コウモリの侵入経路はどこ?入り込まれた場合の対策も解説

コウモリ

「夜になると屋根裏からパタパタと音がする」「部屋の中で黒い影が飛んだ」もしかすると、その正体はコウモリかもしれません。

コウモリは、わずか2cmほどの隙間からでも建物内に入り込むため、気付かないうちに屋根裏や換気口、配管のまわりに棲みついてしまうケースも珍しくありません。

放置すれば、フンや尿による悪臭や衛生被害、さらには病原菌による感染症のリスクもあります。

本記事では、コウモリが侵入する代表的な侵入経路を詳しく解説します。それぞれの対策方法からプロに任せるべき理由まで分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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1. コウモリが侵入する代表的な経路

コウモリは夜行性で、昼間は暗くて狭い場所を好みます。人の目が届きにくい「わずかな隙間」からも侵入してしまうため、気付かないうちに家屋の中へ入り込むことがあるのです。

ここでは、特に侵入事例の多い代表的な経路を5つ紹介します。

1-1. 扉や窓周辺の隙間

最も多い侵入経路の一つが、扉や窓まわりの小さな隙間です。玄関ドアの上部やサッシのレール部分、網戸の劣化したゴムパッキンなど、2cmほどの隙間でもコウモリは簡単に通り抜けます。

特に、夏場は窓を開けて換気をする機会が増え、侵入されるリスクが高いため注意が必要です。夜間に明かりを点けていると虫が寄り、それを狙ってコウモリが近づくこともあります。

対策としては、まず網戸やパッキンの破損を定期的に確認し、劣化が見られる場合は早めに交換することが大切です。また、夜間はできるだけ窓を閉めて、換気する場合は短時間にとどめましょう。

1-2. 換気口

換気口もコウモリが最も侵入しやすい箇所の一つです。換気口は外と室内を繋ぐ構造で、暗く湿気のある環境のため、コウモリの巣作りにも適しています。

フィルターや金網が破れていたり、外れかけていたりすると、そこから簡単に入り込まれてしまいます。特に、浴室やトイレ、台所の換気口からの侵入例が多いです。

換気口の対策としては、まず金網やフィルターが劣化していないかを定期的に点検し、損傷している場合は交換しましょう。さらに、防虫ネットや金属製カバーを取り付けて物理的に隙間を塞ぐのも効果的です。

1-3. 配管周り

エアコンホースや給湯器、ガス管などの配管周りの隙間も要注意です。これらの壁や床を貫通する部分には、小さな隙間が生じやすく、ここからコウモリが侵入するケースが多いです。

コウモリは羽を畳んで体を細くできるため、指一本分の穴でも通り抜けることができます。壁の内側や天井裏に入り込み、夜になると活動を始めることもあります。

このような配管周りの侵入を防ぐためには、まず隙間を確認し、パテやシリコンでしっかりと埋めておくことが大切です。

1-4. 屋根や瓦の隙間

屋根周りもコウモリの侵入経路として特に多い箇所です。瓦の浮きや破損、屋根裏の通気口、軒下の隙間など、目立たない場所に出入り口があるケースが少なくありません。

屋根裏は暗く、外敵から身を守れるため、コウモリにとって理想的な環境です。放置すると繁殖して数が増え、フンや尿が溜まって悪臭が広がることもあるため、注意が必要です。

屋根や瓦の侵入を防ぐには、まず屋根のひび割れや瓦のズレを定期的に専門業者に点検してもらい、早めに修繕することが大切です。さらに、通気口には金属製の防鳥ネットを取り付けて物理的に侵入を防ぐと安心でしょう。

1-5. 戸袋・シャッター

実は、戸袋やシャッター内部に巣を作るケースもあります。これらの場所は昼間でも暗く、外敵から守られやすいため、コウモリが好んで利用します。

特に、長期間使用していない戸袋や閉めっぱなしのシャッターの中は、風が通らず温かいため、コウモリの休息場所としてぴったりです。さらに、気付かないうちに内部にフンが溜まり、悪臭や害虫の発生に繋がることもあります。

このような被害を防ぐには、定期的に戸袋やシャッターを開閉して風を通し、内部を乾燥させておくことが効果的です。また、内部にコウモリが寄り付かないよう、忌避スプレーや防鳥剤を散布しておくと安心でしょう。

