天井からカリカリと音がして、ネズミが棲み着いているのではないかと心配になっていませんか。
結論から言うと、天井からのカリカリ音はネズミの仕業かもしれません。
ネズミが家に棲み着いていると様々な被害をもたらすことがあるため、早急な対処が必要です。
当記事では、天井や壁の中からするカリカリ音の正体やネズミが天井や壁に侵入する理由、ネズミによる被害などについて解説します。
気になる異音の実態が把握できたら、すぐに必要な対策を取りましょう。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定

1. 天井や壁の中からカリカリ聞こえるのはネズミが原因かも?

天井や壁の中といった普段は見えないところからカリカリと音がする場合、ネズミが原因の可能性があります。
ただし、必ずしもネズミとは限りません。
ネズミによる異音の特徴やその他の原因について説明します。
1-1. ネズミがいるときに聞こえる音の特徴
天井や壁の中から聞こえてくる「カリカリ」という音は、ネズミが建材や壁などをかじったときに生じるものです。
かじるものによっては「ゴリゴリ」という音がする場合もあります。
ネズミは生涯前歯が伸び続けるため、様々なものをかじって歯を削らなければなりません。
屋外にいる間は硬さのある繊維質の食べ物や枝などをかじりますが、家の中に棲み着いていると建材や壁などをかじることがあります。
また、ネズミが取る行動によって聞こえる物音は次のように異なります。
聞こえる音 | ネズミの行動 |
---|---|
カリカリ、ゴリゴリ | 建材や壁などをかじっている |
キューキュー、キーキー | 鳴いている |
トトトト、バタバタ | 走り回っている |
カサカサ、ガサガサ | 断熱材のビニールに触れている |
上図のような音が天井や壁から聞こえてくるのであれば、ネズミに侵入されているかもしれません。
ネズミは夜行性のため、昼よりも夜に音が聞こえることが多いでしょう。
さらに、冬場はネズミが暖かい場所を求めて民家に侵入しやすくなるため、この時期に物音を気にする方が増える傾向にあります。
1-2. ネズミ以外で考えられる害獣
天井や壁の中で物音を立てるのは、ネズミだけとは限りません。
以下の害獣によって、物音が立てられている場合もあります。
- イタチ
- ハクビシン
- アライグマ
それぞれの害獣が出す物音の特徴を挙げてみましょう。
害獣の種類 | 聞こえる音 | 特徴 |
---|---|---|
イタチ | タタタタ、キシキシ | ネズミよりも速い足音 |
ハクビシン | ドシドシ、カサカサ、キーキー | ネズミよりも重い足音で高い鳴き声 |
アライグマ | ドンドン、ガチャガチャ、クルルル | ネズミよりも重い足音で大音量の鳴き声 |
擬音だけ見るとネズミと似たような音がありますが、上記の害獣はネズミよりも体が大きいため立てる物音も大きくなります。
また、糞尿のニオイも強く、ネズミとの差は歴然です。
ただし、イタチやハクビシン、アライグマは鳥獣保護法により、ご自身での駆除はできません。
天井や壁の中から明らかにネズミによるものではない物音がしたら、専門の駆除業者へ相談しましょう。
2. ネズミが天井や壁に侵入する理由

ネズミが天井や壁の中に侵入する理由として、主に次の3つが挙げられます。
- エサを確保しやすいから
- 安全で巣にしやすい場所だから
- 隙間が数cmでもあれば簡単に入れるから
それぞれの理由について詳細にご説明します。
2-1. エサを確保しやすいから
ネズミが家の中に侵入してくるのは、エサを探すためです。
鼻が利くネズミはニオイに敏感で、肉・野菜・果物・穀物などのニオイがすれば、すぐさま家に侵入します。
ネズミは人目につかないように行動するため、天井や壁の中で身を潜めながら移動してエサを確保しようとするのです。
とはいえ、人間にとっての食物だけがネズミのエサではありません。
生ゴミやペットフード、石鹸、昆虫などもエサとなり得ますので、あらゆる場所の天井や壁の中に潜んでいる可能性があります。
なお、ネズミの好物については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
2-2. 安全で巣にしやすい場所だから
ネズミにとって、天井や壁の中は危険が少ない隠れ場所です。
天井や壁の中はネコやハクビシンなどの天敵から見つかりづらいため、ネズミが安心して巣を作れます。
さらに、天井や壁の中は暖かく、巣材になる紙や木材、断熱材などが豊富です。
寒さに弱いネズミが暖を取りながら繁殖するには、最適な環境が整っています。
2-3. 隙間が数cmでもあれば簡単に入れるから
ネズミは体の小さい動物です。
そのため、数cmの隙間でも難なく内部へ侵入できます。
大人のネズミでは2.5cm、子どもでは1.5cmもあれば侵入するには充分な大きさです。
ネズミが侵入しやすい場所としては、次のような隙間が挙げられます。
塞げる隙間は塞ぎ、ネズミの侵入を抑止しましょう。
- 玄関・窓
- 壁のクラック
- 床の通気口
- 換気扇
- エアコン導入部
- 屋根・庇の隙間
- 排水管の隙間 など
3. 天井のネズミによる騒音以外の被害

