皆さんはハクビシンという生き物を知っていますか?あまり聞きなれない名前なので、この記事で初めて知ったという方もいるのではないでしょうか?
しかし近年、ハクビシンが都市部の住宅街でも目撃され被害報告が多く挙がっています。この記事を読んでいる方の中には既にハクビシンの被害に遭ってしまったという方もいらっしゃるでしょう。
今回は「ハクビシン対策のグッズなんてあるのかな?」「ハクビシンの被害に遭ってるけど、まずは自分で出来る対策をしてみたい」という方向けに主なハクビシンの被害事例と、ハクビシン対策のグッズをご紹介していきます。
今後のハクビシンの対策のお役に立てたら幸いです。
ハクビシンってどんな生き物?
ハクビシンってどんな生き物?
そもそもハクビシンとは一体どのような生き物なのでしょうか?
対策をする上でハクビシンの生態を知る事はとても大切です。既に知っている方でも改めて知る生態があるかと思いますので、一緒に見ていきましょう。
ハクビシン…全長約90cm~140cmと害獣に指定される動物の中では大型に分類されており、その姿はアライグマに似ていると言われています。
アライグマと見分けるコツは鼻に白い線が入っており、鼻がピンクかどうかです。アライグマだと思って色々対策グッズを揃えたのに実はハクビシンだった!とならないよう、まずは顔を確認してみましょう。
沖縄を除く日本各地に生息しているハクビシンですが、その出生には諸説があり外来種なのか日本の固有種なのかは専門家によって異なります。
他の害獣と同じく夜行性であるハクビシンの性格は一言で表すなら臆病であり、私達人間から危害を加えない限りハクビシンのほうから何かをしてくるという事はありません。しかし、個体によっては気性が荒い個体も存在すします。
一概に無害とは言い切れませんので注意しておく事に越したことはありません。
雑食であるハクビシンは何でも食べます。野菜や果物、生ごみまで口にする上ハクビシン自身が様々な菌を保有しているので荒らされてしまうと処理なども大変です。詳細は被害事例の「健康被害」の一覧でも詳しく説明しています。
被害事例
さて、少しハクビシンの生態について解説した所で此処からはハクビシンが引き起こすのは主にどのような被害なのか、またハクビシンの被害を受ける事によって私達の生活や身体にどのような影響が出るのかを解説していきます。
騒音被害
まずハクビシンが私達の生活圏に住み着く事によって起こる被害は深夜の騒音です。
ハクビシンは屋根裏や天井裏に住み着く事が多く、夜行性の為私達人間が寝静まる夜中に活動をします。
上記でも説明した通りハクビシンは害獣の中でも大型に分類され、その分走り回る足音も響くのです。
ハクビシンが天井裏や屋根裏で走り回る事によって睡眠不足を引き起こし翌日に支障が出てしまったり、酷い場合だとノイローゼを発症したりと大変危険です。睡眠不足からくるストレスや免疫が下がる事で思わぬ病気に発展するケースも存在するので、ハクビシンの放置は大変危険です。
健康被害
上でも少し解説しましたが、ハクビシンは自身の体や糞に様々な菌や虫を保有しています。
その症状は大小ですが中には命に係わる危険な菌も混ざっているので、ハクビシンの取り扱いや糞の処理には十分注意してくださいね。
ここではハクビシンが保有する主な菌や虫について解説していきます。
SARS(重症急性呼吸器症候群)
この病名について覚えがある人もいるかもしれません。このSARSは2003年に世界規模で流行した急速な悪化をもたらす肺炎を発症する病気です。始めは発熱や悪寒などインフルエンザに近い症状に始まり、時間経過と共に肺炎を発症します。
死に至る可能性も十分考えられる恐ろしい病気なので、ハクビシンの可能性がある場合、一刻も早い対処をお勧めします。
疥癬症
疥癬症は他の菌と少し異なり、正確にはハクビシンが保有しているヒゼンダニというダニを媒介して発症する皮膚病の一種です。ハクビシンの毛や角質からも感染する恐れがある上、初診で発見される確率が低い厄介な病気と言われています。
