【害虫駆除】この際だから知っておきたい!ゴキブリ駆除の手順を徹底解説!

その他

導入

不気味な外見で人々を恐怖に陥れる害虫「ゴキブリ」
ゴキブリはその強い繁殖力を背景に、北海道などの一部の寒い地域を除けば、どんな住宅にも出没しうる厄介な生き物です。
日本で生活をしている限り、ゴキブリと出くわすことのない人生を送ることは殆ど不可能でしょう。
したがって、すでにゴキブリ被害に遭われている方も、そうでない方も、万が一の際に慌てる必要が無いよう、素早く効率的にゴキブリを駆除するための正しい知識を身につけて損はありません。
そこで今回は、きっとどこかで役に立つ、一生もののゴキブリ駆除知識を徹底解説したいと思います!
ぜひ最後までご覧ください。

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最近、うちの家にゴキブリが出るようになったのよ。
台所とかリビングとかで何匹も見かけるし、ちっちゃい子供のゴキブリもいたから、だいぶ繁殖しちゃってると思うわ…。
どこかにゴキブリが潜んでいるかもって考えると、家なのにゆっくり落ち着いていられないの!

ゴキブリの基本情報

ゴキブリは、地球上で最も成功した生物群の一つであり、その歴史は約3億年以上にわたり、現在世界中に4,000以上の種が存在していると言われています。
ゴキブリの多様性と適応能力は驚異的で、あらゆる環境の様々な地域に生息でき、放射線に対する耐性も高いため核戦争によって人類が滅びた後もゴキブリだけが生き残るという話があるほどです。
次に、そんな生命力を持ったゴキブリが具体的にどのような生存戦略で私たちの生活圏に進出したのか、詳しく見ていきましょう。

ゴキブリの特徴

形態

一般的にゴキブリは扁平な体型をしており、迅速な動きを可能にする長い脚を持っています。
スリムな体型を駆使して狭い隙間にも容易に侵入できるため、都市部の建物内で見かけることが多く、また、二対の翅を持つ種も多く存在し、限定的ではあるものの飛行能力を有しています。
ゴキブリの体色は、一般的には茶色から黒色が多く、暗がりなどの環境に溶け込む保護色となっています。
ゴキブリの外見はこうした適応によって生じたものですが、人間が不衛生な環境を忌避する生理的な特性を進化させた結果、不衛生の象徴であるゴキブリの外見は人々にとって不快なものになったのかもしれません。

生態

ゴキブリは極めて順応性が高く、熱帯から温帯、乾燥地から湿潤地といった様々な環境に適応していますが、とりわけ高温多湿を好む傾向があります。
そのため、ゴキブリは排水管や下水道の中などの都市環境にもよく適応し、家庭内では冷蔵庫や流し台の下といった湿度が高い場所を好んで生息しています。
ゴキブリは暖かさや食料を求めて家屋に侵入し、特に食品を保管する場所やゴミが溜まる場所には、ゴキブリが集まりやすい傾向があります。
また、夜行性であるゴキブリは昼間は人目に触れない場所で隠れるように過ごしているため、発見が遅れた結果大繁殖してしまうケースも多いです。

生活環と繁殖

ゴキブリは非常に繁殖力が高く、短期間のうちに成長して繁殖可能年齢を迎え、一度に大量の卵を産むことができます。
そのため、ゴキブリの繁殖行動の詳細と、卵から幼虫、成虫に至るまでのプロセスを理解することは、ゴキブリの根絶を目指す上でとても重要になります。

生活環

ゴキブリは不完全変態と呼ばれる発達過程を経て成長する昆虫です。
不完全変態には蛹のプロセスが無いため、ゴキブリは卵から孵化した段階で手足の生えた幼虫の状態となって出てきます。
そのため、卵から出て数時間程度で活発に動き回ることが可能で、その後脱皮を繰り返すごとに幼齢、中齢、老齢と大きくなっていき、最終的に成虫となるのです。
幼虫が成虫になるまでに要する期間、成虫になってから死ぬまでの期間はゴキブリの種類によって大きく異なります。
以下の表を参考にしてください。

種類卵が孵化する
までの期間
幼虫が成虫に
なるまでの期間
成虫になってから
死ぬまでの期間
クロゴキブリ3週間~6週間1年7か月
チャバネゴキブリ2週間~3週間2か月~3か月3か月
ワモンゴキブリ4週間~5週間3か月~12か月3か月~20か月
ヤマトゴキブリ4週間~5週間3か月~12か月3か月~6か月

