コウモリを寄せ付けないためにはどうする?対処法を解説

コウモリ

「最近、自宅周辺でコウモリをよく見かける」
「ベランダに落ちている黒いフンは、コウモリかも…」
「一体どうすれば、二度とコウモリを寄せ付けないようにできるの?」

自宅にコウモリの気配を感じ、不安になっていませんか?家に住み着いたコウモリを放置すると、健康被害や家屋の劣化につながる恐れがあります。

この記事では、コウモリを寄せ付けないための方法や放置した場合のリスク、専門家への相談の必要性について詳しく解説します。コウモリ被害の不安を解消し、安心して過ごせる毎日を取り戻すためにも、ぜひご一読ください。

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コウモリを寄せ付けない5つの方法

自分でできるコウモリを寄せ付けない方法は、以下の5つです。

  • 忌避剤を使用する
  • 光を嫌う性質を活かし、ライトをLEDに交換する
  • 雨戸やシャッターの開閉をこまめに行う
  • 水たまりなど湿気の多い場所を減らす
  • コウモリがいない状態で侵入経路を封鎖する

効率的な駆除のためには、コウモリの習性を理解し対策場所に応じた方法を組み合わせることが大切です。

忌避剤を使用する

コウモリ対策には、忌避剤の使用が有効です。

忌避剤とは、コウモリが嫌がるニオイや成分を利用して、自発的に遠ざけるための薬剤のことです。ホームセンターやドラッグストアなどで手に入る忌避剤は、主に以下の3種類に分けられます。

タイプ即効性持続性使用に向いている場所
スプレータイプ非常に早い数時間~数日屋根裏、換気口、シャッターや雨戸の隙間などの狭い場所
くん煙タイプ早い数時間~数日屋根裏全体、密閉できる倉庫・物置などの広い空間
固形・ジェルタイプ穏やか1~3ヶ月程度ベランダ、屋根裏、軒下などの侵入路周辺

コウモリを追い出す段階でおすすめなのは、即効性のあるスプレータイプとくん煙タイプです。一方、住処から追い出したコウモリの再侵入予防には、持続性の高い固形タイプやジェルタイプの忌避剤が向いています。

ただし忌避剤の効果は永続的ではないため、追い出した後の根本対策も必要になる点を忘れてはいけません。

なお再侵入予防には超音波装置を使うこともあります。超音波装置の詳細については、以下の記事をチェックしましょう。

光を嫌う性質を活かし、ライトをLEDに交換する

夜行性で暗い場所を好むコウモリの習性を利用し、ライトを設置するのもコウモリ対策としては有効です。

コウモリ対策におすすめなのは、昆虫を呼び寄せる紫外線をほとんど放出しないLEDライトです。海外の研究では、LED照明の近くではコウモリの活動が45%も減少する傾向があると報告されています。蛍光灯や白熱灯などは、コウモリのエサとなる昆虫を呼び寄せてしまうので避けましょう。

なお、ライトによる対策だけではコウモリが慣れてしまい、再び戻ってきてしまうケースもあります。コウモリを寄せ付けないようにするためには、他の方法と組み合わせてより確実な再発防止策を講じましょう。

参考:LEDs Magazine「LED照明がコウモリの活動に影響

雨戸やシャッターの開閉をこまめに行う

雨戸の戸袋やシャッターを日常的に開け閉めすることも、コウモリ対策の一つです。

雨戸やシャッターは、雨風をしのげるうえに暗く狭いため、コウモリにとっては絶好の隠れ家となってしまう恐れがあります。特に長い間しめっぱなしになっている場合は「静かで安全な場所」と認識されやすいため、要注意です。

しかし雨戸やシャッターを日常的に開閉しておけば、コウモリに「住みにくい場所」と思わせ遠ざけることができます。

水たまりなど湿気の多い場所を減らす

コウモリを寄せ付けないためには、自宅周辺から湿気の多い場所を減らしましょう。

日本の家屋に住み着くアブラコウモリの主食は、蚊やユスリカなどの小さな昆虫です。水たまりや湿気の多い場所では昆虫が発生しやすいため、結果的にコウモリを寄せ付けてしまいます。

