この度、害獣駆除ガイドを運営している日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は深刻化する害獣被害、それに伴う「業者選びの不安解消」を目的とした、新たな協会認定資格制度「害獣防除施工管理士」を創設いたしました。
本資格は害獣駆除業者を探している方が「信頼できる業者か」を一目で判断できる指標であり、優良な業者にとっては自社の強みを客観的に証明するものでもあります。
1. 協会認定・新資格制度「害獣防除施工管理士」とは
新資格制度「害獣防除施工管理士」は害獣の生態から建築構造、高い施工技術や関連法規の理解など、害獣駆除のプロフェッショナルに求められる全ての知識と技術、そして高い倫理観を有していると当協会が責任を持って証明する制度です。
具体的には受験者に厳格な講習と試験を課し、合格者が以下の能力を有することを認定いたします。
認定内容 | 詳細 |
専門的知識 | 主要な害獣の生態・習性、日本の家屋構造、鳥獣保護管理法などの関連法規に関する正確な知識 |
施工技術 | 被害状況を正確に調査し、建物を傷つけずに効果的な施工を計画・実行する技術 |
倫理観 | お客様への説明責任を果たし、透明性の高い適正な見積りを提示する姿勢 |
つまり、本資格を有する専門家在籍の害獣駆除業者であれば、被害状況の正確な調査と明瞭な料金説明、そして高い技術力による施工まで、一貫して質の高いサービスを受けることができます。
2. なぜ今新たな資格制度が必要なのか
近年、ネズミやアライグマといった害獣による家屋への侵入被害が深刻化しています。
天井裏から聞こえる足音、不快な悪臭、柱や断熱材の損傷など、その被害は心身の健康と家屋の資産価値を脅かすものです。
しかし、そのような不安の中で、被害に遭われた方々が害獣駆除業者を探そうとしても「一体どの業者を信頼すれば良いのか」と途方に暮れることも珍しくありません。
実際に害獣駆除業界にはこれまで統一された基準がなく、業者ごとに技術力や料金体系に大きなばらつきがありました。
加えて、ずさんな施工、不当に高額な請求をする悪質な業者も後を絶ちません。
この現状を変え、被害に遭われた方が「信頼できる害獣駆除業者を一目で判断可能な仕組みを作る」ことこそ、本資格制度を創設した最大の目的です。
3. 今後の展望
本資格は害獣駆除業者をお探しの方だけではなく、事業者の皆様にとっても大きな強みとなります。
資格取得によるお客様からの信頼獲得、他社との差別化、ひいては業界全体の社会的地位向上にも繋がると考えております。
そして「害獣防除施工管理士」の第一回資格認定試験は、2026年2月に開催予定です。
講習内容、受験資格、申込方法などの詳細につきましては準備が整い次第、当協会ウェブサイトにて改めて発表いたします。
おわりに
当協会は本資格制度の普及を通じて、優れた専門家が正しく評価される、業界の健全な発展を目指してまいります。
そして、害獣被害に遭われた方が信頼できる害獣駆除業者を見つけ、不安を一日も早く払拭できる仕組みの実現に向け、真摯に取り組んでまいります。
今後の情報にご期待ください。
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