テンの外見っていまいちピンとこない、という方へ。害獣対策に役立つ情報を画像付きで紹介!

その他

あいさつ

今も人間のすぐそばで生きている野生動物たち。
しかし、現代社会に生きる私たちにとっては決して馴染み深い存在であるとは限りません。
サルやタヌキ、キツネといった知名度の高い動物であれば、すぐにその外見や特徴を思い浮かべられるかと思いますが、例えば「テン」と聞いて具体的なイメージは湧いてきますか…?
テンは比較的マイナーな生き物ですが、日本全国に広く生息している身近な存在であり、私たち人間にさまざまな害獣被害をもたらします。
そこで今回は、害獣被害に遭っている、害獣被害を心配しているという方に向けて、テンの見分け方や特徴を画像を交えて解説したいと思います。

https://hw-control.or.jp/guide/wp-content/uploads/2023/09/7.png

最近ウチの家の敷地に見たことない動物が現れたんだけど、多分タヌキでもないし、キツネでもないのよね。
色々と心配で早くなんの動物か知りたいから、ネットで調べたんだけど、テンとかイタチじゃないかって考えてるの。
でも、まだ確信が持てないのよ…。

見た目の特徴

テン

テンは胴体が細くて長く、尾がふさふさしています。尾長は17-23センチメートルで、体重は0.9-1.5キログラムです。
テンはその体毛の色から、東北地方に特に多く見られる「キテン」と日本列島の南にかけて多くなる「スステン」の二種類に大別することができます。
この二種類のテンはそれぞれ、キテンが夏季と冬季で毛色が異なり、夏季は顔や四肢の毛皮が黒くて喉から胸部が橙色、冬季は頭部が灰白色か黄色か白く顔や四肢の毛皮が黒褐色か黄褐色で、スステンは夏季も冬季も毛色があまり変化しない特徴を持っています。
また、夏季では「キュー」という音を出し、冬季では「キュー」と「ザー」という鳴き声を交互に出します。

イタチ

ニホンイタチは、体長25~40cm、体重は200g~600g、尾長は12~16cmほどです。
体色は焦げ茶色かか緑がかった茶色、顔の中央部分が黒いのが特徴で、毛並みはふさふさしています。
また、オスとメスでは体の大きさや色合いに違いがあり、オスはメスよりも体が大きくて黒っぽく、メスはオスよりも体が小さくて白っぽくなります。
チョウセンイタチはニホンイタチよりも若干大きく、体長30~40cm、体重は400~800gほどですが、耳が小さくて丸い形をしているという点で一致しています。
ニホンイタチは尻尾が胴体の半分以下の長さで、チョウセンイタチは尻尾が胴体の半分以上の長さをしているので、この点からも両者を判別できます。

ハクビシン

ハクビシンはジャコウネコ科の動物で、その名の通り、額から鼻にかけて白いい線が入っているのが最大の特徴です。
頭胴長(鼻先から尻尾の付け根までの長さ)が約50〜75cmほどなのに対して、尻尾の長さが40〜60cmほどと、ほとんど同じ長さをしています。
柔らかく長い体毛で被われており、耳や首周り、手足などの毛色は濃色や黒、体は暗い灰褐色で頭、手足、尾が黒く尾は全体もしくは先端だけが黒いのが特徴です。
ただし個体ごとの差が大きいので注意が必要です。
ハクビシンは、もともとは東南アジアや中国南東部などの南方の国に生息していましたが、日本ではかつて毛皮用としてて輸入されたことがあります。そのため、日本各地に広く分布しています。

アナグマ

アナグマは食肉目イタチ科アナグマ属に分類される動物で、日本にはニホンアナグマという種が生息しています。
ニホンアナグマの体長は約40~60cm、尾長は約11~14cmと、テン・イタチ・ハクビシンなどと比較すると尻尾の占める割合が少ないです。
体重は約4~12kもあり、どっしりとした貫禄のある体格と、それとは不釣り合いに見える小さな頭が最大の特徴です。
体色は茶褐色から灰色で、目の周りにはうっすらと縦に黒い筋があります。
アナグマの名の通り、前足と後足にある5本の鋭い爪を使って地面に穴を掘る習性を持っています。
また、食性は雑食であり、ミミズやコガネムシの幼虫などの小動物や植物の根などを食べます。

テン、イタチ、ハクビシン、アナグマの手足は、それぞれイタチ→テン→ハクビシン→アナグマの順に右に行くほど大きいので、足跡から種を判別することも不可能ではありません。
しかし、足跡はくっきり現れないことも多いので、専門業者に調査を依頼するのが効率的でしょう。

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画像付きで分かりやすく紹介してくれてありがとう!
私が見たのはやっぱりテンだと思うわ!
スッキリしたけど、テンってどんな害獣被害をもたらすのかしら…?


