメしたいのはソーラー充電式の機器です。太陽光での充電が可能になれば、稼働可能時間を気にする必要がなくなるのでお得ですよね。
また充電式や電池式にする場合は、予め稼働が可能な時間を調べておくと対策がしやすいです。

 そして害獣用超音波機器などを利用する上で注意するべきなのが、こういった害獣対策アイテムは何度も同じものを利用するうちにテンが超音波や光に慣れてしまう可能性があるのです。
 こういった慣れを防ぐにはこまめに音や光の種類を変える事が大事になって来るので害獣対策アイテムをご利用の際は、買う前に複数種類の音や光を出す事が可能かどうかを確認するといいでしょう。

忌避剤を撒く


 テンを対策する上で忌避剤を撒く事も有効です。
テンはオオカミやキツネの尿の匂いを嫌う動物ですので、テンが苦手とする匂いを撒いておくだけでもテンを対策する事は可能です。
 オオカミやキツネの尿の匂いを使った忌避剤などはお近くのドラッグストアや通販で購入する事が可能です。忌避剤には様々なタイプがあり、スプレータイプや固形タイプなどがありますが特にスプレータイプは殺虫剤の要領でプッシュするだけで撒く事が出来るのでお勧めですよ。
 ただし、製品によって効果の持続時間なども変わってきますので、購入の際は持続時間を確認してからご自身の環境に合わせた物を購入してくださいね。

専門業者に依頼する


 上記でも解説した通り個人がテンなどの野生動物を無断で捕獲や駆除をする事は法律で禁止されています。でも自力で対策を行ってもテンが出ていってくれないという場合がありますよね。
そんな時こそ専門業者に依頼を視野に入れて見ましょう。勿論専門の業者に頼むことが初めてで不安な方も多いかと思います。
どんな基準で会社を選ぶべきなのか迷いますよね。そんな方に向けたオススメの選び方を解説していきます。

クチコミやホームページの成功実績を確認した上でスタッフの対応の良さを調べる
まず、業者を選ぶうえで成功実績やスタッフの接客対応はとても大事になってきます。
インターネットの口コミなどを確認し、その会社のスタッフがどのような対応をするのかを見てみましょう。接客態度が評価されているスタッフがいる会社はしっかりした会社である事が多いです。
 また、会社のホームページから成功実績を確認する事も忘れてはいけません。
何故かというと、成功実績が多い会社である程スタッフの知識や経験が豊富な場合が多いのです。
折角頼むのであれば、確実な駆除作業ができる専門業者を選びたいですよね。
 この時に、先ほどの項目で説明した鳥獣保護法に抵触しない為にも狩猟免許や鳥獣捕獲許可などを持っているスタッフであるかどうかを確認しておきましょう。

現地調査の有無を確認し、細かい作業工程を尋ねて内容を把握しておく
 テンを始めとした害獣駆除において、専門業者が現地調査を行うかどうかなどは非常に重要になってきます。
 何故かと言うと、現地調査を不可とする業者に当たってしまうと業者は現場の状況が詳しく分からないので作業内容も適切なものではなくなる可能性がありますし、過去に現地調査を行わない業者に依頼した結果法外な料金を取られたというトラブルも発生しています。
 こういった事が起こらない為にも現地調査はとても大切になってくるのです。
また現地調査を行った時点で正確な見積書は完成していることが殆どなので、この時点で一度確認しておくと良いかもしれません。
 アフターサービスはどうなるのか、保証はどれくらいになって追加料金はあるのかなども一緒に確認しておきましょう。

複数の会社から見積もり書を貰い、ご自身の環境に合った会社の料金を選ぶ
 また、見積もり書は一社からだけでなく複数の会社から貰うようにしましょう。
先ほども解説した通り保証期間や料金などは会社によってそれぞれ異なってきます。長い保証期間があるものもあればアフターサービスの値段が細かく違ってきたりもするので是非ご自身の料金プランに合わせた会社を選んでくださいね。

まとめ


 テンのフンの有害性とその対策、いかがだったでしょうか?見た目は非常に愛らしい顔をしていますがテン自身もテンから排泄されるフンにも様々な有害性が潜んでいます。
ご自分や家族の安心した生活の為にも、日頃からのテン対策を心掛けたいですね。
 害獣駆除ガイドではテンを始めとした様々な害獣や害虫の対策について解説しています。
よろしければ一度他の記事にも目を通してみてくださいね。

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