ハクビシンのフンの特徴とは?フンがある場所や見分け方・対策法を解説!

害獣・害虫別

ハクビシンなどの害獣は夜行性であることが多いため、普段の生活のなかで遭遇することは少なく、フンを発見したことをきっかけに被害に気付くこともあります。

害獣の多くは「溜め糞」という決まった場所をトイレスポットとして使用する習性があるため、もし発見した場合は早急な対処が必要です。

本記事では、ハクビシンのフンの特徴やフンがある場所、対策法についてご紹介します。

ハクビシンのフンの特徴について

ハクビシンのフンにはいくつかの特徴が見られるため、この章にてその特徴を解説していきます。

フンの外見上の特徴は?

まずは、ハクビシンがするフンの外見上の特徴をご紹介します。

大きさ

また、ハクビシンは野菜や果実などを好んで食べる習性があり、たとえば果実の種やトウモロコシなど消化しきれなかったものが混じっているケースもあります。

ただし、ハクビシンは雑食性で野菜や果物以外も口にするため、生活環境によっては果物の種や野菜などをフンから確認できない場合もあるでしょう。

一般的に、ハクビシンがするフンの色は黒や茶色であることが多いとされています。

ただし、雑食性のため生活環境によって口にするものは異なり、食べたものによってフンの色は変わることがあります。

そのため、色だけで判別するのは難しいといえるでしょう。

ニオイ

野菜や果物を食べているハクビシンの場合、フンから強烈なニオイが発せられることはあまりありません。

野菜や果物を多く食しているハクビシンほど、甘い香りがするケースもあるほどです。

しかし、その一方で尿からは強烈なアンモニア臭がします。

(口にする食材によりけりではあるものの)比較的糞のニオイが抑えめであることが多いため、ハクビシンの侵入に気付かず発見が遅れることもあるようです。

フンをする場所はどこ?

ハクビシンのフンがある場所は「ねぐら」と「通り道」であり、それぞれ以下が挙げられます。

  • ねぐら:屋根裏、床下 など
  • 通り道:ベランダ、庭、屋根の上、天井裏、雨どい など

ハクビシンは人間の拳ぐらいの隙間があれば簡単に侵入してくるため、普段人が出入りしない・目にする機会がほぼない場所から入り込んでくる可能性もあります。

家屋に浸入・棲みつかれると甚大な被害をおよぼすため、侵入されない工夫が重要といえるでしょう。

「溜め糞」ってなに?

溜め糞とは、同じ箇所に糞尿をする動物の習性のことです。

害獣に分類される動物は溜め糞をするものが多く、ハクビシンも同様の習性を持っています。

動物が溜め糞をする理由は、主にマーキングのためです。

フンから発せられるニオイで自身の存在やエサ場の情報を仲間に伝えたり、エサ場を狙っている他の動物に対して自身の存在を示す役割があります。

放置すればするほど糞尿が蓄積するため、害獣被害のなかでも特に注意が必要といえます。

他の害獣のフンとの違い・見分け方

この章では、ハクビシン以外で家屋に浸入しやすい害獣を5つピックアップし、フンの違いや判別のポイントをご紹介します。

ただし、生活環境(特に食べ物)によってはここで紹介する特徴に当てはまらない可能性もあるため、あくまで参考程度にとどめておいてください。

ネズミ

それぞれ以下のようにフンの特徴が異なります。

【クマネズミ】

  • 大きさ:1cm前後
  • 形  :細長い
  • 色  :茶色~灰色
  • ニオイ:悪臭
  • 場所 :換気扇などさまざま
  • 混在物:穀物・イモ類・果物・昆虫 など

【ドブネズミ】

  • 大きさ:1cm以上
  • 形  :丸くて太め
  • 色  :こげ茶~灰色
  • ニオイ:アンモニア臭
  • 場所 :水回り・床下・ゴミ捨て場
  • 混在物:肉類・魚介類 など

【ハツカネズミ】

  • 大きさ:5mm前後
  • 形  :小さくて先が尖っている
  • 色  :茶色
  • ニオイ:アンモニア臭
  • 場所 :物置・倉庫・ガレージ
  • 混在物:穀物・種子・野菜 など

