ハクビシンを追い出すには木酢が役立つってほんと?駆除方法も解説

ハクビシン

ハクビシンは日本の住宅地や農地で見られる外来種で、その生態や特徴について知っておくことで、近づけさせないようにしたり、被害に合わないように対策できます。そこで今回は、ハクビシンの基本的な生態、特徴、生息地について詳しく解説します。また、ハクビシンの行動パターンについても解説するので、最後までチェックしてみてください。

ハクビシンの生態や特徴

まず、ハクビシンの生態や特徴について詳しく解説します。ハクビシンの生態や特徴、行動パターンを理解することで、効果的な対策を実施して、被害を最小限に抑えることができます。

 ハクビシンの生態、特徴、生息地をチェック

ハクビシン(学名:Paguma larvata)は、東南アジア原産の動物で、日本には外来種として定着しています。日本国内では、主に関東地方や九州地方で見られますが、その生息地は年々広がっています。

<生態>

ハクビシンは雑食性で、果物や昆虫、小動物、さらには人間の残飯まで幅広く食べます。特に果物を好むため、果樹園や農地での被害が報告されています。夜行性であるため、昼間は巣穴や人目につかない場所で休息し、夜間に活動します。

<特徴>

体長は約50〜70cm、体重は約3〜5kgです。長い尾と特徴的な白い顔面が特徴で、額から鼻にかけて白い線が入っています。四肢は短く、爪が鋭いため、木登りが得意です。

<生息地> 

ハクビシンは森林、農地、住宅地など幅広い環境で生活します。特に都市部では、天井裏や屋根裏を巣にして生活することが多く、被害が深刻化しています。

 ハクビシンの行動パターン

ここでは、ハクビシンの行動パターンについて解説します。行動パターンを理解しておくことで、ハクビシンを早期発見して追い出すことができます。

<夜行性の生活>

ハクビシンは夜行性であり、夜間に餌を探して活動します。特に夜遅くから明け方にかけての時間帯に活発に動き回るため、この時間帯に対策を強化することが有効です。

<縄張り意識>

ハクビシンは縄張り意識が強く、一度住みついた場所をなかなか離れません。そのため、早期に発見し、対策を講じることが重要です。

<巣の選び方>

ハクビシンは、安全で静かな場所を巣として選びます。天井裏や屋根裏、物置きなど人間の目が届かない場所に巣を作る傾向があります。

これらの行動パターンを踏まえて、ハクビシンの被害を防ぐための具体的な対策を考えてみましょう。

ハクビシンの被害

ハクビシンは日本の住宅地や農地において、さまざまな被害を引き起こす外来種です。特に天井裏や屋根裏に侵入されると深刻な問題となり、電線を噛んで火災を引き起こすこともあります。ここでは、ハクビシンがもたらす具体的な被害と、その対策について詳しく解説します。

 電線を噛んで火災が発生する

ハクビシンは硬い物を齧る習性があり、家屋内の電線を齧ることが多いです。これが原因で電線がショートし、最悪の場合、火災が発生する可能性があります。

日本各地で、ハクビシンが電線を齧ったことが原因で火災が発生した事例が報告されています。特に古い家屋や電気設備が露出している場合は注意が必要です。電気配線を保護カバーで覆う、配線を整理して露出部分を減らすなどの対策が有効です。また、定期的に電気設備の点検を行うことも重要です。

 家具や建物を齧る

ハクビシンは電線だけでなく、家具や建物の木材なども齧るため、家屋に大きな損傷を与えることがあります。具体的な被害は、ドアや柱、家具の角などが齧られて傷つくことがあります。特に天井裏や屋根裏の木材が齧られると、構造的な損傷を引き起こす可能性もあります。

これらを対策するには、齧られやすい箇所を金属製のカバーや防止シートで保護する、齧り防止のための忌避剤を使用するなどの方法があります。

 屋根裏に糞尿をして腐敗させる

ハクビシンは屋根裏に糞尿をため込み、その臭いや腐敗により家屋環境を悪化させます。

屋根裏に溜まった糞尿が原因で悪臭が発生し、家全体に広がることがあります。また、糞尿が腐敗すると衛生面の問題も発生します。

対策をするなら屋根裏を定期的に点検し、糞尿の跡が見つかったら速やかに掃除と消毒を行うことが重要です。また、屋根裏にハクビシンが侵入しないように入口を塞ぐことも効果的です。

 ペットに危害を加える可能性がある

ハクビシンは時に家庭内のペットに危害を加えることもあり、特に小型のペットが被害に遭いやすいです。飼い猫や小型犬がハクビシンに襲われ、怪我をする事例が報告されています。特に夜間にペットが外に出ている場合は注意が必要です。