雨水が溜まったままのバケツや古タイヤなどを片付ける、定期的に草むしりをするなど、昆虫の発生源をなくすよう工夫しましょう。

コウモリがいない状態で侵入経路を封鎖する

一度駆除したコウモリの再侵入を防ぐために最も重要なのが、侵入経路の封鎖です。

コウモリには、元いた場所に戻ってくる習性があります。また体は非常に小さく、1.5cm程度の隙間さえあれば簡単に侵入してきます。

怪しいと思われる場所は、コーキング剤や目の細かい金網などを使って徹底的に隙間を埋めましょう。

コウモリが住み着きやすい箇所については、以下の記事でも詳しく紹介します。

コウモリを放置すると起きる被害

コウモリを放置すると、以下のような被害が起きる恐れがあります。

  • 感染症・アレルギーなどの健康被害
  • フンによる汚染被害
  • 家屋の老朽化

「姿が見えないから」「たまに音がするだけだから」と、対策を後回しにしてしまうのは非常に危険です。コウモリの気配に気づいたら、早めの対策を検討しましょう。

感染症・アレルギーなどの健康被害

コウモリの体やフンには様々なウイルスや病原菌、寄生虫が付着していることが多いため、感染症やアレルギーなどの健康被害のリスクが考えられます。

例えば乾燥して粉末状になったフンを吸い込むと、アレルギー症状や喘息などの二次被害の原因にもなり得るため注意が必要です。また日本では稀ですが、海外ではヒストプラズマ症など呼吸器系の感染症を引き起こした事例も報告されています。

コウモリが原因で起こる感染症については、以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。

参考:厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」

フンによる汚染被害

コウモリを放置すると、フンによる家屋の汚染被害が起こる恐れもあります。

コウモリが屋根裏や壁の中、換気扇のダクト内などに住み着くと、糞尿が悪臭やシミの原因となり、日常生活に支障をきたしかねません。

また糞尿はゴキブリやハエなどの害虫の栄養源となり、さらなる害虫被害を招くケースも考えられます。

家屋の老朽化

コウモリを放置すると、家屋の老朽化につながる場合もあるため注意が必要です。

コウモリの糞尿は酸性の性質を持っており、長期間放置すると建材を腐食させる原因となります。

特に天井裏に大量のフンが溜まると、重みで天井板が抜け落ちてしまうなど深刻なケースも報告されています。糞尿によるシミや腐食は、家の美観を損なうだけでなく資産価値の低下にも直結する問題です。

コウモリ駆除は専門業者への依頼がおすすめ

自分でできる対策もありますが、コウモリ被害を安全かつ確実に解決するためには、専門の駆除業者への依頼がおすすめです。

ここでは専門家に頼るべき理由を「法律」と「作業の危険性」の両面から解説します。

コウモリの捕獲や殺傷は法律で禁じられている

たとえ自宅での駆除作業であっても、コウモリを捕獲したり殺傷したりすることは法律で禁止されています。

実はアブラコウモリは「鳥獣保護管理法」という法律によって保護されている野生動物です。そのため許可なく捕獲したり傷つけたりすると法律違反に該当し、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される恐れがあります。

自分でコウモリ駆除を行う場合は、忌避剤などを使って「追い出す」ことと「侵入させない」ことを徹底し、慎重に作業を進めなければなりません。

専門業者は、法律を遵守した適切な方法でコウモリ対策を行います。「うっかり法律違反を犯してしまった」とならないためにも、専門業者への依頼が安心です。

参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」

封鎖作業は難易度が高い

再発防止には侵入経路を塞ぐ必要がありますが、一般の方には難しい作業です。

コウモリが侵入する隙間は屋根や壁の高所にあることが多く、脚立などを使った作業には転落の危険が伴います。さらに、コウモリはわずかな隙間からでも出入りできるため、経路をすべて特定するのは困難です。追い出しきれないまま封鎖してしまうと、家屋内でコウモリが閉じ込められ、死骸による害虫被害や悪臭の原因になる恐れもあります。

一方、経験豊富な専門業者は建物構造とコウモリの生態に精通しており、的確な調査で侵入経路を特定します。高所作業にも慣れているため、専門業者に任せるのが最も安全で確実です。

専門業者の選び方のコツについては、以下の記事も参考にしてください。

コウモリ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください

「せっかく追い出したのにすぐ戻ってきた」「侵入口が他にもありそうで不安」など、コウモリ被害にお困りの方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください。

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、コウモリをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。

経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。「この程度で相談していいのかな?」と思うような小さな被害でも、早めの対応が結果的に大きな被害防止に繋がります。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

コウモリの被害は、正しい知識と手順で対処すれば解決できます。自分だけでの作業が難しいと感じた場合は、無理をせず信頼できる専門業者に相談するのがおすすめです。

コウモリ被害を早期に解決し、安心できる住まいを取り戻しましょう。日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、コウモリの被害でお困りの際はぜひ一度ご利用ください。

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