【保存版!】危険なアライグマの被害と自分でできる対策

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家庭菜園の野菜や果物が、食べられている!近所の方も最近、アライグマの被害に遭ったと言っていたし。どうしよう。

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ご自宅でもできる、アライグマの被害対策方法がありますよ!

ライグマに対してこういったお悩みはありませんか?

「畑を荒らされて、農作物を全て食べられてしまった。」

「自宅や屋根に侵入してフンや尿の被害で困っている。」

「アライグマが近くにいるけど、捕まえても大丈夫?」

アライグマは犬や猫と違い、私たちの生活になじみが薄い動物です。

ですが、アライグマの実態を知らないと、生命ににも関わる被害をもたらす恐れがある動物なのです。

かわいらしい姿からは想像できない、気性の荒い性格も関係しています。

そこで、この記事ではアライグマの

・年々拡大している被害

アライグマの生態

・自分でもできるアライグマの被害対策

 

をご紹介しています。

特にアライグマの被害は、命の危険性もあるので詳しく紹介しています。

ぜひ、最後までお読みください。

 

年々、野生化したアライグマによる被害が急増しています。アライグマによる被害には、一体どの様な実例があるのでしょうか?

具体的なアライグマの心配されている被害は

農作物への数億円にのぼる経済的な被害

日本の生物の性体験のバランスの崩壊

生活環境への被害

病原菌や寄生虫による人体への健康の被害

文化財の損傷

 

といったことが挙げられます。詳しく見てみましょう。

 

農作物への数億円にのぼる経済的な被害

 

 

雑食性のアライグマによる農作物の被害が拡大中です。

年間約4億円近くがアライグマの食害による被害があると言われています。畑で栽培している農作物はもちろん、落下した果物などもアライグマの格好のエサになるようです。また、大変食欲が旺盛な一面もあるので、畑の農作物を手当たり次第食べて荒らしてしまいます。

食料となる農作物を生産している農村地帯以外でも、家やビルがたくさん立ち並ぶ都心部でも被害報告が出ているそうです。

特に被害が多い北海道では、深刻な大きな問題となっています。令和3年の調べではアライグマの被害は、北海道の14.900件を筆頭に合計9都道府県で10000件を上回りました。

 

雑食性のあらいぐまですが農作物の中でも、スイカ・トウモロコシ・イチゴ・ブドウの被害が多いようです。器用な手先を使い、スイカなら皮に直径5cmぐらいの穴を開け中身を食べるなどアライグマの食べ方には特徴があります。

養漁場の魚や、畜産業ではニワトリを食べてしまう被害も大きな問題です。家庭菜園やガーデニングをしているご家庭でも、アライグマによる同様の被害が挙げられます。

病原菌や寄生虫による人体への健康の被害

アライグマは病気を媒介する動物です。アライグマの糞や尿を触ってしまったり、アライグマが噛みついたり爪で引っかけられた場合、人間に病原体が移る場合があります。

感染する主な4つの病気や病気になる原因を詳しく見ていきましょう。

 

・狂犬病

狂犬病は、日本でも認知度が高いウィルスによる神経系の病気です。定期的に犬に狂犬病ワクチンを打って、病気が人間に移ることを防ぐ対策をしています。狂犬病というと、犬だけの病気だと思いますよね。しかし犬以外の動物もウィルスを保有ができ、ヒト・アライグマ・ネコ・キツネ・コウモリなど全ての哺乳類に感染します。

アライグマは感染しても長く生き続ける傾向があります。狂犬病になりながら、病原体をいろいろな所で媒介してしまう可能性もあるのです。

ヒトが狂犬病を発症した場合は、治療法がないために発症されたほぼ全員が死亡する恐ろしいウィルスです

・アライグマ回虫症

普段はアライグマの小腸に、アライグマ回虫が寄生しています。アライグマの糞などから、ヒトが虫卵を経口摂取することで体内に侵入するようです。最終宿主がヒトではない寄生虫が、ヒトに寄生した場合幼虫のまま体内を移動します。幼虫移行症とよばれ、体内を移動する際にいろいろな症状を発症させます。

失明や脳炎を引き起こし、最悪の場合死につながるので注意が必要です。

・レプトスピラ症

細菌のレプトスピラに感染することで症状がでます。アライグマの尿を直接触ったり、細菌を保有しているアライグマが食べたものや飲んだものを飲食した場合などから感染します。39度以上の発熱・頭痛・筋肉痛・目の充血などが症状です。重篤化すると、黄疸・腎不全などを発症します。

