コウモリが雨戸に?潜んでいる場合の特徴と対策を解説

コウモリ

「雨戸のあたりからカサカサ音がする」「雨戸の下に黒いフンが落ちている」もしかすると、それはコウモリが雨戸や戸袋に潜んでいるサインかもしれません。

コウモリは夜行性で、昼間は暗くて狭い場所を好む習性があります。そのため、家の中でも雨戸や戸袋は絶好の隠れ家なのです。

しかし、雨戸に潜んだコウモリを放置すると、フンや尿による悪臭、建物の劣化、健康被害などを引き起こしかねません

本記事では、コウモリが雨戸にいる場合の特徴と対策を詳しく解説します。コウモリを安全に追い出す方法から再侵入防止策まで分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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1. 雨戸にコウモリがいる場合の特徴

コウモリは非常に小さな隙間からでも侵入できるため、気付かないうちに雨戸や戸袋の中に入り込んでいることがあります。

雨戸とは、窓の外側に取り付けられた防犯・防風用の戸を指し、戸袋はその雨戸を収納しておくスペースのことです。

また、戸袋は内部が暗く、外敵から身を隠しやすい構造になっているため、コウモリの休息場所になりやすいのです。

ここでは、雨戸や戸袋にコウモリがいる場合の特徴について解説します。

1-1. 周囲にフンが落ちている

雨戸にコウモリがいる際の最も分かりやすい兆候は、雨戸やサッシの下に黒いフンが落ちていることです。

コウモリのフンは米粒より少し小さい黒い粒状で、指でつぶすとポロポロと崩れ、昆虫のような破片が混ざっています。ネズミのフンに似ていますが、コウモリのフンはやや乾燥しており、匂いも強いのが特徴です。

また、フンが毎日のように増えている場合は、複数のコウモリが継続的に出入りしているサインであり、早めの対策が必要です。

1-2. カサカサ・バサバサといった物音がする

夕方から夜にかけて、雨戸や戸袋の中からカサカサ・バサバサという羽音が聞こえる場合も、コウモリが潜んでいる可能性があります。

コウモリは夜行性で、日没後に餌を探すために飛び立ち、明け方に戻ってきます。そのため、夜だけ物音がするというのも大きなヒントです。

複数のコウモリが潜んでいる場合は、チューチューという鳴き声や羽ばたき音が重なって聞こえることもあります。

特に、物音が聞こえるのが戸袋や雨戸レールの付近に集中しているなら、コウモリが住み着いている可能性が高いでしょう。

1-3. 戸袋に巣が出来ている

雨戸の戸袋内部にコウモリが巣を作っているケースもあります。戸袋は昼間でも暗く、風が通りにくいため、コウモリにとって非常に居心地のよい場所です。

さらに、コウモリは木の枝や藁で巣を作るわけではなく、壁や板の隙間に身を寄せて群れを形成するのが特徴です。そのため、巣のように見える場所は「フンや尿で汚れた溜まり場」であることが多く、不衛生な環境を引き起こします。

特に、7~8月頃の繁殖期は複数匹で定着することもあり、巣の内部には大量のフンや尿が溜まっていることがあります。放置すると被害が拡大するため、早期に発見し、追い出しと清掃を行うことが大切です。

2. 雨戸周辺にいるコウモリの駆除方法

雨戸や戸袋に潜むコウモリを見つけたら、焦らず正しい手順で対処することが大切です。むやみに叩いたり殺虫剤を使ったりすると、法律違反や健康被害に繋がる恐れがあります。

ここでは、自宅でも安全に行える追い出し・清掃・再発防止の方法を順に解説します。

2-1. 忌避スプレーを使用して追い出す

コウモリを安全に追い出すには、忌避スプレーの使用が有効です。コウモリはハッカや木酢液などの強い匂いを嫌うため、これらを配合した忌避剤を雨戸や戸袋周辺に散布すると効果的です。

また、忌避スプレーを使用する際は、昼間(コウモリが休んでいる時間帯)に散布しましょう。日没後はコウモリが外に出ており、効果が薄れるため注意が必要です。

ただし、忌避剤の効果は数日〜数週間と一時的です。そのため、定期的な再散布や、再発防止策を同時に行うことを心がけましょう。

2-2. フンの清掃と除菌を行う

コウモリを追い出したら、必ずフンの清掃と除菌を行いましょう。

コウモリのフンには細菌やカビが含まれており、乾燥すると粉じんとなって空気中に舞い上がります。それらを吸い込むと、ヒストプラズマ症などの感染症を引き起こす恐れがあります。

