テンという動物をご存じですか?放っておくと、実は危険かも!?テンについてご紹介します

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テンの可愛さの裏に潜む攻撃的な一面。家にテンが侵入?その時に行うべきこととは?
被害のリスクや専門家に頼むべき理由も紹介していきたいと思います。家の中に入っていくのをみかけたらどうすればいいのか、知っておくべき情報が満載!テンについて学んでいきましょう。

テンという動物を知らない方へ!テンについて紹介します

テンとは、ネコ目テン科に属する動物で、イタチと同じ仲間です。
テンの中では、体の色が夏と冬では毛の色が異なるものもいます。夏季は褐色ですが、冬季には胸にオレンジ斑を持ち鮮やかな黄色となる【キテン】と1年中灰褐色のままの【スステン】と呼ばれているものがいます。
見た目で【キテン】と【ステテン】と呼び分けられていますが。種の分類上はどちらも同じ【ニホンテン】です。

【ステテン】【キテン】共通

テンの食

雑食性。例えば、ネズミ、小鳥、爬虫類、両性類、昆虫類、果実類など。
私たちが住んでいる都市部に出没するテンは、ゴミをあさったりするものもいるようです。なんでも食べるテンですが、どちらかというとベジタリアンで、野菜や果物などを好んでいます。

体形・特徴

・胴長
・足が短く
・尾は太い 
・指の間には小さな水かき状の膜がある
・頭部は平たい
・口先は尖っている

ステテンについて

日本での生息地

紀伊半島や四国に多く生息されていると言われています。

ステテンの顔

輪郭は逆三角形のようなイメージ。耳は、キテンに比べると角がある。

sutetenn

キテンについて

生息地

東北に多く生息しています。

キテンの顔

体全体が黄色。しっぽの先と顔の周りが白い。耳は丸っこく、もふもふしている。輪郭は楕円形のようなイメージ。

テンの知られざる一面!

その可愛らしい外見の裏には、我々がなかなか気づかない知られざる一面が潜んでいます。
テンは、穏やかな表情とは裏腹に、時折【攻撃的な行動】を見せることがあります。
どんなときかというと、【繁殖期】や【子供を守らなければならないとき】になると、本能的に防御のために噛むことがあるのです。

その攻撃的な一面は、我々がテンとの接触時に注意が必要であることを示唆しています。
また、食物が不足した際には、人間の生活圏に出没し、農作物やゴミを漁ることがあり、これが私たち人間にとってやっかいな存在となります。

テンとの遭遇時は慎重な行動が求められます。
テンが攻撃的になる可能性が高い状況では、距離をとることや、専門家の助言を仰ぐことが重要です!テンが持つこの一面を理解することは、次にお話するところにおいても大切なことの1つになるでしょう。

テンによる被害

とても愛くるしい姿をしているので、初見でみると「かわいい」なんて感想を持つ方が多くいることでしょう。このかわいさとは反対に、テンは私たちの生活を脅かすことがあるかもしれない存在なんです。自宅にいるときに、下記のような症状がある方はすぐに対処が必要です。

このような症状があると心配

☑天井裏や床下から足音が聞こえる
☑壁や天井に黒いシミのような跡がある
☑天井裏に何かが住み着いている形跡がある
☑何かの動物のフンや尿みたいな悪臭がする
☑トントントンと天井裏から音がする
☑キーキーと天井裏裏から鳴き声がする

1つでも当てはまる方は、一度専門業者に連絡してみてもいいかもしれません。
そのうち出ていくかもしれない!と思ってはいけません。
家にもし住み着いてしまうと、繁殖活動をしたり、子育てもその場所でするということ

先ほどもお話しましたが、テンが攻撃的な状態になっていると、もし鉢合わせした場合、人間や動物に危害を加えるということもあるかもしれません。また、子育てを始めると、テンはなかなか家から出てくれません。追い出しても、侵入口を封鎖しても、子どものためになんとしてでも家に入ろうとするのです。できれば、子育てをする前に駆除できることが一番いいです。

被害を放置しておいた場合に考えられるリスクをご紹介します

テンの被害をそのままにしておいてはいけません!
被害が拡大する可能性があるためです。

どんなリスクがあるの?