症状としてまず、ヒゼンダニは人間の皮膚の中で繁殖を開始します。ヒゼンダニの革から皮穀や排泄物によってアレルギー反応が起こるのです。後に粉を吹いたような肌荒れや、強いかゆみに襲われ睡眠障害などに繋がる可能性もあります。
ハクビシンに直接触れずとも、住み着かれてしまうと何をきっかけに感染するか分からないので早めの対処が必要になってきます。
ノミやマダニの被害
ハクビシンが保有する虫はヒゼンダニだけではありません。致死率の高い敗血症を持つマダニや、小さなお子様を狙いやすいノミなども保有していると言われています。どれだけノミやダニ対策を心掛けていても、ハクビシンが住み着いてしまうとこのようにノミダニを招き入れてしまうのでハクビシンが住み着いている可能性があれば放置をせず必ず早めの対策を行ってくださいね。
汚損被害
ハクビシンによるもう一つの被害が糞尿による建物の汚損です。ハクビシンは「溜めふん」という習性を持っており、一か所に糞尿を溜めてしまいます。
悪臭被害を始め尿によって床板にシミが出来てしまったり、スポンジ状の断熱剤をちぎり、巣に利用してしまうといった被害も報告されています、想定外の修繕費がかかってしまう前に決してハクビシンの可愛い顔に惑わされず、対処を行ってくださいね。
グッズを使ったハクビシン対策!私達に出来る事
グッズを使ったハクビシン対策!私達に出来る事
さて、ここまでハクビシンの事が少し分かってきましたね。それではいよいよハクビシンの対策に役立つグッズの紹介です。
現在は様々な対策グッズが売られているので、是非ご自身の状況に合ったグッズを試してくださいね
超音波発生装置
ハクビシンの被害に遭っていない、または更なる対策をされたい方にお勧めなのがこの超音波です。ハクビシンは聴覚が大変優れた動物なので超音波の音を嫌がり、近寄ってこなくなるでしょう。
しかし注意点があり、1種類の音だけではハクビシンが慣れてしまう可能性がありますので複数の音が出せる超音波装置を購入する事をお勧めします。また様々な害獣対策の超音波装置が売られていますので事前にハクビシンにも有効かどうかを確認してくださいね。
それでは次に超音波装置のタイプ別に紹介していきます。
コンセント型
コンセントに差せる環境があれば24時間稼働が可能なコンセントタイプがお勧めです。
超音波が届く範囲には限界があるので可能であるならば充電型も併せて複数個所に置く事をお勧めします。
充電型
もしコンセントを差せる環境でない方であれば、充電型がお勧めです。
此方はあらかじめ稼働時間を確認しておくといいでしょう。どこでも使えるので屋根裏や天井裏など幅広い場面でハクビシン対策に一役買ってくれるでしょう。
忌避剤の使用
忌避剤もまたハクビシンを近寄らせない為に最適なグッズの一つです。ハクビシンは唐辛子に含まれるカプサイシンの匂いを嫌う傾向があり、状況に応じて様々なタイプのものが売られています。線香タイプから吊り下げるタイプまであり、環境に合わせて使い分ける事をお勧めします。
ペットを飼われているご家庭だと、カプサイシンの匂いを苦手とする動物も多いので予め注意事項などを一読した上でのご使用をお勧めします。
グッズを使う際の注意点
ハクビシンの対策としてグッズを駆使する事は有効手段の一つですが、使用する上での注意点があります。それは毒餌や罠の使用についてです。
ハクビシンを始めとする一部の野生動物は私達の生活を荒らす害獣として指定される一方で、国からの保護が指定されている生き物でもあります。
無断での捕獲や殺傷は刑罰に発展する事があり、また処理するには役所への届けが必要になり時間がかかります。どうしてもの場合は無理をせず専門業者に依頼してくださいね。ハクビシン専門の業者については此方の記事をご覧ください(ハクビシン対策の記事へ誘導)
まとめ
ハクビシン対策に使えるグッズ紹介、いかがだったでしょうか?勿論必ず効果があると断言できるわけではないので、必要に応じて業者に依頼するなどの処置を行ってください。
このサイトではハクビシン以外の害獣についても様々な観点からの対策を紹介しております。是非他の記事もご覧くださいね。
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