コウモリの活動時間はいつ?駆除におすすめな時間帯や時期も解説

コウモリ

コウモリは、毎日ほぼ決まった時間に巣からエサを探しに出ていき、決まった時間に帰ってきます。

コウモリが巣を留守にする時間帯がわかれば、接触のリスクを避けながら効率的に対策を進めることが可能です。一方活動時間を知らずに行動すると、せっかくの対策が無駄になったりコウモリを必要以上に刺激してしまったりしかねません。

この記事では、コウモリの具体的な活動時間から、自分でできる対策、駆除の際の注意点までを徹底解説します。コウモリの活動時間を知り効率的な駆除を実施することで、家族が安心して暮らせる家をいち早く取り戻しましょう。

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コウモリの活動時間はいつ?

コウモリは主に以下のスケジュールで活動しています。

時間帯コウモリの行動
夕暮れ時(日没後10~30分)エサとなる虫を探すために、巣から一斉に外へ出ていく
夜間(日没後~夜明け前)蚊やユスリカなどの小さな虫を捕食するために飛び回る
夜明け前エサ探しを終え巣に戻る
日中巣の中で休息する

コウモリの活動時間は、主に日没後から夜明け前までです。

ただし、活動時間は時期によって異なる場合もあるので注意しましょう。特に冬眠から目覚める春先や冬眠に備えて栄養を蓄える秋は、コウモリの活動が活発になり、日没前や夜明け後も飛んでいることがあります。

対策を行う際は、季節による活動時間の変動も考慮するとより効果的です。

参考:国立研究開発法人 国立環境研究所「侵入生物データベース(アブラコウモリ)」

活動時間に合わせて行うコウモリ対策のポイント

自分でできる活動時間別コウモリ対策のポイントは、以下の3つです。

  • 日中に巣の場所を調査する
  • 追い出し作業は夜間に行う
  • 翌日の日中に侵入経路を封鎖する

ここからは、それぞれの対策の具体的な方法についてみていきましょう。

日中に巣の場所を調査する

コウモリが巣の中で休んでいる日中は、コウモリと直接接触するリスクが低く、調査と駆除の準備に最適な時間です。

まずは懐中電灯を手に、フンが落ちている場所の真上(屋根裏、軒下、換気口など)を注意深く観察し、巣の場所や侵入経路の見当をつけましょう。

また追い出しに使う忌避剤などの準備や、フンの清掃も済ませます。フンを取り去る際は、病原菌を吸い込まないようマスクやゴーグル、ゴム手袋を着用し、掃除機は使わずに濡れた布などで静かに拭き取るようにしてください。

追い出し作業は夜間に行う

追い出し作業のベストタイミングは、コウモリがエサを探しに巣から出ていった後の夕方~夜の時間帯です。

追い出し作業には、主にコウモリが嫌がるハッカの成分などが入った忌避剤を使用します。

忌避剤には、以下のようなタイプがあります。

タイプ使用場所特徴
スプレータイプ巣の入り口、壁の隙間など即効性が高く、ピンポイントに直接噴射できる
くん煙剤タイプ屋根裏全体など煙が隅々まで行き渡るので、広い箇所に使いたいときに便利
置き型・ジェルタイプ屋根裏など閉鎖的で雨風が当たらない箇所に設置すると、長期間の効果が期待できる

忌避剤はホームセンターやドラッグストアなどでも簡単に手に入ります。コウモリがいなくなったのを確認したら、巣のある場所や侵入経路と思われる場所の特徴に応じて忌避剤を散布・設置し、戻ってきたコウモリが巣に入るのを防ぎましょう。

また忌避剤以外に、超音波やLEDライトを使った駆除方法もあります。詳しくは以下の記事を参考になさってください。

翌日の日中に侵入経路を封鎖する

コウモリが巣にいないことを確認した翌日の日中は、再発防止作業のための時間です。

コウモリは元の場所に戻ってくる習性があります。忌避剤などの効果は一時的なため、たとえ一時的に駆除できても、放置するとくり返し被害に悩まされることになりかねません。

侵入経路と疑われる場所は、金網やシーリング材、パテなどを使って徹底的に塞ぎましょう。コウモリは1~2cmのわずかな隙間でも入ってくることがあるため、丁寧に行うことが大切です。

あわせて知っておきたい「駆除に適した時期」

コウモリ駆除のベストシーズンは、春と秋です。

以下の表で、季節ごとのコウモリの特徴をチェックしましょう。

季節対策のおすすめ度コウモリの特徴
春(4~5月)冬眠から目覚め、活発に巣を出入りするため、追い出しが成功しやすい
夏(6~8月)×出産と子育ての時期。飛べない子供が巣にいる可能性が高く、閉じ込めてしまう危険がある
秋(9~10月)冬眠に備えて活発に活動する。巣が留守になる時間が多く対策しやすい
冬(11~3月)×冬眠で動きが鈍っている。忌避剤に反応せず、巣から出て行かない恐れがある