繁殖行動

ゴキブリの繁殖行動は種によって若干異なりますが、多くの場合メスは卵鞘(乾燥や外敵から卵を守るためのカプセル)を作り、人目につきにくい場所に産み付けます。
卵鞘はゴキブリが卵を外敵から守るための堅固な保護装置で、この卵鞘があるせいで殺虫スプレーを吹きかけても有効成分が卵本体にまで届きません。
また、卵鞘の中の卵の数は種や個体の体長によって異なりますが、一つの卵鞘に数十個の卵が含まれるのが一般的です。
日本で最も一般的なクロゴキブリの卵鞘には通常22~28個の卵が含まれており、クロゴキブリのメスは一生に15~20回産卵します。
もし25個入りの卵鞘を20回産んだと仮定すると、1匹のメスが一生に産む子どもの数は合計で500匹にもなるのです。
こうした繁殖行動はゴキブリの生存戦略の中で非常に重要な位置を占め、これはゴキブリが環境に適応し、生存を続ける上での重要な要素になっています。
ひとたび侵入を許せばゴキブリは住宅内で瞬く間に増殖し、駆除はより困難になるでしょう。
「ゴキブリを一匹見つけたら、その裏に百匹いる」と言われる所以はこの繁殖力にあるのです。

日本における主な種類

日本では、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリなどがよく知られています。これらはそれぞれ異なる環境に適応しており、その生態も異なります。

クロゴキブリ

形態

成虫のサイズは約30mmから40mm程度。
色は黒色や赤茶色よりの黒色で、光沢感があります。

生態

寒さにも強く、北海道から沖縄まで全国各地に生息しています。
飛行能力に優れ、1メートルほど上昇して約20秒飛翔した事例も確認されています。
屋内・屋外を問わずコロニーを形成するため、遺伝的混雑によって殺虫剤に対する耐性が進化しにくい傾向があります。

チャバネゴキブリ

形態

成虫は約10mmから15mmの大きさで、前胸背板にある2本の黒い縞模様が特徴的です。
その名の通り赤茶や黄褐色に近い体色ですが、メスの方が褐色が濃く、幅の広い体格をしています。

生態

比較的寒さに弱く、20℃以下では繁殖できませんが、暖房設備の整った屋内では越冬するケースもあります。
とりわけ下水溝周辺など薬剤散布のしにくい場所に多く生息する傾向があり、殺虫剤に対する抵抗性や食毒剤への忌避本能を獲得しているため、ゴキブリの中でも駆除が難しい種の一つと言えます。

ヤマトゴキブリ

形態

ヤマトゴキブリは日本原産で、体長は20mmから35mmほど。
類似した外見のクロゴキブリよりも若干小さく、長い翅を有したオスのみ飛行することができます。

生態

寒さへの耐性が高く、日本の自然下で越冬することが可能です。
屋内に生息する害虫として知られているものの、樹液をエサとすることで屋外でも生息できる半屋外生息の習性を持っています。
近年では日本のみならず中国・韓国、アメリカなどでも生息が確認されており、深刻な外来生物として認識されています。

トウヨウゴキブリ

形態

オス成虫は体長18mmから29mmで、メスの体長は20mmから27mm程度。
オスメス共に黒褐色や黒の光沢がある体色をしていますが、オスは腹部の3分の2を覆うほどの長い翅を持つ一方、メスの翅は体格に反して小さいのが特徴です。

生態

飛行能力を持っておらず、俊敏性も他種に比べて劣ります。
日本での報告例が少ないもののアメリカや東南アジアで一般的な害虫であり、今後日本でも勢力を伸ばす可能性があります。

ワモンゴキブリ

形態

屋内性のゴキブリの中で最も巨大な種にあたり、成虫の全長は約40mmから48 mmにも達します。
胸部に名前の由来となったリング状の斑紋があり、身体全体が明るい淡褐色をしています。

生態

主に下水道や浄化槽、飲食店や倉庫などの幅広い都市環境に生息し、建物の内外に姿を現します。
雑食性のワモンゴキブリは食品以外にも衣類や紙、動物の死骸なども食べ、成虫になるまでに最大で1年近くを要す一方で寿命が最長で3年にも及びます。
日本においては、かつて九州南部から沖縄にかけての暖かい地域にのみ生息していましたが、暖房設備の発達に伴って全国各地に進出しています。

