イタチは、自然が多い場所で見かけるイメージが強いですが、屋根裏から見つかるケースも増えています。なぜ、民家から見つかるのでしょうか。そこで今回は、イタチが屋根裏に住み着く理由やどこから侵入してくるのか、追い出す方法まで詳しく解説します。屋根裏にいるイタチに困っている方は、最後までぜひチェックしてみてください。
目次
屋根裏にイタチがいるのはなぜ?
屋根裏にイタチがいるのは、主に三つの理由があります。一つ目は、「暗い場所を好む習性があるから」です。イタチは、太陽の光が得意ではなく、暗い場所を好む習性があります。また、天候が荒れても雨風を防げること、外に比べて暖かい場所であるため、屋根裏はイタチたちにとって理想的な住処と言えるでしょう。
二つ目は「天敵に襲われないから」です。イタチは、ワシやフクロウ、タカ、きつねなどの生き物が天敵です。平地にいると襲われてしまうため、身を隠せる屋根裏に潜んでいれば安心して暮らせます。また、天敵に狙われず子育てもしやすいので妊娠したイタチが住み着くこともあります。
三つ目は、「食べ物をとりに行きやすい」ことです。屋根裏には、虫やトカゲがいることがあるので、イタチの食料になります。また、近くに畑があるなら、そこから食べ物をとってきて屋根裏で食べることもできます。これらの理由からイタチは屋根裏から発見されるケースが多いです。
イタチが屋根裏に侵入してくる経路
屋根裏にイタチがいる原因について解説しましたが、どこから侵入してくるのでしょうか。イタチは体が細長く3センチほどの空いていれば、狭い隙間も通り抜けられます。また、高い場所を登れるスキルを持っており、家の隙間という隙間から侵入してきます。具体的な侵入経路は、換気扇、排水溝、屋根や家の隙間などが挙げられます。特に、築年数があっている家や木や塀が近くにある家は、イタチが道づてに侵入しやすいので注意が必要です。
屋根裏にいるイタチを放置すると起こる被害
屋根裏にイタチがいるとたくさんのトラブルが発生し、建物や人体に被害を受けることがあります。具体的には下記のような例が挙げられます。
- 部屋に入ってくる
- イタチが深夜走りまわって騒音がする
- フンが溜まって天井が腐敗する
- 掃除しても部屋の環境が悪い
- アレルギーや病気になる
それぞれの被害について詳しく解説します。
部屋に入ってくる
屋根裏にいるイタチは、ずっと潜んで暮らしているわけではなく、食べ物を探しに下へ降りてきます。近くに畑や食べられるものがない場合は、キッチンにやってきて人間が食べる食べものやお菓子を食べ散らかすという被害もあるようです。また、ペットを飼っている方は、イタチに怪我を負わされたり、最悪なパターンとして食べられてしまうリスクもあります。
イタチが深夜走りまわって騒音がする
夜行性のイタチは、人間が寝静まるころに活動を開始します。そのため、イタチが屋根裏にいると、走り回る音が響いて騒音になります。家の構造にもよりますが️、音が出るものを食べていたり、巣を作っているとカサカサという音が聞こえてくることもあります。騒音のトラブルは毎日のことになるのでストレスが溜まりますし、仕事や勉強をしていると不快な音によって集中力が欠かれるので、早めに屋根裏からイタチを追い出すのがおすすめです。
嫌な匂いがする
イタチは、自分が住んでいる場所に縄張りであることを表すため、溜めフンを行います。溜めフンとは、具体的には一箇所にまとめて自分のフンをすることを指します。どの動物に限らず、フンは匂いがするものですが、イタチは雑食で野菜や果物、虫やネズミなどを食べるため、フンの匂いがとても臭いのが特徴です。加えて臭腺(しゅうせん)という強い匂いを発生させる期器官を持っており、フンをした後匂いをつけているのも臭い原因の一つです。
天井にシミができたり、木材が腐ってしまう
先ほどイタチは溜めフンをする性質について解説しましたが、フンについて厄介な問題が他にもあります。それは、イタチのフンには水分が多いことです。そのため、フンを掃除せずそのまま放置しておくと、天井にシミができて、最悪の場合資材が腐敗してしまうケースもあります。一度汚れたり腐敗してしまった天井は、掃除しても元には戻らず、高額なリフォーム代がかかってしまいます。こうならないためにも、少しでも天井に汚れがついていたり、部屋から嫌な匂いがする場合は、早めに確認し、被害を最小限にとどめましょう。
掃除しても部屋の環境が悪い