天井裏にネズミがいると、夜間に聞こえる騒音のせいで睡眠を阻害される場合があります。
睡眠不足が続くと睡眠障害やノイローゼに発展する可能性もあり、注意が必要です。
ただ、気をつけたいのは騒音による被害だけではありません。
天井にネズミがいると、以下の3つの被害に遭う恐れがあります。
- フンや尿による衛生面での被害
- ダニやノミの発生による健康面の被害
- 天井やケーブル、断熱材の破損など家屋への被害
3つの被害がどのようにして起こるのか、それぞれ解説します。
3-1. フンや尿による衛生面での被害
ネズミが家に棲み着いていれば、当然ながら排泄も家の中で行われます。
ネズミは排泄しながら移動をする習性があるため、体は小さくとも被害は広域に及ぶ可能性があるでしょう。
フンや尿は不快なニオイの原因となりますし、天井にシミを作ることもあります。
さらに厄介なことに、ネズミのフンや尿には無数の病原菌が含まれています。
直接触れることはもちろん、放置していても空気中に拡散され、感染症を発症するリスクがあり大変危険です。
天井にシミがある場合、原因に応じた早急な対処が求められます。
詳細については、以下の記事でご覧ください。
3-2. ダニやノミの発生による健康面の被害
病原菌と同様に、ネズミの体表にはダニやノミといった寄生虫が付着していることがあります。
付着していたダニやノミはネズミの血液を吸って生活しますが、家への侵入をきっかけに人やペットにも取り付いて吸血します。
ダニやノミに刺された際の症状は、かゆみや皮疹が一般的です。
しかし、場合によっては深刻な感染症やアレルギーも引き起こす恐れがあります。
ネズミが媒介する寄生虫についての詳しい情報は、以下の記事よりご確認いただけます。
3-3. 天井やケーブル、断熱材の破損など家屋への被害
先述した通り、ネズミは伸び続ける前歯を削るために様々なものをかじります。
基本的には何でもかじりますが、特にネズミが好むのはある程度硬さのある木材やゴム、プラスチックなどです。
つまり、天井裏では建材やケーブル、断熱材がターゲットにされやすくなります。
建材や断熱材がかじられると家屋の強度や性能が落ち、ケーブルがかじられれば停電・漏電・ショートが起こるでしょう。
最悪の場合、天井の崩落や火災といった事故にも繋がりかねません。
4. ネズミ被害を解消するには侵入経路の封鎖が必須

あらゆるネズミ被害から家屋と家族を守るためには、ネズミを追い出したうえで再侵入させないことが重要です。
追い出しには市販のくん煙剤、侵入経路の封鎖には金網やパテなどが役に立ちます。
しかし、ネズミの侵入口となり得る箇所は豊富に存在します。
ましてや、高所の侵入口を封鎖するとなると、足場を用いて行わなければ危険です。
自力で全ての侵入口を確認・封鎖しきるのは、非常に難しいでしょう。
5. ネズミ被害でお困りなら協会の無料相談をご活用ください

ネズミ被害は、放置しておくと深刻化するばかりで解決には向かいません。
ネズミは繁殖力が高く、騒音や糞尿、かじり跡なども悪化・増加するのが非常に速いです。
ご自身での対策には限界がありますので、一刻も早い専門駆除業者への相談をおすすめします。
とはいえ、金銭面や信頼性の観点から業者への相談を躊躇われる方もいらっしゃるでしょう。
そのような際は、ぜひ日本有害鳥獣駆除・防除管理協会の無料相談をご活用ください。
当協会では、ネズミ対策や優良業者の探し方など、ネズミ対策に関するあらゆるご相談を無料にてお受けしています。
様々な被害にこれ以上悩まされることのないよう、お早めにご相談ください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定

まとめ
天井からカリカリと音がする場合、家にネズミが棲み着いている可能性があります。
ネズミは、安全でエサを確保しやすい天井や壁の中を好んで身を潜めています。
姿を見ることはさほどなくても、騒音や糞尿などによる被害は次第に大きくなっていくものです。
いち早く安全で清潔な家屋を取り戻せるよう、専門業者へのご依頼を推奨します。
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