コウモリの主な餌は昆虫!コウモリが寄り付きにくくなる対策まで解説

コウモリ

夜になると家の周りを飛び回るコウモリを見て、「何を食べているのだろう?」と疑問に感じたことはありませんか?コウモリは主に昆虫を餌とし、蚊や蛾などの害虫を食べてくれる益獣でもあります。

しかし、コウモリが人家に住みつくと、フンや鳴き声によって大きな被害を引き起こす存在になりかねません

本記事では、コウモリが好む餌、そしてコウモリの餌を減らす方法について詳しく解説します。コウモリが益獣である側面や、コウモリによる具体的な被害例まで分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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1. コウモリが好む餌は昆虫がメイン

日本でよく見かけるのは「アブラコウモリ」です。体長4~6cmほどの小型のコウモリで、日没直後から住宅の周囲や街灯の近くを飛び回る姿がよく見られます。

このアブラコウモリをはじめ、コウモリの餌は主に昆虫です蚊・蛾・ハエなどの夜行性の虫を好み、特に空中を飛び回る昆虫を狙って食べる習性があります。

暗闇でも超音波による「エコーロケーション」を使うことで、数センチ単位の小さな獲物であっても正確に察知し、逃さず捕らえることができます。

市街地や住宅地にコウモリが集まる理由のひとつは、人間の生活圏に昆虫がたくさんいるためです。

夜間の外灯の光に集まる蛾や、庭先や水辺に発生する蚊は、コウモリにとって格好の餌場になります。特に夏場は、昆虫の活動が活発になるため、コウモリも活発に飛び回るようになります。

参考:環境省「コウモリ類調査結果」

2. コウモリの餌を減らす方法

コウモリは、餌となる昆虫が多い場所を好んで集まります。つまり、昆虫が発生しないようにすれば、自然とコウモリが寄りつきにくくなるのです。

ここでは、コウモリの餌を減らす具体的な方法を紹介します。

2-1. 水溜りを放置しない

水溜りは、蚊の発生源となる代表的な環境です。

庭や駐車場、植木鉢の受け皿に水が溜まったままになっていると、ボウフラ(蚊の幼虫)が発生して一気に大量の蚊が繁殖します。こうして増えた蚊はコウモリの餌となり、結果的にコウモリを引き寄せてしまう原因になるのです。

特に夏場や梅雨の時期は、わずかな水溜りでも短期間で大量の蚊が発生します。そのため、屋外の水はできるだけ早めに水を捨て、バケツやジョウロなどに水を溜めっぱなしにしないことが大切です。

また、雨樋や排水溝に落ち葉が詰まって水が溜まってしまうケースも多いため、定期的な清掃を心がけましょう。

水溜まりを作らない環境を意識することが、蚊の発生を抑える効果となり、そしてコウモリの餌場そのものをなくすことに繋がるのです。

参考:環境省「地球温暖化と感染症

2-2. 外灯をLED電球にする

夜間の外灯に集まる小さな虫は、コウモリにとって格好の餌となります。

特に、外灯としてよく使用される水銀灯は、紫外線や特定の波長の光を多く放つため、蛾や昆虫を強く引き寄せます。その結果、虫を狙うコウモリも周辺に集まりやすくなり、住宅地や庭先がコウモリの餌場になるのです。

そこで効果的なのが、LED電球への交換です。LEDは紫外線をほとんど出さないため、従来の照明と比べて虫が寄りつきにくい特徴があります。

玄関先や駐車場、庭の照明をLEDにするだけで、外灯周辺に集まる虫の数を大幅に減らすことができます。結果として、コウモリの餌場そのものを作らない環境作りに繋がるのです。

参考:日本植物防疫協会「人工光源と昆虫の誘引性」

3. コウモリは餌として害虫を食べる益獣?

コウモリは「人に迷惑をかける存在」と思われがちですが、実は害虫を大量に食べてくれる益獣としての一面も持っています。自然界では、蚊や蛾といった人間にとって迷惑な虫を減らす役割を果たしているのです。

ここでは、コウモリがどのように益獣として働くのか、そして同時に抱える問題点について解説します。

3-1. 蚊500匹相当を食べてくれる益獣でもある

アブラコウモリ1匹が一晩で食べる昆虫の量は、自分の体重に相当すると言われており、これは蚊に換算すると、500匹以上にもなります。

つまり、コウモリは自然界では「害虫駆除係」としての役割を果たしているのです。私たち人間にとって、感染症を媒介する恐れのある蚊を減らしてくれるのは大きなメリットといえます。