・アライグマに寄生するダニやノミ

ダニ媒介性感染症とは、ウィルスや細菌を保有しているダニに刺されて病気を発症することです。アライグマに限ったことではありませんが、野生の動物にはダニが付着していることがあります。刺されるとかゆみ・腫れる・水ぶくれなどの症状を引き起こします。また、ダニの死骸や糞によるダニアレルギーを起こす場合もあります。

マダニ

マダニは人間の皮膚に吸いつくと、一週間以上も離れず血を吸い続けます。刺されるとマダニの口器と皮膚がかたく接着している場合があります。マダニを無理に剥がすと、口器が皮膚に残り化膿を起こしたり、固いシコリとして残ることがあります。マダニは病原菌を媒介し、いろいろな病気に感染する恐れもあります。

ヒゼンダニ

ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生してしまう疥癬の原因となるダニです。疥癬には二種類あり、感染力が強いものや、頭部以外の全身に寄生し激しいかゆみを起こすタイプがあります。衣服や肌と肌を通して、人から人に感染します。

被害が考えられる場合は、まず医療機関へ診察に行きましょう。

感染症を予防するためには多くの病原菌を保有し媒介するアライグマ。

絶対に見かけても近づいたり、触ることはやめましょう。

 

日本の生物の生態系のバランスの崩壊

雑食性のアライグマは、日本の生態系を崩壊させてしまう恐れがあります。希少性の高い在来種の二ホンザリガニ・オオサンショウウオ・ニホンイシガメなどもアライグマは捕食します。アライグマは器用に手先を使い木登りが得意です樹上の鳥の巣や樹に巣穴があるコウモリ・ムササビ・フクロウなどにも被害が及びます。巣穴を奪ったり、捕食してしまうようです。

また、サギ類の集団繁栄地であるコロニーにも出没して被害が出ています。樹上の巣を奪われたサギ類は、子育てができなくなりコロニーの崩壊も問題視されています。

生活環境への被害

アライグマは私達人間の生活にも影響を与えます。詳しく見てみましょう。

民家に侵入する

アライグマは民家や空き家に侵入し、住み着いてしまうこともあります。

最も侵入先で多い場所は、屋根裏です。屋根裏は、すき間が多くアライグマはわずかなすき間でも侵入してしまいます。床下も被害が多く、通気口から侵入するケースがあるようです。空き家や神社などにも侵入している場合があります。

 

アライグマが家屋や誰も住んでいない家などに侵入して起こる被害

食べ残しや糞尿の悪臭被害

糞尿が原因で床材や屋根材が抜け落ちる

アライグマのバタバタとした足音がうるさい

 

 

人に噛みつくなど凶暴性

アライグマは、気性が荒く攻撃的で凶暴な性格です。人にかみついたり、爪で引っかいたりするので注意が必要です。また、部屋に侵入し家具をかじったり、犬や猫といったペットも襲うこともあります。

文化財の損傷

国指定重要文化財や社寺でアライグマの被害が出ています。

・柱などを爪で引っかく

・敷地内に糞をする

・池の金魚や鯉が食べられた

・仏像を倒してしまう

・屋根裏に住みついた

など、数多くの報告があがっています。

 

急増しているアライグマの被害の原因は?

 

 

なぜ、日本各地でアライグマの被害が急増しているのでしょうか?

それは、アライグマが増えた理由と生態に原因があります。

詳しく見てみましょう。

 

アライグマが増えた理由

アライグマは特定指定外来生物で、日本にはいませんでした。1970年代にアライグマをペットとして飼育する方が増えたそうです。

理由は、愛らしい見た目と、アライグマを題材にしたアニメの影響もあり日本へ持ち込まれたのです。

しかし、アライグマは凶暴で攻撃的な性格で

無責任な飼い主が捨てたり、逃げてしまい野生化しました。

これらが、アライグマの被害が増えた理由です。

アライグマの生態

・環境適応能力

アライグマは環境適応能力が高く、日本のほぼ全国で生息しています。

・繁殖力が強く天敵がいない

一度の出産で約5頭の子供を産みます。日本にはアライグマの天敵となるオオカミなどいないので増えていきました。

・雑食性

アライグマは雑食性で、植物性のものや動物性のものなど何でも食べます。生活する場所で、手に入りやすいものを食べるので、食べもので困ることはありません。

 

人間の身勝手な行動で、日本に持ち込まれ増えてしまったアライグマ。アライグマも、被害者なのかもしれません。

 

アライグマを見かけたら

 

 

アライグマの被害も心配ですが、もしアライグマに遭遇してしまったらどうすればいいのでしょうか?

