記事の概略
あなたは、もし自分が害獣被害に遭ってしまったらどうしますか?
「害獣被害」という言葉は聞いたことがあるけど、実際に経験した、身近に考えている方はそう多くないかと思います。
農作物を育てている方にとって頭の痛い問題であることは当たり前ですが、害獣と呼ばれる動物の種類、害獣被害とされるものの範囲は意外にも多岐に渡り、実は誰の身にも降りかかりうる脅威なのです。
そして、いざ被害に遭ったとなると、悩みの種はその対応法。
害獣駆除には専門的な知識が必要だし、仕事で忙しいので手間もかけられない。
再発防止のためにも専門業者に依頼すべきなのは分かっているが、なにぶん費用が心配…。
自分で出来るならやってしまいたいけど、正直ネズミは気持ち悪いし、アライグマは怖い。
害獣被害の当事者は、おそらく全ての人がそう考えるでしょう。
このコラムでは、そんなお悩みをお持ちの方へ向けて、害獣対策を自らの手で行うメリット・デメリット、そしてその具体的な方法をご紹介したいと思います。
よろしければ目を通して下さいね。
駆除業者への依頼費用って結構バカにならないのね…。
こんな出費なんて全然想像してなかったし、できるだけ”安く”駆除を済ませたいわよね。
害獣駆除には自分で行う方法と業者に任せる方法の二つの選択肢があります。
一見すると自分で駆除する方法が最も経済的であるように思えますが、その裏にあるリスクを考慮すると、必ずしもそうだとは言えません。
いずれにせよ、慎重な判断が求められます。
そもそも害獣って何?
害獣とは、一般的に人間にとって不都合な生物のことを指します。
日本では、野生動物保護法によって、一部の動物が害獣に指定されており、代表的な害獣としてアライグマ、コウモリ、ネズミ、イタチ、ハクビシンなどが挙げられます。
それでは、まず各種害獣について理解を深めていきましょう。
害獣
アライグマ
アライグマは北アメリカ原産の哺乳類で、日本には移入された外来種です。
夜行性で主に水辺に生息し、果物や昆虫、魚、小動物などを食べる雑食動物です。
アライグマは、人間の生活圏に侵入してきて、ゴミ箱を漁ったり、家畜を襲ったりすることがあります。
5本の指があり、小さくも鋭い爪を持っていることが身体的な特徴として挙げられ、また、足跡の大きさは5~7cm程度あり、掌球と指球がくっ付いた足跡が残ります。
コウモリ
コウモリは持続的な飛行が可能な唯一の哺乳類で、世界中に約1,000種類以上が存在します。
主に夜行性で、昼間は洞窟や建物の中などで休息します。
食性は昆虫食であることが多く、1匹のコウモリは1晩で数百匹の昆虫を食べることができます。
一部のコウモリは人家に棲みついて糞尿被害などをもたらし、また、コウモリが持つ病原菌が人間に感染する危険性もあるため注意が必要です。
ネズミ
ネズミは播種に最も成功した哺乳類と呼ばれ、世界中に約1300種類以上が存在します。
主に穀物や果物などを食べ、人間の生活圏に侵入してきて食料や建材を荒らしたり、病気を媒介したりすることがあります。
ネズミは、4本の指があり、肉球には細かい肉刺があります。
イタチ
イタチは細長い胴体と短い四肢を持つことが特徴の哺乳類です。
人間の生活圏に侵入し、ゴミ箱を漁ったり、家畜を襲ったりすることがあります。
イタチは、4本の指があり、小さくも鋭い爪を持っています。
