コウモリと聞くと、ハロウィンやドラキュラなどを想像したことはありませんか?
コウモリのことについてよくわからずに、なんだか怖い生き物と思っていませんか?
確かに怖いと思う一面もあります。
今回はコウモリについてお話したいと思います。
目次
コウモリの生態
コウモリは小型哺乳類に分類されています。そう!人間と同じ哺乳類なのは驚きですね。
夜行性のコウモリは、目が見えません。
ですが、闇の中の死角といわれるほど、ハンターのコウモリ。
視覚に頼らず暗闇を飛べるため、餌を捕獲することができます。
コウモリのハンターの方法は、超音波を使用した狩り。
超音波の反響を利用して獲物の位置を正確に捉えているのです。
超音波と聞くと難しく聞こえるかもしれません。
簡単にいうと、山で「やっほー」というと「やっほー」と返ってくる原理と同じ。
つまり、超音波はやまびこのようなものです。
コウモリには翼はない!
コウモリに翼ないの?
あるよ!飛べてるし!
なんて思う方もいらっしゃると思います。
しかし、コウモリの翼だと思っている部分。実は手の進化バージョンなんです。
手が進化して、指と指の間に薄い皮膜が広がっていて、それが翼にみえるのです。
コウモリの種類
日本に生息するコウモリは35種類ほどいます。
ちなみに、日本に生息する哺乳類はおよそ130種類ほどといわれています。
そのうちの35種類ものがコウモリ…多いですよね。
コウモリの種類
★昆虫を食事にしているコウモリは【ココウモリ】と呼ばれているコウモリです。
体も軽くて小さいものが多いです。
★果物を主食にするコウモリは【オオコウモリ】です。
★動物の血を主食にするコウモリは【ナミチスイコウモリ】です。
コウモリの食事習慣
基本的にコウモリは、雑食性です。昆虫だけでなく、花の蜜や果肉も食べます。
コウモリの中には、魚を食べるコウモリもいるんですよ!
なぜコウモリが家に侵入するのか
理由は大きく2つ。
①雨風にあたりたくないからしのげる場所を目指して、すみかを探しているから
②体温を保つために暖かい場所に巣を作りたいから
<住みやすい場所>
瓦の下
戸袋の中
天井裏
換気口
<住み着く傾向がある場所>
断熱材の入った壁
屋根裏
エアコンの室外機の裏
最近の住宅は、私たち人間にとっても暖かくて住みやすい場所です。
それはコウモリにとっても暖かく住みやすい場所なのです。
断熱材に優れていることはいいことですが、人間だけではなく、動物にとっても住みやすい場所のため、集まってくるのは残念ですね。
コウモリは小さいため、1cm~3cmの小さな隙間があれば侵入できます。
コウモリによる被害とその影響
健康への影響
世界各地でコウモリによるウイルス感染が確認されているのをご存じですか?
日本獣医学会の報告によると、日本では最近、アブラコウモリなどのコウモリが原因で病気になった例はありません。ただ安全と言い切れないのも事実なのです。
野生動物ということで、どんなウイルスをもっているか、どんな菌類、寄生虫がついているかわからないためです。コウモリを触ることはないと思いますが、素手では触らないようにしましょう。
建物の被害
①天井にシミができたケース
最も多い被害といわれているものが、コウモリの糞尿によるもの。
コウモリは巣を作ると、危険がない限りその場所から出ていくことはしません。
コウモリは糞尿が多いといいました。そして、その場所に住み続けると糞尿はどうなるでしょうか?
