自宅に急にコウモリが!そんなときあなたはどのように対処しますか?
今、実際に住宅に突然コウモリがでるようになり、対処法に困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう筆者も、帰宅すると天井にコウモリが一頭おり、家から追い出すのに小一時間格闘しました。
コウモリは夜間に活動する哺乳類であり、飛ぶことができる唯一の動物です。
コウモリが住宅や建物に侵入してしまうと大きな問題に繋がることがあります。
糞や尿で建物を汚染したり、異臭やダニ、病原菌により健康被害を引き起こすこともあります。
考えただけで嫌ですよね。
コウモリによる被害を防ぐためには、放置せず早めに駆除することが必要です。
一言で駆除と言っても、突然あらわれたコウモリに対しどうしたらいいかわからない方がほとんどだと思います。
部屋じゅうを飛び回ってしまい、捕獲したり外に追い出すことができず、手を焼いているかもしれません。
コウモリ駆除にはさまざまな方法がありますが、今回は「ハッカ油」を使った方法についてご紹介します。
安価にできる対処法ですので覚えておいて損はないと思いますよ!
ハッカ油とは
まず「ハッカ油」になじみのない方もいらっしゃるかもしれません。
ハッカ油とは、ハッカソウというミントの一種から抽出される精油のことです。
爽快な香りと清涼感があり香料や清涼化剤として食品や化粧品に使われています。
殺菌作用や防虫作用、忌避作用があり、コウモリはハッカ油の匂いを嫌う為、追い出すのに効果的です。
ハッカ油を使用する方法は、自分でできる方法とプロに頼む方法があります。
それぞれの方法の特徴やメリット、デメリットを見ていきましょう。
自分でできる方法
自分でできる方法としては、「ハッカ油スプレー」を使う方法があります。
ハッカ油は主に北海道の北見地方で栽培や精油をされており、日本のシェアのほとんどを占めています。
購入できるところは、ドラッグストアやネット通販で購入できます。
ハッカ油は希釈されていない状態のものと、希釈され使いやすい状態のハッカ油スプレーがあります。
購入時にはどっちなのか気を付けて購入してください。
市販のハッカ油スプレーを使ってもよいですし、ハッカ油を購入して自作することもできます。
ハッカ油はそのまま使うと刺激が強すぎて肌や粘膜にトラブルを起こす可能性があります。
また、香りもたいへん強烈です。
そのため、ハッカ油は基本的には希釈して使用するのがおすすめです。
メーカーや内容量によりますが、ハッカ油自体は大体500~700円程度で購入できます。
ハッカ油スプレーを自作する場合は、以下の材料と手順を参考にしてください。
・ ハッカ油 5滴
・ 無水エタノール 5ml
・ 精製水 45ml
・ スプレーボトル(ガラス製がおすすめ)
<ハッカ油スプレーの有効な使い方>
1. ハッカ油と無水エタノールを先に混ぜ、精製水を加えてスプレーボトル内でしっかり振って混ぜ合わせる
2. コウモリの巣や周辺・玄関・窓・通気口など、出入りが可能と思われる全ての箇所に吹き付ける
3. 1日〜2日の間隔でスプレーを散布する
ハッカ油スプレーは作って時間が経つと効果が弱まります。
駆除する時に作って使い切る方が良いです。
使いきれず残った場合、遅くとも1週間以内には使い切りましょう。
自分でできる方法のメリットは、費用が安く済むことや、自宅にあればすぐに始められることです。
また、ハッカ油は自然由来の成分なので、環境に優しいという点もあります。
しかし、ハッカ油の使用や自分で駆除を行う場合には、デメリットや注意点があることを覚えておきましょう。
・ ハッカ油は火気に近づけないでください。ハッカ油は可燃性が高く、引火する恐れがあります。
・ ハッカ油は妊婦さんや赤ちゃん、ペットには使用しないでください。ハッカ油はそのままで使用する場合はもちろん、たとえ希釈したスプレーでも皮膚や目に刺激を与えたり、アレルギーや不快感を引き起こす可能性があります。
良い効能もたくさんありますが、血圧を上げたり、子宮を収縮させる成分が含まれている為、妊婦の方は注意が必要です。
