「家の中から何か音がする」「屋根裏から嫌なニオイが漂ってくる」 それらを引き起こしているのはイタチかもしれません。
イタチは非常に小さな隙間から侵入し、一度住み着くと家や健康にも深刻な被害をもたらします。「こんな小さな穴から入るはずがない」そのような思い込みは禁物です。
ここではイタチが侵入できる隙間のサイズや、見落としがちな侵入経路、そして被害を食い止めるための対策について詳しく解説します。
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- 害獣の特定
1. イタチの侵入に必要な隙間は何センチ？
イタチが侵入するために必要な隙間は、わずか3cm程度です。
これは、ちょうど500円硬貨程度のサイズです。大人の指が2本入る程度の隙間があれば、イタチは難なく室内に侵入できます。つまり少しでも隙間がある家は、簡単にイタチに入られてしまいます。
2. イタチはどこから入る？主な侵入経路を解説
イタチが侵入する箇所は「屋根の隙間」「通気口」「配管の隙間」が多いです。
イタチは高い身体能力を持っており、垂直な壁を登ることも、狭い配管の中を通ることも得意です。ここでは、住宅において特に狙われやすい主な侵入経路について詳しく見ていきましょう。
2-1. 屋根の隙間
イタチが最も侵入しやすい箇所は屋根の隙間です。イタチは夜行性で、外敵に襲われにくい高い場所を好むからです。
イタチ被害を疑う方は、屋根に以下のような隙間がないかを確認しましょう。
| 屋根に生じやすい隙間 | 隙間が生じる理由 |
|---|---|
| 屋根材の浮き・瓦のズレ | 経年劣化や台風などで瓦などが浮くと隙間を生じやすい |
| 軒下と外壁の接合部 | 地震などによって家の歪みが生じると、徐々に隙間が出てくる |
| 腐食による屋根の隙間 | 雨風で木材が腐ると隙間が徐々に生じてしまう |
またイタチは腐食した屋根を狙い、木材を噛み砕いて侵入することもあります。屋根の点検を何年もしていない家は要注意です。
2-2. 通気口・換気扇の隙間
通気口などの空気の通り道は、イタチにとって家の内部への通り道になります。
| 家にある通気口の一例 | イタチがどう侵入するか |
|---|---|
| 床下通気口 | 古い住宅に多い。格子の間隔が広いタイプや、劣化で網が破れている場所は侵入されやすい |
| 壁面の換気扇ダクト | キッチンの換気扇や浴室の乾燥機など、外に繋がっているダクトのカバーから侵入する |
| 屋根裏通気口 | 屋根裏の熱を逃がすための通気口、劣化で隙間が開くとイタチが入りやすい |
いずれもダクトが外れていたり、隙間があったりすると、イタチはそこから屋根裏へと侵入してきます。日頃からこれらの通気口は点検が必要です。
2-3. エアコン配管の隙間
意外と見落としがちなのが、エアコンの設置箇所です。
| エアコンに生じやすい隙間 | イタチがどう侵入するか |
|---|---|
| 配管導入部のパテの劣化 | 壁に穴を開けて通している配管は通常パテで埋められている。経年劣化でひび割れると、イタチが入りやすくなる |
| 配管を通す筒の隙間 | スリーブという筒と壁の間に隙間があると、イタチはそこを伝って壁の内部へ侵入する |
エアコンの配管部分も経年劣化によってひび割れたり、パテが剥がれ落ちたりします。イタチはそのわずかな隙間を広げて入り込んでしまいます。
2-4．イタチがどこから侵入しているかを調べるには？
イタチがどこから侵入しているか分からないときは、動物が残した「痕跡」を探しましょう。
イタチの痕跡
- 足跡
- 体毛
- 断熱材の破片
まず最初に探してほしいのは「イタチの足跡」です。泥のついた小さな足跡が壁や地面に残っていたら、その付近が侵入経路の可能性があります。
続いて「イタチの体毛」です。イタチが頻繁に通り道にしている箇所は、イタチの体毛や油分で黒ずんでいることがあります。
最後に「断熱材の破片」も確認しましょう。外壁付近に断熱材が落ちている場合、イタチがその周辺から侵入し、中を荒らされているケースもあります。
3. イタチが侵入した場合に発生する被害
イタチが屋根裏や床下に住み着くと、私たちの生活は想像以上の悪影響を受けます。主な被害は「悪臭」「騒音」「感染症リスク」の3つです。
3-1. フン・尿による家屋の劣化と悪臭
