イタチはネズミ駆除に役立つ?役割や駆除方法を詳しく解説!

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屋根裏や家の周辺に潜んだり、畑を荒らす害獣はたくさんいますが、中でもイタチやネズミは数も増えるので非常に厄介です。この2匹は屋根裏に住み着くケースも多く、早めに駆除しないと被害が広がってしまいます。ただし、中には「イタチはネズミを駆除してくれている」という声もあるようです。そこで今回は、イタチやネズミの特徴を解説しつつ、駆除方法や見分け方を紹介します。イタチやネズミの被害に悩まされている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

イタチとネズミの特徴をチェック!

まず、イタチとネズミの特徴について解説します。イタチやネズミの特徴について解説します。

イタチの特徴

イタチは、雑食で野菜や果物、虫などなんでも食べる害獣です。フサフサの毛に覆われており、見た目がとても可愛いので思わず触ってしまいたくなりますが、とても凶暴な性格をしています。そのため、むやみに触ったり、棒で突こうとすると攻撃されるとみなされ、引っ掻いてきたり噛み付いてくるおそれがあります。加えて、イタチは音が苦手なので、人間が大きな声で叫ぶと驚いて、こちらに向かってくることがあるので注意が必要です。

また、イタチの体は細長く、身体能力にも優れています。そのため、塀や木の上を歩く・水の中を泳ぐ・狭い穴から室内に侵入することも可能です。床下や排水溝、屋根裏で家の中に侵入してくるのは、イタチの体が細長く、狭い場所にも入り込めるためです。イタチは出産すると子供を運で育てられる安全な場所を探すので、屋根裏にすみかを作ることがあります。出産のためだけではなく、雨風を防ぐことや天敵から身を守るためにもこの方法が使われます。

イタチは、体に病原菌がついていたり、菌を保有していることもあります。そのため、畑の作物にイタチが触れて、その食べ物を人間が食べると病院に感染してしまうケースもあります。具体的には、サルモネラ菌によって食中毒になったり、SARSに感染すると高熱や嘔吐など風邪と似た症状が引き起こされます。直接イタチに触っていなくても、間接的に感染することもあるので、駆除せず放置するのは危険です。

ネズミの特徴

ネズミは、イタチと同じく雑食で野菜や果物、虫などなんでも食べます。ゴミ捨て場でネズミを見かける方が多いと思いますが、人間の食べ残しを食べるために集まっており、もちろん肉や魚も食べます。ネズミは大量に食べ物を食べる必要があり、もし、食べ物がなくなると3〜4日程度で餓死すると言われています。

夜行性で活動するため、日中はあまり見かけないでしょう。ネズミのサイズはあまり大きくないですが、繁殖力が強く、出産回数も1年で5〜6回ほどあります。子供は一度の出産で5匹以上は生まれてくるため、駆除しないで放置するとあっという間に数が増えてしまいます。また、ネズミは歯が一生伸び続けるため、歯を適度に削らなければ、食べ物が食べられなくなってしまいます。そのため、家の柱や家具など固いものを齧る習性があります。単に柱や家具が傷ついてしまうだけでなく、電気配線を噛まれて火災を引き起こすというリスクもあります。

ネズミは、屋根裏や下水道、床下などに住み着きますが、ネズミの種類によって住み着く場所は様々です。例えば、ドブネズミとハツカネズミは湿度が高い場所を好みます。一方、クマネズミの場合は、屋根裏に住み着くことが多いです。それぞれのネズミは、強い縄張り意識を持っており、同じネズミ同士でも縄張りに入ったと見做されると、追い出されたり、食い殺されることもあります。ネズミは適応能力も高く、住み着いている場所の環境が変化しても、すぐに適応できるのも特徴です。

イタチはネズミを駆除してくれているってほんと?

