害虫を侵入させない!具体的な対策法や注意点を徹底解説!

害獣・害虫別

害虫は、視覚的な不快感だけでなく、臭い・病原菌などさまざまな要素で人間・建物などに害をおよぼす可能性があります。

害虫による被害を無くす・抑えるためには、そもそも害虫を侵入させない工夫が必要といえるでしょう。

本記事では、害虫への具体的な対策法や注意点についてご紹介します。

害虫にもさまざまな種類が存在するため、特徴を理解し、適切な対処を施していきましょう。

家のなかの害虫対策法

本章では、自身でできる害虫対策法をご紹介します。

「罠」を設置する

年中…とくに夏場に目にする機会が多い「ゴキブリ」など、害虫には罠を設置するのが有効な手段です。

ゴキブリの場合であれば、通り道となりやすい隅っこなどにゴキブリホイホイのようなものを設置することで、ある程度の予防が可能となるでしょう。

加えて「忌避剤」を適度に設置・散布するのもよいでしょう。

忌避剤とは害虫・害獣などの有害動物が嫌う臭いや味などを発し、それらを近寄らせないようにするための薬剤のことで、たとえば「バルサン」などが該当します。

ゴキブリやネズミなどの忌避剤は古くから存在し、近年ではその他の害虫・害獣にも適用される忌避剤が多く販売されています。

忌避剤は、液体・個体・粉末状・ジェル状など多様な種類が存在するため、状況に応じて使い分けていくとよいでしょう。

ただし、忌避剤は「特定の害虫・害獣のみに適用される」ケースが多く、どの生き物に対して効果を発揮したいのか?を明確にしたうえで利用すべきともいえます(ゴキブリを駆除したいのに、ネズミ駆除の忌避剤を利用してもあまり効果は発揮されないなど)。

忌避剤はホームセンターやネット通販などさまざまな場所で購入できますが、用途を理解したうえで、必要なものを購入・利用していきましょう。

こまめな清掃を意識する

食べ残しやゴミなどが散乱していると、それだけ害虫が繁殖しやすい(棲みつきやすい)環境となります。

そのため、定期的に掃除する習慣をつけておくとよいでしょう。

とくに、掃除機は最低でも週2回以上はかけることをおすすめします。

その理由は、部屋にホコリや人のアカ・フケなどが溜まると「ダニが繁殖しやすくなる」からです。

ダニの体長は0.3mm~1mm程度のため肉眼で確認できず、アトピー性皮膚炎・喘息などのアレルギー性疾患の原因になる可能性があることから、放置するほど危険な存在となります。

仮に週2回の掃除であってもダニを十分に減らすことはできるため、週に何回かの掃除は徹底しておくべきといえるでしょう。

網戸の位置に気を付ける

冷房・暖房などを利用しない時期だと、窓を開ける機会も多くなるでしょう。

窓を開ける際は、網戸の位置に気を付けておくことをおすすめします。

害虫は体長が小さくどんな隙間からでも入り込める可能性があるため、隙間があると家のなかに侵入してくる可能性が高くなります。

網戸を利用することはもちろん「窓を半開きにしない」「網戸に劣化していないかを確認する」などして、害虫が侵入しにくい環境を作ることが大切です。

「網戸」と「サッシ」の隙間を埋める

網戸とサッシの間に隙間ができていた場合、そこから害虫が侵入してくる可能性もあります。

そのため「網戸とサッシの間の隙間は、できる限り埋めておく」ことが重要です。

網戸も経年劣化していき、長年使用することで「モヘア」と呼ばれる害虫の侵入を予防する部材が劣化して短くなります。

網戸そのものも経年劣化によって隙間が大きくなる可能性があるため、状況(年数)に応じて張り替えていくとよいでしょう。

洗濯物を取り込む際はよく確認する

お住いの地域によっては、洗濯物に「カメムシ」や「蜂」などの害虫がくっついているかもしれません。

とくにカメムシは暖かい場所を好む傾向にあり、日光で暖かくなった洗濯物に寄って来る可能性があります(蜂の場合は、洗剤や柔軟剤の匂いに反応して洗濯物に紛れる可能性がある)。

カメムシは刺激を与えることで悪臭を放つ、蜂は気づかずに服を着ると刺される可能性があることから、洗濯物を取り込む際はしっかりと確認しておくことをおすすめします。

布団は天日干しにする

ダニは高温多湿の環境を好むため、とくに布団は適度に天日干しすることをおすすめします(ダニは温度20~30℃・湿度60~80%の環境を好む傾向がある)。

もちろん天日干しするだけでダニを完全に駆除することはできませんが、布団を乾燥させることでダニの繁殖を抑えることはできるはずです。

換気扇にフィルターを付ける

害虫は体長が小さく・どんな場所からでも侵入できる可能性があります。

「換気扇」も侵入経路の一つとして挙げられるため、換気扇にフィルターを付けておくことも有効な手段といえます。

換気扇は「プロペラタイプ」と「レンジフードタイプ」(コンロを覆ったような形のもの)に大別でき、プロペラタイプは回っていないときの隙間から、レンジフードは外の換気フードから吸い込まれて害虫が侵入する可能性があるため、専用のフィルターを付けることである程度の予防が期待できるでしょう。