イタチが媒介するウイルスが人間に被害をもたらす可能性もあるため注意が必要です。
ハクビシン
ハクビシンは日本に生息する外来動物の一種で、体長は50cm-76cm程度の哺乳類です。
鼻に白い筋があるのが特徴で、主に農作物を食べることで知られています。
特に稲作地帯では、稲を食べることで、農家にとって大きな被害をもたらすことがあります。
以上のように、害獣には人間にとって迷惑なものが多く存在します。
これらの害獣に対して、適切な対策を行うことは不可欠と言って良いでしょう。
害獣を放置すると…
被害の種類
害獣被害には様々なものが存在しますが、基本的に以下の7種類に大きく分けることが出来ます。
農業被害
害獣の採食行動や探求行動により、農業が直接的または間接的に受ける被害です。農作物の被害や、農業用施設の破壊などが含まれます。
人的被害
害獣が人を威嚇・攻撃し、人が死傷する被害です。イノシシやクマなどの大型哺乳類による被害が多く、山林での遭遇や、農村地帯での被害が報告されています。
家屋被害
害獣が、家屋や家畜小屋に侵入することなどによる被害です。ネズミやアライグマなどの小型哺乳類による被害が多く、家屋内での被害が報告されています。
生態被害
過剰な捕食による生物や植物の絶滅危惧や環境の破壊です。イノシシやシカなどの大型哺乳類による被害が多く、森林や農地での被害が報告されています。
疾病被害
害獣によって媒介される疾病による被害です。コウモリによる狂犬病、ネズミによるペストなどが報告されています。
精神的被害
害獣によって引き起こされる精神的なストレスによる被害です。ハクビシンの鳴き声による睡眠障害や、ネズミの鳴き声によるストレスなどが報告されています。
以上のように、害獣被害には様々な種類があります。
害獣被害を防ぐためには、害獣の生態を理解し、適切な対策を取ることが大切です。
害獣対策
具体的な手順
害獣対策は、私たちの生活環境を守るために重要な作業です。以下に、具体的な手順を説明します。
1. 害獣の特定
まず最初に、どの種類の害獣が問題を引き起こしているのかを特定します。これは、害獣の種類によって適切な対策が異なるためです。害獣の特定は、その形状、大きさ、痕跡(足跡や食べ残し)などから行います。
2. 害獣の生息環境の理解
次に、特定した害獣の生息環境を理解します。これにより、害獣がどのようにして侵入してくるのか、どのような場所を好むのかを把握することができます。
3. 防除方法の選択
害獣の種類と生息環境を理解した上で、最適な防除方法を選択します。これには、罠を設置する、毒餌を用いる、生息環境を変える(例えば、食べ物の供給源を取り除く)などの方法があります。
4. 防除作業の実施
選択した防除方法を用いて、実際に害獣の駆除を行います。この際、人間やペットに対する安全性を確保しながら作業を行うことが重要です。
5. 防除後のフォローアップ
最後に、防除作業後のフォローアップを行います。これには、再侵入の防止策を講じる、定期的なチェックを行うなどが含まれます。
以上が、害獣対策の基本的な手順です。これらの手順を踏むことで、効果的に害獣を駆除し、私たちの生活環境を守ることができます。
想像してたよりも手間がかかりそうね。
天井裏に棲みついてたら駆除も一苦労だし、なにより死骸に触りたくないわ!