イタチが屋根裏で生活していると、食べかすやフンからノミやハエ、ダニなどの虫がわきます。しっかり掃除をしていても部屋で虫を見かけるなら屋根裏にイタチが住んでいるかもしれません。部屋の中でイタチを見かけていなくても虫を見かける場合は、屋根裏を確認してみてください。
アレルギーや病気になる
イタチは狭い場所を移動したり、衛生環境の悪い場所で生活していることがあります。体にノミがついており、屋根裏に住み着いた時に部屋に持ち込まれてしまったというケースがあります。ダニは生きているものでも噛まれたりと何かと害がありますが、死骸やフンを放置してもダニアレルギーになってしまうことがあります。また、イタチそのものも、食中毒を引き起こすサルモネラ菌や狂犬病などの病気を持っているので、アレルギーや病気にならないようにするためにも、イタチを屋根裏に住まわせず、早々に追い出すか駆除するのが良いでしょう。
屋根裏にイタチがいるサインと調べ方
屋根裏にイタチがいる場合、いくつかのサインが出ています。ここでは、サインとその調べ方について解説します。早めに屋根裏にイタチがいるサインに気づくことで、イタチの被害を最小限に減らすことができるので、チェックしておきましょう。
イタチの鳴き声が聞こえる
イタチの鳴き声がすると近くにいるサインです。「キキキ」「クッククック」のような鳴き声をしており、威嚇状態になると通常時より激しく鳴きます。子供のイタチは、「ピキュピキュ」と高い声で鳴くので、鳴き声に違和感がある場合は、イタチが妊娠しており、子供が産まれている可能性があります。イタチの子供の成長は非常に早く、放置すると被害が拡大したり、さらに数が増えてしまいます。子供のイタチの鳴き声が聞こえたら、できるだけ早く追い出しましょう。
走り回る音がする
イタチは夜行性の生き物で、夜遅くに屋根裏を走り回ります。歩き回るような音がしたら屋根裏にイタチがいる可能性は十分にありますが、屋根裏にはネズミやハクビシン、テンなどの動物も住み着くので、確実にイタチがいるわけではありません。種類によって追い出したり、駆除の方法が異なるので、鳴き声も参考にしてみてください。
屋根裏に食べかすやフンがあった
屋根裏で食べかすやフンを見つけた場合、イタチが住み着いている可能性が高いです。ただし、フンの種類によっても別の生き物が住んでいる可能性があります。
イタチのフンは、水っぽくべちゃっとしています。雑食で毛のある生き物も食べるため、フンの中に毛が混ざっていることもあるので、よく観察してみましょう。色は黒色で大きいもので大体1センチくらいあります。見た目は細長いく、かなり匂いがあります。
一方、ハクビシンのフンは茶色っぽく、フンの長さが10センチを超えるものもあります。また、イタチのフンより比較的匂いがしないのが特徴です。イタチのフンと似ているテンのフンですが、太く大きいのでサイズを見極めればどの生き物か判断できるでしょう。
屋根裏のイタチを追い出す方法
屋根裏のイタチがいたとわかったら、できるだけ早く追い出しましょう。具体的には下記の方法がおすすめです。
- イタチが嫌がる匂いを置く
- バルサンを使う
- 忌避剤を活用する
イタチが嫌がる匂いを置く
イタチは刺激のある匂いが苦手なので、お酢やアロマを置いておくことで近づかないように対策できます。他の追い出す方法とは異なり、家にあるものを使えば料金がかからないのも魅力です。ただし、効果がない個体もいるので確実にイタチを追い出したいなら専用の薬剤を使いましょう。
バルサンを使う
バルサンは害獣を駆除するのに使われるアイテムですが、煙が充満するのでイタチを追い出すのにも役立ちます。煙が充満するので、イタチの姿がはっきり見つかっていなくても炙り出すことができます。ただし、バルサンはイタチ専用のものではないため、効果がなかったり、煙がなくなったのを見計らってまた屋根裏に侵入してくることがあります。屋根裏にいる害虫を殺虫するので、のちの掃除が大変になることも覚えておきましょう。
忌避剤を活用する
先ほどバルサンを使う方法を解説しましたが、イタチを確実に家から追い出したいなら専用の忌避剤を使うのが最も効果的です。イタチの忌避剤は、ホームセンターで購入できますが、Amazonや楽天市場などの通販でも手に入ります。
