ハチ駆除を業者に依頼すべきケースとは?良質な業者を選ぶポイントを解説

害獣・害虫別

自然界に生息するハチは、どこからともなくやってきて、お住いの庭・ベランダ・軒下などに棲みつき・巣を作る恐れがあります。

ハチそのものはもちろん、巣を駆除することも素人には多大なリスクを伴うため、基本的にはプロの業者へ依頼するのがよいでしょう。

しかし、害虫駆除業者にもさまざまな種類が存在し、なかには悪徳業者の類もいるため「いきなり業者へ相談するのは不安…」という方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、ハチ駆除を業者に依頼すべきケースや、良質な業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。

ハチの駆除に関するさまざまな疑問を解消できる内容となっておりますので、ハチの被害に悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。

ハチの駆除を業者にすべきケースとは?

ハチおよびハチの巣は、自力で駆除することも不可能ではありません。

ただし、以下のような場合はプロの業者へ依頼したほうが安心といえるでしょう。

侵入しているハチが「スズメバチ」の場合

「スズメバチがベランダなど家の周辺をウロウロしている」
「スズメバチに巣を作られている」

上記のような場合は、自身で無理に対処しようとせず、害虫駆除の専門業者へ相談してください。

人を刺すハチは、主にスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類です。

いずれも毒を有しているものの、そのなかでもスズメバチは群を抜いて攻撃性と毒性が強く、刺された場合命に危険がおよぶ可能性もあります。

スズメバチの体はオレンジ系が多く、巣は丸く・最大80cmほどの大きさになります(なかにはフラスコ型の巣もある)。

スズメバチ本体や巣を発見した場合は、絶対に近づかず、早急にプロの業者へ相談することをおすすめします。

巣の大きさが15cm以上の場合

スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチは、それぞれ巣の形や大きさに違いが見られます。

  • スズメバチ :巣は丸く、最大80cmの大きさになる(フラスコ型の巣もある)
  • アシナガバチ:巣はシャワーヘッドのような形をしており、最大15cmほどの大きさになる
  • ミツバチ  :巣は板型で、最大1mもの大きさになる

ハチの巣で注意すべき点は、巣が大きくなるほど巣に潜むハチの数も増加する…ということです。

なお、ハチの巣が急激に大きくなるのは、働きバチの活動が活発になる6月以降といわれています。

巣を守るために、警戒心・攻撃性が強くなり、数が多くなるほど集団で一斉に襲い掛かってくる可能性があるため非常に危険です。

ハチは、少し刺激しただけでも威嚇・攻撃してくるため、不用意な接触は絶対に避けてください。

高所や閉鎖空間に巣がある場合

高所でのハチの巣駆除は、対処中にハチが襲い掛かってくる恐れなどがあり、どれだけ警戒していても転落などの怪我を引き起こすリスクがあります。

また、屋根裏や床下のような閉鎖空間では不測の事態に陥った際に逃げ場を確保することが難しく、換気扇のなかのような暗い場所では状況が判別しづらく、どちらも自力での対処には危険が伴います。

ハチの種類・場所に限らず、自身で対処することにリスクが伴うと判断される場合は、プロの業者へ依頼するのが得策といえるでしょう。

ハチの駆除に慣れていない場合

アシナガバチ・ミツバチの場合、作りかけの小さな巣であれば自身での駆除も可能ではあります。

ただし、スズメバチを含めこれらの蜂はいずれも毒性を持っているため、刺されると危険であることに変わりはありません。

またハチの種類に限らず、巣が大きいほど巣の中に多くのハチが潜んでいるため、不慣れな方が下手に対処すれば多大な手間とリスクが伴うことにもなるでしょう。

ハチおよびハチの巣を駆除する際は、防護手段を確保したうえで対処する必要もあるため、ハチの駆除に慣れていない方・不安を感じる方ほどプロの業者へ相談すべきといえます。

自身で対処することに比べると、業者への依頼は防除費用が高額となることも多いですが、トータスコストで考えると業者へ依頼したほうが安く済む可能性も十分にあるでしょう。

自身が置かれている状況を踏まえ、どのように対処するかを検討するのが重要です。

ハチ・ハチの巣を業者に依頼した際の費用相場は?

