「冬なのに天井裏から物音がする」「寒くなったはずなのにハクビシンの気配が消えない」と不安に感じていませんか？その原因は、ハクビシンが冬眠せず、一年中活動する動物であることにあります。
ハクビシンが家屋に侵入すると、夜間の騒音だけでなく、フンや尿による悪臭、建物の劣化、さらには健康被害へと発展する恐れがあります。
「冬だから大丈夫」と放置すると、気付かないうちに被害が進行してしまうことがあるため、注意が必要です。
この記事では、ハクビシンが冬眠しない理由や家に侵入した場合に発生する被害を詳しく解説します。放置するリスクと適切な対策方法まで分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定
1. ハクビシンは冬眠せずに一年中活動する
ハクビシンは冬眠せず、寒い時期でも活動を続ける動物です。そのため、冬になっても被害が自然に収まることはなく、むしろ家屋への侵入リスクが高まるケースも多いです。
ハクビシンは恒温動物であり、体温を一定に保つ仕組みを持っています。そのため、活動量はやや減る傾向があるものの、冬も餌を探して移動し続けるのです。
また、ハクビシンは雑食性で、果物や木の実だけでなく、人家周辺にある生ゴミや農作物なども餌にします。この柔軟な食性が、冬場でも活動できる要因の一つです。
寒さが厳しくなると、ハクビシンは体力を消耗しにくい場所を求めるようになります。その結果、外気温よりも暖かく、雨風をしのげる住宅の天井裏や床下に入り込むケースが増えます。特に、断熱材が敷き詰められた屋根裏は保温性が高く、ハクビシンにとって非常に快適な環境です。
このように、冬はハクビシンがいなくなる季節ではなく、むしろ家屋内で被害が発生しやすい時期といえます。
「寒くなれば自然に出ていくだろう」と放置すると、長期間住み着かれ、被害が深刻化する恐れがあるため、注意が必要です。
参考：農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル【中型獣類編】」
2. ハクビシンが家に侵入すると引き起こす被害
ハクビシンが家屋に入り込むと、生活のさまざまな場面に悪影響が出ます。ハクビシンによる被害は一時的なものにとどまらず、放置することで徐々に深刻化していく点が特徴です。
ここでは、具体的にどのような被害が発生するのか、代表的な例を挙げながら解説します。
2-1. 騒音被害
ハクビシン被害の中でも、特に多くの家庭で問題になりやすいのが騒音です。
ハクビシンは夜行性の動物で、日没後から明け方にかけて活発に行動します。そのため、人が就寝して静まり返った時間帯に、天井裏や壁の内部で物音が発生しやすくなります。
天井裏を歩き回る足音や、走るようなドタドタという音が断続的に続くこともあり、「何かがいる」と感じながら眠れない状況が続くケースも少なくありません。
このような騒音が毎晩続くと、睡眠不足や精神的ストレスに繋がりかねないため、早い段階で対策することが重要です。
夜間にハクビシンがうるさい場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
2-2. フン・尿による悪臭と家屋の劣化
ハクビシンが家屋に住み着くと、フンや尿による悪臭被害が発生します。
ハクビシンは果物をよく食べる動物のため、イタチやアライグマと比べるとニオイは控えめといわれることもありますが、それでも排泄物が溜まると強い悪臭を放つようになります。
特に天井裏や床下など、風通しの悪い場所ではニオイがこもりやすく、「換気してもニオイが消えない」「部屋に染み付いている」と感じるケースも少なくありません。
また、尿が木材や断熱材に染み込むと、建材の腐食や変色、カビの発生に繋がります。
こうした家屋の劣化は目に見えにくく、気付いたときには修繕費用が高額になっていることもあるため、注意が必要です。
ハクビシンのフン被害については、以下の記事でも詳しく解説しています。
2-3. 健康被害
ハクビシンによる被害は、住環境だけでなく健康面にも影響を及ぼします。フンや尿には細菌や寄生虫が含まれている可能性があり、長期間放置することで衛生状態が悪化します。
また、乾燥したフンが粉じんとなり、清掃時などによって舞い上がると、吸い込んでしまう恐れがあるのです。その結果、アレルギー症状や咳、体調不良などを引き起こす可能性があります。
さらに、ハクビシンに寄生していたダニやノミが室内へ移動すると、皮膚のかゆみや炎症、アレルギー反応の原因になることもあるため、注意が必要です。
ハクビシンのフンが原因の感染症については、以下の記事で詳しく解説しています。
3. 放置していると気温の上昇と共に被害は悪化する
ハクビシン被害を放置すると、暖かくなるにつれ被害は悪化します。特に、春から夏にかけては、ハクビシンの活動量が増え、騒音や家屋侵入の頻度が増えるケースが多いです。