それぞれで糞の特徴は異なるものの、そもそもの大きさが1cm前後と小さいため、ハクビシンのフンとの見分けはつけやすいといえるでしょう。

コウモリ

コウモリのフンの特徴は、以下の通りです。

  • 大きさ:5〜10mm
  • 形  :細長い
  • 色  :灰色
  • ニオイ:ドブのようなニオイ
  • 場所 :屋根裏・玄関・外壁周り
  • 混在物:昆虫の胴体や足 など

コウモリのフンは形が細長くパサパサとしており、その形状はネズミのフンと似ています。

また、コウモリは昆虫を主食とするため、フンに昆虫の胴体や足などが発見されることも多いとされています。

そのため、ハクビシンのフンとは判別がしやすいといえるでしょう。

イタチ

イタチのフンの特徴は、以下の通りです。

  • 大きさ:6mmほど
  • 形  :細長い
  • 色  :黒色
  • ニオイ:強い悪臭
  • 場所 :屋根裏・天井裏・玄関先・庭
  • 混在物:動物の毛や骨 など

イタチとハクビシンのフンは、見た目と発生場所が似ているため、若干判別がしづらいといえます。

イタチのほうが比較的小さいフンをするといわれていますが、素人目にそれを判断するのは難しいでしょう。

判別の一番のポイントは、フンのニオイです。

ハクビシンは野菜や果物を好んで食すため、フンのニオイは抑えめです。

対してイタチは、肉食寄りの雑食性で小動物などを口にする傾向があるため、フンからは強烈が悪臭が発せられます。

テン

テンのフンはイタチのフンと特徴が非常に似ており、ハクビシンのフンとも判別が難しいといえるでしょう。

イタチ同様、テンも肉食を好む動物であり、フンのニオイは強烈です。

ただし、秋になると果実を食べることも多く、生活環境や時期によっては種子がフンに混ざっていることもあります。

アライグマ

フンの大きさは、約5~18cmほどといわれています。

家屋に浸入するアライグマであれば、フンの発生場所も他の害獣と同じく屋根裏・ベランダ・庭などが多いでしょう。

アライグマは雑食性で何でも口にするため、形・色・ニオイ・混在物などその他の特徴に関しては、何を主食としているか?で大きく異なります。

ただし、あまり噛まずに飲み込む習性があるため、混在物がそのままの形でフンに含まれていることが多いといえます。

害獣の被害はいずれも放置してはいけない

この章でご紹介した害獣は、いずれも家屋に浸入し、お住いの住人や建物に甚大な被害をもたらす恐れがあります。

「フンが発見された」ということは、何かしらの害獣が侵入・棲みついていることの証明となるため、痕跡を発見次第すぐに対処を講じるべきといえるでしょう。

また、フンには多数の寄生虫や病原菌が付着しているため、仮に見つけても素手で処理するのは危険です。

害獣による被害を少しでも不安に感じる方は、無理に自身で対応しようとせず、早め早めに害獣駆除業者へ相談することをおすすめします。

ハクビシンのフンがもたらす被害について

ハクビシンのフンがもたらす被害には、大きく「健康被害」と「建物被害」の2つが挙げられます。

この章にて、各被害の特徴をご紹介していきましょう。

健康被害

それにより、お住いの住人に悪臭被害が発生することとなるでしょう。

また、野生のハクビシンそのものはもちろんフンにも多数の寄生虫や病原菌が付着しているため、ハクビシンやフンを媒介にして病気を発症する恐れもあります。

フンのニオイに引き寄せられて別の害虫などを発生させる原因にもなり得るため、放置することは非常に危険ということを理解しておきましょう。

建物被害

特に注意すべきは天井であり、糞尿により天井板にシミができたり腐食する可能性があります。

被害を放置するほど建物の腐食は進み、最悪の場合は倒壊の危険性もあるため注意が必要です。

早めに対処しないと、ハクビシンの駆除だけでなく建物の修繕費用も高額となっていくため、早めの対策が重要といえるでしょう。

ハクビシンのフンを処理する方法

この章では、ハクビシンのフンを処理する方法についてご紹介します。

ハクビシンのフンを放置しておくのは危険なため、見つけ次第処理すべきではありますが、手間とリスクが伴います。

フンがあるということは付近にハクビシンなどの害獣が潜んでいる証明となるため、自身で対処することに不安を感じる方は、プロの業者に対処を依頼するのも一つの手段といえるでしょう。