忌避剤には主に「スプレー」「固形」「くん煙」の3つの種類があり、状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。スプレータイプは、霧状に噴射し、イタチが深いに感じる匂いを発生させます。ただし、雨の日や環境によってうまく効果が出ない場合があったり、持続する時間が数時間が短く、何度かスプレーし直さなければいけない場合があります。
固形タイプは、イタチが侵入する場所に置いておくだけで良いので手軽にできますし、効果が1ヶ月ほど続くものが多いので比較的使いやすいでしょう。ただ、交換するタイミングを忘れないようにしないと、再びイタチが侵入してきます。
くん煙タイプは、バルサンと同様に煙を発生させてイタチを追い出してくれます。こちらも簡単に使えますが、使用する際は人体やペット、建物に被害がないように十分に注意しましょう。
屋根裏のイタチを追い出す時に注意すること
基本的にはイタチを追い出すだけではなく、また入ってこないように侵入経路を塞いで予防するまでを徹底的に行うことが大切です。イタチが入り込む狭い隙間を金網で埋めたり、侵入経路を特定して忌避剤を撒いておくおくなどの対応をしましょう。
また、イタチは鳥獣保護法で守られているので、許可がない人が捕獲したり駆除することは禁止されています。もし、捕まえたり殺してしまうと、1年以下の懲役、または100万煙以下の罰金を科されることがあります。そのため、屋根裏のイタチを追い出す場合は、殺さないように注意してください。
屋根裏のイタチの駆除・予防は専門業者に依頼するのが確実
イタチは、忌避剤や匂いの強いものを使ってある程度自分で追い出すことができます。しかし、再発防止のための対策やノウハウがあるわけではないので、侵入経路が特定できなかったり、隙間を塞ぎきれておらず、イタチが再び現れてしまうことがあります。他にも、イタチのフンの処理が難しく、匂いが残ってしまった…というリスクもあります。そこでおすすめなのが、「専門のイタチ駆除業者に依頼する」ことです。
専門の駆除業者ならば、イタチの生態や駆除方法についてしっかりとした知識をもっており、効果的に駆除できます。また、イタチのフンや尿の処理もしっかり行なってくれるので、除菌や消臭をしてほしい方にもピッタリです。下記では、おすすめのイタチの駆除業者について紹介するので、自分の条件に合うものを選んでみてください。
駆除エキスパート
駆除エキスパートは、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会が開発した、除菌や消臭の効果が高い薬剤を使用してイタチの駆除を行なってくれます。人体への影響もなく、ペットや子供がいる家庭でも安心して依頼できます。また、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会に加盟しており、確かな技術と豊富な知識をもったスタッフが揃っているのも魅力です。
イタチを駆除することだけに趣を置いておらず、自宅の資産価値を下げないように施工してくれるので、屋根裏のイタチに悩まされている方にピッタリの駆除業者です。
<こんな人におすすめ>
- 家の資産価値を下げずに丁寧に施工してほしい
- 人体に影響がない薬剤を使ってほしい
- イタチのフンや尿の匂いに悩まされている
<問い合わせ電話番号>
0120-987-536
<対応エリア>
- 関東エリア(茨城県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県)
- 関西エリア(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
- 東海エリア(愛知県、静岡県、岐阜県、三重県)
- 中国エリア(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)
- 四国エリア(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)
- 九州エリア(福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県)
害獣BUZZ
害獣BUZZは、害獣の追い出しや侵入経路の封鎖を得意としている業者です。他にもイタチが来ないように再発防止も行なってくれます。また、イタチが現れた場所の清掃や消毒もしてもらえるので、清潔な状態にしたい方におすすめです。