ただし、コウモリが害虫を減らすという点では大きなメリットがありますが、同時に人の暮らしに被害をもたらす側面もあるため、注意が必要です。

参考:福岡県朝倉市「コウモリについてのお知らせ」

3-2. 大量にフンをするので衛生被害に繋がる

コウモリは害虫を大量に食べてくれる一方で、大量にフンをします。屋根裏やベランダに溜まったコウモリのフンは悪臭を放ち、衛生被害の原因となるのです。

さらに、コウモリのフンが長期間放置されると、ダニや細菌が繁殖する原因となり、ヒストプラズマ症やクリプトコッカス症などの感染症に繋がる恐れがあります。

そのため、コウモリのフンを見つけた場合は、素手で触れず、早めに清掃や専門業者への相談を行うことが大切です。

参考:青森県庁「県内各地で行われている保護・保全活動」

4. コウモリによる衛生面以外の被害

フンによる衛生被害だけでなく、コウモリが棲みつくことで生活環境に様々な影響が及びます。屋根裏や壁材の劣化といった被害だけでなく、感染症をはじめとする健康被害にも注意が必要です。

ここでは、衛生面以外のコウモリ被害について詳しく解説します。

4-1. 家屋への被害

コウモリが屋根裏や壁の隙間に棲みつくと、家屋に深刻なダメージを与えます

フンや尿が木材などに染み込み、腐食や劣化を進行させることで、柱や床にまで影響が及ぶ可能性があります。特に、湿気を含んだ尿は木材を傷めやすく、放置すると家の耐久性を低下させる要因にもなるのです。

さらに、断熱材や配線がフンで汚れると、断熱性能の低下や電気系統のトラブルを招く恐れもあります。屋根裏の一部に被害があると、大規模な修繕が必要となり、結果的に費用が大きく膨らんでしまうケースも少なくありません。

コウモリによる家屋の被害については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

4-2. 健康面への被害

コウモリが住みつくことで発生するフンや尿は、見た目や悪臭だけでなく、健康面にも深刻な影響を及ぼします。

フンが長期間放置されると、そこに細菌やカビが繁殖することで、アレルギー性鼻炎や気管支喘息といった呼吸器系の疾患を引き起こすリスクがあります。特に免疫力の低い人や高齢者、子どもにとっては深刻な健康被害に繋がることもあるため、注意が必要です。

また、コウモリの体に寄生させているノミやダニが屋内に侵入すると、皮膚炎やかゆみに悩まされることもあります。

こうした健康被害は、慢性的な体調不良や精神的ストレスに繋がるため、放置するのは非常に危険です。

コウモリが原因のアレルギー、感染症については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考:環境省「野生鳥獣の保護及び管理」

5. コウモリ駆除はプロに任せるのがおすすめ

コウモリによる被害を自力で根本から解決するのはとても難しいです。

屋内に侵入したコウモリを無理に追い出そうとすると、飛び回って壁や天井を傷つけるだけでなく、作業をする人自身が思わぬケガを負う危険があります。さらに、屋内でフンや尿をされてしまうと、清掃だけでなく除菌や消臭といった徹底した衛生管理が必要です。

また、コウモリは同じ場所に戻る習性があるため、一度追い出しただけではすぐに再侵入されてしまいます。再発を防ぐには侵入経路をしっかりと塞ぎ、フンの清掃や消毒を含めた専門的な作業が欠かせません

そのため、コウモリによる被害が進んでいる場合には、早めに専門の駆除業者へ相談することが最も確実です。専門家であれば現地調査で状況を正しく判断し、法令を守りながら安全かつ効果的な対策を行ってくれます。

コウモリ駆除業者の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

6. コウモリ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください

「コウモリのフンの悪臭に悩んでいるが、具体的にどう対策すればいいか分からない」など、深刻なコウモリ被害にお困りの方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、コウモリをはじめとした鳥類・害獣による家屋被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。

経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。「こんな質問をしてもいいのかな?」と不安に思うような内容でも、安心してご相談いただけます。ぜひお気軽にご利用ください。

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まとめ

コウモリはアブラコウモリを代表に、主に昆虫を餌とする生き物です。自然界では蚊や蛾を大量に食べる益獣としての役割がありますが、住宅地に住みつくとフンによる悪臭や建材の腐食、健康被害といった深刻な問題を引き起こします。

効果的なコウモリ対策は、餌となる昆虫を減らし、住みつきにくい環境を整えることです。そして、すでに被害が出ている場合には法律を守りつつ、専門業者に依頼するのが最も安全で確実な方法です。

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、コウモリの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。

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