イタチはネズミを駆除してくれるというような話がありますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、ネズミとイタチの関係について解説します。

イタチはネズミを駆除してくれることもある

イタチは雑食なため、野菜や果物のほかに、虫やネズミを食べることもあります。そのため、屋根裏に住み着いたイタチが同じく、屋根裏に潜んでいるネズミを殺して食べるケースもあるようです。ただし、イタチは雑食でも、近くに野菜や果物が豊富にある環境ならば、そちらを食べるため、確実にイタチがネズミを食べてくれるわけではないことを頭に入れておく必要があります。そのため、イタチにネズミの駆除を任せても被害が大きくなってしまうこともあるので注意しましょう。万が一、ネズミの死骸が転がっていてもイタチが駆除してくれたとは限らないため、追い出したり、駆除の対応をとりましょう。

イタチやネズミを駆除せずに放置するのは危険

イタチやネズミが屋根裏にいるのがわかっていて、駆除せずに放置するのは危険です。なぜなら、イタチやネズミは、それぞれ家や人間に被害を及ぼす害獣だからです。イタチはネズミを殺してくれることがありますが、待っている間に自宅に被害が出てしまいます。そのため、イタチやネズミが住んでいることがわかったら、放置せずにすぐに対処しましょう。

イタチやネズミを追い出すためのアイテム(忌避材、ネズミ取りなど)は、市販のお店やネット通販で手に入りますが、初心者が追い出そうと思っても上手くできないことがあります。その場合、イタチやネズミの駆除を専門にやっている業者に依頼するのがおすすめです。

イタチとネズミどっちが侵入してる?見分けるポイントを解説

ここでは、イタチとネズミのどっちが侵入しているか見分けるポイントについて解説します。イタチやネズミは、見た目が違うので、一見間違わないように思いますが、姿が見えていない状態だと特徴を見分ける必要があります。主に「足跡」「フン」「騒音や足音」「被害」の4つの観点からチェックしていきましょう。

足跡で見分ける

イタチの足のサイズは、2〜3センチのものが多いです。指は5本あり、指と肉球は分かれているのが特徴です。イタチは、アライグマやハクビシン、テンなどの生き物と足の形が似ているので、間違えそうになりますが、この3匹は足のサイズがイタチより大きく、5センチ以上のものがほとんどなため、見分けるには大きさをチェックしましょう。ただし、イタチは、体重が軽いため、足跡がくっきり残らないこともあります。そのため、足のサイズが通常より小さかったり、指の本数が4本しかない状態で足跡が見つかることもあるので注意しましょう。

一方、ネズミは個体差にもよりますが、足のサイズが1センチほどしかありません。足の指は4本あり、手の部分と足の部分は少し離れて跡が残ります。すばしっこく動くので、足跡がたくさん残っているのが特徴です。イタチと同様に体重が軽いので足跡が残りにくいですが、ほこりの上を走った形跡が残っていることがあるので、よく観察するとネズミの足跡が見つかります。

イタチとネズミで足跡を見間違えることは少ないですが、足跡がくっきり残っていないと、どの害獣のものかわからないこともあります。

フンで見分ける

イタチのフンは、茶色と黒が混じったような見た目をしており、水分を多く含んでいます。また、イタチは雑食なので、フンの中に虫の死骸や果物の種、動物の毛が混じっていることもあります。サイズは5mm程度で、匂いがきついのが特徴です。ためフンの特徴を持っており、一箇所にまとめてフンをします。

ネズミのフンは、5〜10mm程度ですが、ドブネズミやハツカネズミ・クマネズミなどネズミの種類によってサイズが若干異なります。見た目は黒っぽい色をしており、楕円形のものや先が尖ったものなど様々です。ドブネズミは肉食なので、イタチと同じようにフンに悪臭がする場合があります。一方、ハツカネズミやクマネズミは野菜や果物を中心として食べるので、そこまで悪臭はしません。

イタチやネズミもフンのサイズが似ているので、混ざっていると分かりにくいですが、色や水っぽがあるか、ひどい悪臭がするかなどをチェックしてみましょう。

騒音や足音で見分ける

屋根裏や床下に住んでいるイタチは、夜に活動することが多いです。巣を作るために建物や木をを噛んでいたり、ドタバタと走り回る音が聞こえます。同様にネズミも夜行性で、建物をガジガジ噛んだり、音をさせて走り回るので騒音がするので見分けるのが難しいでしょう。

ただし、イタチとネズミでは体のサイズや重さが違うので、体が大きいイタチの方がうるさくなります。そのため、もし、イタチとネズミを見分けるなら走り回る音の大きさに注目すると良いでしょう。

被害で見分ける

イタチの被害の多くは、ためフンによって天井が腐敗したり、悪臭の被害があること・育てた作物を食べられること・夜間の騒音などがあげられます。ネズミの被害は、家具や建物を噛んで破損させたり、資産価値を落としたりします。また、コードを噛んで電気をショートさせるだけでなく、最悪の場合そこから火が出て火事になることもあります。