絶対に近づかない

アライグマはかわいい姿から想像がつかないほど、凶暴で攻撃的です。近づいて、手や足などをかんだり、爪でひっかくなどケガをする恐れもあります。また、傷口からアライグマが保有している病原菌により病気になる可能性もあります。

アライグマに餌付けをしない

アライグマに餌を与えると、「餌がもらえる場所」と認知されてしまいます。

アライグマが住みついてしまい被害が拡大する原因になるので餌は絶対に与えないようにしましょう。

自分で捕獲や駆除をしない

アライグマの危険性もありますが、捕獲や駆除をする場合に基づいた対応が必要です。処罰を受けることもあるので、アライグマに自分の勝手な判断で手を出すのはやめましょう。

アライグマを見かけても、一般市民は捕獲や駆除はできません。アライグマには「鳥獣保護法」や「外来生物法」といった法律が適用されているからです。

自分で駆除する場合は、市役所や保健所に連絡して、捕獲や駆除の許可を申請が必要です。

 

アライグマの被害の対策

 

 

社会問題にもなっているアライグマの被害ですが、

対策方法はあるのでしょうか?

「危険な生物で法律も絡むから、自分では何も対策はできないの?」と思いますよね。

ですが、自分でもできるアライグマ被害対策はあります。

アライグマの被害に対処できる、対策方法をご紹介します。

アライグマの苦手な臭い、忌避剤を利用する

アライグマには、木酢液や市販の忌避剤など苦手な臭いがあります。出没しそうな場所に置いておくだけで簡単ですね。また、唐辛子やワサビといった強い刺激臭やウルフピー(天敵のオオカミの臭い)も効果が望めます。

臭いに慣れてしまうと、再びアライグマが出没することもあります。屋根裏などの、アライグマが出て行ったら、すぐに侵入口を塞ぎましょう。

電気柵を利用して侵入を防ぐ

アライグマの目線の高さに合わせた電気柵を利用して、畑の被害を食い止めましょう。手が触れた柵から電気が流れ、畑の近くは恐ろしい場所だと認識させます。

 

木登りが得意なアライグマは、柵もすり抜けてしまう場合もあります。

アライグマのエサになりそうなものを放置しない

畑や自宅の近くに、アライグマのエサとなりそうなものを置くのは控えましょう。

エサになるもの

未収穫の農作物や、熟れて落下した果実

飼料やペットの餌

牧草

屋外に置いた家庭ごみ

アライグマの被害対策で有効な手段

 

自分でできるアライグマの被害対策は、一時的に防ぐものです。

まずアライグマを見かけたら、自治体や専門駆除業者に連絡することをオススメします。

捕獲や駆除をして、被害を食い止めましょう。

アライグマの被害を未然に防ぐ対策

アライグマの被害に遭う前に、日頃からの被害対策も有効です。

・自宅のすき間を塞ぐ

屋根裏や床下やベランダの下などの隙間から、アライグマは寝床にするために侵入します。丈夫な金網などでしっかり隙間を塞ぎましょう。

・畑や見晴らしをよくする

畑や民家の近くの雑草を刈り見晴らしを良くし、アライグマが隠れる場所をなしましょう。

・感染に気をつける

アライグマの糞からも病気に感染します。畑や庭仕事、公園など外で遊んだ後はきちんと手を洗いましょう。

 

まとめ

 

 

愛らしい見た目からは、想像ができない凶暴性と、被害を出しているアライグマ。

自宅や畑周辺の整理整頓を心がけたり、市販されているアライグマの苦手な臭いや、電気柵を利用するなど対策をしましょう。また、自分で捕獲や駆除する行為はたいへん危険です。アライグマは、理由もなく襲ってくることはあまりありません。

まず、アライグマを見つけたら、自治体や信頼できる害獣駆除の専門業者に連絡しましょう。

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