蜂の巣駆除の費用相場はどのくらい?費用を安く抑える方法や業者の選び方を解説

害獣・害虫別

お住いの家や周辺で蜂の巣を発見した場合は、被害を抑えるためにも早急に駆除をおこなわなくてはいけません。

しかし、実際に業者へ依頼した経験がないと「どのくらい費用がかかるのかわからない」と考える方も多いでしょう。

本記事では、蜂の巣駆除を業者に依頼する場合の費用相場や費用を安く抑える方法、害虫駆除業者の選び方などをご紹介します。

ポイントを理解して、少しでも安くかつ安心して作業を任せられる業者を探してみましょう。

蜂の巣駆除にかかる費用はどのくらい?

本章では、蜂の巣駆除を専門業者に依頼した場合の費用相場についてご紹介します。

蜂の巣の駆除にかかる費用は、被害状況など一定の条件で変動するため注意しておきましょう。

蜂の巣駆除の費用相場について

費用相場に大きな違いが見られる理由は、下記にご紹介する「被害状況によってかかる費用が異なるため」です。

蜂の巣駆除にかかる費用は「基本料金+追加料金」で決定されることが基本であり、一般的には蜂の種類ごとに基本料金を設定する場合が多いでしょう。

基本料金(蜂の種類)に加え、巣の大きさや場所などによって追加料金が発生するという仕組みになります。

なお、業者によっては5,000円~と非常に安い金額をアピールするケースもありますが、これは「基本料金のみの金額で、後から追加料金が加算されていく」といった可能性が高いため注意が必要といえます。

蜂の巣を含め、害虫・害獣の駆除には、それなりの時間・道具・経験・周囲への配慮などが必要となるため、相応の費用が発生するという点を理解しておくとよいでしょう。

被害状況によって費用は変動する

蜂の巣の駆除費用を決める要因は「蜂の種類」「蜂の巣の大きさ」「蜂の巣の場所」といった要因が挙げられ、被害状況に応じて駆除費用に違いが見られます。

以下、それぞれの特徴を解説していきます。

蜂の種類

蜂と一言で言い表してもさまざまな種類が存在し、家屋周辺に巣を作りやすい蜂の駆除費用としては「オオスズメバチ>スズメバチ>ミツバチ>アシナガバチ」の順に、駆除費用が高くなる傾向にあります。

蜂の種類ごとの費用相場は、主に以下の通りです。

  • オオスズメバチ:20,000円~50,000円
  • スズメバチ  :10,000円~50,000円
  • ミツバチ   :10,000円~40,000円
  • アシナガバチ :6,000円~30,000円

これは、蜂の性格や被害の拡大状況といった点から、駆除にかかる費用が変動します。

特に、スズメバチは非常に危険なため、自身で無理に対処しようとせず、早めに害虫駆除業者に依頼すべきといえるでしょう。

蜂の巣の大きさ

蜂の巣の駆除にかかる費用は、巣の大きさによっても変化します。

簡単にいうと、巣のサイズが大きいほど危険度+駆除の手間が増し、巣が小さくなるほど減少するからです。

たとえば、スズメバチの巣は大きいものだと1m近くになることもある+中に1,000匹以上のスズメバチが潜んでいるケースがあるため、プロの業者であっても相応の準備をして挑む必要があります。

