ガーデニングをしていると出くわすのが、やっかいな害虫です。
「虫に食われて花が咲かない」「葉っぱが虫食いだらけになっている」は、ガーデンニング初心者であるほど起こりうる問題といえるでしょう。
この記事では、初心者でもできるガーデニングの害虫対策についてご紹介します。
植物が発するサインを見逃さず、早めに対応して植物の生育を守っていきましょう。
ガーデニングなど植物に害虫が発生する原因とは?
この章では、ガーデニングをおこなう際に植物に害虫が発生する原因について解説します。
害虫の被害から植物を守るには、まずその原因を知ることが重要です。
特徴を理解して、ガーデニングする際に役立てていきましょう。
購入時からすでに虫が付いていた
最初に考えられる原因の一つとして「植物を購入した時点で、すでに害虫が付いていた」が挙げられます。
葉・茎・幹・根・土など、小さな虫が潜める場所は植物のなかにも複数あり、その植物をそのまま自宅に運び暖かい(環境のよい)室内で育てていると、害虫にとっても繁殖しやすい環境となり得ます。
繁殖しやすい環境をそのままにしておくと、室内(家屋内)の複数箇所に巣を作り、大量発生の原因となる可能性もあるでしょう。
屋外で販売されているorグリーンハウスで購入した植物の場合は小さな虫やその虫の卵などが潜んでいるケースも高いため、より注意が必要といえるでしょう。
害虫が外から侵入してきた
害虫の侵入経路は非常に豊富なため、家の外から侵入するケースも多いでしょう。
【害虫の侵入経路の一例】
- ドアや窓の隙間
- 衣類やカバンなどに付着する
- 外干ししている洗濯物に付着する
- 排水溝やダクトをつたって侵入する など
外から侵入してきた害虫が育てている植物に棲みつくケースも多いですし、庭やベランダなどで育てている場合はより害虫の被害に遭う可能性は高まるといえるでしょう。
日当たり・風通しが悪い・湿気の高い場所で管理している
日当たりや風通しが悪い部屋または室内の湿度が高い部屋で植物を育てていると、植物が育ちにくいばかりか害虫が付きやすい原因となってしまいます。
これは室内で植物を育てている場合に起こりやすいものです。
害虫は基本的に高温多湿を好む傾向にある+室内だと天敵となる益虫などもほぼいないことから、このような場所だと害虫が繁殖しやすい環境となり得るでしょう。
なお、湿気がたまりやすい場所だと「土が乾きにくく湿った状態が続く」ため、コバエなどが繁殖しやすいといえます。
逆に「乾燥した状態が長く続く」と、アブラムシやハダニなどが繁殖しやすいといわれています。
そのため、室内の湿度が極端であるほど、なにかしらの害虫が棲みつきやすい傾向にあるといえるでしょう。
肥料を与え過ぎている
有機肥料(腐葉土・油かす・魚粉などを使ったもの)は、動植物の残骸を発酵してできたものです。
有機肥料は天然オーガニックで栄養満点という利点はあるものの、害虫にとっても好ましい(適した環境)となるため、肥料を与えすぎると害虫が集まりやすくなる原因にもなり得ます。
とくに、化学肥料のなかでも窒素が多く含まれたものは、害虫が集まりやすいといわれています(窒素のなかに含まれている成分が、害虫の好む味やにおいといわれている)。
土の状態が悪い
有機肥料を与えすぎるだけでなく、土の状態が悪すぎる場合であっても害虫が発生する原因となるかもしれません。
安価すぎる土・古くなった土を使うor使い続けることは、コバエの発生や住処となりやすいため注意が必要といえます。
もし、状態の悪い土をどうしても使いたい場合は、室内に持ち込むのは避け、屋外の鉢植えなどに使うようにしましょう。
連作している
連作とは、同一の圃場で同一の作物を何度も繰り返し栽培することをいいます。
農業で耳にする機会が多い言葉であり、たとえば同じ畑に同じ種類・同じ科の作物などを作り続けていると、その種・科に多い害虫や病気が出やすくなり、土の養分にも偏りが出てきます。
その結果、次第に生育不良となり、この現象は「連作障害」といわれています。
これは植物にも同様のことが発生し、同じ場所で同じ植物を育て続けていると、その植物を好む害虫が増え・土壌の養分が減り、連作障害を起こしやすくなります。
特定の植物を好む害虫が増える原因となるため、連作には注意が必要といえるでしょう。
植物に付きやすい代表的な害虫とは?