イタチには、決まった場所で排泄をする「ためフン」という習性があります。 屋根裏の一箇所に大量のフンや尿が蓄積されると、その重みと水分で天井板にシミができ、最悪の場合は天井が腐って抜け落ちることもあります。
また、イタチの排泄物は非常に強烈な獣臭（スカンクに近い臭い）を放つため、一度染み付くと完全に消臭するのは極めて困難です。
参考：枚方市「イタチについて」
3-2. 夜間の騒音
イタチは夜行性のため、人間が寝静まった深夜に活発に動き回ります。 屋根裏を走り回るドタバタという音や、鋭い鳴き声は想像以上に大きいです。
イタチ被害に遭った多くの方は「音が気になる」「眠れない」といった被害を訴えています。また、屋根裏で繁殖して子供が生まれると、騒音被害はさらに深刻化します。
3-3. アレルギー・感染症
野生のイタチは、多くの病原菌や寄生虫を媒介します。屋内にイタチがいるとその体に付着したノミやダニが室内に繁殖し、アレルギー症状が生じやすくなります。
またイタチの糞尿には多くの細菌が含まれます。レプトスピラ症やサルモネラ症などの感染症を引き起こすリスクもあり、これらは重症化すると意識障害なども生じる恐ろしい病気です。
さらに、イタチが持ち込んだ餌（ネズミやカエルなど）の死骸が腐敗し、そこからウジやハエが発生する二次被害も少なくありません。
4. 本格的なイタチ対策はプロへの依頼がおすすめ
「イタチが入っても追いだせばいい」そう考える方もいるかもしれません。
しかし素人がイタチ対策を行うことは非常に危険です。中途半端な処置は次に紹介する理由から、かえって状況を悪化させてしまうのです。
4-1. 個人では再発対策が難しいから
忌避剤や燻煙剤などを使えば、一時的にイタチを追い出すことは可能です。しかし、それはあくまで「応急処置」に過ぎません。
イタチには非常に強い「帰巣本能」があるため、追い出した後に全ての侵入経路を完全に封鎖しなければなりません。先述の通りイタチの侵入経路は、屋根の上や床下、壁の内部など、素人が特定するのは非常に困難です。
さらに侵入箇所が分かっても、その他の箇所に隙間があればイタチはまたその家に戻ってきてしまいます。イタチの侵入箇所特定と、隙間の完全封鎖を行うには、やはりプロに依頼したほうが安全です。
4-2. ケガの恐れがあるから
イタチ対策には、さまざまな危険が伴います。
まずはイタチに噛まれるリスクです。イタチは見た目に反して非常に気性が荒く、肉食性の動物です。追い詰められると鋭い牙で噛み付いたり、爪で引っ掻いたりしてきます。
またイタチ対策における高所作業も危険です。侵入経路の特定や封鎖には、高所でのハシゴ作業や、床下・屋根裏への潜入が必要です。慣れない方がこうした場所で作業をすると、転落事故や熱中症、さらにはホコリによる呼吸器疾患のリスクもあります。
こうしたことを踏まえると、イタチ対策は最初から専門的な知識と装備を持つプロに任せたほうが良いのです。
5. イタチ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください
「イタチがどこから入っているのか分からない」「自分で対策をするのが難しい」 そんな時は「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」へご相談ください。
当協会は、イタチをはじめとする害獣被害から皆様の暮らしを守る専門団体です。 経験豊富なアドバイザーが状況を詳しくお伺いし、最適な対策方法や、信頼できる優良業者のご紹介を行います。その後プロならではの徹底的な調査はもちろん、イタチを追い出した後の清掃・消毒、再入防止施工まで対応が可能です。
「こんな些細な相談でもいいのかな？」という内容でももちろん構いません。イタチ被害が拡大する前に、ぜひご相談ください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定
まとめ
イタチはたった3cmという小さな隙間から、家の中に侵入します。 住宅には屋根、通気口、エアコン配管など無数の侵入リスクが潜んでおり、それらの侵入口を全て自力で封鎖するのは至難の業です。
イタチ被害を放置すれば家屋の劣化や健康被害が進行し、精神的なダメージにもつながります。大切な住まいと家族の健康を守るためにも、イタチの被害でお悩みの方はぜひ日本有害鳥獣駆除・防除管理協会にご相談ください。皆様が一日も早く安心して過ごせるよう、全力でサポートいたします。
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