巣が大きくなるほどに、駆除に必要な機材が増え・使用する薬剤(殺虫剤など)の量が多くなるため、駆除費用が割高となるのは致し方ないともいえるでしょう。

蜂の巣の場所

蜂の巣を駆除する際にかかる費用を決める要素の一つとして「蜂の巣の場所」が挙げられます。

たとえば、蜂の巣が高所にある場合は、高所作業(はしごや高所作業車など)をおこなうための費用がかかります。

また、床下に侵入されて巣を作られるケースもありますが、もし床下への入り口がない場合は、別途工事費用が発生するでしょう。

狭い空間ほど駆除作業に手間と危険が伴う恐れがあるため、駆除(作業)費用がアップする可能性は高いといえます。

蜂の巣駆除にかかる費用が高額になるケース

上記でご紹介した要素以外にも、状況次第で駆除費用が高くなるケースがあります。

オオスズメバチの巣を駆除する

オオスズメバチは、スズメバチ類のなかでもっとも大きく狂暴な種類です。

場合によっては巣に近づいただけで襲ってくる可能性もあるため、経験豊富なプロであっても入念な準備が必要+大きな危険が伴うでしょう。

また、オオスズメバチの巣は、地中や外から見えない閉鎖空間にあることが多いため、全体像を把握しにくく、作業の難易度も非常に高くなります。

こういった点から、オオスズメバチの駆除費用は他の蜂以上に高くなるケースがあるのです。

大きさ20cm以上の巣を駆除する

上記でもご紹介した通り、巣が大きくなるほど巣の中に多くの蜂がいるため、駆除の危険性と難易度が高くなります。

特に、大きさ20cmを境に費用が跳ね上がる傾向にあるといえます。

基本的に、巣の大きさに比例して駆除費用が高くなると認識しておきましょう。

複数の巣をまとめて駆除する

上記でご紹介した蜂の巣の駆除費用は「蜂の巣単体の金額」であり、巣の数が多いほど駆除にかかる費用(作業量)が多くなります。

また「巣がいくつあるのか、どこにあるのかを詳しく調査する必要がある」という場合は、別途調査費用が発生するケースもあるでしょう。

蜂の種類によって習性が異なるため、現地調査時だけでなく、実際の作業時に詳細が判明することもあります。

高所or狭い場所にある巣を駆除する

屋根の軒下、2階のベランダなど、高所にある蜂の巣の駆除ほど費用が割高になる可能性が高いでしょう。

また、屋根裏・壁の隙間・床下など、狭くて閉鎖的な場所にある蜂の巣ほど、駆除費用は高額になります。

この理由は、閉鎖的な場所ほど巣に近づきにくく・動きが制限されて作業難度が高くなるためです。

蜂に襲われた場合に、素早く避難するのが難しいことも理由の一つに挙げられるでしょう。

7月~11月の蜂が活発になりやすい時期の駆除作業

蜂が活発になりやすい時期は、7月~11月ごろといわれています。

たとえば、スズメバチの活動時期を例に挙げてみると、以下のようになります。

  • 4~6月(危険度 低):女王蜂が単独で巣を作り、卵を産む
  • 7~9月(危険度 中):働き蜂が羽化し、女王蜂と共同で巣を作る+働き蜂の数が徐々に増え、危険度が高まる
  • 9~11月(危険度 高):新女王蜂が生まれオス蜂と交尾をおこない、働き蜂の攻撃性がピークになる
  • 12~4月(危険度 低):女王蜂は冬眠する・女王蜂以外のスズメバチは息絶える

そのため、7月~11月は蜂(害虫)駆除業者も繁忙期を迎える傾向にあり、割増料金を設定しているところが多いといえます。

ただし「費用が高くなるなら時期を改める」とした場合、時間が経つほど被害が増加する恐れがあるため、もし蜂の巣を見つけた場合は早めに業者にしたほうがよいともいえるでしょう。

蜂の巣駆除にかかる費用を抑える方法は?

蜂の巣駆除にかかる料金は決して安くなく、思いがけない出費で家計負担が大きくなるケースもあるでしょう。

蜂の巣駆除の費用は、一工夫加えることで安くできる可能性があるため、本章にてその方法をご紹介します。

相見積もりをとって駆除料金を確認する

特に、害虫・害獣の駆除費用やサービス内容は業者間での差が大きく、見積もりを出してもらう際に業者と接する機会が作れるため、各業者のサービスの質も判別しやすくなります。

複数の業者を比較することで、より費用・サービスの双方で納得のできる業者を見つけやすくなるでしょう。

まずはインターネットなどで業者を3社前後ピックアップし、見積もりを依頼。対応や費用を比較しながら、依頼する業者を絞り込んでみるとよいでしょう。

自治体に相談する

蜂の巣の駆除に関して、自治体が相談に乗ってくれたり、スズメバチの巣である場合は自治体から補助金が出る可能性があります。

ただし、以下の点に注意しておきましょう。

  • 自治体によっては、サポートを受けられない可能性がある
  • スズメバチ以外の蜂の巣駆除は、基本的に補助金が適用されない
  • 補助金の適用には、一定の条件を必要とするところが多い など