フンの清掃を行う際は、必ずマスクと手袋を着用し、直接触れないように注意してください。乾いたまま掃くと粉じんが舞い上がり、感染症の原因になるため、まずは消毒スプレーなどで湿らせてから拭き取るのが安全です。

また、清掃が終わったら、仕上げとしてアルコールや除菌スプレーで二重に消毒を行いましょう。

2-3. 雨戸や戸袋の隙間を塞いで再侵入を防ぐ

コウモリを追い出し、清掃した後は、雨戸や戸袋の隙間を封鎖して再侵入を防ぎましょう。コウモリはわずか2cm程度の隙間からでも侵入できるため、小さな隙間でもしっかりと塞ぐことが大切です。

主な封鎖する場所と対応方法は以下の通りです。

封鎖する場所使用する資材対応方法
戸袋の通気口防鳥ネット・金網など通気性を確保しつつ、金網またはネットで開口部を覆う
雨戸レールの隙間コーキング材・防虫パテなど隙間を丁寧に埋めて、侵入経路を完全に封鎖する
屋根と外壁の間ステンレスメッシュなど金属メッシュを曲げて隙間に差し込み、釘やビスで固定する

注意点として、コウモリが内部に残った状態で隙間を塞ぐと、内部で死骸が発生し、悪臭の原因となります。

忌避スプレーなどで追い出した後、必ず内部にコウモリがいないか確認してから、封鎖を行いましょう。

3. コウモリの捕獲・殺傷は法律で禁止されている

コウモリは「鳥獣保護管理法」により、無許可での捕獲・殺傷が禁止されています。違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることがあります。

そのため、殺虫剤の散布や捕獲器でコウモリを捕まえることは違法行為となるため、十分に注意しましょう。あくまでコウモリ対策は「追い出して再侵入を防ぐ」ことが正しい対処法です。

コウモリ被害が深刻な場合は、まずは自治体または有資格の害獣駆除業者に相談しましょう。専門業者であれば、法令遵守のもと安全に対策をしてくれます。

参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」

4. コウモリを放置すると被害が拡大する

雨戸や戸袋に潜んだコウモリを「そのうちいなくなるだろう」と放置してしまうのは危険です。時間が経つほどフンや尿が蓄積し、悪臭や衛生被害が拡大していきます。

さらに、建物内部に汚れが染み込み、修繕が必要になるケースもあるため、早めの対策が大切です。

4-1. 健康面の被害

コウモリのフンや尿には、真菌・細菌・寄生虫が含まれている場合があり、吸い込んだり触れたりすると健康被害を招く危険があります。

また、乾燥したフンを吸い込むとヒストプラズマ症などの呼吸器感染症を発症することがあります。

さらに、海外では狂犬病ウイルスやエボラウイルスなどの保有例も報告されているため、素手で触れるのは絶対に避けましょう。

コウモリが原因の病気については、以下の記事で詳しく解説しています。

4-2. 悪臭による被害

フンや尿を長期間放置すると、それらが雨戸や戸袋内部に染みつき、強烈な悪臭を放ちます。夏場は特に悪臭が強まり、部屋の換気をしても取れにくくなります。

さらに、湿気によってカビが繁殖し、室内全体に臭気が広がることもあり、重度の場合は専門業者による消臭・除菌処理が必要です。

コウモリのフンによる被害については、以下の記事でも詳しく解説しています。

4-3. 家屋への被害

雨戸や戸袋に潜んだコウモリは、フンや尿を繰り返し排出することで、木材や断熱材を傷めてしまいます。放置すればカビやシミが広がり、家の構造部分の劣化を早める危険があります。

さらに、コウモリが通るうちに隙間が広がり、ネズミなど他の害獣が侵入するきっかけにもなるため、早めの対応が非常に大切です。

コウモリによる家屋の被害については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

5. コウモリ被害でお悩みなら協会の無料相談をご利用ください

「何度追い出しても戻ってくる」「清掃してもフンがまた落ちている」など、コウモリ被害にお困りの方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、コウモリをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。

経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。「こんなことを聞いても良いのかな?」と思うような内容でも、もちろん大丈夫です。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

コウモリが雨戸や戸袋に住みつくと、フンや悪臭、家屋の劣化など様々な被害を招きます。コウモリの捕獲や殺傷は法律で禁止されているため、忌避・清掃・隙間封鎖の3ステップで安全に対策することが大切です。

自力での対応が難しい場合は、安全かつ確実に再発を防止できる専門業者への依頼がおすすめです。

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、コウモリの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。

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