下記にリスクをご紹介します。

不眠症が悪化するリスク

テンは一般的に家屋の天井裏に侵入して、繁殖活動や子育てをする傾向があります。テンが動き出すのは、私たちが眠る夜間が多く、睡眠の妨げとなることがあります。

感染症のリスクがある

テンは細菌による食中毒や感染症の原因となる病原菌を体内に保有し、これらの病原菌を媒介する可能性があります。どの動物にも言えることですが、野生の動物はどんな病原菌を持っていてもおかしくはありません。人間にも感染する可能性のある病原菌やウイルスの保有があると懸念されています。

壁などの内部を破損するリスク

私たちが見えない場所で、建物に損害を与える可能性があります。
テンの爪は鋭く、断熱材の損傷など、さまざまな被害が発生することがあります。
実際に起きた事例として、断熱材の損傷、おしっこやフンによる悪臭。侵入口となる壁などをひっかき、穴があいたなど。

ノミ、ダニの発生のリスク

さらなる被害として、ノミやダニが発生してしまうことがあります。

ペット被害のリスク

テンは雑食性で、小型の動物、鳥類、爬虫類、昆虫など様々なものを食べます。そのため、室内で飼っている大事なペットに危害を加える可能性もあります。

テンの被害をそのままにしておいてはいけません!

被害が拡大する可能性があるため、早急な対策が求められます。
家に侵入したテンをそのままにしておいてはいけないのは、お分かりいただけたと思います。
でも、どうしたらいいの?何から始めたらいいの?
そのように思う方のために、下記をご紹介します。

テンが家に侵入してしまったときに行うこと

まず、前提としてテンを勝手に駆除することはできません。
鳥獣保護管理法で守られている動物のためです。
鳥獣保護管理法では、指定されている鳥獣類を捕獲、飼育、殺処分などの行為を行ってはいけないと定められています。無断で駆除してしまうと懲役や罰金の対象となってしまうので注意しましょう!

家の出入り口を開け放たない

テンが家に侵入した場合、他の部屋への進入を防ぐためにドアや窓を閉め、家の出入り口を開け放たないようにしましょう。

周囲を明るくする

テンは暗い場所を好む傾向があります。明るい照明をつけることで、テンが逃げやすくなります。

ペットを外に置かない

テンが攻撃的になる可能性があるため、ペットを安全な場所に移動させ、保護しておきましょう。

食べ物やゴミを隠す

テンは食べ物を求めて侵入することがあります。開いたゴミ箱や食べ物の残りを片付け、誘因を減らしましょう。

家の中を点検する

テンが侵入した痕跡や、損傷を受けた場所を確認しましょう。
これによって、駆除の際の手がかりとなります。

速やかに専門家に連絡する

テンが家に侵入し、家から出ていかないようでしたら、専門家に連絡するのがいいでしょう。
住み着いてしまうと駆除が大変です。

自分でできる駆除方法もあります

自分で行う駆除方法として、
・忌避剤
・強い光
・大きな音 
・テンを追い出してから侵入口を塞ぐ等
の方法があります。
ただ、住み着いていた場合はフンの処理があったり、手間をかけたのに完全駆除はできなかったなどの懸念もあります。

テンは攻撃的になることがあるため、直接近づかないようにしましょう。

テンの完全駆除を行うには?

①どんな動物が侵入しているのか(動物特定)
②どこから侵入しているのか(侵入経路)
③侵入口へはどこを通って入っているのか(侵入ルートの特定と裏付け調査)
④今は使って侵入していないが、今後は入れるであろう侵入口の調査(予測侵入口の調査と特定)

これらが非常に重要です。
侵入口をふさいだとしても、ほかの侵入口から入ってしまう可能性があるためです。

プロに頼ることで、完全駆除への道のりが近く、そして確実に行っていただけるでしょう。

まとめ

【テンという動物をご存じですか?放っておくと、実は危険かも!?テンについてご紹介します】について、いかがでしたか?
日本に生息するテンは、可愛い外見とは裏腹に、繁殖期や子育ての際に攻撃的になることも。
家に侵入した場合、速やかにドアや窓を閉め、明るい照明をつけ、ペットを安全な場所に移動させることが重要です。食べ物やゴミを隠し、テンが住みやすい環境を排除!そして、専門家に駆除を依頼しましょう。
被害を放置すると不眠症や感染症のリスクが高まり、ペット被害も考えられます。
最重要なのは、テンを勝手に駆除せず、専門家に相談し法律を守りつつ駆除を行いましょう


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