被害の例

建物への被害

テンは家屋の天井裏や壁の中、床下などを巣にして、フンや尿を一ヶ所にまとめてする習性があります。
糞尿が溜まれば、やがて壁や天井板を通って部屋にまで悪臭が立ち込めるでしょう。
また、テンは断熱材を荒らして巣にします。
断熱材が傷んだり抜けたりすると家全体の断熱効果が低下するほか、テンが噛み付いた電気配線などと接触して火災の危険性も高まります。
テンは運動能力が高く木登りや泳ぎなどが得意なので、予想だにしないよいうな場所(屋根裏や基礎の通気口)から侵入してきます。

健康への被害

野生動物であるテンは身体にダニやノミが付いており、建物の天井裏や床下を巣にされてしまうと、間接的な接触を通じて部屋にもダニ・ノミが侵入する可能性があります。
ダニ・ノミに刺されると痒みや腫れの症状を引き起こすほか、皮膚病(アレルギー)や様々な感染症の原因となることもあるので注意が必要です。
また、テンがエサとして建物に生き物を持ち込むことも考えられ、それらがが腐敗して死臭を発したり、ウジ(カビ)を発生する危険性もあります。
テンと直接対峙した場合はさらに危険です。テンの口の中には雑菌が多く繁殖しており、噛まれてしまったら傷口から回帰熱、ライム病、Q熱などの感染症を罹患するリスクが発生します。

専門業者へ相談を!

専門業者に任せるべき理由

危険性

テンに限らず、野生動物を捕獲・駆除する行為にはリスクがついてまわります。
噛みつかれたり、引っかかれるなどして感染症を罹患するリスクはもちろん、侵入経路を塞ぐ際の高所での作業には落下による怪我の危険が付きまといます。
予測不能な動物を相手にする作業は、やはり専門家に任せるのが無難でしょう。

確実な施工

害獣被害には、駆除・対策後の再発の可能性が少なからずあります。
せっかく手間や費用をかけて再発防止策を講じても、知識の乏しい門外漢による施工では、こうしたリスクを避けることは難しいでしょう。
例えば、侵入経路を塞ぐための柵の設置やコーキング材の使用も、適切な施工がなされていなければ、再び侵入を試みようとする害獣を前に無力となってしまいます。

免許・許可

前述したように、鳥獣保護管理法の対象動物であるテンを駆除するためには、狩猟免許を取得した上で、さらに行政の許可を得る必要があります。

免許の取得

まず、各都道府県が実施する狩猟免許試験に合格しなければなりません。
また、試験に申し込むときには、申請書や写真、医師の診断書、返信用封筒などの書類を用意しなければなりません。
試験の申請手数料は免許1種類につき5,200円で、試験に合格して狩猟免許を取得したら、各都道府県に狩猟者登録を申請しなければなりません。

許可の申請

有害鳥獣の捕獲を行うには、狩猟免許を取得した上で、さらに以下のような行政手続きが必要になります。

  • 許可申請
  • 許可証の交付
  • 捕獲の実施
  • 報告の義務

以上が、有害鳥獣捕獲の際に必要な行政手続きの概要です。
免許と許可の取得には大変な労力と時間を必要とするので、自宅の害獣対策のためだけにご自身で行うのはあまりにも非効率でしょう。

業者選びの媒体

害獣駆除業者探しに利用できる媒体にはいくつか種類がありますが、チラシ、紹介、インターネットそれぞれのメリット・デメリットを以下にご紹介します。

チラシ

メリット

  • 地域密着型の業者を見つけやすい
  • 料金やサービス内容などの情報が一目で分かる
  • 電話番号や住所などの連絡先が明記されている

デメリット

  • チラシの配布範囲が限られているため、選択肢が少ない
  • チラシの内容が古くなっている可能性がある
  • チラシに書かれていない詳細な情報を知るには、直接問い合わせる必要がある
紹介

メリット

  • 信頼できる業者を紹介してもらえる
  • 紹介者の体験談や感想などを聞くことができる
  • 紹介者と業者の間に良好な関係があれば、割引や特典などが受けられる可能性がある

デメリット

  • 紹介してくれる人がいない場合は、利用できない
  • 紹介者の評価が客観的でない場合がある
  • 紹介者と業者の間にトラブルがあった場合、紹介者に迷惑をかける可能性がある
インターネット

メリット

  • 広範囲の業者を検索・比較ができる
  • 口コミや評価などのフィードバックを参考にできる
  • オンラインで見積もりや予約などができる

デメリット

  • インターネットにアクセスできない場合は、利用できない
  • インターネット上の情報が正確でない場合がある
  • インターネット上での業者との契約には注意が必要である

総合的な観点で評価するなら、やはりインターネットを使用した業者選びが最も良い選択であると言えるでしょう。
インターネットで業者を探す際は信頼性などを考慮すると、業界団体による認証を受けた業者がオススメです。
例えば、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会による認証を受けた、

などの業者であれば、業界品質の施工と安心安全のアフターフォローが受けられるので、ぜひチェックしてみてください!

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害獣を駆除するのに免許や許可がいるなんて知らなかったわ…。
こんなに手間暇かかるなら、いざという時には業者に依頼した方が絶対に良いわ!
オススメの業者も教えてもらったし、ホームページを見させてもらうわね。

あとがき

如何でしたか?
効率的に害獣被害に対処したり、害獣被害を防いだりするには、被害の原因である動物を特定することが不可欠です。
当サイトでは、他にもテンをはじめとする多種多様な害獣についてのコラム記事を多数公開しておりますので、ぜひ必要な情報をお求めください!

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