コウモリがシャッターに潜んでいるサインについては、以下の記事で詳しく解説しています。

2. コウモリに入り込まれたときの正しい対策

もし家の中にコウモリが入り込んでしまった場合、焦って手で追い払うのは危険です。むやみにコウモリに触ると噛まれたり、感染症を引き起こす恐れがあります。

ここでは、コウモリに入り込まれたときの正しい対策を紹介します。

2-1. 直接触れず、自然に出ていくのを待つ

まずはコウモリに触れず、自然に出ていくのを待つことが基本です。

コウモリは夜行性のため、夜になると自分から外へ出ていくことが多いです。明かりを消して外に繋がる窓や扉を開けておくと、逃げやすい環境を作れます。

このとき、コウモリを直接捕まえようとしたり、手で触れたりするのは絶対に避けましょう。コウモリに素手で触れると、噛まれたり病原菌に感染する危険があります。

また、小さな子どもやペットを近づけないようにし、安全が確保できるまで別の部屋に避難させることも大切です。

2-2. 忌避剤を使用して追い出す

コウモリが自然に出ていかない場合は、市販の忌避剤を使う方法が有効です。コウモリは強い匂いや煙、超音波を嫌うため、これらを利用することで安全に追い出せます。

使用時は必ず換気を行い、コウモリが逃げ出せるよう出口を開けておくことが大切です。作業後は、フンや尿を掃除して除菌し、清潔な環境に戻しましょう。

忌避剤として有効な木酢液については、以下の記事で詳しく解説しています。

3. コウモリを追い出した後は侵入経路の封鎖が必要

コウモリを追い出しても、侵入経路を塞がなければ再び戻ってくる可能性があります。同じコウモリが同じ家を「安全な住処」と認識して戻ってくるケースはとても多く、再発防止には封鎖が不可欠です。

侵入口の封鎖は、次の手順で行いましょう。

  1. フンが落ちている場所や鳴き声の方向などから出入り口を特定する
  2. 忌避剤で中のコウモリを完全に追い出す
  3. コウモリの出入りがなくなったことを確認してから、防鳥ネットやパテで隙間を塞ぐ

封鎖のタイミングを間違えると、中にコウモリが閉じ込められ、屋内で死骸や悪臭が発生することがあります。そのため、必ずコウモリがいなくなったことを確認してから封鎖作業を行いましょう。

4. コウモリ駆除はプロに任せるのがおすすめ

コウモリ駆除は一見簡単そうに見えても、実際には非常に難しい作業です。屋根裏や外壁などの高所や狭い空間での作業が多く、安全面でもリスクがあります。

ここでは、プロに依頼すべき理由を2つの視点から解説します。

4-1. 全ての隙間を封鎖するのは高難易度

コウモリは指一本分の隙間でも出入りできるため、専門的な知識のない方が全ての侵入口を見つけて塞ぐのはほぼ不可能です。

その点、専門業者は、長年の経験から侵入ルートを正確に特定し、家全体をくまなくチェックします。また、再発防止のために耐久性の高い資材を使用して施工してくれます。

見落としがちな通気口や屋根の合わせ目なども、プロならしっかりと対策できるのは大きなメリットです。

4-2. 怪我や病気のリスクもある

コウモリの駆除作業は、高所・閉所での作業による危険が伴うだけでなく、感染症のリスクもある点に注意が必要です。

屋根裏や天井の内部は足場が不安定で、転倒や落下事故の危険があります。さらに、狭くて換気の悪い場所では、フンや尿が乾燥して発生する粉じんを吸い込み、真菌感染(ヒストプラズマ症など)を起こす恐れもあります。

その点、プロの駆除業者は、防護服や専用マスクを着用し、安全かつ法令に沿った手順で作業を行うため、衛生面・安全面・法的リスクを考慮すると、プロへの依頼が最も確実でしょう。

コウモリが原因の感染症については、以下の記事で詳しく解説しています。

5. コウモリ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください

「どこから入ってくるのか分からない」「追い出してもすぐ戻ってくる」このような悩みを抱えている方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、コウモリをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。

経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。全国の信頼できる登録業者を紹介してもらえるため、悪質な業者トラブルを避けられます。

「こんなことを聞いても良いのかな?」と思うような内容でも、もちろん大丈夫です。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

コウモリは、わずか2cmほどの隙間からでも侵入できる非常に厄介な生き物です。屋根裏や換気口、配管のまわりなど、目立たない場所から静かに入り込み、巣を作って繁殖することもあります。

コウモリの侵入を防ぐためには、家の点検と隙間の早期補修が不可欠です。特に、換気口や屋根まわり、配管まわりなどは重点的にチェックしましょう。

もしコウモリが侵入してしまった場合は、無理に追い払おうとせず、コウモリ駆除のプロや専門協会に相談することをおすすめします

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、コウモリの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。

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