「家の軒下や屋根裏でコウモリを見かけた」と不安に感じていませんか?
コウモリは見た目は小さくて可愛らしいですが、実は感染症を媒介する危険性がある動物です。特にフンや尿を放置すると健康被害に繋がる恐れがあり、注意が必要です。
本記事では、「コウモリが原因で病気になるのか?」といった疑問を詳しく解説します。注意すべき感染症から安全な駆除方法まで分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定

1. コウモリが原因で病気になる可能性はある

結論から言うと、コウモリによって人が病気に感染する可能性はあります。特に、屋根裏や換気口にコウモリが棲みついた場合、フンや尿が長期間蓄積し、空気中に病原体が舞うことで感染症を引き起こすことがあります。
感染症だけでなく、アレルギーやぜんそくの原因になることもあるため、早めの対応が大切です。
1-1. 感染症を引き起こす原因になる
コウモリは体内や体表に、細菌やウイルス、寄生虫などの病原体を持つことがあります。感染経路としては、屋根裏などに溜まったフンや尿が乾燥して粉じんとなり、吸い込むことで空気感染を起こす場合が代表的です。
また、コウモリの唾液や血液が皮膚の傷口や粘膜に触れることで感染するケースや、噛まれてウイルスが体内に侵入する可能性もあります。これらは重篤な健康被害に繋がることがあるため、コウモリやコウモリのフン・尿には絶対に素手で触れないことが大切です。
1-2. アレルギー症状が出ることも
コウモリ被害による健康リスクは、感染症だけではありません。フンや尿が溜まることによって、アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくなどの症状が現れるケースもあります。
また、乾燥したフンが舞うことでハウスダストやダニの温床となり、免疫力の低い子どもや高齢者にとっては特に危険です。
「最近、くしゃみや咳が増えた」「屋根裏から異臭がする」といった場合は、コウモリが原因になっている可能性を疑いましょう。
コウモリが原因で引き起こすアレルギーについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
2. コウモリが引き起こす主な感染症

コウモリは見た目こそ小さいものの、体内やフン・尿には人に感染する病原体を持っているのです。実際、世界中でコウモリが関係する感染症が確認されており、中には重症化や死亡に至るケースもあります。
ここでは、日本国内で注意が必要な感染症と、海外で発生している主な感染症について詳しく解説します。
2-1. 日本国内で注意が必要な感染症
日本国内でコウモリを介した感染症の発生は多くありませんが、油断は禁物です。屋根裏や換気口など、人の生活圏と近い場所に棲みつくため、フンや尿を通じて感染するリスクがあります。
ここでは、国内で特に注意すべき代表的な感染症を紹介します。
サルモネラ症
サルモネラ菌は動物の腸内に存在する細菌で、コウモリのフンを介して感染することがあり、人間に感染すると下痢・腹痛・発熱などの症状を引き起こします。
乾燥したフンを吸い込むことで感染するケースもあるため、掃除の際には必ずマスクや手袋を着用することが大切です。
ヒストプラズマ症
ヒストプラズマ症は、コウモリのフンに含まれるヒストプラズマ菌が原因で発症する真菌感染症です。吸い込むことで肺に感染し、発熱や咳などの風邪に似た症状を起こします。
これまで日本では海外渡航者による症例が中心でしたが、近年では国内感染が疑われる事例も報告されています。
また、コウモリのフンが土壌となり菌が育ちやすいため、屋根裏や換気口などで長期間放置すると感染リスクが高まるため、注意が必要です。
2-2. 海外で確認されている感染症
海外では、コウモリが媒介となって深刻な感染症を引き起こすケースが数多く報告されています。中には致死率が高く、世界的に警戒されているウイルスも存在するのです。
ここでは、日本では確認例が少ないものの、知っておくべき代表的な感染症を紹介します。
エボラ出血熱
アフリカで流行したエボラ出血熱は、オオコウモリが自然宿主とされています。感染すると高熱や出血を伴う重篤な症状を引き起こし、致死率も非常に高い感染症です。
日本での感染例はありませんが、世界保健機関(WHO)では、コウモリとの接触を避けるよう注意を呼びかけています。
リッサウイルス感染症(狂犬病)
リッサウイルスは人に感染すると非常に危険なウイルスのグループで、狂犬病ウイルスはリッサウイルスの一種です。
海外では、コウモリが狂犬病ウイルスやその他のリッサウイルスを保有していると報告されており、特にオーストラリアでは、リッサウイルスによる死亡例も確認されています。
発症すると致死率が極めて高く、治療法も確立されていないため、海外でコウモリに噛まれたり触れたりした場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
ニパウイルス感染症
ニパウイルス感染症も、コウモリが媒介する感染症の一つです。感染すると高熱や呼吸障害、脳炎などを引き起こし、死亡率が高いことから世界的に警戒されています。
日本国内での感染報告はありませんが、感染地域への渡航時は注意が必要です。
3. コウモリによる健康面以外の被害