でも、放置する訳にもいかないものね‥
注意事項
鳥獣保護法は、野生動物の保護と適切な管理を目指す法律です。害獣駆除を行う際には、以下の種類ごとの注意点を把握しておくことが重要です。
1. 特定外来生物
特定外来生物に指定されている動物(例:アライグマ、ヌートリアなど)は、生態系への影響が懸念されるため、駆除が推奨されています。
ただし、駆除方法には制限があります。
2. 国内希少野生動植物種
国内希少野生動植物種に指定されている動物(例:ニホンカワウソ)は、絶滅の危機に瀕しているため、駆除は原則禁止されています。
3. 一般的な害獣
一般的な害獣(例:イノシシ、シカなど)は、農作物への被害が問題となることが多いです。これらの動物の駆除は許可制で、適切な方法で行う必要があります。
以上のように、害獣駆除を行う際には、鳥獣保護法の規定に従うことが求められます。適切な対策を行うためには、専門家の意見を求めることをお勧めします。
役立つグッズ
害獣対策ネット
ネットは害獣が侵入するのを防ぐために使用されます。
特に果樹園や農場での鳥や虫の侵入を防ぐのに役立ちますが、一般住宅の基礎の通気口を塞いで、害獣が棲みつくのを防止する効果もあります。
レーザー害獣対策器具
レーザー害獣対策器具は、害獣が嫌がる強力な光を発生させます。
継続的にこうしたレーザーを使用することで、鳥やネズミなどの害獣に危険な場所であると認識させ、結果的に害獣を遠ざけることができます。
音波害獣対策器具
音波害獣対策器具は害獣が嫌がる特定の周波数の音を発生させます。
ターゲットの種類に応じて周波数を変化させることができるので、鳥、ネズミ、猫などの複数の害獣を追い払うことができます。
高ヘルツの超音波を使用するため、超音波を聞き取れない人間には害がありません。
害獣対策スプレー
このスプレーは臭いによって害獣を追い出すためのものです。
害獣が棲みついた、またはその可能性のある箇所(床下、天井裏、物置など)に噴霧することで、一定期間害獣を寄せ付けない効果を発揮します。
忌避剤
忌避剤は、害獣を近づけない効果のある成分を放出します。
家の周囲など、害獣の侵入を防ぐ場所に忌避剤を撒くことで、家の周囲を動物の苦手な臭いで囲み、その侵入を防ぎます。
また、害獣を追い出す使い方もあります。昆虫や小動物を寄せつけない作用をもつ薬剤で、昆虫忌避剤が最も一般的です。
捕獲機
捕獲機は、動物を傷つけずに安全に捕獲するためのものです。
捕獲機は主に「踏み板式」と「吊り下げ式」の2種類がありますが、どちらも捕獲機の中にエサを入れて誘い込み、自動的に扉が閉まって捕獲する仕組みになっています。
それぞれメリットとデメリットがあるので、捕獲したい動物の状況に応じて選ぶようにしましょう。
専門業者へ依頼する
業者に任せるのが良い理由
媒体の選択
害獣駆除業者探しをチラシ、紹介、インターネットの3つの媒体で行う際の、それぞれのメリット・デメリットを以下にご紹介します。
チラシ
メリット
- 地域密着型の業者を見つけやすい
- 料金やサービス内容などの情報が一目で分かる
- 電話番号や住所などの連絡先が明記されている
デメリット
- チラシの配布範囲が限られているため、選択肢が少ない
- チラシの内容が古くなっている可能性がある
- チラシに書かれていない詳細な情報を知るには、直接問い合わせる必要がある
紹介
メリット
- 信頼できる業者を紹介してもらえる
- 紹介者の体験談や感想などを聞くことができる
- 紹介者と業者の間に良好な関係があれば、割引や特典などが受けられる可能性がある
デメリット
- 紹介してくれる人がいない場合は、利用できない
- 紹介者の評価が客観的でない場合がある
- 紹介者と業者の間にトラブルがあった場合、紹介者に迷惑をかける可能性がある
インターネット
メリット
- 広範囲の業者を検索・比較ができる
- 口コミや評価などのフィードバックを参考にできる
- オンラインで見積もりや予約などができる
デメリット
- インターネットにアクセスできない場合は、利用できない
- インターネット上の情報が正確でない場合がある
- インターネット上での業者との契約には注意が必要である
害獣被害に遭われた際は焦りすぎず、どうぞ慎重に対応してください。
優良業者の見分け方
害獣駆除業者を選ぶときには、次の3つのポイントに注目してください。
料金や作業内容が明確かどうか
料金や作業内容が明確かどうかは、見積りを取ったときに確認できます。
見積書に料金の内訳や作業の詳細が書かれていれば、適正な金額かどうかや不必要な作業が含まれていないかどうかが分かります。
あいまいな見積りを提示された場合は、追加料金を請求されるなどのトラブルになる可能性がありますので、注意が必要です。
保証やアフターサービスがあるかどうか
保証やアフターサービスがあるかどうかは、駆除後の安心感に関わります。
万が一被害が再発してしまったときに、保証期間内であれば無償で対応してもらえるサービスがあると助かります。保証には、より限定的な部分保証とより手厚い完全保証の二つが存在し、広範なケースに対応できる保証を提供する業者を選ぶべきでしょう。
そのため、保証の具体的な内容、期間をしっかり確認する必要があります。
対応が丁寧かどうか
対応が丁寧かどうかは、電話や現地調査のときにチェックできます。
優良な業者は対応が丁寧で、わからないことはしっかりと説明してくれます。
反対に、契約を急かしたり、口頭での見積りだけで見積書を作成しないような業者は信用できません。
実際に、害獣駆除に関するトラブル事例は多数報告されていますので、最後まで気持ちよく取引するためにも、対応の質には注意しましょう。
以上が、優良な害獣駆除業者の見分け方の3つのポイントです。このポイントを踏まえて、自分に合った業者を選んでください。
安い買い物じゃないから、業者選びは慎重にするべきね。
ネットで探そうと思ってるけど、選択肢が多すぎて決めきれないわ。
なにかオススメの業者はないの‥?