対策方法としては、夜間はペットを室内に入れておく、庭や家の周囲にハクビシンが近づけないようにする防御策を講じることが有効です。

 作物を荒らされる

ハクビシンは雑食性であり、果物や野菜を食い荒らすため、農家にとって大きな脅威となります。果樹園や家庭菜園で育てている作物がハクビシンによって荒らされることがあります。特に成熟した果実が狙われやすいです。

防獣ネットや電気柵を設置する、ハクビシンが嫌がる匂いや音を使った対策を講じるなどの対策方法があります。

ハクビシンは多くの被害をもたらしますが、適切な対策を講じることでその被害を最小限に抑えることができます。電線や家具の保護、糞尿の定期的な掃除、ペットの安全確保、作物の保護など、具体的な対策を実践して、ハクビシンの被害から家や農地を守りましょう。

ハクビシンは木酢が効くって本当?

ハクビシンは嗅覚が発達しており、刺激が強い匂いが苦手とされています。そんなハクビシン対策として注目されているのが木酢です。ここでは、木酢がハクビシンにどのような効果を持つのかについて詳しく解説します。

木酢とは?

木酢(きず)とは、木材を炭にする過程で発生する液体で、木酢液とも呼ばれます。木酢液は、独特の強い匂いを持ち、その成分には酢酸やフェノール類が含まれています。この匂いがハクビシンを含む多くの害獣に対して忌避効果を持つとされています。

成分と特徴

木酢液の主要成分は酢酸であり、そのほかにも多くの有機酸やアルコール類が含まれます。これらの成分が混ざり合い、特有の強い匂いを発します。

使用用途 

農業や園芸では土壌改良や害虫防除に使われ、家庭では消臭剤や掃除剤としても利用されます。

 木酢がハクビシンに効く理由

木酢液の強い匂いは、ハクビシンを含む多くの動物にとって非常に不快なものです。このため、木酢液を利用することで、ハクビシンの侵入を防ぐ効果が期待されます。

ハクビシンは非常に鋭い嗅覚を持っており、木酢液の強い匂いに敏感に反応します。これにより、ハクビシンがその場所に近づくのを防ぐことができます。

多くの家庭や農地で木酢液を使用した結果、ハクビシンの侵入が減少したという報告があります。特に、天井裏や屋根裏、庭の周囲に木酢液を散布することで効果が得られることが多いです。

 木酢の使用方法

木酢液を効果的に使用するためには、適切な方法で散布し、定期的に補充することが重要です。

スプレー散布

木酢液をスプレーボトルに入れ、ハクビシンが侵入しそうな場所や被害が発生している場所に定期的に散布します。特に天井裏や屋根裏、窓枠やドア周りが効果的なポイントです。

布やスポンジに浸す

木酢液を布やスポンジに浸し、侵入経路となる場所に置くことで持続的な効果が期待できます。特に巣穴や隙間に設置することで、ハクビシンを遠ざけることができます。

希釈液の作成: 木酢液を水で希釈し、広範囲に散布する場合は希釈液を作成します。特に大規模な農地や広い庭では、希釈液を使用することで効率的に木酢液を散布できます。

 注意点と効果の持続

木酢液を使用する際には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。

定期的な補充

木酢液の匂いは時間とともに薄れるため、定期的に補充し、効果を持続させることが大切です。少なくとも週に一度は散布するのが効果的です。

他の対策との併用

木酢液だけでは効果が不十分な場合もあるため、他のハクビシン対策と併用することが推奨されます。例えば、忌避剤やライト、物理的な防御策を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

木酢液はハクビシン対策として有効な方法の一つです。ハクビシンの鋭い嗅覚を利用し、木酢液の強い匂いで侵入を防ぐことができます。適切な使用方法と定期的な補充で、他の対策と組み合わせることで、ハクビシンの被害を効果的に防ぐことが可能です。

ハクビシンが苦手な匂い

ハクビシンは日本の住宅地や農地で被害をもたらす厄介な害獣です。そのため、ハクビシンを寄せ付けないために匂いを利用する方法が注目されています。特に木酢や唐辛子、オオカミの尿、獣よけのお線香などが効果的と言われています。ここでは、ハクビシンが苦手な匂いとそれを利用した対策について詳しく解説します。

