天井にいつの間にかシミができ、「もしかしたらネズミの仕業かもしれない」と思われていませんか。
ネズミが原因の天井のシミは、放置しておくと甚大な被害を生む可能性があります。
当記事では、ネズミによる天井のシミの特徴やシミを放置するリスク、対処法などについて解説します。
家屋や家族の健康を守るためにも、適切な対処を早めに行いましょう。
1. ネズミが原因の天井のシミにはどんな特徴がある?他の原因は?

天井にシミができる1つの理由として、ネズミの侵入が考えられるでしょう。
ネズミは本来、暗くて人目につかない場所に巣を作ります。
天井裏はネズミの住処に適しており、棲み着いている以上は排泄も天井裏で行われます。
その結果、天井に糞尿によるシミができる場合があるのです。
天井のシミは、原因ごとに適切な対処が求められます。
気になるシミがネズミによるものかどうか、下記の項目からチェックしてみましょう。
1-1. ネズミが原因の場合にみられる特徴
ネズミによる天井のシミには、一般的に次のような特徴があります。
形状 | 色 | その他の特徴 |
---|---|---|
比較的小さな点状・筋状 | 濃い茶色・黒色 | 悪臭・物音 |
ネズミの糞尿によりシミができるため、糞尿由来の形状・色・悪臭がします。
形状は小さな点状・筋状とありますが、ネズミは尿をしながら移動する習性があるため、尿跡が広範囲にわたっていることもあるでしょう。
ただし、ニオイが著しくひどい場合、ハクビシンやイタチ、アライグマといった別の害獣の可能性もあります。
なぜならこれらの害獣は、1箇所でフンをするいわゆる「溜めフン」をするためです。
中型害獣のフンについては、以下の記事でご紹介しています。
1-2. 他に原因がある場合はニオイと物音はしない
天井のシミは、雨漏りや結露が原因となって発生することもあります。
しかし、雨漏りや結露はそもそもニオイがほとんどありませんし、物音も雨漏りの場合にポタポタと音がする程度です。
また、雨漏りや結露を原因とする天井のシミは、当然ながら雨天や冬季に発生します。
対して、ネズミが原因の天井のシミは、天候・時期を問いません。
天井のシミがネズミによって作られたかどうかは、天候や時期の変化で見抜くこともできます。
2. 天井のシミを放置すると発生するリスク

天井にシミができていたとしても、実害がなければ気にならない方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ネズミによってできた天井のシミを放置しておくと、深刻な被害を生む可能性があります。
具体的に起こり得る被害は、以下のものが挙げられます。
- 健康被害
- 精神的被害
- 家屋の劣化
それぞれの被害について、詳細に解説します。
2-1. 健康被害
ネズミをはじめとした害獣が棲み着くうえで最も深刻な被害は、健康被害です。
害獣の体や糞尿には、様々な病原菌や寄生虫が付着・内包しています。
害獣が家屋に侵入しただけでも病原菌や寄生虫をあらゆる箇所にばら撒いてしまいますが、糞尿によるシミから病原菌が拡散されることもあり注意が必要です。
また、害獣のフンからノミやダニが発生し、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
2-2. 精神的被害
悪臭や物音は、精神的なストレスを生みやすい問題です。
害獣の糞尿は悪臭の程度が著しく、天井裏に溜められているだけでも相当なニオイがします。
さらに、害獣は夜行性であることが多く、物音で睡眠を阻害される可能性が大いにあります。
異臭へのストレスや睡眠不足、害獣に侵入されていることへの不快感などが積み重なると、身体的なダメージにも繋がりかねません。
2-3. 家屋の劣化
害獣が原因でできたシミは、天井が常に糞尿によって濡れていることを意味します。
この湿った状態を放置すると、木材が腐食して強度が低下し、天井が落ちる危険性も出てきます。
天井が濡れる原因は雨漏りや湿気など様々ですが、いずれにせよシミを放置すれば家屋の劣化により高額な補修費用が必要になるでしょう。
3. ネズミや他の害獣によるシミを発見した場合の対処法

ネズミを含む害獣の糞尿で天井のシミができていると分かったら、早急に対処をする必要があります。
害獣による天井のシミへの対処法は、次の手順で行いましょう。
- 【手順1】忌避剤を使ってネズミを追い出す
- 【手順2】フンを清掃する
- 【手順3】侵入経路を封鎖する
それぞれの手順について詳しく解説します。
3-1. 【手順1】忌避剤を使ってネズミを追い出す
天井裏に忌避剤を設置して、まずはネズミの追い出しを試みます。
市販のくん煙剤などでネズミが嫌がる成分を拡散させ、追い出すことが可能です。
ただし、忌避剤の効果は限定的で、効果の持続性が低く忌避剤に慣れてしまう個体も存在します。
忌避剤の使用を定期的に行ったり、忌避剤の種類を度々変更したりする工夫が必要です。
なお、くん煙剤や代用品については、以下の記事で詳細にご紹介しています。
3-2. 【手順2】フンを清掃する
次に、シミの原因であるフンを清掃します。
先述した通り、害獣のフンには様々な病原菌や寄生虫が含まれています。
清掃をする際は必ずゴム手袋とマスクをし、感染対策を行いましょう。
また、フンを清掃した後は消毒と殺菌が不可欠です。
市販の消毒・殺菌用スプレーや、容器に移したアルコールなどを使用しましょう。
3-3. 【手順3】侵入経路を封鎖する
ネズミや害獣を追い出した後は、再侵入を防がなければなりません。
侵入経路を徹底的に封鎖しましょう。
侵入口として考えられるのは、次のような場所です。
- 屋根裏の通気口
- 屋根の隙間
- 換気扇
- 壁にできた穴や隙間 など
侵入口を特定するには、ネズミが残すラットサインを参考にしましょう。
ラットサインについては下記の記事でより細かくご紹介しています。
侵入口が特定できたら、金網やパテ、金たわしなどで隙間を埋めましょう。
ここまで手順をご紹介しましたが、狭くて高さのある天井裏での対処を個人で完璧に行うのは非常に困難です。
そもそも入ることすら難しい天井裏である場合や、高所作業で危険を伴う場合もあるでしょう。
ひいては、侵入口を全て見つけきることすら簡単ではありません。
ご自身でもある程度対処はできますが、害獣によるシミを見つけた際は業者に対処を依頼することも検討しましょう。
4. 天井のシミに関する不安、ぜひ協会にご相談ください!

天井のシミは、どんな原因からできていたとしても早期に対処する必要があります。
そして、原因が害獣であった場合には心身への被害も伴う可能性があり、より早急な解決が求められます。
しかし、天井のシミについて相談できる窓口がどこにあたるのか、わからない方も多いでしょう。
そのような際は、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会へご相談ください。
日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、本来ネズミをはじめとする害獣のお悩みに対して無料相談を行っています。
とはいえ、害獣のお悩みについてはご自身で確認できる範囲が限られるものです。
「そもそもシミの原因が特定しきれない」「対処を依頼したいけどどんな業者に任せていいかわからない」など、幅広い不安に対しても無料でご相談いただけます。
害獣被害は特に一刻を争う問題ですので、ぜひお早めにご相談ください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定

まとめ
天井のシミが比較的小さな形状をしていて黒みがかっている、および悪臭や天井裏での物音がする場合、ネズミの糞尿によるシミである可能性があります。
ネズミによる天井のシミを放置しておくと、心身への被害や家屋の劣化に繋がりかねません。
安全かつ迅速に解決できるよう、業者への依頼がおすすめです。
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