ネズミの赤ちゃんを見つけたらどうすべき?対策やペットとして飼えるかまで解説

害獣・害虫別

家の中で、ネズミの赤ちゃんを見かけたことはありませんか。
愛らしく見える姿に、「保護したい」と考える人もいるでしょう。
しかし、いくら赤ちゃんとはいえ、害獣であるネズミを飼うのはおすすめできません。
当記事では、ネズミの赤ちゃんに迅速な対処が必要な理由や対策法、放置した場合の危険性などについて解説します。
幼いネズミの出現から発展する被害をあらかじめ把握し、事態のさらなる深刻化を直ちに食い止めましょう。

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1. ネズミの赤ちゃんを見つけたら早急な対応が必要な理由

赤ちゃんという存在に庇護欲を駆られるかもしれませんが、見つけたのがネズミであることには違いありません。
ネズミが様々な被害をもたらす害獣である以上、赤ちゃんであっても早急な対応が必要です。
ましてや、見つけたのが赤ちゃんだからこそ、注意しなければならない点もあります。
ネズミの赤ちゃんへの対処にスピードが求められる理由は、次の2つが挙げられます。

  • 親ネズミも近くにいる可能性が高い
  • 短期間で繁殖し大量に子どもを産む

それぞれの理由の背景にあるネズミの生態についてご説明しましょう。

1-1. 親ネズミも近くにいる可能性が高い

ネズミは、本来集団で行動する習性がある動物です。
大人のネズミであれば、家族もしくはつがいと呼ばれるオスとメスのペアで行動します。
つまり、見かけたのが赤ちゃんネズミであれば、その近くには親がいるはずです。
そして、母ネズミは一度に6〜7匹出産するため、兄弟を含めて約10匹のネズミが近くにいることになります。

1-2. 短期間で繁殖し大量に子どもを産む

赤ちゃんネズミを放置すべきでない大きな理由は、繁殖スピードが驚異的に速いからに他なりません。
ネズミのメスが妊娠・出産ができるようになるのは、たった生後3ヶ月の頃からです。
加えて、産後から20日間程度の間隔で次の妊娠に至り、ネズミが1年に出産する回数は5回ほどです。
寿命は1〜3年とされていますが、前述したように一度で複数匹が産まれるため、ネズミを放置すればどんどん数を増やしてしまいます。

ネズミの繁殖力の高さについては、以下の記事でより詳細にご紹介しています。

2. ネズミの赤ちゃんを見つけた場合に必要な対応

赤ちゃんネズミを見つけ次第、早急に対処しなければなりません。
次の3つのステップでご自身による対策が可能になります。

  • ネズミのエサになるものを隠す
  • 家にいるネズミを追い出す
  • 再度侵入しないように侵入経路を塞ぐ

エサをなくして「この家にいるメリットがない」と思わせてから追い出し、再侵入を予防すれば、被害の拡大や再被害を抑止できます。
それぞれのステップについて、詳しくご説明しましょう。

2-1. ネズミのエサになるものを隠す

ネズミが家屋に侵入するのは、エサを求めてのことです。
元来ネズミは嗅覚が鋭く、肉・野菜・穀物・果物などのニオイがする家に侵入しようとします。
そのため、エサになるもののニオイがしなければ、ネズミは侵入を諦めます。

食べ物を保管する際は、フタ付きの容器や扉付きの戸棚、冷蔵庫などにしまいましょう。
調理カスや油汚れもネズミのエサになりますので、こまめに掃除をすることも侵入防止に有効です。

ただし、ネズミが食べるものは、人間にとっての食べ物だけとは限りません。
昆虫や石鹸などもエサにして生きながらえようとするため、食料品を隠すだけでは不十分です。
日用品も容器に入れて保管したり、昆虫が寄り付かない環境にしたりする工夫も必要になります。
以下の記事では、食料品以外にネズミが食べるものについて解説していますので、ぜひ対策を始める前にご確認ください。

2-2. 家にいるネズミを追い出す 

家からネズミを追い出すには、市販のくん煙剤や忌避剤を使用します。
これらにはネズミの苦手な成分が配合されているものの、殺鼠(さっそ)成分は含まれません
したがって、ネズミの死骸を見たくないという方も安心して使用できます。

くん煙剤と忌避剤は様々な種類があり、使い方や事前準備、作用の仕方も異なります。
以下に挙げる記事でご紹介しているのは、一部のくん煙剤や忌避剤です。
住居環境や家族構成、追い出したいエリアなどを考慮しながら、ご自身に合った方法でネズミを追い出しましょう。

2-3. 再度侵入しないように侵入経路を塞ぐ

全てのネズミを追い出せたら、侵入経路を塞いで再侵入を防ぎましょう。
侵入経路を見つけるためには、ラットサインが役に立ちます。
ラットサインには黒いこすり跡やフン、足跡などがあり、いわばネズミが通過した際に残していく証拠です。
ラットサインがあった箇所を金網やパテなどで封鎖すれば、ネズミは同じルートからは再侵入できなくなります。

