【野生の問題児】ハクビシンの鳴き声とは?

ハクビシン

自然の中では、様々な生き物が共に暮らしています。そして、生態系の一部として、それぞれ重要な役割を担っています。その中でハクビシンは、私たち人間にとっては【問題児】と知られています。
今回は、そのハクビシンの鳴き声などについてお話します。

ハクビシンの鳴き声について

ハクビシンの鳴き方

ハクビシンの鳴き声は特徴的です。猫でもない、ねずみでもない、もしかしたらハクビシンかもしれません。
ハクビシンの鳴き声は猫と似ていてキューキュー】【キーキー】【ミャー】【ウー】と鳴きます。
ですが、ハクビシンの縄張り争いなど威嚇するときは【ガウゥー、ガウゥー】と鳴きます。
ハクビシンンの赤ちゃんの鳴き声は甲高く、耳に残ります。身近な音の中で例えると、やかんでお湯を渡したときのあの音に近いです。【ピィーィィ、ピィーィィィ】と泣きます。

ちなみに子の泣き声が聞こえるのは、生育が止まる3か月ごろまでです。
母親との意思疎通のために鳴いているといわれています。

ハクビシンが鳴くとき

主に鳴くときは、2つ。威嚇をしているとき、繁殖の時期です。
縄張り争いのときや、天敵とするアライグマやたぬき、犬などと遭遇すると鳴くことが多いとされています。

繁殖時期は、1年中あるハクビシンですが…
繁殖期になると耳障りとなる甲高い声で【キューキュー】【キーキー】【ミャー】【ウー】と鳴きます。さらに、子供が生まれるともっと甲高いなき声でピーピー鳴くので非常にうるさいです。

猫の喧嘩でうるさいなーと思うときがあるかもしれませんが、ハクビシンの繁殖時期はそれ以上にうるさいかもしれません。

ハクビシンンが鳴くことが多い時間ってある?

夕方から夜にかけて聞こえることが多いといわれています。
理由としては、ハクビシンンが活動的に動くのは夕暮れから夜間のためです。
私たちの近くに住んでいるハクビシンからすると、人間が活発な日中に動き回るのは危険と考えるからでしょう。

どこまで聞こえる!ハクビシンンの鳴き声

ハクビシンの鳴き声は遠くまで聞こえます。
平地、山間部、周囲の環境によっても聞こえ方が異なるため一概には言えませんが・・・・

おおよそ2キロメートルまで聞こえることもあるんだそうです。
甲高いので余計に響きやすいのかもしれませんね。

ハクビシンの鳴き声は独自のコミュニケーション手段として機能しているようです。
ハクビシンの群れの中で地位や関係、鳴き声の種類によって、ハクビシン同士で情報を交換し合っています
鳴き方によって【餌の発見、危険の合図、地域内での境界確認など】
様々なコミュニケーションで使っているようです。

ハクビシンの見極めが難しい!
ほかの動物の鳴き声を教えて

アライグマ

クルル、クルルル と鳴きます

タヌキ

クゥン、クゥーン キゥン キゥーンと鳴きますまるで犬のように鳴きます!

イタチ

キッキィー、キッキィィー と甲高く鳴きます。
ハクビシンと一番似ている鳴き方をするのはイタチなのかもしれません。
ハクビシンのほうが若干声が高いようです。

ハクビシンの鳴き声がうるさい!自治体に相談できる?

結論から申し上げますと、可能です。
ただ、鳴き声を止めることはできません。ハクビシンが野生動物保護法によって守られているためです。
自治体にもよりますが、鳴き声を調査してくれたり、防音対策の提供をしてくれたり、対策をしてくれる場合もあります。

相談する際は、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

ハクビシンの鳴き声がうるさくて追い払いたい!

ハクビシンの鳴き声がする。そして、ハクビシンが家に住んでいることに気付く人もいるでしょう。
屋根裏などの屋内に住んでいるハクビシンを追い払いたい!