ただし、上記は最低ラインの費用相場であり、以下のように状況に応じてかかる費用は変動します。

  • 駆除の対象が、危険度の高い「スズメバチ」や作業が大変な「ミツバチ」などの場合
  • 巣が大きい(巣の中に大量のハチが潜んでいる)場合
  • 巣の場所(高所や閉鎖空間) など

防除に手間やリスクがかかるほど、駆除費用は高額になると考えておきましょう。

また、依頼する業者やサービス(保証)内容によってもかかる費用には違いが見られるため、業者選びは慎重におこなうことをおすすめします。

害虫駆除業者の正しい選び方

ハチおよびハチの巣駆除を業者に依頼すると数万円単位の費用が発生するため、業者選びは慎重におこなわなければいけません。

この章にて、害虫駆除業者を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

ハチ・ハチの巣駆除にかかる費用を確認する

ハチ・ハチの巣の駆除にかかる費用は、ハチの種類・巣の大きさ・作業する場所などによって金額が異なります。

駆除時の危険性に応じて費用が上がるため、スズメバチの駆除や巣が大きいほど駆除費用は高額となるでしょう。

ハチの巣は4~5月ごろから作られることが多く、8~10月ごろにピークを迎えます。

もし駆除費用を少しでも抑えたいと考える方は、ハチの巣が小さいうちから駆除を依頼することです。

同じ作業内容であっても、業者によって駆除費用は異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して費用を比較することをおすすめします。

サービス・保証内容を確認する

特に、駆除費用が極端に安い業者の場合、含まれるサービスが少なく、後から追加請求される可能性もあります。

逆に、駆除費用が高いからといって、自身の求めるサービスがすべて含まれているとも限らず、なかには自身にとって不要なサービスが費用を圧迫しているケースもあるでしょう。

駆除費用は「安いから・高いからよい」というわけではありません。

サービス内容に見合った費用かどうかを確認し、不明点があればかならず業者に質問しましょう。

対応している地域・エリアを確認する

業者を選ぶ際は、対応している地域・エリアかどうかをしっかり確認しておきましょう。

距離が遠いほど対応が遅れる可能性がありますし、業者によっては出張費用などが別途発生することもあります。

インターネットで調べる場合は「お住いの地区 ハチの巣駆除業者」といった形で検索すれば、自宅近くの業者が見つかりやすくなるでしょう。

また、自治体によってはハチの駆除に関するサポート(相談や業者斡旋など)をしているところもあるため、お住いの市区町村のホームページを確認したり、お住いのエリアにある市役所に相談に行くのもよいといえます。

これまでの実績や口コミを確認する

過去の実績や利用者の口コミなどを確認するのも、業者を選ぶ際の重要なポイントです。

世間には全国各地さまざまな害虫駆除業者が営業をおこなっており、業者によって費用・駆除の仕方・アフターフォローなどが異なります。

なかには悪徳業者の類も存在するため、ただ「安いから」などの理由で依頼すると、後でトラブルに発展する可能性も否めません。

特に重要となるのは「利用者は、駆除費用と作業内容に納得しているか?」と「駆除までにかかった時間はどのくらいか?(すぐに駆け付け迅速に対応してくれたかどうか)」の2点が挙げられます。

ただし、ネットの情報だけを鵜呑みにすることは危険なため、あくまで参考程度にとどめておくことをおすすめします。

どこに依頼するかの最終判断は、電話応対・現地調査・見積もり提示時など、スタッフとのやり取りのなかで感じた印象をもとに決定しましょう。

かならず相見積もりを取ること

業者へ駆除を依頼する際は、かならず相見積もりを取ることを推奨します。

業者によって駆除費用・サービス内容・対応の良し悪しなどが異なるため、仮に一社からしか見積もりを依頼しないと比較のしようがなく、業者の良し悪しが判断できません。

理想は、3~4社ほどから見積もりを依頼することです。

多少手間に感じるかもしれませんが、不要なトラブルを未然に防ぐためにも、業者選びは徹底しておこないましょう。

ハチの駆除は自治体でも対応してもらえるの?

