イタチを見つけたらすべきこと!やってはいけないNG行動も解説

イタチ

自宅や庭先でイタチを見つけたら「どうしたらいいんだろう」とパニックになる方も少なくありません。中にはかわいいからと、触ったり餌を与えたりしようとするケースもあります。

しかし安易にイタチに近づくと、思わぬ怪我や病気の原因になってしまう恐れがあるため避けるべきです。また、放置すれば自宅への深刻な二次被害を招きかねません。

イタチを見つけたら、できるだけ早く適切な対策を講じることが重要です。

この記事では「イタチを見つけたらすぐ取るべき行動」と「絶対にやってはいけないNG行動」を分かりやすく解説します。

正しい知識と対処法を身につけ、大切な家と家族の健康を守りましょう。

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イタチを見つけたら取るべき行動

  • 近づかずに距離を取る
  • 家に侵入した痕跡がないか確認する

イタチを見つけても焦らず、まずは冷静に対処することが大切です。

近づかずに距離を取る

イタチを見つけたら、まずは静かにその場を離れ十分な距離を確保してください。

イタチは非常に筋肉質で運動能力が高く、1メートル以上ジャンプすることもできます。また自分より大きな動物にも襲いかかるほど獰猛な性格をしており、不用意に近づくのは大変危険です。

かわいい見た目だからといって安易に手を出さず、できるだけ刺激しないようにしましょう。

家に侵入した痕跡がないか確認する

イタチを見つけたのが屋外であっても、以下のポイントなどから自宅に侵入した痕跡がないか確認しましょう。

  • 天井のシミ
  • 強烈なニオイ
  • 夜間の足音

イタチには特定の場所で排泄を繰り返す「ため糞」という習性があります。天井板に茶色いシミが浮き出ている場合や強烈な悪臭がする場合は、イタチの糞尿の可能性が高いです。

また、深夜や明け方に天井裏から「ドタドタッ」と走り回るような音が聞こえる際も、イタチが住み着いている恐れがあります。

イタチの痕跡を放置すれば、断熱材を食い荒らされるなど被害は拡大する一方です。早急な駆除を検討しましょう。

なおイタチかどうか判断に迷う場合には、以下の記事も参考にしてみてください。

イタチを見つけてもやってはいけないNG行動

  • 無許可での捕獲・殺傷
  • イタチ自体やフンに直接触れる
  • 餌付け・生ゴミの放置

知識のないまま自己判断で行動することは、法的なトラブルや深刻な健康被害を招く原因になりかねないため注意しましょう。

無許可での捕獲・殺傷

自宅の敷地内であっても、イタチを無許可で捕獲・殺傷してはいけません。

ホームセンターやネット通販で捕獲器(箱罠など)が手軽に手に入るため「自分で捕まえて遠くへ逃がそう」と考える方もいるでしょう。

しかしイタチは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(通称:鳥獣保護管理法)」によって保護対象に指定されている動物です。自治体の許可なく捕獲したり傷つけたりすることは、法律で禁じられています。

もし違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるケースもあるため、安易な捕獲や殺傷は絶対に避けるべきです。

参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」

イタチ自体やフン・尿に直接触れる

駆除作業の際にも、決して素手で触れないよう注意しましょう。イタチの体や排泄物は病原菌と寄生虫の温床であり、非常に不衛生です。

多くのイタチの体には、ダニやノミが寄生しています。人間に飛び移れば、激しい痒みを伴う皮膚炎や感染症の原因になりかねません。

またイタチのフン尿には、食中毒を引き起こすサルモネラ菌や、腎不全などの重篤な症状を招くレプトスピラ菌が含まれている恐れがあります。

イタチのフンの危険性については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

参考:厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」

餌付け・生ゴミの放置

野生のイタチに餌付けをしたり、生ごみを放置したりするのもNGです。

イタチは愛らしい見た目をしているため、つい餌を与えたりしたくなるかもしれません。しかしイタチは学習能力と執着心が非常に強い動物です。一度「餌がもらえる」と認識してしまえば、仲間や家族を連れて定住してしまう恐れがあります。

また生ごみやペットの食べ残しの放置が、間接的な餌付けにつながるケースも要注意です。ゴミ箱の蓋をロックするなど、イタチに「餌場」とみなされないよう対策を徹底しましょう。

