ノミは駆除できる?ノミの有害性と対策について

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皆さんはノミの被害について知っていますでしょうか?ペットを飼っているご家庭では身近に潜む恐ろしい害虫であるノミ。身体の大きさに合わずその被害はとても恐ろしいですよね。しかしノミの駆除といってもどうしたらいいのか分からない方も多いのではないかと思います。
今回はそんなノミの駆除の仕方について解説していきます。


そもそもノミはどんな生態?


 皆さんも知っての通り、ノミは基本犬や猫の毛の中に潜む寄生虫であり犬や猫の血を吸って生きています。しかし、ノミが毛の中で繁殖しすぎてしまうと私達人間の身体にも寄生し、吸血を行うようになってしまうのです。
 現在ノミは日本だけで70種類程存在が確認されていますが、その中でも私達の生活に悪影響を及ぼすのはほんの数種類です。ここでは私達の生活に悪影響を及ぼすノミについて解説していきます。

イヌノミ


 イヌノミは下の項目で解説しているネコノミと極めてよく似た種類のノミです。
見分ける特徴として前頭部の丸みがより強い方がイヌノミと言われています。他にも特徴として前胸後縁部に鋭い棘歯の列を持つという特徴があります。
活動範囲はネコノミよりも狭いと言われています。

ネコノミ


 ネコノミはその名の通り猫に寄生しやすいのが特徴のノミです。しかし寄生先は猫だけでなく犬や私達人間も被害に遭う可能性は十分にあります。
日本国内のノミ被害はネコノミの割合がイヌノミより多いと言われています。
またネコノミの成虫は普段扁平な形をしていますが吸血すると豆のように膨らむと言う特徴があります。

ネズミノミ


 ネズミノミは名前の通り、主にネズミに寄生する種類のノミです。
ただネズミノミは寄生先のネズミが死んでしまうと、血液を求め人や犬猫に寄生する可能性もあります。
その際ネズミノミは病原菌を持っている可能性が非常に高いので注意しましょう。

ヒトノミ


 ヒトノミは主に人間に寄生しやすいと言われている種類のノミです。ヒトノミもまた人間以外の哺乳類に寄生しますが近年は衛生面が向上した事によってヒトノミの被害は減少したと言われています。

またノミの共通した特徴として、33mほどまで飛ぶ跳躍力を持っていると言われています。その高さは何とノミの体の200倍と言われています。この跳躍力があるので犬猫や人間に飛び移り寄生することが出来るというわけですね。

ノミがもたらす被害。実はとっても恐ろしい!


 先ほど解説した通り、ノミは犬猫だけでなく私達人間にも恐ろしい影響を与える害虫です。
ノミに刺されてしまうと激しいかゆみに襲われますが、実は恐ろしいのはそれだけではない場合があるのです。
ここではノミを媒介した病気を解説していきます。

ノミ刺咬症


 ノミに刺された際、真っ先に発生する症状が強い痒みです。この痒みを通称「ノミ刺咬症」と呼び水ぶくれを引き起こしたり赤く晴れてしまう場合が多いのが特徴です。
 また咬まれてしまった際に痒いからと強くかきむしってしまうと更に腫れが酷くなり痒みが引いても痕が残ってしまう可能性が非常に高いのです。

黒死病


 黒死病というとあまり聞きなれない名前ではありますがこの病気は別名ペストと呼ばれています。ペストはノミが人の体を咬んだ際に、その部位に関係したリンパ節に感染し、痛みと腫れを引き起こすといわれています。その後高熱や出血を伴う発疹などが発生し適切な治療を行わないと死に至る危険があるとても恐ろしい病気です。
 ノミに咬まれた時は小さいからと油断をせず、すぐに駆除を検討してくださいね。

猫ひっかき病


 猫ひっかき病は症状としてはリンパ節炎にあたるものでノミが排泄した糞尿を爪などにくっつけた猫が人を引っ掻く事で感染する可能性があります。猫引っ掻き病には病原性が無く、特に治療がなくとも自然治癒が可能なものです。

サナダムシ


 サナダムシは様々な種類が存在しますが、中にはノミを媒介して感染するサナダムシも存在します。基本的に感染するのは猫や犬などですが人間にも感染する可能性がある危険な虫です。
 しかしサナダムシ病が引き起こす人間の症状としては軽い腹痛や軽い下痢と言われており、世間的にはあまり問題視がされていない虫ともいわれています。

ノミの駆除業者はどう選ぶ?