自治体のなかには、管轄エリアのハチ駆除に関するサポートを実施しているケースもあります。

役所の対応は、大まかに以下5つが挙げられます。

  • 無料相談
  • 害虫駆除業者の斡旋
  • 防護服など必要な道具の貸し出し
  • 補助金制度での支援
  • 無料駆除

以下、役所がおこなっている対応の詳細をご紹介します。

無料相談

役所の対応のなかでもっとも多いのが、窓口や専用ダイヤルによる無料相談です。

自治体のなかには、相談受付の記載がなくても、問い合わせることでアドバイスをもらえるケースもあります。

ハチや巣を発見したとしても、駆除すべきかどうかやどのように(自力・業者)駆除すればいいかがわからない方も多いでしょう。

そういった際に、どう対処すべきかのアドバイスをもらうことができます。

もし後述のサポートもおこなっている自治体であれば、さらなるサポートも併せて受けられるため、まずは自治体に相談してみるのもおすすめです。

害虫駆除業者の斡旋

自治体が直接駆除してくれるわけではありませんが、お住いの地域にある害虫駆除の業者を紹介してくれるケースもあります。

自治体からの紹介であれば、自身でイチから業者を探すよりは安心して依頼できるといえるでしょう。

ただし、注意点が2つあります。

一つは、自治体が仲介して業者へ依頼してくれるパターンと、自治体がおこなうのは紹介のみで依頼は自身でおこなうパターンがあるということです。

前者は手間を削減できるというメリットがあり、後者は相見積もりを取りやすく業者の比較がしやすいといえます。

もう一つは、紹介する業者のすべてを自治体側が把握しているわけではないという点です。

「あくまで地域にある業者をいくつかピックアップして紹介しているだけ」というケースも多いため、詳細は自身で確認したほうが安心といえるかもしれません。

防護服など必要な道具の貸し出し

もし自力でハチ・巣を駆除する場合、その支援として防護服など駆除に必要な道具を貸し出してくれるケースがあります。

ただし防護服や道具を借りる場合は、役所の窓口にて申請書など書面上の手続きが必要となります。

また、あくまで借りているだけ、かつ貸し出し期限も設けられているため、期限内に駆除をおこない返す必要があるという点も理解しておきましょう。

補助金制度での支援

自治体のなかには、補助金制度を設けているケースがあり、業者に駆除を依頼した際にかかった費用の一部を負担してくれることがあります。

ただし、以下の点には注意しておきましょう。

  • すべての自治体が補助金制度を設けているわけではない
  • 上限金額が設定されているケースが多い
  • 「スズメバチの巣のみ」「駆除前後や駆除中の写真が必要」など、細かな条件が設定されている など

無条件で制度を利用できるわけではないため、制度の有無も含め、事前に詳細を確認しておくことが重要です。

無料駆除

自治体のなかには、ハチ・巣を無料で駆除してくれることもあります。

ただし、こちらも「スズメバチのみ対象」「駆除の際にかならず依頼主が立ち会うこと」といった細かな条件が設けられているため、事前の確認は必須です。

そもそも自治体が駆除してくれるケース自体が非常に稀なため、まずは対応の有無を確認することから初めてみましょう。

まとめ

ハチやハチの巣は自力で駆除することもできますが、多大な手間とリスクを伴うため大変危険です。

特に、スズメバチや大きな巣の駆除を素人がおこなうのは至難の業のため、基本的にはプロの業者へ依頼することをおすすめします。

業者に依頼する際は、相見積もりを取って複数社を比較すること。そして、いきなり業者へ相談することに不安を感じる方は、まずは自治体に相談してみるとよいでしょう。

自治体の対応の有無やサポート範囲、業者依頼時の費用・サポート内容はそれぞれで異なるため、詳細を事前にチェックしたうえで然るべきところに依頼することが大切です。

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