ネズミ対策はホームセンターのグッズでも可能!自力駆除の手順も解説

害獣・害虫別

「ネズミを見かけたから早く対処がしたい」「ネズミ駆除業者に依頼するより安く自力で駆除したい」とお悩みではありませんか。
健康や家屋への被害を最小限に抑えるためにも、まずは市販の対策グッズを試してから業者に依頼したい、と考える方も多いのではないでしょうか。
ただ、ホームセンターには数々のネズミ対策グッズが販売されているため、どんな商品を選べばいいのかわからないと迷ってしまうこともあるでしょう。
当記事では、ホームセンターで購入できるネズミ対策グッズのご紹介や自力での駆除の手順などについて解説します。
自力で駆除できそうかどうかの参考にしていただきながら、迅速な対策を始めましょう。

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1. ホームセンターで買えるネズミ対策グッズ

ホームセンターで入手できるネズミ対策グッズは主に4つが挙げられ、以下の用途で使われます。

  • 忌避剤:ネズミを家から追い出す
  • 粘着シート・トラップ:追い出しきれなかったネズミ対策やそもそも追い出しができない場合の手軽な対策
  • 毒餌・殺鼠剤:上記同様
  • 防鼠(ぼうそ)パテ・金網・パンチングメタル:ネズミの再侵入を防ぐ

本章では、それぞれのグッズの用途やメリット、デメリットなどについて説明します。

1-1. 忌避剤(スプレー・くん煙・設置タイプ)  

忌避剤は、ネズミが苦手とする成分やニオイを拡散させ、侵入しているエリアから追い出します。
忌避剤には殺鼠(さっそ)成分が含まれていないため、ネズミの死骸を見たくない方にもおすすめです。

ホームセンターで販売されているネズミ用の忌避剤には、下表の3つのタイプがあります。
価格もタイプによって幅があり、数百円〜2,000円程度です。
ご家庭の状況やネズミの活動範囲、コストパフォーマンスなどを踏まえて選んでみましょう。

タイプメリットデメリット
スプレータイプ・いつでも使える
・即効性がある
・局所的に使えるため養生が不要
・効果の持続期間が短い傾向
・使用時の換気が必要
・広範囲には不向き
くん煙タイプ・広範囲にニオイを拡散できる
・隠れているネズミにも効果的
・即効性がある
・養生が必要
・使用中に人やペットは出入り不可
・使用後の換気が必要
設置タイプ・設置が簡単
・効果の持続期間が長い
・換気が不要
・広範囲に使用する場合は複数使用
・ネズミがニオイに慣れる可能性がある
・子どもやペットの手が届かない場所への設置が必要

くん煙剤のおすすめ商品や使用上の注意については、以下の記事からご覧ください。

1-2. 粘着シート・トラップ

粘着シートやトラップを通り道と思われる場所に設置することで、ネズミを効率的に捕獲できます。
ホームセンターでの価格は、粘着シートは数百円〜1,500円程度、トラップは数百円〜3,000円程度です。

粘着シートは事前の準備や設置、捕獲後の処理が簡単といったメリットがあります。
置くだけでネズミを捕獲でき、捕獲できたらシートごと廃棄するだけで、ネズミ駆除を初めてする方でも取り扱いしやすいでしょう。
ただし、注意したいのはネズミが粘着シートを飛び越えたり、体表の汚れ・水分で吸着しづらかったりする可能性がある点です。
捕獲を失敗させないよう、複数枚並べての使用が推奨されます。
詳しい使用方法は、以下の記事からご確認ください。


一方、トラップはどんなネズミも捕獲できます。
忌避剤や粘着シートとは違って再利用できる点も、トラップならではの強みでしょう。
しかし、種類によっては捕獲と同時に殺してしまうものもあり、捕獲後のグロテスクな光景には注意が必要です。
トラップの種類については、下記の表をご参考に使用するものを選んでみましょう。

種類メリットデメリット
カゴ式・生きたまま捕獲できる
・再利用可能で経済的
・耐久性がある
・トラップ自体が大きいため狭いところに設置しにくい
・捕獲後に自身で殺処分をする必要がある
バネ式・トラップにかかれば確実に駆除できる
・死骸の処理がしやすい
・捕獲と同時に殺処分になる商品が多い
・人やペットで誤って作動する場合がある
・エサだけが盗られる可能性がある

1-3. 毒餌・殺鼠剤  

毒餌・殺鼠剤は、ネズミにとって毒となる成分を含んだ薬剤を食べさせることにより、殺処分します。
ホームセンターでの販売価格は、数百円〜2,000円程度です。

毒餌・殺鼠剤には、大きく分けて「急性毒剤」と「累積毒剤」の2つの種類があります。
それぞれのメリットやデメリットを考慮し、適切なものを選んで使用しましょう。

種類メリットデメリット
急性毒剤・摂取してから数時間で効果が期待できる・お子様やペットの誤飲に注意が必要
・ネズミに警戒されやすい
累積毒剤・ネズミが警戒しにくく食いつきやすい
・誤飲してもすぐに命が危険にさらされる可能性は低い
・効果は遅効性で数日間連続で摂取させる必要がある