・ ハッカ油はコウモリの子育て時期や冬眠時期には使用しないでください。コウモリは鳥獣保護管理法で守られており、無断で捕獲や殺傷はできません。子育て時期や冬眠時期にハッカ油を使うと、コウモリを傷つけたり、死んだコウモリからダニや病原菌が発生したりする恐れがあります。
以上のように、自分でできる方法は注意点があります。
鳥獣保護管理法を違反し、許可なく捕獲や殺傷した場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
また、コウモリを追い出した後は再び侵入しないように、隙間や穴をふさぐなどの対策をしましょう。
さらに、コウモリの糞や巣はダニや病原菌が潜んでいる可能性がありますので、長袖長ズボン・メガネ・マスク・帽子・ゴム手袋などの防護具を着用して、安全に清掃を行いましょう。
プロに頼む方法
プロに頼む方法としては、コウモリ駆除業者に依頼をしましょう。
コウモリ駆除業者は、コウモリの生態や習性を熟知しており、最適な駆除方法を提案してくれます。
ハッカ油を使用する場合もありますし、臭いに慣れてしまい効果が薄れることもあるので、それ以外にもさまざまな方法で駆除をしてもらえます。
業者を選ぶ際には、鳥獣保護管理法で守られている動物であることから法律や安全面にも配慮ができること、迅速かつ確実にコウモリを駆除してくれる業者を選びましょう。
再侵入防止や清掃・消毒などのアフターケアも行ってもらえるか確認し、見積もりを出してもらい検討することをおすすめします。
プロに頼む方法のメリットは、効果が高く、安心できることです。
また、自分でやるよりも時間や手間が省けるという点もあります。
デメリットがあるとすれば、自分でやるよりも費用が高くなります。
コウモリ駆除業者の料金は、依頼内容や規模によって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度かかることがあります。
また、依頼が多い時期や地域では、予約が必要であったり、すぐに対応してもらえないことがあります。
以上のように、プロに頼む方法は、費用や予約がネックになる場合もあります。
まとめ
今回は、コウモリ駆除にハッカ油は効果的かどうか、自分でできる方法とプロに頼む方法の特徴やメリット、デメリットをご紹介しました。
コウモリ駆除にハッカ油を使うのは、安価ですぐに実践でき忌避効果を望めますが、使用の際には、改めて以下の点に注意してください。
・ ハッカ油は可燃性が高いので火気に近づけないこと
・ ハッカ油は刺激が強く、アレルギーや人体に影響を与えることがあるので、妊婦さんや赤ちゃん、ペットには使用しないこと
・ コウモリは鳥獣保護管理法で守られている動物の為、許可なく無断で捕獲や殺傷をしないこと
自分で駆除を行う場合にも、業者に依頼し対応を待っている間にも、病原菌や嚙まれないように十分注意をしてください。
コウモリは、ライサ病や日本脳炎などの病原菌を保有していることがあります。
これらの病原菌は、コウモリの唾液や糞から人間に感染することがあり、感染すると、発熱や頭痛、吐き気などの症状が現れることがあります。
重症化すると、神経系の障害や死亡に至ることもある為、もしコウモリに噛まれたり、糞に触れたりした場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。
自分でできる方法とプロに頼む方法のどちらを選ぶかは、ご予算や個人の判断になります。
自分でできる方法は、費用が安く済むことや、すぐに始められることがメリットですが、注意点が多く、効果的に行えない場合もあります。
プロに頼む方法は、効果が高く、安心できることがメリットですが、費用が高くなることや、予約が必要なことがデメリットです。
コウモリは人間にとっては不快な存在ではありますが、害獣を食べる益獣でもあります。
対応する場合には鳥獣保護管理法に気を付けて、自分の状況や目的に合わせ、最適な方法を選んでください。
ハッカ油はコウモリ駆除の他にも、殺菌作用や防虫作用もあるので、一家に一本備えておくのもいいかもしれませんね!
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