そうです。コウモリのフンや尿がすみかの下にたまっていきますよね。
フンや尿がたまっていくと、木造建築であれば 木に少しずつ吸収され、シミの原因となります。
②天井のシミを放置しておいたケース
雨漏りかな?忙しいと放置してしまっているとさらなる被害があります。
雨漏りでカビだけならばまだいいです。
もし、フンや尿を放置だった場合は、カビ+アンモニア臭が充満する場合があります。
さらに、コウモリのフンには寄生虫がいます。それらが原因でアレルギーが発症したり、
症状がひどくなってしまうケースも・・・
また、木材なども腐りやすくなり、老朽化が進んでしまうこともあります。
コウモリ対策!自宅でできる対策と専門業者について
超音波と光でコウモリを撃退
コウモリの超音波を使用する習性を利用した超音波機械方法。
専門業者
バルサンなどの燻煙剤によるコウモリの追い出し!
フンや死骸などの清掃
殺菌・消毒、侵入防止対策としての金網の設置など
専門業者はやってくれます。
実践的なアドバイス
コウモリを追い出す
コウモリの居場所が特定できたら追い出しましょう。
コウモリを追い出すには、忌避剤が有効です。
①忌避剤を散布しておきましょう。
再び住み着かないように予防対策をすることをおすすめします。
②侵入口を作らない
侵入できるような隙間は埋めましょう。
隙間がないだけでコウモリがすみかを作ろうとすることは各段に減ります。
個人でむやみにコウモリを駆除してはいけない!!どうして?
コウモリが生態系にかかわっている!?
コウモリを害獣と思いがちですが、生態系の中で重要な役割を果たしています。
コウモリが一番生態系の中で果たしている役割は?
【害虫の天敵】としての側面です。虫たちにとって、コウモリは最大の天敵です。
先ほどもお話しましたが、コウモリの餌となるものは、虫たちです。そのコウモリを駆除してしまうと、どうなるでしょうか?
そのコウモリがいなくなってしまうと、多くの虫が発生してしまうでしょう。
虫がたくさん発生すると、農作物への影響が増える可能性があります。
害獣と思われるコウモリにも生態系の中での役割があるのです。
雑妙なバランスの中でコウモリは生態系を保ち、生き物たちは生きています。
1種の動物以上に、私たちが生活する生態系全体に深い影響を与えているのです。
コウモリの生態系で果たす役割についてわかっていただけたでしょうか?
コウモリの駆除に法律がある?!
コウモリの駆除や捕獲は鳥獣保護法により禁止されています。
虫取りアミで捕まえられそうだからといって、捕まえて処分することはできません
私たちが原則でやっていいことは3点。
・追い出すこと
・追い払うこと
・来ないように対策すること
これらになります。
必要な手続きをして自分で駆除をすることもできるのですが、
自治体に確認・手続きが必要なことを頭にいれておきましょう。
コウモリの駆除と専門業者について
確実なコウモリ対策・コウモリ駆除は【専門業者】にお任せしましょう。
★ プチポイント ★
悪質な業者にご注意ください!
高額請求に巻き込まれないためにも、見積もりは数件行うようにしましょう。
1件のみで決めてしまうと、これが高いのか、安いのかがわかりません。
また、複数の業者に見積もりをすることで、このサービスが多い。
本当に必要というサービスも見つかるかもしれません。
複数の業者から見積もりをとり、サービスや金額を比較して依頼先を決めてください。
また、市役所などに相談して、おすすめの業者を聞くのもいいと思います。
まとめ
コウモリの駆除と生態についていかがでしたか?
コウモリは小型哺乳動物で夜行性。コウモリは超音波を使って狩りを行い、翼はなく、手の進化バージョンのような皮膜を使って飛んでいます。
日本には約35種のコウモリが生息しています。食事は昆虫、果物、動物の血など住む場所によって、多岐にわたります。
コウモリが家に住み着く理由は、雨風から守られるためや体温維持のため。
もしコウモリが家に住み続けた場合、建物への被害として、コウモリのフンが問題としてよく上げられます。
害獣だからといってコウモリは勝手に駆除してはいけません。
コウモリは生態系で害虫の天敵として重要な役割を果たしており、法的には駆除が禁止されています。
そのため、コウモリの駆除については専門業者にお任せするといいでしょう。その際に注意することは、悪質な業者に気をつけましょう
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