自身で対処する場合も、無理のない範囲での対応をおすすめします。

フンの処理に必要なもの

フンに付着する菌が体内に浸入することがないよう、防護メガネ・マスク・ゴム手袋などは必須です。

フンを取るためにホウキやちりとりなども使用しますが、清掃時にこれらにも菌が付着する恐れがあるため、使用後はすぐに処分したほうがよいでしょう(処分しやすいよう、安いものを購入しておくとよい)。

また、フンを清掃した後はフンのあった場所付近を消毒する必要があるため、消毒液も準備しておきましょう。

病原菌を消毒するために、殺菌効果が高い次亜塩素酸ナトリウムを、ダニやノミを除去するための専用の殺虫剤もご用意ください。

溜め糞があった場所は掃除しても臭いが残る恐れがあるため、ペット用の消臭剤などを準備しておくのもおすすめです。

処理の手順

フンを清掃する際の手順は、大まかに以下のように進めていきます。

  • 防護メガネ・マスク・ゴム手袋などを着用し、防護手段を整える
  • ホウキ・ちりとりでフンを丁寧に集め、ビニール袋に密閉し処分する
  • フンのあった周辺に、消毒液や殺虫剤を撒く
  • ペット用の消臭剤などを設置しておく

ハクビシンのフンの処分方法は自治体によって異なるため、事前にお住まいの自治体に確認を取っておきましょう。

基本的には可燃ごみとして処分できるケースが多いものの、念のため地域のルールを確認しておくことが重要です。

また、フンを掃除する際に使用した道具には菌が付着している可能性があるため、使用後はすべて処分することをおすすめします。

フンを処理する際の注意点

ハクビシンのフンには病気を媒介する菌や寄生虫が多数付着しているため、防護手段を用意してから対処することが重要です。

間違っても素手で触れないよう、ご注意ください。

また、フンがあるということは付近に害獣が潜んでいることの証となるため、単にフンを駆除しただけでは問題は解決しないでしょう。

そのため、周辺をよく観察し、付近にいる害獣の駆除や侵入経路の封鎖などをおこなわなくてはいけません。

ハクビシンを駆除するには自治体の許可が必要であり、それ以外にも多大な手間とリスクを伴うため、不慣れな方であるほどプロの業者へ依頼したほうが安心といえるでしょう。

普段からできるハクビシンの侵入対策とは

ハクビシンの被害を未然に防ぐためには、ハクビシンを侵入させない工夫することが重要です。

そのための方法として一般の方にもできることは、主に以下が挙げられます。

  • 常日頃の清掃を徹底する(エサとなるものを放置しない)
  • 市販の対策グッズを活用する
  • 侵入経路封鎖する など

特に重要となるのは、常日頃の清掃を徹底することです。

ハクビシンは雑食であり、人が口にする食べ物からペットのエサ、生ごみまでなんでも口にします。

野菜や果物を好むため、庭で家庭菜園している場合も注意が必要です。

ハクビシンはこういったエサとなり得るものに寄って来るため、エサとなるものを放置しないようご注意ください。

また、忌避剤・超音波発生装置・ライトなど、市販の対策グッズを合わせて使用するのも効果的でしょう。

同時に、ハクビシンの侵入経路となる場所を金網・ネット・柵などで徹底的に封鎖すれば、大幅に侵入を防止できるはずです。

ハクビシンの防除はプロに依頼するのが確実である

そのため「手間をかけずに、ハクビシンに悩まされない日々を過ごしたい」という方は、害獣駆除の専門業者に防除を依頼することをおすすめします。

保証が充実している業者に依頼できれば、万が一被害が再発した際にも無料(格安)で迅速に対処してもらえるため、中・長期的に安心できるはずです。

ただし、業者によって費用・サービス・保証内容には違いがあるため、複数の業者に見積もりを依頼したうえで納得できるサービスを提供してくれる業者を選びましょう。

まとめ

ハクビシンのフンには独特の特徴があり、他の害獣のフンと見分けることも可能ではあります。

ただし、素人目にはなかなか判別がしづらい・フンをチェックしなければいけない・病気の原因となる恐れがある…など、さまざまな手間とリスクを伴います。

フンを野放ししているほどハクビシンによる害獣被害は拡大していくため、自身で対処しきれないと感じた場合は、早め早めにプロの業者に依頼するのがおすすめといえるでしょう。

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