コウモリによる被害は、健康被害だけではありません。コウモリが長期間棲みつくと、フンや尿によって建物の内部が汚染され、住宅そのものの劣化を招くことがあります。
ここでは、実際に多く見られる健康面以外のコウモリ被害について詳しく解説します。
3-1. 家屋の劣化
屋根裏や換気口に住み着いたコウモリは、フンや尿を繰り返すことで木材や断熱材を腐らせます。それらを放置すると、カビやシミが発生し、柱や天井の強度が低下する恐れがあります。
また、コウモリが出入りする隙間を広げることで、他の害獣が侵入する原因にもなるため、早めの発見と対処が大切です。
コウモリによる家屋の被害については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
3-2. フンによる悪臭
コウモリのフンには強いアンモニア臭があり、時間が経つほど悪臭が広がります。特に夏場は臭いがこもりやすく、部屋全体に悪臭が漂うこともあります。
消臭剤では根本的な解決にならないため、フンの清掃と消毒を徹底することが重要です。
コウモリのフンによる被害については、以下の記事でも詳しく解説しています。
4. 安全・確実に駆除するならプロに任せるのがおすすめ

コウモリは「鳥獣保護管理法」により、無許可での捕獲や殺傷が禁止されています。つまり、個人での駆除には法的な制限があり、間違った方法を取ると罰則を受ける恐れがあります。
また、感染症のリスクもあるため、安全かつ確実に対処するなら、専門の駆除業者へ依頼するのが最も安心です。
4-1. 健康面のリスクを避けられる
コウモリの駆除では、フンや尿、死骸などを扱うため、感染リスクが非常に高くなります。
その点、専門業者であれば、防護服や専用の薬剤を使用し、健康被害を最小限に抑えて作業を進めてくれます。また、除菌・消臭作業も同時に行うため、作業後に臭いや菌が残る心配もありません。
家庭用の洗剤や市販のスプレーでは完全に除去できない細菌にも対応できる点は、プロに任せる大きなメリットです。
4-2. 再発対策まで行える
コウモリは同じ場所に何度も戻ってくる習性があります。そのため、ただ追い出すだけでは根本的な解決になりません。
その点、専門業者は、侵入経路の特定から隙間の封鎖、防鳥ネットや忌避剤の設置など、再発防止策まで一貫して対応してくれます。
業者によってはアフターサービスを設けており、再侵入の確認や保証期間を設けている場合もあります。
5. コウモリ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください

「自分で追い出してもすぐ戻ってきた」「屋根裏の掃除をしても臭いが取れない」など、コウモリ被害にお困りの方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください。
日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、コウモリをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。
経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。「この程度で相談していいのかな?」と思うような小さな被害でも、早めの対応が結果的に大きな被害防止に繋がります。ぜひお気軽にご相談ください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定

まとめ
コウモリは一見おとなしく見えますが、感染症や悪臭、家屋の劣化など、私たちの健康と暮らしに深刻な影響を及ぼす可能性があります。
特にヒストプラズマ症やサルモネラ症などは、フンを介して知らないうちに感染することもあり、早めの対策が欠かせません。無理に自分で駆除しようとすると、健康被害や法令違反に繋がる恐れもあるため、安全かつ確実に解決するなら専門業者への依頼がおすすめです。
日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、コウモリの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。
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