排水口をこまめに掃除する

排水溝に生ごみなどが溜まってしまうと、その臭いにつられて害虫が侵入してくるかもしれません。

そのため、排水溝はこまめに掃除をし、できる限り生活な状態を維持しておくことをおすすめします。

排水管と床の隙間を埋める

キッチンまたは洗面所などの戸棚を開けると、排水管が通っていることが確認できるはずです。

こういった箇所には「隙間」ができるため、この隙間を利用して害虫が家屋に浸入する可能性があります。

つまり「排水管と床の間の隙間を塞ぐ」ことで、害虫が侵入してくる可能性を軽減することができるというわけです。

ホームセンターやネット通販などで隙間を塞ぐためのパテが販売されているため、それを利用して対処するのも有効といえるでしょう。

パテを利用する場合は、排水管周りをグルッと覆うようにして、隙間を埋めてみましょう。

家屋周辺の害虫対策法

上述では家屋内に潜む害虫対策をご紹介しましたが、本章では「家屋周辺に潜む害虫」に対する対処法をご紹介します。

害虫は、基本的に屋外から浸入してくる可能性が高いため、侵入経路を塞ぐことは重要な対処法といえるでしょう。

家の周辺に害虫予防の粉剤・スプレーを撒く

害虫は外から侵入するケースが多いため、家の周辺に害虫を寄せ付けないための粉末やスプレーなどを撒いておくことをおすすめします。

ただし、家の周辺(屋外)=天候に影響される可能性が高いことから、雨に強い商品や長期間効果を発揮するものを使用するとよいでしょう。

家の周辺に撒く予防剤もさまざまな種類が存在するため、状況に応じて適切なものを選択しましょう(粉剤が撒きにくい箇所は、害虫予防のスプレーを吹きかけるなど)。

網戸と窓ガラスに害虫予防スプレーを吹きかける

害虫の侵入口は屋外が多いことから、侵入口となりやすい「窓」にはとくに注意が必要といえるでしょう。

そのため、窓ガラスと網戸には専用の害虫予防スプレーを吹きかけておくことをおすすめします。

利用する予防スプレーの候補は、以下が挙げられます。

  • 予防期間の効果が長い
  • 網戸・窓ガラスの両方に対応している
  • 処理できる網戸の枚数が多い
  • 雨に強い
  • 臭いがない
  • 対象害虫の種類が多い など

予防スプレーにもさまざまな種類があるため、侵入を防ぎたい害虫を絞って、適切なアイテムを使用するとよいでしょう。

エアコン周りの隙間を埋める

エアコンのドレンホースや配管を通す壁穴には隙間ができていることがあり、ここから害虫が侵入する可能性があります。

そのため、もしも隙間ができていた場合は、害虫を侵入させないようしっかりと埋めておくことが重要です。

パテは配管周りの隙間を埋めるように貼り付けること。また、壁の色に合ったパテを使うと目立ちにくくなるためおすすめです。

また、エアコンのドレンホースには「防虫キャップ」を付けておくのもよいでしょう。

庭の雑草を取り除く

家の庭などに雑草が生い茂っていると、虫の住処となり家のなかに侵入される可能性が高くなります。

そのため、庭の雑草は定期的に取り除くことをおすすめします。

もしも雑草の処理が面倒と感じる場合は、除草剤を使用したり、人工芝の利用を検討するのもよいかもしれません。

家周辺の水たまりを無くす

たとえば、蚊はバケツ・植木鉢の受け皿・古タイヤなどの溜まった水に卵を産み付ける可能性があります。

蚊の成虫は一回に10~200個の卵を産むため、孵化すれば多くの蚊が発生する原因となるでしょう。

また、水たまりはカビや雑菌が繁殖する原因にもなり得るため、衛生的にもよくありません。

人間に害をなす可能性があるものを極力排除するためにも、水たまりはなくしておいた方がよいといえるでしょう。

ハチの巣を予防するスプレーを吹きかける

家の周辺…とくに以下のような場所は、蜂が巣を作りやすい傾向にあります。

  • 雨や風などの影響を受けにくい場所
  • エサとなる虫が多い場所
  • 密閉空間 など

家の周辺だと、壁際・雨戸や窓の下・生垣のなか・エアコンの室外機や通気口周辺などが、雨風をしのぎやすく+密閉空間もあるため巣を作られやすいといわれています。

こういった場所にハチの巣予防のスプレーを吹き替えておくことで、蜂が寄り付かなく可能性が高くなるでしょう。

対処が難しい場合は害虫駆除業者に依頼しよう!

害虫の駆除・予防は、ある程度自身で対処することができます。

「対処したつもりが対処しきれておらず、被害が悪化してしまった」というケースもあるため、自身の手に負えないと判断した場合は、できるだけ早めに害虫駆除業者に相談することをおすすめします。

害虫の駆除・予防に精通したプロの専門家に依頼すれば、家屋内に潜む害虫の完全駆除はもちろん、再発防止まで徹底してくれます。

また、アフターフォローがしっかりしている業者であれば、万が一再発した際にも無料or格安で対処してくれることでしょう。

自身で対処することに比べると費用は高くなるかもしれませんが「害虫の被害に悩まされることがなくなる」と考えれば、決して高い買い物ではありません。

害虫駆除業者にもさまざまな特徴があるため、依頼する際は相見積もりを取って、自身が安心・納得できる業者を選択してみましょう。

まとめ

害虫にもさまざまな種類が存在します。

自身で対処できるケースもあれば「対処したものの被害が悪化するケースもある」ため、不慣れな方ほど害虫駆除の専門業者にいち早く相談した方がよいといえるでしょう。

害虫のなかには人間に危害を加える危険なものも存在するため、無理に自身で対処しないことをおすすめします。

業者のなかには悪質なタイプも存在することから、依頼する際は複数社から見積もりを依頼し(相見積もりを取る)、自身が納得・安心して任せられる業者を選定しましょう。

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