「コウモリが1匹いたけれど、他にもいる可能性はある?」
「コウモリがいたので、追い出し方を教えてほしい」
この記事では、コウモリが1匹いたら複数いる可能性が高い理由や、コウモリを見つけたときに最初に取るべき行動、避けたほうが良いNG行動について解説します。
コウモリ被害にお悩みの方や、完全に駆除したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
コウモリが1匹いたら複数いる可能性は高い!

コウモリは1匹見つけると、複数いる可能性が高いでしょう。その理由は、主に以下の2つです。
・集団で営巣する習性がある
・今1匹しかいなくても今後増える可能性が高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
集団で営巣する習性がある
コウモリを1匹見つけると複数いる可能性が高い理由の1つは、コウモリに集団で営巣する習性があるからです。
コウモリは集団行動を好みます。夕暮れ時に複数のコウモリが空を飛び回る様子を見たことがある方も多いでしょう。巣作りに関しても同様で、複数のコウモリが1か所にまとまって営巣します。
このため、コウモリを1匹見つけた場合には、他にも複数いる可能性が高いのです。
今1匹しかいなくても今後増える可能性が高い
コウモリは繁殖力の高い生物として知られています。毎年出産し、一度の出産で1〜4匹の子どもを生むため、爆発的に数が増える可能性が高いのです。
なお、日本に多く生息しているアブラコウモリは、生まれてから3か月ほどで繁殖できるようになると言われています。繁殖可能になるまでの期間が非常に短いことからも、コウモリが急増する状況は容易に想像できるでしょう。
コウモリが室内に侵入してきた場合の対処法

コウモリが室内に侵入してきた場合の対処法は、以下の3つです。
・窓を開けて出ていくのを待つ
・忌避スプレーでの追い出し
・LEDライトで照らす
コウモリへの対応を誤らないように、それぞれチェックしていきましょう。
窓を開けて出ていくのを待つ
コウモリを室内で見つけたときや、外から侵入してきた場合には、窓を開けてコウモリが出ていくのを待ちましょう。下手に刺激すると、コウモリが暴れて事態を悪化させかねません。
例えば手で追い払おうとすると、コウモリに噛まれる可能性があります。また、追い払おうとして驚かせてしまうと、コウモリが室内を飛び回りかねません。コウモリは多くの病原菌を有しているため、床や家具類に病原菌が付着する恐れもあるでしょう。
コウモリによるケガや室内の汚染をできる限り避けるには、無理に追い出そうとするのはNGです。
忌避スプレーでの追い出し
コウモリが自然に出ていかないときには、忌避スプレーでの追い出しを試みましょう。
窓を開けているにも関わらずコウモリが外に出ていかない場合、コウモリが室内の環境を好んでいる状況と言えます。具体的に、コウモリの多くは温度が25〜30℃、湿度は40%前後の環境を好むため、室外の気温や湿度が高すぎたり低すぎたりする場合には、室内に留まる可能性が高いでしょう。
対策として、忌避スプレーを室内に充満させたり、コウモリの方に噴射したりすることで、室内に居づらくさせて追い出す方法をおすすめします。
ただし、忌避スプレーには臭いが強いものも多いため、室内で使用する際にはとくに注意が必要です。
LEDライトで照らす
LEDライトで照らす方法もおすすめします。コウモリは夜行性で、明るい光が苦手です。LEDライトのように強い光はとくに嫌いなため、光を当てられることで室外に逃げていくでしょう。
また、コウモリが家具のすき間などに入り込んでしまったときにも、LEDライトで照らすのが効果的です。
なお、忌避スプレーやLEDライトのように、コウモリが嫌がるものについて以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
コウモリを見かけてもしてはいけないNG行動

コウモリを見つけた場合、やってはいけない行動もあります。具体的には以下の2つです。
・素手で触れる
・無許可での殺傷
NG行動についても理解して、無用なトラブルは避けましょう。
素手で触れる
NG行動の1つ目は、コウモリに素手で触ることです。
ケガを負うだけでなく、コウモリの体には人に感染すると重症化する病原菌が数多く存在しています。例えば、ヒストプラズマ属菌というカビが原因のヒストプラズマ症が挙げられるでしょう。コウモリを介してヒストプラズマ症になると、咳や発熱、倦怠感や筋肉痛といった症状につながります。重症化すると、呼吸困難に陥る危険性もある、大変恐ろしい病原菌です。
また、ウイルス感染の原因となるダニやシラミなどがいることも忘れてはいけません。
コウモリに素手で触る行為は、健康を害するリスクを一気に高めます。絶対にやめましょう。
なお、コウモリは糞にも危険が潜んでいます。コウモリの糞の危険性や対策については、以下の記事をご覧ください。
無許可での殺傷
コウモリを無許可で殺傷するのはNGです。「被害を受けているのに、なぜ殺傷してはいけないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実はコウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」によって保護されており、許可なく殺傷すると罰せられるのです。被害を受けているからと言って、傷つけたり殺したりしてしまうと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるため注意しなければなりません。
コウモリによる被害を受けている場合でも、例えば毒餌やトラップはむやみに使えません。基本的には、追い出すことが目的となるでしょう。
参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」
追い出すだけでは完全なコウモリ駆除は不可

コウモリは鳥獣保護法によって保護されており、自力でできる対策としては「追い出し」が基本になることは前述しました。
一方、追い出すだけでは帰巣本能のあるコウモリはまた戻ってきてしまいます。再度住みつくのを避けるには、コウモリの侵入経路を完全に封鎖することが必要です。
しかし、コウモリの侵入経路は小さい場合が多いため、見つけるだけでも専門的な技術が求められます。また、侵入経路が高所にある場合には、封鎖するのに危険もともないます。
自力での完全なコウモリ駆除は、極めて難しいのが実情です。自力で対策した場合の、再被害につながる可能性の高さや、高所作業等による危険性を踏まえると、コウモリ駆除の専門業者へ依頼したほうが良いでしょう。
なお、コウモリ駆除を専門業者に依頼する場合の料金面については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
コウモリ駆除でお悩みなら協会の相談窓口をご活用ください!

コウモリ駆除でお悩みの方は、「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください。
「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」は、野生鳥獣とのより良い関係性構築のために取り組みを行っています。具体的には、害獣駆除にとどまらず、害獣に関する教育・研究や情報提供、環境保全なども行っている団体です。
コウモリの追い出し方から、駆除を依頼する専門業者の選び方まで、相談内容はどんなに些細なものでも問題ありません。
コウモリ駆除のお悩みを解消するために、ぜひお役立ていただけると幸いです。
まとめ

この記事では、コウモリが1匹いると複数いる可能性が高いと言われる理由や、コウモリを見つけたときに最初にすべき行動、NG行動について解説しました。
コウモリは集団で営巣する特徴を持つことや、繁殖力の高さから、1匹見かければ複数いる可能性が高いでしょう。1匹だけと油断せずに、再び被害を受けたり被害が拡大したりする事態は避けなければなりません。
しかし、鳥獣保護法によってコウモリは無許可での殺傷ができないため、自力での対策には限界があります。完全に駆除したい場合には、専門知識やノウハウのある業者に駆除依頼するのが理想的でしょう。
なお、業者選びやその他コウモリ被害に関してご不安がある方は、協会の無料相談もぜひご活用ください。
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