ハチの巣の対策とは?駆除方法と対策を徹底解説

都道府県

皆さんはハチの被害に遭った事はありますか?実は年間20人前後の人がハチの被害によって命を落としています。そんなハチの巣は大きさによっては自分で駆除することも可能です。今回はそんなハチの巣に焦点を当て、ハチの巣の駆除方法とハチの巣の対策について解説していきます。

ぜひ最後まで読んでみて下さい。

ハチの生態と種類について

始めにハチは一体どの程度の種類がいるのでしょうか?現在日本には4000種類以上のハチが生息しており、その中でも私達人間を刺すと言われているのが主にスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの三種類とされています。

ここではハチの種類別に特徴を紹介していきます。

オオスズメバチ

オオスズメバチは女王バチが40mm〜50mm、働きバチが27mm〜38mm、オスバチが27mm〜40mmとなるスズメバチの仲間です。

非常に凶暴な性格と毒性の強さが特徴で、カチカチと大きな顎を鳴らして威嚇する習性があります。

市街地よりも里山や山間部で暮らしていると言われています。

キイロスズメバチ

キイロスズメバチは女王蜂が25mm〜30mm、働きバチが18mm〜25mm、オスバチが26mm〜28mmとなるスズメバチの仲間です。

凶暴で警戒心が強い性格であり、一度敵と定めた相手に対して執念深いのが特徴です。

スズメバチの中でも最大の巣を作ると言われています。

モンスズメバチ

モンスズメバチは女王蜂が28mm〜30mm、働きバチとオスバチが21mm〜28mmとなるスズメバチの仲間です。

非常に好戦的な性格であり、オオスズメバチやキイロスズメバチの次に凶暴とされているスズメバチです。

国によっては駆除すると罰金を課せられるハチでもあります。

チャイロスズメバチ

チャイロスズメバチは女王蜂が30mm、働きバチが17mm〜24mm、オスバチが20mm〜27mmとなるスズメバチの仲間です。

チャイロスズメバチは外皮が非常に固く、人間は勿論スズメバチの点滴ともなりえるスズメバチです。

攻撃性、スズメバチ類の中でも最も高いと言われています。

コガタスズメバチ

コガタスズメバチは女王蜂が25mm30mm、働きバチが22mm〜26mm、オスバチが23mm〜26mmとなるスズメバチの仲間です。

スズメバチ類の中でも攻撃性が比較的低いと言われています。

アシナガバチ

アシナガバチは女王蜂が25mm、働きバチとオスバチが21mm〜26mmほどとなるハチの一種です。ハチの中では比較的大人しい性格であり、巣を刺激したりしない限り攻撃してくる事は殆どありません。ミツバチ

ミツバチは女王蜂が30mm、働きバチとオスバチが22mmとなるハチの一種です。

人目に触れない所に巣を作ると言われています。

ハチの巣の種類の見分け方

続いて今回紹介したハチ類の巣の見分け方について解説していきます。

巣の形状はハチの種類によって異なるため、どんな場所にあるのか、どんな形をしているのかで見分ける事が可能です。

ハチの種類を見分ける事で適切な対策を行うようにしましょう。

オオスズメバチ

オオスズメバチの巣は他のスズメバチの巣と比べても大きく、大きなものだと80cmにまでのぼると言われています。

色は茶色みを帯びたマーブル色で形は釣鐘型に当てはまります。

オオスズメバチは地中に巣を作る事が多く誤って巣を刺激し、オオスズメバチの被害に遭う事例も多く報告されています。

キイロスズメバチ

キイロスズメバチの巣は体長が18mm〜27mm程度で丸い形状が特徴です。

スズメバチの中でもキイロスズメバチの巣は短期間で大きくなると言われており、小さいからと巣を放置してしまうとあっという間に最大級の大きさになると言われています。

主に天井裏や床下、屋根裏、壁の隙間や段ボール箱など様々な場所に巣を形成します。

モンスズメバチ

モンスズメバチの巣は体長が40cm〜50cmとなり、釣鐘状で底の部分が抜けているのが特徴です。側面には出入りに使用する穴は無く、底に空いた穴からハチは出入りします。

主に天井裏や樹洞、地中や壁の間、換気口など閉鎖空間に巣を形成すると言われています。

チャイロスズメバチ

巣は他のスズメバチの巣と比べ少し複雑であり、チャイロスズメバチはキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取り自分たちの巣にしてしまう習性があります。

乗っ取ったのがモンスズメバチの巣である場合、地中や樹洞などに巣を作り釣鐘状で底に空いた穴が特徴です。

乗っ取ったのがキイロスズメバチの巣である場合、軒下や木の枝などに巣を作り、球状が特徴になります。

コガタスズメバチ

コガタスズメバチの巣は初期段階ではとっくりを逆さにしたような形状をしているのが特徴です。働きバチが増えるととっくりの先端が無くなり、球状に変化するのが特徴です。

大きさとしては20cmほどであり、軒下や樹木など開放的な場所に巣を作ることが多いようです。

アシナガバチ

アシナガバチの巣はお椀をひっくり返したような形状が特徴であり、幼虫を育てる穴が外から見えているのが特徴です。

大きさとしては10cm程度であり、ベランダや軒下などに巣を作る事が多いようです。

ミツバチ

ミツバチの巣は板状に無数の穴が空いており、閉鎖的な場所にぶら下がっているのが特徴です。

大きさにはある程度異なっており高さが25cmほどあるものが多いです。

また樹木や屋根裏、床下などに巣を作る事が多いようです。

ハチの巣の被害事例

それでは次にハチの被害の実態について解説していきます。先ほどお話した通り毎年20人前後がハチの被害によって命を落としている事が報告されています。

ハチに刺された場合、症状は主に二種類に分けられます。刺された箇所を中心に周りに症状が発生する局所症状と体中に症状が発生する全身症状です。

局所症状

局所症状として現れるのが主に激痛や熱感、腫れなどです。多くの場合は24時間以内に収まりますが、アナフィラキシーショックが現れた場合全身に症状が現れます。

全身症状(アナフィラキシーショック)

全身症状の場合、蕁麻疹やかゆみ、口の腫れなどの皮膚症状が現れます。

また息苦しさや下痢など様々な器官に悪影響を与えます。

ハチに刺された場合の対処とは?