イタチやネズミは被害の内容が似ていますが、「天井が腐敗しており、悪臭がする」場合はイタチ、「コードを噛まれたあとがある」場合はネズミ、といったように、それぞれの特徴を押さえておくとわかりやすいでしょう。

イタチを追い出す方法

イタチを追い出すには、主に「イタチが嫌がる音を出す」「イタチが嫌がる匂いを使う」「ライトを使う」の3つの方法があります。それぞれの方法をチェックしてみましょう。


<イタチが嫌がる音を出す>

イタチは、大きな音や超音波が苦手です。そのため、天井で生き物が走り回るような音がする場合、棒状のものやほうきの先端を使って、天井をドンドンと叩いてみてください。そうすると、音に驚いてイタチを追い出せます。また、イタチは超音波も苦手なため、イタチがどこにいるかわからない場合に使用してみてください。

<イタチが嫌がる匂いを使う>

イタチはお酢やハーブ、アロマの香りが苦手です。この香りを布や綿につけておき、イタチが侵入しやすい場所に置いておくと、匂いを不快に感じて外に出ていきます。また、匂いが長時間する場所に寄り付かなくなるでしょう。

<ライトを使う>

イタチは明るい光を嫌います。そのため、イタチがいる場所にライトを設置したり、動きに反応して明かりがつく人感センサー付きのライトを用意しておくのがおすすめです。また、冬の時期であれば、イルミネーションを飾っておくだけでも逃げ出すことがあります。

ここで紹介した方法で、うまく追い出せない場合は、イタチを追い出したり・寄せ付けないようにする忌避剤を使うのがおすすめです。忌避剤は、吹きかけるスプレータイプや開封して設置するだけの置き型タイプ、部屋の隅々までいきわたる燻煙タイプがあるので、使いやすいものを選んでみてください。

ネズミを追い出す方法

ネズミを追い出す方法は、主に「ネズミを追い出す忌避を使う」「殺鼠剤を使う」「超音を出す」などの方法があります。ネズミを追い出すための忌避剤は、イタチと同じように「スプレーするタイプ」「置き型タイプ」「煙が出るタイプ」が販売されています。使い方は、基本的に使い方は同じですが、それぞれ注意点があります。

<スプレータイプの忌避剤を使う>

スプレータイプは、ネズミが現れる場所にさっと吹きかけて、追い払ったり近づかないようにできます。また、ネズミと遭遇したら直接スプレーをかけることもできます。ただし、スプレーをすると煙が室内に篭るので、換気をして使用する際は十分に注意しましょう。

<置き型タイプの忌避剤を使う>

置き型タイプの忌避剤は、開封したらネズミが現れそうな場所に設置するだけなので、誰でも簡単に扱えます。ただし、効果がある範囲が決まっていたり、効果がない場合があるので注意が必要です。

<煙が出るタイプの忌避剤を使う>

煙が出るタイプは、部屋の隅々までいきわたらせることで、居場所が特定できないネズミを追い出すことができます。ただし、家具や電子機器がある場合は、移動させるなどの手間がかかることがあるので、手軽に使える忌避剤を探している方にはあまりおすすめできません。

<ネズミが嫌がる超音波を出す>

ネズミが嫌がる超音波を出すことで追い払うこともできます。これは、イタチを追い出す方法と同じです。そのため、超音波を出す機械を購入する場合、イタチとネズミにアプローチできるものを選んで購入すると、まとめて両方の害獣を追い出せるでしょう。

<粘着シートタイプを使って捕まえる>

粘着シートタイプは、シートを設置して名前の通りネズミをくっつけて捕獲する捕獲アイテムです。忌避剤とは違い、ネズミを捕まえるので、効果があったか確認しながら駆除したい人におすすめです。ただし、処分する際に設置した粘着シートを回収しなければいけないので、直接ネズミの姿を見たくない方にとって大きなデメリットになります。また、粘着シートの場合、ネズミが生きている可能性もあるので、動いているネズミを直視しなければ