ゴキブリと人間との関係

ゴキブリは不衛生の象徴的存在として人々に認識されている昆虫ですが、実際にゴキブリは人間に健康上のリスクをもたらす恐ろしい性質を持っています。

ゴキブリによる健康への被害

1. サルモネラ菌

サルモネラ菌はサルモネラ感染を引き起こす感染力の強い菌で、ゴキブリの糞の中で何年も生き続ける強い生命力を持っています。
感染による主な症状は発熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などで、多くは自然に回復しますが、重症の場合は菌血症を引き起こす恐れもあります。
日本でもサルモネラ菌が原因となる食中毒がたびたび報告されています。

2. 赤痢菌

赤痢菌は赤痢(腸炎)を引き起こす細菌で、下痢、腹痛、血便、発熱などの症状を引き起こします。
血液の混じった赤い下痢を伴うことが名前の由来であり、ゴキブリの糞に含まれた赤痢菌が人間に感染するケースも考えられます。

3. ピロリ菌

ピロリ菌は胃の粘膜に感染して、胃痛や胃もたれのほか、慢性胃炎や十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫などを引き起こす病原菌で、胃ガンの原因にもなることが知られています。
この菌もゴキブリの糞の中に存在し、食品や食器を媒介して人間の体内に入り込む可能性があります。

4. O-157

O-157は腸管出血性大腸菌(EHEC)と呼ばれる危険なグループの菌です。
感染すると激しい腹痛や嘔吐、発熱、腎臓障害などの症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることがあります。

ゴキブリが引き起こすアレルギー

ゴキブリの死骸や糞がアレルゲンとなって喘息やアレルギーを引き起こすことがあり、特に喘息の症状を抱える人の一部は、ゴキブリに対するアレルギー反応を示しやすいことが知られています。
また、ゴキブリの体にはハウスダストやカビなども付着しており、これらが体調を崩す原因となることがあります。

ゴキブリの存在は見た目だけでなく、感染症やアレルギーのリスクを考慮して適切な対策をとることが重要です。

感染経路

以上のように、ゴキブリは様々な病原菌を媒介し、ゴキブリの死骸やフンは、アレルギーの原因になってしまいます。
これらの病原菌は、直接ゴキブリやそのフンなどに触れずとも感染するリスクがあるとこを理解しておきましょう。
例えば、ゴキブリが貯蔵された食品や食器に接触したり人間が手に触れる箇所を這いずりまわる事で、間接的に菌が媒介される可能性があります。
また、猫などのペットがゴキブリに触れ、そのペットと触れ合うことで人間に病原菌が移ってしまうケースも考えられます。
アレルギーの場合にも同様のことが言えます。
ゴキブリの死骸やフンに直接触れずとも、これらのアレルゲンがホコリと混ざることでハウスダストとして住宅内で拡散し、呼吸によってホコリなどと共にアレルゲンを吸い込んでしまいます。
こうして、知らず知らずのうちにゴキブリを原因とするアレルギー症状を発症するケースも珍しくないでしょう。

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排水管の中に入ったり生ゴミを漁ったりする生き物が、家中を這いずり回ってるのって、よくよく考えたら不潔極まりないわね…。
試しにゴキブリの卵とか幼虫の画像を検索したんだけど、吐き気がするぐらい気持ち悪かったわ。
すぐにでも駆除したいけど、一体何をしたらいいの…?

ゴキブリ駆除の方法とコツ

ここまでで説明しましたように、ゴキブリは精神的な悪影響をもたらすだけでなく、感染症やアレルギーといった実害をも及ぼします。
飲食店などの客商売を営む場所であれば、なおさらゴキブリの繁殖を避けたいものです。
こうした被害はゴキブリの個体数が増えるのに比例して大きくなってしまうので、事態が深刻化する前に早急に対策を実行しましょう!

家庭でできるゴキブリ駆除の方法とコツ

1.ゴキブリの侵入経路をふさぐ

侵入経路の存在によって新たなゴキブリが住宅内に侵入し続けられる状況では、いくらゴキブリを駆除してもキリが無い、いわばイタチごっこのような状態になってしまいます。
したがって、ゴキブリ駆除の第一歩はその侵入経路を断つことにあるでしょう。
ゴキブリの侵入経路としては、窓やドアの隙間、換気扇や排水口、配管や配線を通すために壁に開けられたの穴などが挙げられます。
それ以外にも、小さく薄い体格のゴキブリは思いもよらないような些細な隙間から住宅内に侵入でき、とりわけ築年数の経った古い住宅には、経年劣化や地震などによって生まれた無数の侵入経路が存在します。