だけど、ちょっと待ってください

ハクビシンを追い払う方法はありますが、鳴き声によっては注意が必要です。
「ピーピー」と子どものハクビシンが鳴いているときは、ネットにもよく記載されている忌避剤を利用した追い払う方法は物によっては少し危険です。
なぜかというとハクビシンの親が子どもを守ろうと行動するためです。

バルサンなどの燻煙剤は状況を悪化させてしまう場合があるので、もし忌避剤を利用するのであれば、木酢液などにしてみましょう
また、大きな音を出すことも効果的です。
身近なものでいうと、掃除機がいいでしょう。

いずれの方法も侵入口の近くで大きな音を出すとハクビシンをうまく追い出せないことがあります。
そのため、もしも侵入口が特定できているなら、そこから離れた場所からおこなうといいでしょう

ハクビシンについて

性格

性格はおとなしめ。こちらから攻撃をしたりとよほどのことがない限り、自分から攻撃をしてくることはほとんどないといわれています。

【注意ポイント】
ハクビシンは見た目はかわいいので、つい餌付けをしたくなりますが、絶対にしてはいけません。ハクビシンとの距離を縮めることで、近くに住んだり、物の被害を受けたり…さらに、野生動物特有の病気や寄生虫をもっているかもしれません。それがご自身のペットに感染が広がってしまう場合もあります。
容易な餌付けはダメです。

食べ物

なんでも食べるハクビシン。自然界では、昆虫、果実、鳥類など食べれるものはなんでも食べています。
私たちが住んでいる場所の近くにいるハクビシンは、家庭ごみ、放置されているペットフード、野菜、果実、飼育している鶏など・・・
私たちにとっては【害獣】と呼ばれるほどに、ハクビシンによる被害は多いのです。

ハクビシンの特徴

外見の特徴

ハクビシンは東南アジアに生息する、ジャコウネコの一種です。体の色は、黄褐色。体は全体的にほっそり。
しっぽがとても長く、四肢は短め。最大の特徴は顔の真ん中に白いラインが入っていること。
この白いラインが名前の由来になっているともいわれているんです♪

生息地

東南アジアを中心に住んでいるハクビシン。日本をはじめ中国にも生息しています。
ハクビシンの生息地は広く、不思議な動物です。

ハクビシンの繁殖が日本で広がっているのは、【ハクビシンの天敵になるものがいない】と言われています。
東南アジアに生息のハクビシンには、トラ、ヒョウ、ワシ、鷹など多くの天敵がいます。日本では食べ物やすみかをめぐり、アライグマやタヌキと争うことがあるようです。

ハクビシンが害獣といわれる背景

ハクビシンと聞くと「あの害獣ね〜」と厄介者扱い。どうしてでしょうか?

その1番の理由は農作物を食い散らかすからです。
果物や野菜を作っている農家にとっては、厄介な存在でしかありません。

生態系での役割

害獣だからといって駆除できるというわけではありません。
生態系の中で絶妙なバランスを取りながら、生態系を維持しているためです。

ハクビシンは、外来種ともいわれており、人間の都合で江戸時代ころに日本にわたってきた動物。
とはいえ、今では日本の生態系の中の一部です。
もし多く駆除してしまうと、生態系にさまざまな影響を与えかねません。
ハクビシンは食物連鎖の上位に位置し、ねずみや鳥などを捕食しています。
駆除してしまうことで、その結果、ハクビシンの存在が生態系のバランスを変える可能性があるのです

まとめ

ハクビシンの鳴き声についていかがでしたか?
ハクビシンの鳴き方は、時と場合によって異なります。
通常時のハクビシンの鳴き方は、【キューキュー】【キーキー】【ミャー】【ウー】と鳴きます。
ですが、ハクビシンの縄張り争いなど威嚇するときは【ガウゥー、ガウゥー】と犬のように鳴きます。
そしてハクビシンンの赤ちゃんの泣き声は甲高く、耳に残ります。身近な音の中で例えると、やかんでお湯を渡したときのあの音に近く【ピィーィィ、ピィーィィィ】と泣きます。
ハクビシンの鳴き声は甲高く、耳障りだと思います。
外にいるハクビシンでしたら、お住いの自治体に相談するのもいいかもしれません。
もし、自分の住まいから聞こえる鳴き声でしたら、専門業者に頼むといいかもしれません。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP
CLOSE