毒餌・殺鼠剤でのネズミ駆除の詳細は、以下の記事でご確認ください。

1-4. 防鼠パテ・金網・パンチングメタル  

ネズミの侵入経路を封鎖し、再侵入を予防するために使用します。
防鼠パテは狭い隙間や小さな穴を、金網とパンチングメタルはさらに大きな隙間を埋めるのに適しています。
ホームセンターでの価格はそれぞれ600円程度、1,000〜2,000円程度、3,000〜4,000円程度です。

金網とパンチングメタルの金額の差は、材質の硬さに起因します。
パンチングメタルは薄い金属板に極めて小さい穴が開いていてとても頑丈なため、ネズミが突破することはほぼ不可能とされています。
ただし、材質が硬い分、切ったり曲げたりする加工がしにくいというデメリットもあるため、加工のしやすさから金網を選ぶ場合は、網目の形が六角形で網目の大きさが1cm以下のものがおすすめです。

2. 自力で行うネズミ駆除の基本的な手順  

自力でネズミ駆除を行う場合には、追い出し・捕獲・殺処分をしてから再侵入予防をする流れが一般的です。
上記の対策グッズは各ステップにおいて使用できるため、ホームセンターで揃えてしまえば再侵入予防までをご自身で実行できます。

2-1. 忌避剤でネズミを追い出す 

まずは、侵入しているネズミを忌避剤で追い出します。
ネズミが出そうな場所や侵入口と思われる場所に、噴射または設置してください。
忌避剤にはネズミが苦手なニオイや成分が含まれますが、個体によっては元々耐性があったり、慣れてしまったりするため、効き目が薄い場合もあります。
忌避剤だけでネズミを完全に追い出すのは困難であることを把握しておきましょう。

2-2. フンや尿を掃除する

ネズミを追い出せたら、巣・通路などにあるフンや尿を掃除します。
ネズミのフンや尿には様々な病原菌や寄生虫が含まれているため、放置しておくと健康被害を招くリスクがあります。
掃除をする際はマスクと手袋をして、清掃後は除菌・消毒も行いましょう。

2-3.  毒餌やトラップを設置する

忌避剤で追い出しきれなかったネズミや、そもそも追い出しができない場合には、毒餌・トラップを使用して捕獲します。
毒餌・トラップを通路や出入り口に設置したら、捕獲状況を確認しつつも焦らずに数日間様子を見ることが大切です。
ネズミは警戒心が強いため、初めのうちは見慣れないエサや道具に近寄らない可能性があります。
捕獲が確認でき次第、腐敗による悪臭やダニの繁殖を防ぐため速やかに処理してください。

2-4. 隙間を塞いで再侵入を防止する

ネズミが家にいない状況を作れたら、最後に防鼠パテ・金網・パンチングメタルで侵入口を埋めましょう。
忌避剤にもネズミを寄せ付けない効果はありますが、先述した通り忌避剤が効かない個体もいます。
ネズミ被害の再発を徹底的に防ぐためには、侵入経路の封鎖が欠かせません

壁の割れ目やエアコンの配管、屋根の隙間など、侵入口となり得る箇所は多岐にわたります。
1.5cmほどの隙間でもネズミは侵入できてしまうため、侵入経路を見落としなく封鎖する必要があります。

3. 自力でのネズミ対策には限界がある

ホームセンターでグッズを揃えれば、自力でのネズミ対策はある程度効果が見込めます。
しかし、ご自身で全てのネズミを追い出すことは難しく、捕獲・殺処分するのにも精神的な負担を伴うでしょう。
さらに、たくさんの侵入口をくまなく確認・封鎖するには、時間と手間がかかります。

ネズミは繁殖力が高いため、対策は迅速かつ徹底的に行う必要があります。
ご自身で駆除をしても、かえって時間と費用がかかる場合は少なくありません。
一方、ネズミの生態や行動に詳しいプロであれば、費用はかかっても1度の依頼で被害を根絶できる可能性があります。
迅速に確実なネズミ対策を望むのであれば、駆除業者への依頼をおすすめします。

4. ネズミ被害に悩んだら協会の無料相談窓口へ   

ネズミ被害は、時間に比例して深刻化していきます。
とはいえ、いざネズミを目にするとパニックになってしまうこともあるでしょう。
ネズミ被害に遭ってしまった際は、ぜひ日本有害鳥獣駆除・防除管理協会の無料相談をご活用ください。
すぐにできる対策やその手順、優良駆除業者の選び方など、時と場合に応じた対処法を丁寧にアドバイスいたします。
ネズミの侵入が明らかでなくてもできる対策はありますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

ホームセンターで購入できるグッズでも、ネズミの追い出しや駆除、再侵入予防は可能です。
ただし、対策グッズの効果は限定的で、被害を根絶できる保証はありません。
ネズミ対策を徹底するのであれば、プロの手を借りることをおすすめします。

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