予算や駆除の方法を担当者に相談、話し合うことができるので、「騒音で眠れない」「アレルギーや健康被害が起きてしまった」など屋根裏のイタチのことで悩んでいる方やじっくり話を聞いてほしいい方におすすめめです。また、自社で全ての工程を行なっており、価格がリーズナブルなのもポイントです。
<こんな人におすすめ>
- イタチが出現した場所の清掃や消毒をしっかりやってもらいたい
- 侵入経路を封鎖してイタチが来ないようにしてもらいたい
- 屋根裏のイタチで悩んでいることを聞いてほしい
- じっくり相談して予算や施工方法について決めたい
<問い合わせ電話番号>
0120-987-601
<対応エリア>
- 関東エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、千葉県、栃木県、茨城県、山梨県)
- 関西エリア(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)
- 東海エリア(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県)
- 中四国エリア(岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県)
- 九州エリア(福岡県、熊本県、長崎県、佐賀県、大分県)
ハウスプロテクト
ハウスプロテクトでは、イタチの徹底駆除と再発防止を行なってくれる業者です。リフォーム会社母体の駆除業者のため、家のどの箇所からイタチか侵入してくるのか、どこを塞げば良いのかを把握し、巧みな施工技術で隙間をしっかり塞いでくれます。「家の隙間がどこにあるかわからず、イタチが入ってきてしまっていた」という方におすすめの駆除業者です。
他にもハクビシンやアナグマといった動物駆除も行なっているので、屋根裏にイタチではなく別の生き物がいた場合でもまとめて駆除をお願いできます。
<こんな人におすすめ>
- 家中の隙間をしっかり塞いでイタチが入って来ないように対策してほしい
- イタチを徹底駆除・再発防止をしてほしい
- ハクビシンやアナグマなど他の害獣もまとめて駆除してもらいたい
<問い合わせ電話番号>
0120-987-282
<対応エリア>
関東、関西、東海、中四国、九州エリア対応!
- 東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、千葉県、栃木県、茨城県、山梨県
- 大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県
- 愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県
- 岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県
- 福岡県、熊本県、長崎県、佐賀県、大分県、宮崎県、鹿児島県
屋根裏のイタチについてよくある疑問
屋根裏のイタチについてよくある疑問をまとめました。合わせてチェックしてみてください。
屋根裏のイタチは昼間何してるの?
イタチは夜行性なので、昼間は屋根裏で寝ている可能性があります。ただし、子供を出産したイタチはエサを探すため、日中も出歩いているケースがあります。昼間は絶対に屋根裏にいるというわけではないことを覚えておきましょう。
どの時期に屋根裏にイタチは現れやすい?
繁殖期を迎えて妊娠したイタチが屋根裏に住みつきやすくなるので、3月〜7月の間はより警戒した方が良いでしょう。妊娠したイタチを放置すると駆除する数が冷えてしまったり、住宅への被害が拡大するので、記事内で紹介したイタチが住んでいるサインを参考に探してみてください。
まとめ
今回は、屋根裏にひそむイタチについて解説しました。日光が当たらない、薄暗い場所を好むイタチは屋根裏に住み着きます。そこで生活をしたり子供を育てることが多いですが、イタチを駆除せず放置すると、フンが溜まって屋根裏シミができる・アレルギーなどの病気が引き起こされる・イタチの走り回る足音が気になって眠れなくなるなど、被害を受けます。これらの被害が拡大しないように、屋根裏のイタチは早期発見して追い出す・駆除することが大切です。
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