一定の条件とは、蜂の巣を駆除する場所が自宅であることや、指定の業者に依頼することなどが挙げられます。

補助金の額は、駆除費用の半額または上限10,000円が一般的です。

詳細は自治体によって変わるため、まずはお住いの市役所に確認を取ってみましょう。

DIYで蜂の巣を駆除する

DIYで蜂の巣を駆除できれば、業者に依頼するよりも駆除費用を大幅に抑えることができます。

近年はホームセンターやネット通販などで蜂の巣駆除に利用する強力なスプレーも数多く販売されているため、昔に比べれば駆除のハードルも下がっています。

ただし、自力での対応は初期の小さな巣(=蜂の数が少ないとき)程度にとどめておき、無理をしないことが重要です。

知識がない状態でただやみくもにスプレーを噴射するだけだと、返り討ちに遭い、被害が増す恐れがあるでしょう。

巣が大きい場合や高所など駆除しづらい場所など、対処が難しいと感じる場合は、決して無理をせず早めにプロの業者に依頼してください。

また、自身で対処する際は、かならず事前に駆除方法や注意点を確認したうえで実施しましょう。

日ごろから家の周りを点検する

これは「予防」の分類となるのですが、常日頃から家の周りをチェックすることも、駆除費用を抑えるうえでの重要なポイントです。

蜂の巣が小さいうちであれば自身で駆除することもできますし、業者に依頼する際も料金が安く済むでしょう。

特に4~6月ごろは、女王蜂が巣を作り始める時期であるため、週に一度くらいは家の周りをチェックしておくことをおすすめします。

業者選びで失敗しないためのポイントとは?

蜂の巣の駆除には危険が伴うため、自身で対処することに不安を感じる方は、早めにプロの業者に依頼すべきです。

しかし、害虫駆除業者にもさまざまな種類が存在するため、業者選びで迷うこともあるでしょう。

本章では、業者選びで失敗しないポイントを3つご紹介します。

作業内容や料金が明確である

悪質な業者ほど作業内容や費用を曖昧し、質問に対しても的確な答えが返ってこないことが多いといえます。

作業内容や費用が明確、かつ質問した内容にも丁寧に答えてくれるほうが、信頼に値する業者といえるでしょう。

また、業者のなかには現地調査を渋り、いきなり見積もりに入ろうとすることもあります。

いくらプロの業者であっても、現地を確認しないと被害状況や対処法は把握できないため、現地調査を渋る業者も候補から外したほうがよいでしょう。

実績の有無

害虫・害獣駆除は、「多くの実績がある」「長く業界にいる」という業者ほど信用できるといえます。

自然界に生息する生き物を相手にするため、作業中に不測の事態に陥る可能性も十分にあり、実績が豊富な業者ほど臨機応変に対応してくれるでしょう。

また、長く業界にいる=それだけ結果を出している証明となります(結果=利益を出さなければ、事業が長く存続することは難しいため)。

業者に依頼する際は、公式ホームページで実績や創業時期を確認してみましょう。

ホームページで詳細が分からなかった場合は、問い合わせや見積もり時に確認してみるのも重要です。

合わせて、ペストコントロール協会への加入の有無も確認しておくことをおすすめします。

ペストコントロール協会では、基準を満たした業者だけが認定される優良事業所の認定などをおこなっており、その基準は厳格です。

ペストコントロール協会に加入している=質の高いサービスの提供が期待できるため、より信頼できる業者と出会える可能性が高まるでしょう。

追加料金の有無と保証内容の確認

家屋内に潜む害虫や害獣は蜂だけではなく、実際の作業に入ったあとに「別の被害が見つかった」というケースも十分あり得ます。

そのため、作業途中で追加費用がかかる可能性もあるかもしれません。

優良な業者であるほど、大まかな価格提示をした上で、追加費用の可能性(どういった場合に追加費用がかかるのかなど)についても説明してくれるでしょう。

追加料金の話を一切しない、追加費用について質問しても回答が曖昧という業者は、候補から外したほうがよいといえます。

また、害虫駆除は再発の可能性もあるため、保証内容の確認も重要です。

「駆除費用が安すぎる業者」は、後から追加費用を請求する可能性があり、(安い分だけ)保証内容が不十分であることも多いでしょう。

費用とサービス内容・質の双方を確認し、総合的に納得できる業者に依頼すべきといえます。

賃貸住宅の場合は管理会社に相談してみよう

賃貸住宅の敷地内に蜂の巣がある場合は、まずは管理会社や大家さんに相談してみましょう。

場合によっては、駆除費用を負担してくれるケースがあります。

たとえば、蜂の巣が共用スペースにある場合は、管理者が費用を負担してくれる可能性が高いでしょう。

一方で、入居者個人が使用するベランダなどに蜂の巣ができた場合は、入居者の責任で駆除対応や料金の支払いをおこなうことが多いとされています。

契約内容によって詳細は異なるため、気になる方は賃貸契約書を確認したり、管理会社や大家さんに聞いてみるとよいでしょう。

賃貸住宅=管理会社や大家さんからの借り物となるため、いずれにせよまずは管理会社に連絡を入れ、どう対応すべきか相談してみることをおすすめします。

まとめ

蜂の巣駆除は、自身でもある程度対応できるものの危険が伴うため、不安がある方は被害が拡大する前にプロの業者に依頼すべきといえます。

駆除費用は、依頼する業者・サービス内容・被害状況などで変動するため、相見積もりを取って複数社を比較し、より信頼できる業者に依頼しましょう。

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