方法
  • エアコンホース:エアコンホースには専用のキャップを取り付けることで、水や空気の出入りを妨げずにゴキブリの侵入だけを防げます。
  • 壁や床の穴・隙間:配管を通すために開けられた壁や床に開けられた小さな穴や隙間は、ホームセンターなどで購入できるシリコンシーリングやパテを使って塞ぎましょう。
  • 換気扇・換気ダクト:換気扇や換気ダクトからの侵入を防ぐなら、まず屋内の換気扇側には100均などで売っている専用ネットやを被せましょう。屋外の換気ダクト側には金網を取り付けると安心です。

2.ゴキブリを駆除する

侵入経路のシャットアウトが完了したら、いよいよゴキブリ駆除を行います。
駆除の具体的な方法には大きく分けて殺虫、捕獲、忌避の3種類があり、個体数やシチュエーションに応じて適切な方法を組み合わせることが重要です。

殺虫剤

ゴキブリ駆除の王道はやはり殺虫です。
殺虫剤には、スプレーや毒エサをはじめとした様々なタイプのものが存在します。

  • スプレー:ゴキブリを直接狙って撃退するため即効性に優れている反面、揮発性が高いので殺虫成分の持続力が低いです。
    また、基本的に直接対峙したゴキブリのみを対象とするため、繁殖集団全体を駆除するには向いていません。
  • 毒エサ:毒エサは殺虫成分を含んだエサを食べさせることでゴキブリを駆除できる製品で、毒エサは定期的な交換以外の手間を必要とせず、放っておくだけで駆除が可能です。
    また、毒はゴキブリの体内に蓄積されるため、共食いの習性があるゴキブリが毒死した個体を食べることで効率的に殺虫成分を拡散できます。

市販の毒エサは直径数センチのサイズのものが多いので、誤って子供やペットが口に入れないよう注意してください。

  • 燻煙剤:燻煙剤は、殺虫成分を含んだ水を熱することで部屋全体に蒸散させてゴキブリの駆除を図る製品です。
    ゴキブリが潜んでいる家電や家具の隙間にまで成分が行き届くのが最大のメリットで、短時間に大量のゴキブリを駆除できます。
    その一方で、使用する際には電子機器や食器類を水蒸気から守るために養生する必要があるほか、有効成分が漏れ出ないように部屋を密閉しなければなりません。
  • 樹脂蒸散剤:樹脂蒸散剤は、樹脂に含まれた有効成分が蒸発することで、周囲のゴキブリに対し持続的な殺虫効果を得られる製品です。
    置くだけ、吊るすだけで数ヶ月間成分が蒸散され続けるので、とても手軽な反面、他の殺虫剤に比べると殺虫効果は限定的と言えるでしょう。
    ゴミ箱や食糧庫など、ゴキブリを駆除したい、繁殖を防ぎたいといった箇所にピンポイントで設置するのが望ましいです。
捕獲機

ゴキブリ用の捕獲機としては、粘着タイプのものが現在主流となっています。
捕獲機は肉、甲殻類、野菜といった香りの誘引剤を使用してゴキブリを誘き出し、粘着質のシートに誘導することで捕獲するシンプルな構造ですが、設置場所を誤らなければ効率的な駆除ができる優れものです。
暗がりを好むゴキブリの習性を利用してシート上部には屋根が付いており、水や油といった粘着を阻害する成分をゴキブリの脚から拭き取るための足拭きマットがシートの外側に備え付けられた製品もあります。
オススメの設置場所は以下のようになります!

  • シンク
  • 冷蔵庫の裏
  • ガス台の裏や隅
  • 食器棚の隅
  • 浴室や洗面台

このタイプの捕獲機は縦置きすることも可能なので、キッチンの収納棚と冷蔵庫の間などにも設置できます。
捕獲と死骸の処理をセットでできるので、ゴキブリの死骸を放置したくない方にオススメです。

忌避剤

忌避剤は有効成分を拡散させることで、ゴキブリを住宅から追い払うことのできる製品です。
置き型の忌避剤は、雑食性のゴキブリが嫌う数少ない成分のハーブやハッカ油の匂いを配合したジェルが時間をかけて蒸散することで、長期間にわたって忌避効果を発揮します。
スプレータイプの忌避剤も存在しますが、即効性がある反面、成分がすぐに揮発して効果があまり持続しないので注意が必要です。
置き型忌避剤であれば設置や散布が簡単で、一度設置すれば長期間効果が持続するので、最も手軽なゴキブリ対策と言えるでしょう。
ただし、「ゴキブリを追い払う」という性質上、忌避成分から遠ざかろうとするゴキブリが住宅の外に逃げられるよう、忌避材は侵入経路を塞ぐ作業の前に使用するのが望ましいです。