その場から姿勢を低くした状態でそっと離れる

刺されてしまうとパニック担ってしまうかもしれませんが、暴れたり走ったりするとハチを余計に刺激してしまいます。仲間が増え余計に刺されてしまう恐れがあるので姿勢を低くし、そっとその場から離れましょう。

傷口を強く絞り、水で洗い流す

傷口周りを強く絞り、ハチ毒を押し出しましょう。ハチ毒は水に溶けやすい為しっかり洗い流すことで毒の浸透を抑える事ができます。

この時、口で吸い出してしまうと口内に傷がある場合そこからハチ毒が回ってしまう可能性があるので注意してください。

傷口を冷やす

水や保冷剤を使用し、傷口を冷やすことで毒のまわりを遅くする効果があります。

抗ヒスタミン剤などを塗る

薬を塗ることで応急処置を行います。この時アンモニア水や尿をかけてしまうと腫れが酷くなってしまう可能性がある為、気をつけましょう。

病院などでしっかり診てもらう

以前もハチに刺されている方で呼吸が苦しくなる、意識がなくなるなどの症状が現れた場合はすぐに救急車を呼び病院を受診するようにしてください。

アナフィラキシーショックが発症している可能性があります。

また一度にたくさんのハチに刺された場合も速やかに病院を受診する必要があります。

ハチの巣の駆除は?駆除と対策について

次にいよいよハチの巣の駆除と対策について解説していきます。

ただしハチは非常に危険なため、大きさを見て判断し専門業者に依頼する事も視野に入れて行動する事が大切です。

ハチの巣を駆除する際に準備するもの

厚手の帽子

ゴーグル

厚手の手袋や軍手

厚手の長袖と長ズボン

カッパ

ヘッドライトや懐中電灯

長靴

蜂用の殺虫剤

駆除の流れ

駆除をする前にハチの巣の大きさをよく確認しておきましょう。

実はハチの巣には個人が駆除してもいい大きさの基準があり、直径15cmがその基準です。

この基準を超える大きさになると専門の業者に依頼し駆除してもらう必要があります。

日が落ちてから駆除を行う

一部のハチ(モンスズメバチ)を除き殆どのハチは日中が最も活動的です。

その為駆除を行う際には日が落ちてハチの活動が低下するタイミングを狙いましょう。

また夕方や夜間は視界が悪くなるため、ヘッドライトの準備が必須になります。

お近くのホームセンターや通販などで事前に購入しておきましょう。

ハチの巣の中に殺虫剤を撒く

ハチが出入りしている穴を見つけたら、その穴の中に殺虫剤を数十秒間噴射します。

この時ハチが地面にボトボトと落ちてきますが、殺虫剤が体に付着したハチは動きを止めてしまう為此方に襲ってくることはありません。

またハチが巣から飛び散った場合はヘッドライトや懐中電灯を地面に起き、その場から離れましょう。

ハチが明かりに集まってきた所に殺虫剤を噴射する事で駆除が可能です。

巣の中から羽音がしなくなるまで噴射する事が大切です。

蜂の巣を撤去して可燃ごみ袋に

羽音がしなくなったのを確認できたら棒などを使用して巣を取り外します。

この時のハチがスズメバチであれば、表面にハチがいなくなった後も巣の中に殺虫剤を噴射するようにしてください。

放棄とちりとりを使用し、ハチの巣や地面に落ちたハチなどを可燃ごみ袋に入れたら、念の為にもう一度袋の中に殺虫剤を噴射し、袋をしっかり密閉してから捨てるようにしましょう。

蜂の巣を作らせない為に

ハチの巣を撤去した後、ハチの巣を作らせない為には対策が必要です。

蜂の巣予防効果がある忌避剤などを撒き、ハチを近寄らせないようにしましょう。

専門業者に依頼してみよう

一定の大きさまでハチの巣が成長している場合、個人での駆除は命の危険が伴います。

その場合はハチの専門業者に依頼することを検討してみて下さい。

専門業者の選び方が分からないという方は以下のポイントを基準にしてみてください。

口コミなどで評価の高い業者を選ぶ

ホームページを確認し、成功実績が豊富な業者を選ぶ

地域の依頼に対応してくれる

どんな種類のハチにも対応した業者を選ぶ

問い合わせ後にすぐ来てくれる

アフター保証を設定してる業者を選ぶ

複数の会社から見積もりを貰い、自分の予算に合った会社を選ぶ

まとめ

ハチの巣の駆除についての解説、いかがでしたでしょうか?

ハチの巣を駆除するというのは危険が伴います。自分の命を第一に考え安全な対策を行う事が大切です。

害獣駆除ガイドではハチを始め、様々な害獣や害虫の対策について解説をしています。

ぜひ一度他の記事も読んでみて下さい。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP
CLOSE