オススメ業者
ハウスプロテクト
1つ目にご紹介するのはハウスプロテクトです。
ハウスプロテクトは埼玉県に本社を置き、日本全国に支社を展開する大規模な害獣駆除業者になります。
また、新聞やネットニュースなどで何度か報道された経験もあるので、一定の信頼が保証された駆除業者ではないでしょうか。
Googleの口コミでは5点満点中4.8点の高評価を得ており、安心して任せられる業者であること間違いなしです。
調査・見積もり | 完全無料 ※出張費用も無料 |
対象エリア | 九州全域・四国・中国・関西・東海・関東 |
保障サービス | 最大10年保証 ※保証期間は築年数や施工内容などによって変動 |
害獣 BUZZ
続いてご紹介するのは害獣 BUZZです。
害獣 BUZZは東京に本社を構え、大阪府と埼玉県に支社、福岡に営業所を持つ害獣駆除業者です。
害獣対策を行う上では建物の改修や補修が都度必要になったりしますが、害獣BUZZにはリフォーム業経験者が多数在籍しているので、建築のノウハウを活かした質の高い施工も一式請け負うことが可能です。
調査・見積もり | 完全無料 ※出張費用も無料 |
対象エリア | 九州・四国・中国・関西・東海・関東 ※一部の県は対象エリア外 |
保障サービス | 最長で10年 ※期間は施工内容による |
駆除エキスパート
最後にご紹介するのは駆除エキスパートです。
駆除エキスパートは本社を東京に構え、支社は大阪に、営業所は全国各地にある害獣駆除の専門業者です。
公式サイトでの発表によると、これまでの対応実績が実に5万件に達した駆除業者だそうなので、十分信用できる業者であること請け負いです。
また、依頼主様がGoogleで口コミを行うことで駆除料金が20%offになるキャンペーン*¹を行っており、どこに依頼しようか迷ってらっしゃる方に大変オススメできる業者になります。
調査・見積もり | 完全無料 |
対象エリア | 九州・四国・中国・関西・東海・関東 ※一部県は対象外 |
保障サービス | 最大で10年 ※保証の期間は依頼状況ごとに要相談 |
¹ 一定数に達した時点で、予告なく終了する場合があります。
優良そうな業者も結構あるのね!
自分で何とかしようと思ってたけど、保証のことも考えると、専門業者に頼んだ方が良さそね。
業者選びのコツもなんだか分かってきたし、本当にありがとう!
おわりに
解説は以上になります。
対応法を決定されるなら、ぜひ今回解説させていただいた内容をよく理解した上で判断してください。
当サイトでは、他にも様々な害獣をテーマとして取り扱い、駆除方法を知りたい方、優良業者をお探しの方、害獣に関する知識を身に着けたい方など、ニーズに合わせた多様な切り口の情報をご用意しています。
私たちの発信する情報が、害獣被害にお悩みの方の背中を少しでも押すことが出来ていたら幸いです。
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