いけない点も注意が必要です。

<毒餌タイプを使って駆除する>

毒餌タイプは、ネズミに毒餌を食べさせて殺す方法です。ネズミが住みついていそうな場所に設置するだけなので簡単かつ、ネズミを殺して駆除できるのが魅力です。ただし、万が一自宅のペットが食べてしまった場合、命に関わるので使用する際には十分に注意する必要があります。また、ネズミが目の届く範囲ですぐに死ぬわけではないので、屋根裏や床下など、目につかない場所で死んでいる場合もあります。死骸が掃除されず、放置されていると、そのまま腐敗して別の害虫・害獣を呼び寄せてしまうこともあります。

イタチとネズミの駆除で注意点

家屋への侵入が問題となるイタチとネズミの駆除には、いくつかの重要な注意点があります。それぞれの害獣には異なる生態があり、駆除方法にも違いがあるため、注意が必要です。ここからは、イタチとネズミの駆除をする際に具体的に何を注意すれば良いか解説します。

イタチは自分で駆除できない

イタチの駆除は法律的な制限があり、許可がない個人が駆除を行うことはできません。鳥獣保護法によりイタチの捕獲するには許可が必要で、無許可で行なってしまうと罰則の対象になってしまいます。

また、イタチはとても攻撃的で気性が荒く、動きも早いため、素人が無理に捕獲・駆除を試みると怪我のリスクが高いので注意が必要です。加えて、駆除後の再侵入を防ぐためには、専門的な知識も必須になります。

イタチの駆除には法律や安全性に関する注意が必要なので、自己判断で対応するのは危険を伴います。最低限、イタチが嫌がる音や匂いで追い出したり、忌避剤を使うことはできますが、専門のイタチの駆除業者へ依頼するのが最もおすすめです。

ネズミは自分で駆除できるが、市販の駆除剤では完璧ではない可能性も

ネズミの駆除は市販の忌避剤やトラップで対応可能ですが、必ずしも完璧に駆除できるわけではありません。頭が良く、忌避剤の危険性やトラップについて理解し、別の場所に拠点を移したり、毒餌を食べなくなることがあります。特に、ネズミは繁殖力が強く、駆除剤への耐性を持つ個体がいる場合もあるようです。

市販のアイテムでも効果を最大化するためには、侵入経路の封鎖や定期的な見直しが必要です。一度、忌避剤や毒餌を設置して終わりではなく、持続的な対策を意識しましょう。また、市販の駆除剤が効かない場合は、プロの駆除業者に相談して、まとめて駆除してもらう方法がおすすめです。

フンの片付けを忘れないようにする

イタチやネズミのフンには病原菌や寄生虫が含まれている可能性があり、放置すると健康被害を引き起こすリスクがあります。そのため、駆除後のフンの片付けは、屋根裏や部屋を綺麗な状態を保つためだけでなく、健康を守るために必ず行いましょう。

また、片付け時には防護手袋やマスクを着用して、直接フンに触れないように注意してください。消毒の徹底も忘れず行い、適切な方法で清掃・消毒することが重要になります。フンを綺麗に掃除すると、匂いに引き寄せられて新しいイタチやネズミが侵入しないように防止できるので、駆除して終わりではなく、必ず綺麗に元の状態に戻すようにしてください。

イタチの駆除に迷ったら専門の駆除業者に相談しよう!

イタチやネズミに悩んだら駆除業者に依頼するのがおすすめです。ネズミは忌避剤や毒餌を使って追い出したり、最低限の対策はできますが、完全に全てのネズミを駆除することは非常に難しいです。また、イタチは法律で許可がない者が駆除することが禁止されています。

そのため、イタチやネズミの生態に詳しい駆除業者に丸ごと駆除を依頼するのがおすすめです。また、イタチやネズミを駆除してくれるだけでなく、再び現れないように対策してくれたり、フンの清掃や除菌、壊れた箇所の修理をお願いできることもあります。

まとめ

今回は、イタチやネズミの関係について解説しました。イタチはネズミを駆除してくれる場合があり、住みついていても問題ないいように思われますが、どちらの害獣も放置するとフンや病気をまきちらすだけでなく、最悪の場合とりかえしがつかないような被害が出てしまうこともあります。そのため、イタチやネズミが住みついていることがわかったら、速やかに追い出すか、専門の駆除業者に依頼して駆除してもらうのがおすすめです。記事をチェックしてイタチやネズミの駆除に取り組んでみてください。

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