 唐辛子などの刺激がある匂い

ハクビシンは非常に敏感な嗅覚を持っており、強い刺激を持つ匂いを嫌います。特に唐辛子やニンニクなどの匂いが効果的です。

唐辛子の使用方法

唐辛子を煮出した液をスプレーボトルに入れて、ハクビシンが侵入しそうな場所に散布します。特に、天井裏や屋根裏、庭の周囲などが効果的な場所です。

ニンニクの使用方法

ニンニクをすりおろして水に混ぜた液をスプレーボトルに入れ、同様に散布します。この方法もハクビシンを遠ざける効果があります。

メリットと注意点

これらの方法は自然素材を使用しているため、安全で環境に優しいですが、定期的に散布し直す必要があります。

 オオカミの尿

オオカミの尿は、ハクビシンを含む多くの動物にとって恐怖の象徴であり、その匂いを嫌がります。

市販のオオカミ尿

ペットショップやオンラインで購入可能なオオカミの尿を、侵入経路や縄張りにスプレーすることで効果を発揮します。

設置場所 

家屋の周囲、庭、特にハクビシンが通りそうな場所や隠れそうな場所に散布します。

効果と注意点

オオカミの尿は非常に効果的ですが、匂いが強いため使用する場所と頻度に注意が必要です。また、匂いが薄れてきたら再度散布することが必要です。

 獣よけのお線香

獣よけのお線香は、ハクビシンを含む害獣が嫌がる成分を含んでおり、その煙と香りで追い払う効果があります。

使用方法

獣よけのお線香をハクビシンが出没しそうな場所や侵入経路周辺で焚きます。特に夕方から夜間にかけて使用すると効果的です。

設置場所

家の周囲、庭、天井裏、屋根裏など、ハクビシンが隠れる可能性のある場所に設置します。

効果と注意点

お線香の効果は持続的で、定期的に使用することで効果を維持できます。ただし、火を使用するため安全面に配慮し、取り扱いに注意が必要です。

ハクビシンを追い出すためには、彼らが苦手とする匂いを効果的に利用することが重要です。唐辛子やニンニクなどの刺激がある匂い、オオカミの尿、獣よけのお線香などを適切に使用し、定期的にメンテナンスを行うことでハクビシンの被害を防ぐことができます。

ハクビシンが苦手なもの

ハクビシンを追い出すためには、ハクビシンが苦手とするものを利用するのが効果的です。ここでは、大きな音、超音波、青いライト、忌避剤など、ハクビシンが嫌がるものとその利用方法について具体例をあげながら詳しく解説します。

 大きな音

ハクビシンは非常に鋭い聴覚を持っており、大きな音を嫌います。この特徴を利用して、彼らを追い出すことができます。

使用方法

音を利用した対策としては、屋外用の防犯アラームやラジオを使用することが有効です。特に夜間に大音量で音を流すことで、ハクビシンを遠ざけることができます。

設置場所

ハクビシンが侵入する可能性のある場所、例えば天井裏や屋根裏、庭の周囲にスピーカーを設置し、音を流します。

メリットとデメリット

大きな音を利用する方法は即効性がありますが、近隣への騒音被害に注意が必要です。使用する時間帯や音量に配慮することが重要です。

 超音波

超音波もハクビシンを追い出すための効果的な方法です。超音波は人間には聞こえませんが、ハクビシンなどの動物には不快に感じる音波です。

使用方法

超音波発生器を設置し、ハクビシンが侵入する場所に向けて超音波を発生させます。市販の超音波発生器を使用することで手軽に対策が可能です。

設置場所 

天井裏や屋根裏、庭の周囲など、ハクビシンが頻繁に通る場所に設置します。特に侵入経路に設置することで効果的です。

効果と注意点

超音波発生器は継続的に使用することで効果を維持できますが、設置場所によっては効果が薄れる場合もあります。そのため、定期的なメンテナンスと再配置が必要です。

 青いライト

ハクビシンは光にも敏感であり、特に青いライトを嫌がる傾向があります。これを利用して、ハクビシンを追い出すことができます。

使用方法

青いLEDライトや防犯用の青色ライトを使用します。特に夜間に青い光を点灯させることで、ハクビシンを遠ざけることができます。

設置場所

天井裏や屋根裏、庭、玄関周りなど、ハクビシンが侵入しそうな場所に設置します。センサー付きライトを使用することで、自動的に点灯させることも可能です。

効果と注意点

青いライトは効果的ですが、光の強さや設置場所に注意が必要です。家屋内の明かりを考慮して設置することが重要です。

 忌避剤

忌避剤はハクビシンが嫌がる成分を含んだ製品であり、これを使用することでハクビシンを遠ざけることができます。

種類と使用方法 

市販されている忌避剤はスプレータイプやペレットタイプがあり、侵入経路や被害の多い場所に設置することで効果を発揮します。特に、木酢液を含んだ忌避剤はその強い匂いでハクビシンを遠ざける効果があります。