1日の活動時間に加え、コウモリ駆除に適した時期を把握することで、より安全で効率的な対策が期待できます。

参考:浜松市「よくある質問(ペット・動物)」

コウモリの季節ごとの行動については、この以下の記事もご確認ください。

コウモリを駆除する前に知っておくべき4つのリスク

コウモリ対策を自分で行う際には、あらかじめ以下の4つのリスクを把握しておきましょう。

  • 病原菌や寄生虫による健康被害のリスク
  • 「鳥獣保護管理法」に違反してしまうリスク
  • 不完全な駆除による被害深刻化のリスク
  • 作業中の思わぬ事故のリスク

上記のリスクを知らないまま駆除を行うと、状況が悪化したりさらなるトラブルに巻き込まれたりする恐れもあります。

病原菌や寄生虫による健康被害のリスク

コウモリを駆除する際には、病原菌や寄生虫による健康被害に十分注意しましょう。

コウモリのフンには、重い肺炎のような症状を引き起こす「ヒストプラズマ症」などの病原菌が含まれている恐れがあります。またコウモリの体にはダニやノミが寄生していることも多く、アレルギーや喘息の原因になりかねません。

厚生労働省や各自治体の保健所なども、コウモリを含む野生動物との接触には注意を呼びかけています。フンの清掃などを行う際は、ゴーグルやマスク、ビニール手袋をつけ、吸い込んだり直接触れたりしないように工夫することが大切です。

参考:厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」

コウモリが引き起こすアレルギーや感染症については、以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。

「鳥獣保護管理法」に違反してしまうリスク

コウモリ駆除を進めている中で、知らず知らずのうちに法律違反を犯してしまうケースにも注意が必要です。

実はコウモリは「鳥獣保護管理法」という法律で守られており、都道府県知事の許可なくコウモリを捕まえたり、殺したりすることは禁じられています。

コウモリ駆除に起こりうる以下のような行為は、法律違反に該当する可能性があります。

  • 殺虫剤などでコウモリを殺してしまうこと
  • 網などで捕まえること(逃がすつもりでも、許可なく捕まえること自体禁止)
  • 粘着シートなどで羽を傷つけてしまうこと
  • 巣の中にいることを知りながら、出入り口を塞いで外に出られなくしてしまうこと(結果的に中で死んでしまうから)

自分でできるのは、あくまで「追い出す」ことだけです。鳥獣保護管理法に違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるケースもあるため、慎重な作業を心がけましょう。

参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」

不完全な駆除による被害深刻化のリスク

コウモリの駆除が不完全な場合、被害がさらに深刻化する恐れがあります。

コウモリの侵入経路を素人が完全に見つけ出すのは至難の業です。もし一ヶ所でも見落としがあれば、再び侵入されかねません。

また追い出しが不完全なまま侵入口を塞いでしまい、家の中にコウモリを閉じ込めてしまうケースにも注意が必要です。閉じ込められたコウモリが中で死骸となると、異臭や虫の発生源になるなど、被害がさらに拡大してしまいます。

作業中の思わぬ事故のリスク

駆除作業中は、思わぬ事故に巻き込まれてしまうリスクも伴います。

コウモリの巣は、屋根裏や軒下、2階の戸袋など、高くて暗い場所にあることがほとんどです。慣れない場所での脚立を使った作業は、転落や転倒による大ケガにつながる危険性があります。

特に高所での作業に慣れていない人は、適切な対策を講じた上で、無理のないように十分注意しましょう。

「やっぱり難しい…」と感じたらプロに相談するのがおすすめ

ここまで読んで「自分だけでのコウモリ駆除は難しいかもしれない」と少しでも感じたら、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご利用ください。

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、コウモリをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。

経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。「こんなことを聞いても良いのかな?」と不安に思うような内容でも、もちろん大丈夫です。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

今回の記事では、コウモリの活動時間に基づいた対策方法と、それに伴うリスクについて解説しました。

効果的にコウモリ対策を進めるためには、活動時間をはじめとした生態を知ることが有効です。しかし自分一人での対策には、健康や法律、安全面での様々なリスクが伴います。

少しでも「自分では難しいかも」「リスクが怖い」と感じたら、無理はせず、専門業者への相談をおすすめします。

コウモリのいない清潔な家で安心して暮らせる日常を取り戻すためにも、ぜひ一度、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会の無料相談をご利用ください。

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