 さて、ここまでで少しだけノミの事が分かりましたね。続いてはノミの駆除業者の選び方について簡単に解説していきます。
ノミは駆除が難しい害虫として有名であり、失敗すると更なる大繁殖を繰り返してしまう場合があるのです。
そんな時に頼りたいのがノミの駆除専門の業者さん。しかし専門の業者といってもどのように選んだら良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ノミの専門業者の選び方については以下の3点になります。

実績があり、作業工程の説明を行ってくれるかどうか


ノミ駆除の業者を選ぶ際に真っ先に確認する必要があるのがクチコミとホームページの実績です。駆除を業者に依頼する際、初めての方は特に「この業者に依頼しても大丈夫なのだろうか」と不安になる方が多いかと思います。
 そんな時はまずクチコミにて業者の態度がしっかりとしたものであるかを確認してみてください。接客の態度が良い会社である程しっかりとした業者である可能性は高いです。

 また、それでも不安が残る場合は会社のホームページに飛び成功事例などを確認してみましょう。実力や知識のある会社ほど成功事例などを詳しく掲載しているので特に初めての依頼で不安な方は業者選びの基準にしてみてくださいね。

料金を明確に提示するかどうか


 ノミの駆除業者を選ぶにあたって重要になってくるのが料金の提示です。ノミの駆除は以下の条件によって料金の変動があります。

部屋の広さ
床の種類
家具移動の有無
ペットの飼育数

何故この条件で料金の変動があるかというと作業内容の変化によって従業員の人数が変化するからです。依頼時点での料金の把握は難しいですが現場を調査した後であれば料金が明確になりますので、その際には細かい内容で作業工程の内訳が出ているかを確認を行いましょう。
また、この確認の際には必ず追加料金が発生するのかどうかを聞いてください。安全な会社であればはっきりとした返答が返ってきますし、答えを濁すようであれば危険性が高まります。

保証期間があるかどうか


 ノミの駆除を依頼する上で重要となって来るのが証期間の有無です。
何故かというとノミは非常に再発しやすく、加えて繁殖力も非常に強いのでその度に業者に依頼する必要が出てきてしまうのです。
 また保証期間の有無や年数は会社によっても異なって来るのでご自身の環境に合わせたものを選び、料金と併せても納得がいかないという場合は一度選び直すのもありかもしれません。

自分でも出来る!ノミの対策について


 先ほど、ノミの駆除は難しいと解説しましたが自分自身でのノミ対策や予防は十分可能です。
しかし、大繁殖してしまっては手に負えなくなる可能性も高いのでもし自力での駆除が難しいと感じたら是非専門の業者への相談も視野に入れてみてくださいね。

乾燥機での駆除


 ノミの生態として60℃以上の高温で死に至る為、洗濯乾燥機やアイロンを使用する事も効果的です。洗濯が可能な衣類であれば洗濯後に乾燥機にかける、アイロンを使って伸ばすだけでもノミの卵やサナギを駆除する事が可能になります。
 ちょっとした日常の生活の中でノミ対策が可能なのは有難いですよね。

徹底した部屋の掃除


 ノミを対策する上で掃除も大変効果的です。日常的な部屋の掃除に加えて、たまに家具を動かしての徹底した掃除を行う事でノミが住みにくい環境を作ることができます。

 また掃除機をかける際に掃除機のノズル部分に駆除剤をかけておく事で更なるノミ対策にも繋がります。

忌避剤の使用


一般的に販売されている駆除剤ではノミにはあまり効果がないとも言われています。
しかし完全な駆除は難しくてもノミを寄せ付けない忌避効果には十分期待が出来ます。
ノミの駆除を行った後に定期的に忌避剤を撒く事で、更なるノミ対策にも繋がりますので是非試してみてくださいね。また市販の駆除剤には様々な種類がありますので、ご家庭でペットを飼われていたり、小さなお子様がいる場合は記載されている注意事項をよく読んだうえで自分の環境に合った忌避剤を使うようにしましょう。

ペットがいる場合は対策を忘れずに


 ノミを対策する上で、ペットのノミ対策は一番重要になってきます。
上記でも解説した通り、ノミは基本的に猫や犬などにくっつきますが繁殖の際に溢れた個体が人間を咬む恐れは十分にある上、ペットにも危険が及ぶ可能性は十分にあり得ます。
ペットのノミ対策は主に以下の3点になります。

予防薬の定期接種を行う
ブラッシングやシャンプーを使用しノミが住みにくい環境を作る
散歩の際は草むらなどを可能であれば避け、人工芝などが敷かれたコースに変える

 この他にも家庭によってそれぞれ違うノミ対策がされているかと思います。大事なペットの健康が脅かされない為にも、飼い主である自分自身の体に悪影響を出さない為にも日頃からのノミ対策はしっかり行うようにしましょう。

まとめ


ノミの駆除方法、いかがでしたでしょうか?ノミは恐ろしいと言ってもイマイチぴんと来ませんが、こうして見ていくと大変恐ろしい害虫であることが分かりますね。私達の家族やペットを守る為にも、しっかりと対処を判断しノミの被害に怯えない日々を過ごしましょう。
害獣駆除ガイドではノミなどの害虫を始め害獣の対策についても解説しています。
是非、他の記事もご覧くださいね。

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