イタチが家の中に侵入した場合の対処法

  • 忌避剤を使って安全に追い出す
  • フン・尿の清掃を行う
  • 全ての侵入経路を塞ぐ

イタチが家の中に侵入してしまった場合には、上記の対処法を順に実施しましょう。なお、一般の方が自分でできる駆除は、あくまで「イタチの追い出し」のみです。

忌避剤を使って安全に追い出す

最初にすべきなのは、イタチの嫌う臭いを利用した「忌避剤」を使って住処から追い出すことです。

忌避剤には、以下のようなものがあります。

種類特徴設置におすすめの場所
固形・ジェルタイプ効果が1~2ヶ月持続するものが多い天井裏・床下など
スプレー・くん煙タイプ即効性が高い。狭い隙間にも成分を届けられる侵入口付近・狭い隙間など
木酢液・漂白剤 など(代用品)不要な布などにしみこませ、トレイに載せて設置するフンがあった場所周辺

忌避剤は、ホームセンターやドラッグストアなどでも簡単に手に入ります。設置場所に応じて使い分けましょう。

また、忌避剤と併用して視覚や聴覚への刺激を組み合わせると効果が高まります。点滅する害獣用ライトを設置したりラジオを大音量で流したりして「ここは不快で危険な場所だ」とイタチに学習させましょう。

忌避剤の選び方については、以下の記事でも詳しく説明しています。

フン・尿の清掃を行う

イタチが出て行ったことを確認したら、フンや尿の清掃を行ってください。清掃には再侵入防止対策衛生対策の2つの重要な目的があります。

イタチは自分のフン尿のニオイをマーキングして縄張りを認識するため、ニオイが残っていると執拗に戻ってこようとします。

またイタチのフン尿は、様々な病原菌の温床です。放置すれば、家族の健康に深刻な影響を与えかねません。さらにダニ・ノミの大量発生や、天井板の腐敗を招く恐れもあります。

清掃の際は、感染症予防として必ずマスクやゴム手袋などを着用しましょう。フンを取り除いた後は、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムなどで徹底的に消毒・消臭することも不可欠です。

全ての侵入経路を塞ぐ

清掃が終わったら、イタチが戻ってこないよう侵入経路を封鎖します。

イタチはわずか3cm程度の隙間があれば、簡単に通り抜けることができます。特に以下のような箇所は侵入経路になりやすいので、重点的にチェックしましょう。

チェック箇所主な侵入経路
屋根まわり屋根の重なり部分の隙間、壊れた瓦の隙間 など
床下まわり基礎の通気口、増築部分の継ぎ目 など
配管まわりエアコン配管を通す壁の穴、水道・ガス管の引き込み口 など
その他換気扇の屋外フード、使わなくなった排水溝 など

侵入経路を塞ぐ際は、金網やパンチングメタル、コーキング剤など丈夫な素材を使って、しっかりと固定します。ガムテープや木版などでは食い破られてしまう恐れがあるため、避けましょう。

本格的なイタチ対策はプロへの依頼がおすすめ

自宅の本格的なイタチ対策をお考えの場合は、プロの駆除業者の利用を検討しましょう。実は一般の方がイタチを完全に駆除し、二度と来ない状態にするのは極めて困難です。

広い家屋の中から、イタチの侵入経路を全て特定し完璧かつ安全に封鎖することは、建築知識や経験がない限りほぼ不可能です。イタチは賢く帰巣本能が強いため、もし侵入経路が一箇所でも封鎖できていなければ、高い確率で戻ってきます。さらに高所での作業は、転落など思わぬ事故につながる可能性も否定できません。

また、追い詰められたイタチが噛み付いてきたり、清掃中に乾燥したフンや菌を吸い込み、重篤な感染症やアレルギーを引き起こしたりする恐れもあります。

安全かつ確実に平穏な暮らしを取り戻したいのであれば、無理せずプロの専門業者に任せることを強くおすすめします。

イタチ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください

「イタチがどこから侵入しているのか分からない」「自分だけの対策に不安がある」このような悩みを抱えている方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください。

当協会は、イタチをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。

経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。全国の信頼できる登録業者を紹介してもらえるため、悪質な業者トラブルを避けられます。

「こんなことを聞いても良いのかな?」と思うような内容でも、もちろん大丈夫です。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

自宅周辺でイタチを見つけても、安易に近づかず、まずは落ち着いて屋内への侵入の跡が

ないか探しましょう。

もしすでに自宅に住み着いていることが分かったら【追い出し→清掃・消毒→封鎖作業】の順で対策を進め、再侵入を防ぎます。作業に少しでも不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼するのが賢明です。

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、イタチの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。

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