【イタチ対策!】イタチによる被害と対策について

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 皆さんはイタチについて知っていますか?よくテレビなどでイタチの被害について耳にしますが、実際に巻き起こる被害としてどのようなものがあるのか、またイタチの対策について詳しくは知らないという方も少なくないかと思います。今回は、そんなイタチにスポットライトを当てイタチによる被害事例とイタチの被害を抑える為の対策を解説していきます。 

 

イタチってどういう生き物?

 それではまず始めにイタチとはどういう生き物なのかを見ていきましょう。

 現在、日本で確認されているイタチは2種類存在します。

チョウセンイタチ

胴体よりも長い尾を持ち、西日本に広く生息しているのがこのチョウセンイタチです。街中で見かけるイタチの殆どがこのチョウセンイタチと言われており今もなお被害報告が絶えません。

 

二ホンイタチ

 尾よりも胴体が長い事が特徴の二ホンイタチ。日本全域に幅広く生息しています。日本の固有種である二ホンイタチはネズミを食すので、本来はネズミ対策として放たれたと言われています。

 

 どちらの種類のイタチも夜行性であり、私達の生活圏に侵入し屋根裏に住み着きます。では実際にどのような被害があるのでしょうか。次にイタチの被害事例について解説していきます。

 

イタチの被害事例について

 私達の生活圏に侵入し、屋根裏に住み着いてしまうイタチの被害は様々ですがここでは主に4つの事例を解説していきます。

騒音被害

 イタチが屋根裏に住み着く事で起こり得るのがこの騒音被害です。運動能力も高いイタチは垂直な壁ですら登り、屋根裏に到達してしまいます。加えて夜行性ですから人間が寝静まった深夜に天井裏を走り回るのです。そうなると私達人間は睡眠を乱され、睡眠不足や酷い場合ノイローゼを引き起こす可能性があります。

 

糞尿による悪臭被害

 イタチが屋根裏に住み着く事で起こる被害事例として次に挙げられるのが糞尿被害です。雑食性でありながら小動物や昆虫なども食し、肉食傾向を持つイタチの糞の匂いは強烈。加えて溜め糞(ためふん)という習性がある為、一か所に糞尿を溜めてしまうのです。これを天井裏で行われるとどうなるでしょう。天井の床板が腐り、糞の重みで抜け落ちてしまう可能性があるのです。

 

人やペットに対し直接危害を加える可能性がある

一見可愛い顔をしているイタチですがその性格は非常に凶暴。大事なペットがイタチによって攻撃される、不用意に触ろうとして引っ掻かれたという事例も非常に多いです。また、イタチは様々な病原菌を保有している為、噛みつかれた事が原因で感染症を引き起こしてしまう可能性もあるのです。ここでイタチが保有する病原菌やウイルスについて少し解説していきます。

 

サルモネラ菌

イタチが屋根裏に糞尿をする事で空気感染する恐れがあるのがこのサルモネラ菌になります。サルモネラ菌は食中毒を引き起こし、高齢者や小さなお子様が感染した場合最悪死に至る事が報告されている病気です。イタチの糞尿処理の為に近づいて空気感染したという例も少なくありません。

 

レプトスピラ菌

レプトスピラ菌も同じようにイタチの糞尿が原因で感染する病原菌です。これはレプトスピラ菌を保有するイタチの糞尿で汚れた水や土が傷口に触れたり、口に入ってしまった時に感染するリスクがあります。感染後に適切な治療がされない場合、死亡率が20%~30%にまで跳ね上がる為、イタチ対策はしっかりしておきたいですね。

 

鼠咬症スピリルム

鼠咬症は名前の通り本来はネズミが保有している病原菌です。しかしネズミはイタチと共存しているケースも多くイタチに咬まれた事で発症したという報告も挙がっています。症状として二週間の潜伏期間を経て39度前後の発熱と解熱を繰り返し頭痛や寒気などの症状も見られるようです。日本での発症事例は少ないものの未だに世界中で発症が確認される感染症の一つです。

狂犬病ウイルス

イタチによっては狂犬病ウイルスを保有している場合もあり、平成25年には実際に狂犬病に感染しているイタチが発見されているケースもあります。現在も世界中で感染が確認している狂犬病、発症すると発熱や頭痛と言った風邪に似た症状から始まりほぼ100%の確率で死に至ると言われています。大事な家族やペットが菌を保有するイタチに襲われる事がないよう、しっかり対策を行う事が大切です。

 

建物の汚損

 イタチによる糞尿被害でも解説した通り、イタチは溜め糞を習性とし天井裏の床板を腐らせてしまいます。しかし、イタチによる建物被害はそれだけではありません。イタチは屋根裏の断熱材をほぐして巣を作ってしまう可能性があり、放っておくと莫大な修理費やリフォームが必要になってしまいます。そうなる前にしっかりとイタチの駆除や対策を行いたいですね。

 

イタチの被害を抑える為に出来る対策

ここまでイタチの被害事例について解説してきました。病原菌を持つだけでなく、人間やペットを攻撃してくるイタチは一度住み着いてしまうと大変厄介です。それでは次にイタチの対策と駆除について解説していきます。