設置場所 

家屋の周囲、天井裏、屋根裏、庭など、ハクビシンが通る可能性のある場所に設置します。特に入り口や隙間に重点的に散布すると効果的です。

効果と注意点

忌避剤は定期的に補充することで効果を持続させることが重要です。また、他の対策と併用することで、より高い効果が期待できます。

ハクビシンを追い出すためには、大きな音、超音波、青いライト、忌避剤といった様々な方法を組み合わせることが効果的です。それぞれの方法の特徴と使用方法を理解し、適切に実践することで、ハクビシンの被害を防ぐことができます。

ハクビシンを追い出した後にやること

ハクビシンを追い出すことに成功した後、再び侵入されないためにはいくつかの重要な対策が必要です。この記事では、ハクビシンが再び侵入しないようにするための具体的な対策について詳しく説明します。これらの対策を実践することで、ハクビシンの被害を防ぎ、安心して暮らすことができます。

 ハクビシンが再び侵入しないように隙間を塞ぐ

ハクビシンは小さな隙間からでも簡単に侵入できるため、家屋の隙間をしっかりと塞ぐことが重要です。

侵入経路の確認

家の外壁や屋根、基礎部分などに隙間や穴がないか確認します。特に、通風孔や排水口、窓の隙間など、ハクビシンが入り込みやすい場所を重点的にチェックしましょう。

隙間の塞ぎ方

発見した隙間や穴は、防止ネットや金属板、専用の防獣テープを使ってしっかりと塞ぎます。また、大きな隙間には専門業者の助けを借りるのも一つの方法です。

定期的な点検

一度対策を講じた後も、定期的に家の周囲を点検し、新たな隙間ができていないか確認します。特に季節の変わり目や天候が悪い時期の後には注意が必要です。

 生ゴミやハクビシンのエサになるものを放置しない

ハクビシンは食べ物の匂いに引き寄せられます。そのため、餌となるものを家の周囲に放置しないことが重要です。

生ゴミは密閉容器に入れて管理し、ゴミ出しの日以外は外に放置しないようにします。また、コンポストを使用する場合は、しっかりと蓋をしてハクビシンが近寄らないように対策しましょう。

また、果物の木がある場合、落ちた果実を放置せずにすぐに拾い上げることが大切です。また、ペットフードや野外に置いた餌もハクビシンを引き寄せる原因となるため、管理に注意が必要です。

ハクビシンが以前に訪れた場所は、しっかりと清掃し、匂いを取り除くことで再度の侵入を防ぐことができます。特に餌となる食べかすや食材の残りはしっかりと処分しましょう。

 ハクビシンのフンや食べかすを掃除する

ハクビシンが残したフンや食べかすは、その場所に再び戻ってくる原因となります。しっかりと掃除し、衛生環境を整えることが重要です。

フンの処理 

ハクビシンのフンを見つけたら、速やかに取り除きましょう。フンを処理する際には、使い捨ての手袋を着用し、フンをビニール袋に入れて密閉し、適切に廃棄します。

消毒 

フンを取り除いた後は、消毒剤を使ってその場所をしっかりと消毒します。消毒を行うことで、匂いや病原菌を除去し、再度の侵入を防ぐことができます。

食べかすの掃除

ハクビシンが残した食べかすや食材の残りも同様に処理します。これらを放置すると、他の害獣やハクビシンが再び訪れる原因となるため、徹底的に掃除を行いましょう。

ハクビシンを追い出した後には、再度の侵入を防ぐために隙間を塞ぐことや、餌となる生ゴミや食べかすを放置しないようにすることが重要です。さらに、ハクビシンのフンや食べかすをしっかりと掃除し、衛生環境を整えることで、ハクビシンを住みつかせないようにしてくれます。

ハクビシンの駆除に迷ったら専門の駆除業者に相談しよう!

ハクビシンの駆除に悩んだら駆除業者に依頼するのがおすすめです。ハクビシンは、匂いや忌避剤を使って追い出したり、住みつかせないようにすることができます。ただし、匂いに慣れてしまったり、効果がない個体もいます。

そのため、ハクビシンの生態に詳しい駆除業者に丸ごと駆除を依頼するのがおすすめです。また、ハクビシンを駆除してくれるだけでなく、巣を発見したり、再び現れないように対策してくれます。また、駆除業者によってはフンの清掃や除菌、壊れた箇所の修理をお願いできることもあります。

まとめ

今回は、ハクビシンが苦手な木酢の効果や特徴について解説しました。ハクビシンは刺激が強い匂いが苦手なため、木酢やオオカミの尿、ハーブ、お線香などを活用することで、ハクビシンそのものを近づけさせないようにすることができます。また、これらの匂いがする環境を嫌がり、ハクビシンが住み着くのを防いでくれる効果も期待できます。記事を参考にハクビシンの対策方法を試してみてください。

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