うちに蜂の巣は確認できないのに蜂を見る機会が多くなったと感じませんか?
家の周りを蜂がウロウロしていると巣を作られるのではないかという不安がつきまとう方も多いのではないでしょうか。
今回は何故ハチが巣を作ってもいないのにウロウロしているのかの原因と巣を作らせない為の対策について解説していきます。
是非最後まで読んでみて下さい。
目次
蜂はどういう生き物?
始めに家屋に巣を作りやすいハチはどのような種類がいると思いますか?
現在日本で確認されている蜂の種類は4000種類以上とされており、その中でも私達人間を刺すと言われているのはスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチと言われています。
家の周りを飛んでいる蜂を見ただけではどの種類か分からないと思う方も多いかもしれませんが実は蜂はそれぞれ外観で見分ける事が可能です。
ここでは家屋や周りに巣を作りやすいハチの生態と巣の特徴について解説していきます。
コガタスズメバチ
コガタスズメバチは黒とオレンジの縞模様が特徴のスズメバチの一種です。
オオスズメバチに似ている蜂でもあり女王蜂は25mm〜30mm、働きバチは22mm〜28mmほどの大きさです。
性格は穏やかではありますが、刺激すると攻撃性が高くなるのが特徴である為、駆除などを行う場合は注意が必要です。
コガタスズメバチの巣はとっくりを逆さにした形に下方向へ伸びているのが特徴です。
巣を作りやすい場所として太い木や家屋の軒下が挙げられます。
キイロスズメバチ
キイロスズメバチは他のスズメバチに比べると小型のスズメバチです。
体長は女王蜂が25mm〜30mm、働きバチが20mm〜25mm程の大きさとされています。
キイロスズメバチは攻撃性が高い蜂に分類される為、巣などを見かけた場合は不用意に近づかないようにしましょう。
キイロスズメバチの巣は楕円形と土色のマーブル柄が大きな特徴とされています。
巣を作りやすい場所としては天井裏や床下、壁の隙間や段ボールなどが挙げられます。
アシナガバチ
アシナガバチは後ろ脚が長く、夏場に後ろ脚を垂らして飛んでいるのが特徴です。
体長は働きバチが15mm22mmであり、女王蜂は働きバチよりも一回り大きいとされています。
アシナガバチは基本大人しい性格であり、攻撃性は強くありません。しかし巣に近づいてしまったり、触ってしまうなどすると一斉攻撃をしてくる可能性がある為、注意が必要です。
アシナガバチの巣の特徴はボウルを逆さにしたような形であり、幼虫を育てる為の穴が露出しているのが特徴です。
巣を作りやすい場所としては家の軒下や生垣の枝などが挙げられます。
ミツバチ
ミツバチは胴体の縞模様と体全体が黒っぽいのが特徴の蜂の一種です。
体長は女王蜂が13mm〜17mm、働きバチが10mm〜13mm程度とされておりセイヨウミツバチに比べると一回り小柄であるのが特徴です。
性格は穏やかであり、巣を攻撃されない限りは自ら攻撃することはありません。ただし巣を攻撃してしまうと大群で襲いかかってくる場合があります。
ミツバチの巣は板状になっており、無数の穴が空いているのが特徴です。
巣を作りやすい場所としては樹木の空洞や屋根裏などが挙げられます。
蜂の被害はどういうもの?
それでは万が一蜂に刺された場合、一体どういう影響があるのでしょうか。
ハチ毒は反応時間が早いと言われており、蜂に刺されてから症状が出るまでの時間は15分とされています。症状が現れるのが早いほど重症になる可能性が高い為注意が必要です。
ここでは万が一蜂に刺された場合の症状と蜂に刺された場合の対策について解説していきます。
局所症状
蜂の被害に遭った際、ハチ毒にアレルギーが無い場合は刺された箇所に軽度の痛みやかゆみなどが起こり、これを局部症状といいます。
局所症状の場合は数日で症状は収まります。
全身症状(アナフィラキシーショック)
蜂の被害に遭った際、ハチ毒にアレルギーがあると蕁麻疹や皮膚症状、嘔吐や呼吸困難などを引き起こす場合があり、これを全身症状(アナフィラキシーショック)といいます。
蜂に刺された場合の対処法とは?
それではハチに刺された際、どのように対処するのが正解なのでしょうか?
むやみに刺されない為には以下の行動を心がける必要があります。
姿勢を低くし、そっとその場を離れる
ハチに刺されてしまうとパニックになるかもしれませんが、大騒ぎすると更にハチが興奮し被害が大きくなってしまいます。
ハチを刺激しないようにそっと姿勢を低くし、その場から歩いて離れましょう。
この時に走ってしまうとハチを更に刺激してしまう可能性があります。
水で洗い流し、傷口から毒を絞り出す
安全な場所についたらハチに刺された場所を水で洗い流します。
ハチ毒は水に溶けやすいため、傷口を絞りながら毒を出すことが大切です。
また現在はアウトドア用の吸い取り器具なども売られている為、準備しておくといいでしょう。この時口で吸い取ってはいけません。口内に傷がある場合、そこから毒が入ってしまう可能性があります。
抗ヒスタミン剤か軟膏などを塗る
この時尿をかけるのは効果が無い上に逆にバイキンが入る可能性がある為注意が必要です。
症状が現れた場合は病院を受診
刺された際に吐き気や呼吸困難などの症状が現れた場合や、以前ハチに刺された経験がある方は急いで病院を受診してください。
蜂が家の周りをうろうろ 原因は?