また、ハクビシンの繁殖期は一般的に春から夏とされています。しかし、生活環境が整っていれば冬でも出産することがあり、結果として一年を通して繁殖する可能性があるのです。
そのため、冬に侵入したハクビシンを放置すると、個体数が増え、被害が急激に拡大していくリスクがあります。
3-1. 活発に動き始めるタイミング
気温が上がり始める春先から夏にかけて、ハクビシンの行動は次第に活発になります。寒い時期は比較的おとなしいですが、暖かくなるにつれて餌を求める動きが増え、行動範囲も広がっていきます。
この時期になると、天井裏や屋根裏を移動する頻度が高くなることで夜間の物音が目立つようになります。その結果、騒音によるストレスも感じやすくなるでしょう。
つまり、ハクビシンによる被害が一気に表面化しやすいのが、まさに気温が暖かくなるタイミングといえます。冬の間に放置していると、春以降に被害が深刻化する可能性があるため、早めの対策が重要です。
3-2. 時期に関係なく出産する可能性
ハクビシンは、一般的な繁殖期以外でも出産することがあります。特に、屋根裏や床下など、安全で外敵の少ない環境が整っている場合、季節を問わず繁殖行動が見られます。
その結果、個体数が増え、騒音やフン・尿による被害が急激に拡大することも少なくありません。
「今は一匹だけだから大丈夫」と考えて放置すると、知らないうちに被害規模が大きくなるケースもあるため、早い段階で対応することが、ハクビシンによる被害拡大を防ぐために大切です。
4. 本格的なハクビシン対策はプロへの依頼がおすすめ
市販の忌避剤や自己流の対策では、一時的な効果にとどまることが多く、再発のリスクが高いのが現実です。そのため、確実に被害を解消したい場合は、専門の駆除業者へ依頼する方法が最も有効です。
専門業者であれば、被害状況の調査をはじめ、追い出し作業、侵入口の封鎖、フン清掃や消毒までをまとめて実施してくれるため、再発率を大幅に下げることができます。
4-1. 完全な駆除は個人だと難しい
結論から言うと、個人での完全駆除は現実的ではありません。ハクビシンは学習能力が高く、単純な対策にはすぐに慣れてしまいます。
また、ほんの小さな隙間でも放置すると再発の原因になるため、完全な駆除には高い精度と経験が必要です。
その点、ハクビシンの習性や住宅構造に精通した専門業者へ依頼すれば、専門的な機器を使って侵入経路を徹底的に封鎖し、再発防止策まで講じてくれます。結果として、再び侵入されるリスクを大幅に抑えることが可能です。
4-2. 怪我や感染症のリスクを避けられる
ハクビシンのフンや尿には、細菌や寄生虫が含まれていることがあり、そのまま放置すると健康被害に繋がる恐れがあります。
清掃作業の際に乾燥したフンが舞い、粉じんを吸い込んでしまうだけでも、アレルギー反応や体調不良を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
さらに、天井裏や屋根の上での作業は高所作業となり、転落などの事故リスクも高まります。
こうした衛生面と安全面の両方を踏まえると、無理に自分で対応するよりも、専門業者に任せて適切な処理を行ってもらうほうが安心できる方法といえます。
5. ハクビシン被害でお悩みなら協会の無料相談をご活用ください！
「冬になれば被害は落ち着くと思っていたのに、天井裏の物音や悪臭が続いている」「ハクビシン対策のタイミングに迷っている」という方は、ぜひ「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」の無料相談をご活用ください。
日本有害鳥獣駆除・防除管理協会は、ハクビシンをはじめとした鳥類・害獣による被害に対し、安全で安心な生活環境を守るための防除・管理を専門とする団体です。
経験豊富な担当者が状況を聞き、効果的な対策のアドバイスや専門業者探しをお手伝いします。全国の信頼できる登録業者を紹介してもらえるため、悪質な業者トラブルを避けられます。
「こんな相談をしても良いのかな？」と感じるようなことでも、もちろん大丈夫です。ぜひお気軽にご相談ください。
- 対処方法
- 業者選び
- 害獣の特定
まとめ
ハクビシンは冬眠せず、一年中活動します。そのため、冬でも侵入や被害が発生し、騒音や悪臭、健康リスクなど生活環境に深刻な影響を与える可能性があります。
被害を放置すると、気温が上がる時期に活動が活発になり、さらに騒音やフン尿被害が悪化しかねません。さらに、繁殖や子育てが重なると個体数が増え、対策がより難しくなるため、注意が必要です。
日本有害鳥獣駆除・防除管理協会では、無料相談を行っているため、ハクビシンの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。
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