 

強い光を使用して追い払う

 イノシシやハクビシンと同じく、夜行性であるイタチは光を嫌います。太陽の光を思わせる強い光が効果的である為、LEDライト等を巣の近くに設置するのも効果的です。また要らなくなったCDやホログラムシート等をぶら下げる事で更に光を強める事が出来る為併せて使用する事をお勧めします。LEDライトは家電量販店や通販などでも購入可能であり、現在様々な種類のものが売られているので設置場所に合わせたものを購入するといいでしょう。ホログラムシートは通販や100円均一でも購入が可能ですが、もし入手が難しい場合はアルミホイルで代用しても大丈夫です。

 

忌避剤の使用

 イタチを追い出す方法として、忌避剤を使う事もひとつの方法です。嗅覚が鋭いイタチは刺激的な匂いを嫌うと言われています。イタチ専用の忌避剤はホームセンターや通販などで販売しており様々な種類が置いてあります。また、ご家庭にある一番身近なものになるとお酢や漂白剤なども効果的です。どうしても専用の忌避剤を手に入れる事が難しい方は思い切って自作してみるのもひとつの方法です。忌避剤を自作する時は使わなくなった新聞紙や古いタオルにお酢や漂白剤を染み込ませ、床を汚さないよう皿に乗せた状態で設置すれば自作忌避剤の完成です。市販の忌避剤と比べると効果は短いので、こまめに取り換えて使用する事をお勧めします。

 

専門の業者に依頼する

「そうは言っても自力で追い出すのが難しい…」という方は専門の業者に依頼してみるのも有効です。ここからは失敗しない専門業者の選び方を簡単に解説していきます。

 

業者のホームページを確認し、実績などを調べてみる。

ネット上で評判が良くてもやはり実際はどうなのか気になりますよね。そういう時に役に立つのがホームページの実績です。実績が多い業者ほど専門的な知識や経験が豊富なので、より詳しい作業内容の確認や作業の流れなどを組み立てる事が出来ます。

すぐに業者に依頼する前にホームページで実績や成功事例などを確認してみましょう。

現地調査を行ってくれる業者を選ぶ

業者選びを失敗しない為には現地調査を行ってくれるかどうかも重要なポイントになります。ひとくちにイタチ駆除と言っても実際の現場によってその作業内容は変わってきます。そして現地調査時に内容を尋ね、把握しておく事で安心して任せられるでしょう。より正確な作業を行ってもらう為にも現地調査の有無はしっかり確認しておく事が大切です。

 

複数の業者から見積もりを貰う

 複数の害獣駆除業者から見積もりを出してもらう事も失敗しない方法の一つです。同じ作業内容であっても会社によって方法や料金は様々あります。予算や内容に合わせて最適な業者を選びましょう。

 

 

糞の清掃

 イタチを追い払った後でも油断をしてはいけません。屋根裏に残った糞尿の匂いで再びイタチが戻ってきてしまう可能性があるのです。一度天井裏に匂いを残してしまうと縄張りとして認識されてしまうリスクがある上、衛生面も考慮すると非常に危険です。市販の手袋やマスクを着用し、しっかりと消臭消毒を行いましょう。イタチの糞清掃にあたり、必要なものは以下の5点になります。

 

1.露出が少ない服装

2.防護マスク

3.防塵ゴーグル

4.糞を集める為のホウキとちりとり

5.次亜塩素酸ナトリウムなどの強力な消毒液

 主にハイターなどの漂白剤が次亜塩素酸ナトリウムにあたります。使用方法を正しく守り使用してくださいね。

 

侵入経路の封鎖

「小さな隙間だし大丈夫でしょ」と思って対策を怠ると大変な事になります。何とイタチは500円玉程の穴があれば侵入できてしまうのです。

 

1.可能であれば家の近くに生えている木を切ってしまう

もし自宅周辺に屋根まで届く高さの木があれば、切ってしまうのも侵入を防ぐ手段の一つです。そうする事でイタチが木を登り屋根裏に入り込んでしまうのを防ぐ事が可能になります。

 

2.エアコンの導入部や屋根の隙間はパテやモルタルなどで塞ぐ

 エアコンの導入部や屋根の小さな隙間は隙間パテやモルタルなどで埋めてしまいましょう。小さな隙間を無くすことでイタチだけでなく、イタチの餌となりうるネズミの侵入も防ぐ事が可能です。隙間パテやモルタルはお近くのホームセンターや通販などで入手が可能です。

 

3.通気口や換気扇をシャッターやフィルターなどで封鎖する

 外と室内の空気を入れ替える為の通気口や換気扇もイタチは簡単に侵入できてしまいます。もし換気扇などにシャッターが付いているのであれば使用時以外はシャッターを閉めておく、フィルターなどを購入し設置するなどして、イタチを中に入れないようにしましょう。

 

まとめ

 イタチ対策、いかがだったでしょうか?イタチは害獣の中でも特に駆除や再侵入防止が難しいと言われています。大事な家族やペットがイタチの被害に遭わない為にもしっかりと対策を行いたいですね。他の害獣についても別の記事で対策を紹介しております。是非一度読んでみてくださいね。

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