それでは家屋周りに蜂の巣が確認できないにも関わらず、蜂が家の周りをウロウロしている原因はどういったものがあるのでしょうか。
実はハチが家の周りをうろうろしている理由は巣作りの下見です。
ハチは毎年3月から6月頃にその年を無事に過ごす為の営巣場所を探します。
もしもハチが家の周りを頻繁にウロウロしていると感じたら家屋内などに巣を作られていないかを確認してみましょう。
また巣を作られていた場合は自分で駆除すると危険を伴う為、専門の業者に依頼をしましょう。
蜂が巣を作りやすい家とは
次に蜂が巣を作りやすい家の特徴について解説していきます。
ひとくちにハチが巣を作ると言っても、ハチは巣を作る際に自分たちにとって好条件の場所を探します。つまりハチが好む条件を満たしてしまうと巣を作られやすくなってしまうのです。
ハチが好みやすい家の条件とは主に以下の3点です。
天候の影響が少なく、雨風をしのげる
ハチが好みやすい条件の1つ目は天候の影響が少なく、雨風をしのげるです。
特に家屋の構造上、広い軒下がある場合ハチに狙われやすくなってしまいます。
軒下の他にもマンションやアパートのベランダも屋根がある為ハチが好む条件に当てはまってしまいます。
また、庭木などを植えている場合も日差しや雨を防ぐことができる為、スズメバチやアシナガバチに狙われやすくなってしまいます。
閉鎖空間
ハチが好みやすい条件の2つ目は閉鎖的な空間です。
家屋の場所としては
天井裏
屋根裏
床下
壁の間
が挙げられます。このような場所にハチが巣を作ってしまうのは換気口が侵入口になっていることが理由です。
換気口に対策を行わないとハチが換気口から上記の場所に巣を作ってしまうのです。
また物置や倉庫などの人の出入りが少ない場所もハチが巣を作りやすい場所に当てはまります。
餌を調達しやすい場所
ハチが好みやすい条件の3つ目は餌を調達しやすい場所です。
ハチは昆虫などを餌としていますが、古い庭木を植えている家屋など昆虫が集まりやすい場所だとハチにとって好条件の場所に当てはまってしまいます。
蜂が周りをうろうろしている時の対策
それではハチが家屋周りなどをうろうろしている場合、どのような対策が有効なのかを解説していきます。
ハチが好むものをベランダなどに置かない
ハチが家の周りをウロウロしている時の対策1つ目はハチが好むものをベランダなどに置かないです。
ベランダでガーデニングをしている場合や飲み残しのジュースをベランダに放置してしまうと甘い匂いでハチを呼び寄せてしまう可能性があります。
ハチが頻繁に家の周りをウロウロしていると感じた場合、匂いの強いものをベランダに置いてしまっていないか確認しましょう。
また匂いの種類によっては柔軟剤などにも注意が必要です。
殺虫剤を撒く
ハチが家の周りをウロウロしているときの対策2つ目は殺虫剤を撒くです。
ベランダの壁や網戸などにハチ専用の殺虫剤を撒くことでハチを遠ざけることができます。
ハチはピレスロイド系の成分を苦手としている為、殺虫剤を気になる場所にかけておくだけでも有効です。
また小さなお子様などがいて、人体への影響が気になるという場合は木酢液などを使うのも効果的です。
木酢液はドラッグストアやホームセンター、ネット通販などで購入することができます。
木酢液はハチの他にも害虫の侵入を防ぐ効果があると言われているので1本持っておくだけでも非常に便利です。
防虫ネットなどを利用する
ハチが家の周りをウロウロしているときの対策3つ目は防虫ネットなどを利用するです。
防虫ネットをベランダなどに設置することでハチが侵入してしまうのを防ぐことができます。
手軽で女性でも簡単に設置することができる上、他の害虫やコウモリなどが侵入するのを防ぐことも可能です。
しかしベランダやマンションによっては防虫ネットの取り付けが禁止されている場所もある為、防虫ネットを使用する場合は事前に建物の管理人に確認してみましょう。
まとめ
さて、ハチが家の周りをウロウロしている原因と対策はいかがでしたでしょうか?
自宅がハチの好む条件を満たしているか、対策はどうするかと考えることで被害を未然に防ぐことができます。
害獣駆除ガイドではハチを始め様々な害獣と害虫の対策について解説しています。
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