なお、侵入口となり得るのは、次のような隙間です。

  • 玄関・窓
  • 戸袋
  • 排水管
  • 換気扇
  • 室外機の通気口・ドレインホース
  • 屋根の隙間
  • 壁の隙間               など

ここでは列挙しきれないほど、ネズミの侵入口となる場所は多く存在します。
そして、厄介なことに全ての侵入経路にラットサインがあるとも限りません。
ご自身でできる措置の最終ステップではありますが、自力で全ての侵入経路を塞ぐのは非常に難しいのです。

3. ネズミの赤ちゃんはペットとして飼える?

小さくて可愛らしい見た目から、ネズミの赤ちゃんを飼いたいと思われる方もいるでしょう。
しかし、害獣であるネズミをペットとして飼育するのはおすすめできません
なぜなら、ネズミは住人や家屋に多くの被害をもたらすためです。
どうしても飼いたい場合はファンシーラットと呼ばれる、飼育しやすいペット用のネズミをおすすめします。

4. ネズミの赤ちゃんを駆除しなかった場合のリスク

たとえ赤ちゃんであっても、見つけたネズミはなるべく早く駆除すべきです。
駆除せずに放置した場合、次の3大被害が起こる恐れがあります。

  • 家屋への被害
  • 健康面への被害
  • 精神面への被害

4-1. 家屋への被害

ネズミは常生歯という生涯伸び続ける歯を持っています。
歯が伸びた状態では上手く食事が摂れないため、何かをかじって歯を削らなくてはなりません。
天敵に見つからないように身を潜めて生活するネズミの特性上、かじる対象として建材や家具、配線などが選ばれやすいです。
建材がかじられれば家の強度は低下しますし、配線がかじられれば最悪の場合火事にも発展する可能性があります。

また、ネズミが棲み着いていれば、当然ながら巣や移動ルートには糞尿が点在します。
ネズミの糞尿によって木材が腐食し、天井や床の強度が低下するリスクも否めません。

4-2. 健康面への被害

ネズミの体やフン、尿跡には、多数の病原体や寄生虫が付着しています。
直接的な接触はもちろん、移動した経路や糞尿によるシミからも感染症・アレルギーなどの被害を受ける可能性があり、ネズミの放置は厳禁です。
棲み着いているネズミの頭数が多ければ多いほど持ち込まれる病原体や寄生虫は多くなり、健康被害のリスクも上昇します。

さらに、被害の中には、人間の赤ちゃんやご年配の方がネズミに噛まれるといった事案もあります。
軽い怪我や感染症だけでなく、欠損、死亡事故に繋がるケースまであり、ネズミに棲み着かれた環境は極めて危険です。

4-3. 精神面への被害

夜行性のネズミは、人が寝静まった時間に活発になります。
ネズミが走り回る足音は意外にも大きく、睡眠を妨げられる可能性があります。
睡眠不足が重なると、睡眠障害やノイローゼになりかねませんので早めの措置が必要です。

また、ネズミの家族が棲み着いているとなれば、糞尿は溜まっていく一方です。
次第に増していく悪臭もストレスの原因となるでしょう。
そもそも、ネズミが苦手な方にとっては、「ネズミがいる」という不安・不快感で精神的負担がかかります。
精神面への被害は、積もり積もると身体的にもダメージを負う恐れがあり要注意です。

5. ネズミ被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください

ネズミの赤ちゃんを見かけたのであれば、その家族もまた侵入していることでしょう。
棲み着いているネズミの数だけ、被害の深刻化は加速していくものです。
ご自身での侵入経路の特定や封鎖は不完全になりがちですので、速やかに専門家へ相談しましょう。

しかし、優良な業者を見極めるために、慎重に吟味をしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、事態の緊急性や依頼主の焦燥感につけ込み、粗雑な対処で法外な値段を取る業者も中には存在します。
そんなジレンマでお悩みでしたら、まずは日本有害鳥獣駆除・防除管理協会の無料相談をご利用ください。

当協会には、ネズミの生態・習慣に精通する専門家が集まっています。
ネズミ駆除の価格相場や優良業者の選び方などもお伝えできますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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まとめ

ネズミの赤ちゃんを見つけたら、保護・飼育しようとせず早急に駆除しましょう。
子ネズミが単体で家に侵入しているケースは少なく、親や兄弟とともに家の中に潜んでいる可能性が高いです。
繁殖力の高いネズミは生後3ヶ月で妊娠・出産が可能になり、出産回数も一度の出産で産む頭数も多いです。
ネズミ被害を拡大させる前に、一刻も早い対処が求められます。

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