ゴキブリ用の忌避剤は人やペットに対して安全な天然成分を使用しているものが殆どですが、一部に例外もあります。使用前にラベルをよく読み、適切に扱ってください。

忌避剤は殺したり、捕まえたりせずにゴキブリを駆除できる製品なので、ゴキブリを直接見たくない、死骸の処理を避けたいとお考えの方にピッタリの選択肢です。

3.糞や死骸の処理・清掃

ゴキブリを駆除した後、その死骸や糞を清掃することは非常に重要です。
前章で述べたように、死骸や糞にはアレルギー反応を引き起こすアレルゲンや、食中毒を引き起こす細菌が含まれていることがあります。
放置すれば、知らず知らずの内に子供やペットが死骸や糞に触れたり、ホコリや粉塵に乗って食品や調理器具に接触するリスクも考えられます。
また、精神衛生上も良くないので、駆除後の処理・清掃は欠かすことができません。
死骸や糞を処理・清掃するための手順を簡単にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ゴキブリの糞の掃除手順
  1. 準備: ゴム手袋、マスク、雑巾、液体洗剤、壁紙専用の洗剤、アルコール除菌スプレー、コロコロ、いらない歯ブラシ、サランラップ、ティッシュまたはキッチンペーパー、ゴミ袋を用意します。
  2. 除去: マスクとゴム手袋を着用し、液体洗剤や壁紙専用の液体でゴキブリの糞を拭き取ります。糞が柔らかくなるまで待ち、雑巾で拭き取りましょう。
  3. 死骸の処理: 掃除機で死骸を吸い取るか、ほうきとちりとりでゴミ箱に捨てます。
  4. 熱湯の使用: 熱湯をかけるとゴキブリは呼吸ができなくなります。60度以上の熱湯をかけてください。

再発防止策

処理・清掃の工程を経てゴキブリ駆除は完遂されましたが、被害の再発を防ぐための対策も忘れてはなりません。
再発防止策を怠れば、せっかくの苦労が水の泡に…
再発を防ぐためには駆除グッズに頼るだけでなく、ゴキブリが繁殖しやすい環境を一変させる抜本的な対策が必要ですが、行うべきは、食品やゴミの管理と、隠れ場所を無くす事のたった2つだけです。

食品・ゴミの管理

まず、ゴキブリは主に貯蔵された食品や生ゴミ、油といったエサを糧に生きているので、こうしたものを適切に管理する事が欠かせません。
貯蔵する食品は密閉し、使い終わった食器来はすぐに洗浄します。生ゴミはこまめに捨て、ガスコンロ周辺の油や食品のカスなどは清掃して取り除きましょう。

隠れ場所を無くす

ゴキブリは明るい場所を避けて移動する習性を持った昆虫です。
そのため、部屋にゴキブリが潜める場所が沢山ある所は、ゴキブリにとって居心地の良い所になってしまいます。
例えば、放置された段ボールや新聞紙などは格好の隠れ処となるだけでなく、保温性や調湿性に優れているため、産卵場所にも適しているのです。
段ボールや新聞紙はゴキブリが入り込めないように密閉するか、定期的に処分しましょう。
また、ゴキブリは冷蔵庫や電子レンジ、ガスコンロや台所のシンク下収納、本棚やクローゼットといった住宅設備の隙間にも隠れます。
こうした隠れ処を無くすのは難しいですが、その分定期的な掃除を心がけ、侵入経路を塞ぐ作業を特に重点的に行ってください。

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ゴキブリの駆除って想像してたよりも手間がかかるのね…。
粘着シートとか毒エサを設置するだけならまだしも、侵入経路を無くす作業はだいぶと骨が折れそう。
それに、駆除した後に死骸や糞を処理しないといけないなんて、完全に盲点だったわ!

プロに依頼するゴキブリ駆除のメリットと注意点

ここまでは自力でゴキブリ駆除を行う方法を解説してきましたが、思い切ってプロの駆除業者に依頼するという選択肢もあります。
専門外の方による駆除も不可能ではありませんが、
「完璧に駆除する自信がない」
「忙しくて駆除に時間が割けない」
「ゴキブリを見るのも嫌!」
という方は、専門業者への依頼を検討しては如何でしょうか。

メリット

専門業者に依頼するメリットとしては、以下の4つの点が挙げられます。

  1. 専門的な知識と経験
    • 駆除業者はゴキブリの生態や行動パターンを熟知しており、効果的な駆除方法を提供します。
    • ゴキブリの隠れ処を特定し、卵も含めて一網打尽にする根本的な駆除が可能です。
  2. 効率的な駆除
    • 業者は特別な薬剤・駆除剤を使用し、市販品では難しい駆除を実現できます。
    • 業者によるゴキブリ駆除にかかる時間は平均で2〜3時間程度と、極めて短時間で済みます。
  3. 費用対効果
    • 一部の優良業者は施工後のアフターフォローも保証しています。
    • 確実性や効果の持続性を考慮すると、むしろコストパフォーマンスにも優れています。
  4. 安心感
    • 専門業者の施工であれば、誤った薬剤の使用方法によって子供やペットに被害が及ぶ可能性が低く安心です。
    • ゴキブリの死骸や糞の後処理といった不快感が伴う作業を任せられるので、精神的な負担が少ないです。

プロ仕様

専門業者によるゴキブリ駆除では、ベイト剤を使用するという特色があります。
ベイト剤はホウ酸やヒドラメチルノンと含んだペースト状の毒エサ型殺虫剤で、家庭用の毒エサよりも誘引効果・殺虫効果がともに高く、プロに重宝されています。
蓄積されたノウハウをもとにゴキブリの移動ルートを特定し、建設現場でも使われるコーキングガンを使用してピンポイントでベイト剤を塗布できるのは、専門業者の強みと言えるでしょう。
また、ゴキブリは特定の巣を持ちませんが、熱、湿気、暗さが確保された閉鎖環境に好んで集まる習性があります。
そのような場所にゴキブリが集中的に潜んでいる場合、プロの業者は業務用掃除機を使用して一気にゴキブリを吸引するといった、門外漢には気軽にできないような効率的な駆除方法を選択します。

プロに依頼する際の費用や注意事項について

専門業者への依頼は有用な選択肢の一つですが、注意すべき点がいくつかあります。

費用

世の中には依頼主の悩みを解決する優良な業者が存在する一方で、誇大広告で客引きをしたり、法外な追加料金を請求する悪徳業者も存在します。
依頼先となる業者を選ぶ際には、業者ホームページや口コミを隈なくチェックし、慎重に検討してください。
費用については特に注意が必要です。
ゴキブリ駆除の依頼料金は駆除方法や駆除範囲、ゴキブリの状況などによって異なりますが、一般的には表のようになります。

家の間取り1R・1K1DK・2K1LDK・2DK2LDK・3K・3DK3LDK・4K・4DK4LDK
ゴキブリ駆除の料金相場10,000~15,000円13,000~20,000円15,000~35,000円20,000~40,000円25,000~45,000円30,000~50,000円

業者へ依頼する際には、契約内容や保証期間を念入りに確認し、事前に複数の業者から見積もりを取るなどしましょう。

その他

依頼から施工に至るまでの注意事項全般をまとめました。
以下の内容を覚えておきましょう。

  • 契約内容:駆除方法や駆除範囲、見積もり費用や追加料金の有無などを確認する。
  • 保証期間:駆除後にゴキブリが再発した場合に、無料や割引で再駆除してもらえる期間を確認する。
  • 駆除前:家具や家電の移動や掃除、食器や食品の片付け、ペットの退避などを行う。
  • 駆除中:施工中は作業の邪魔にならない場所に移動する。
  • 駆除後:駆除業者の指示に従って、換気や掃除、殺虫剤の除去などを行う。

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面倒な作業を任せられて数万円程度で済むなら、むしろ安いと思えてしまうわね。
素人が駆除するより確実だし、なにより自分でゴキブリを見ずに済むのは嬉しい!
アフターフォローを保証する良い駆除業者を教えてほしいわ!

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様々な優良業社が存在しますが、例えば下の3社などがオススメです。
駆除エキスパート
害獣BUZZ
ハウスプロテクト
この3社はいずれもアフターフォローが完備されており、現地調査や見積もりにも無料で対応しています。ぜひ前向きにご検討を!

終わりに

お疲れ様です!
解説はこれにて終了となります。
この記事を最後までご覧になった貴方は、ゴキブリ駆除のプチ専門家と言って差し支えないでしょう。
当サイトでは他にもゴキブリに関する豊富な記事ラインナップをご用意しておりますので、さらに詳しい情報をお求めであれば、是非そちらの方もご活用ください。
ここで得た知識を使って、ゴキブリに悩まない人生を謳歌しましょう!

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