この章では、植物に付きやすい代表的な害虫の種類をご紹介します。
害虫にもさまざまな種類が存在し、それぞれで対処法が異なるため、その特徴を理解して早めに対策できるようにしておきましょう。
アオムシ・イモムシ・毛虫類
アオムシやイモムシなどの毛虫類は、卵・幼虫・蛹・成虫の完全変態であり、春から秋にかけて数回発生します。
もし、葉っぱが食べられていたり、黒や緑色の粒状の糞が落ちいていた場合は潜んでいる可能性が高いといえるでしょう。
対処法は、主に以下が挙げられます。
- 見つけた場合は、すぐに捕殺する(念のため、植物に園芸用殺虫剤をかけておくとよい)
- 葉裏や枝をよく観察し、卵のうちに発見して早期に取り除く など
アブラムシ
アブラムシは、植物の栄養分を吸い取ってしまうため、できるだけ早めに駆除しておきたい害虫といえます。
繁殖期は4~6月・9~10月で、雌だけでも増えることができる単為生殖を有しています。
アブラムシへの対処法としては、主に以下が挙げられます。
- 植物を植えている鉢などを、風通しのよい場所に置く
- 黄色の粘着テープを吊るしておく(アブラムシは、黄色い色に引き寄せられる性質がある)
- 駆除する場合は、アブラムシがたくさん付いている箇所を切り落とし、薬剤を散布する など
なお、アブラムシは病気(ウイルス病)を運んだり、「すす病」という病気(排泄物にカビが生えて葉が黒いすすに覆われたようになる)を誘発することもあるため、注意が必要です。
予防はもちろん、発見した場合は早めに駆除しておくことをおすすめします。
カイガラムシ
カイガラムシは5~7月に発生することが多い害虫であり、植物から栄養を奪い取り・弱らせてしまいます。
もしも、葉の表面がテカテカ・ベトベトしていた場合はカイガラムシが発生している可能性があるため、葉を注意深く観察しておくとよいでしょう。
対処法は、以下が挙げられます。
- 植物を植えている鉢などを、風通しのよい場所に置く
- 茎に小さな球状のものor白く平べったいものが付いていた場合は、歯ブラシやヘラなどでこそぎ落とす など
なお、成虫になるほど薬剤が効きにくくなるため、できれば幼虫のうちに発見・駆除しておくことをおすすめします。
ハダニ
ハダニは梅雨明けごろ~夏場にかけて+高温・乾燥している場所に出没しやすい害虫です。
人が住まう建物であれば、とくに雨の当たらないベランダなどで目にする機会が多いでしょう。
最初のうちは葉の裏に埃がついているように見えますが、次第に葉の表面が白い点に覆われていきます。
植物の葉に「無数の白い点」や「かすり状の斑点」が現れた場合は、ハダニが発生している可能性が考えられるでしょう。
これを放置しておくと葉の全体に症状が拡がり、枯れてしまうため注意が必要です。
対処法は、主に以下が挙げられます。
- 葉の表裏に水をしっかりとかける(ハダニは水に弱いため)
- ハダニが付いている部分があれば切り落とし、薬剤を散布する など
なお、ハダニは0.3~0.5mmくらいの小さな虫かつクモの仲間であり、数が増えると葉を糸で絡めてきます。
葉をこするように触るとザラザラとした感触があり、特に葉裏をよく見ると肉眼では赤や黒の点のようなものが確認できるため、これを参考にしてみるとよいでしょう。
アザミウマ(スリップス)
アザミウマはどこにでもいる害虫であり、さまざまな花・野菜・果樹・雑草などに寄生します。
近くに雑草が繁茂していたり、野菜畑・果樹園が近くにある場合は、注意が必要といえるでしょう。
アザミウマには「ネギアザミウマ」「ヒラズハナアザミウマ」「ミカンキイロアザミウマ」「ミナミキイロアザミウマ」などさまざな種類が存在します。
いすれも植物に傷をつけて吸汁し、たとえば蜜柑や葡萄などの果実であれば、被害箇所がカサブタ状になることもあるでしょう。
アザミウマは多くの植物に寄生するため、「雑草などの発生源となるものをできるだけ除去する」「咲き終わった花は摘むようにする」などで、発生源を作らせないことが重要です。
植物を育てている鉢などは、風通しのよい場所に置きましょう。
また、アザミウマは青色に引き寄せられる性質もあるため、青色の粘着テープを吊るしておくと発生予防に役立てることができるはずです。
もしアザミウマの被害に遭っている場合は、対象となる花を摘み取り、薬剤を散布しておくとよいでしょう。
ナメクジ・カタツムリ
ナメクジも植物にとっては害虫の一種であり、しっかりと予防しないと新芽を食べられ「株は大きく育っているのに花が咲かない」という原因につながります。
もしも、植木鉢の周りまたは葉の上といった箇所に光るスジのようなものがあれば、ナメクジが動いた跡といえるでしょう。
対処法としては、主に以下が挙げられます。
- 植物を植えている鉢などは、地面に直接置かないこと(隠れ家となり得るため)
- 枯れ葉は定期的に取り除くこと
- 過湿にならないよう過度な水やりは避けること など
総じて、ナメクジやカタツムリなどが棲みつきにくい環境を整えてあげるとよいでしょう。
ヨトウムシ
ヨトウムシとは「ヨトウガ」の幼虫であり、大食漢かつ夜間に活動するイモムシです。
「一夜にして大量に葉が食べられたのに虫がいない」「葉にかじられた跡のような穴が開いている」「葉が薄皮だけになって白っぽく変色していたり、黒い粒のような糞が見られる」といった場合は、ヨトウムシの存在を疑ってみるべきでしょう。
昼間は葉裏や根本などで寝ていることが多いため、昼間に探す場合はこういった箇所に注目し、見つけ次第捕殺しましょう。
大きくなるほど殺虫剤が効きにくくなるため、できれば卵・幼虫の間に駆除することが好ましいといえます。
ハマキムシ
ハマキムシは「葉巻き虫」とも呼ばれている蛾の幼虫であり、丸めた葉っぱの中に隠れて、葉やつぼみを食べます。
もしも葉が丸まっている場合はハマキムシの仕業である可能性が高いでしょう。
駆除方法は、オルトランといった浸透移行性の殺虫剤をあらかじめ撒いて防虫する、もしくはクルクルと丸まった葉があれば葉ごと取り除くのがよいといえます。
幼虫は数cmしかないため見つけづらく、むしろ幼虫が吐き出した糸(複数枚の葉を糸でくっつけている状態)を見つけるほうが簡単かもしれません。
コガネムシ・ネキリムシ
「これまでは元気に育っていたのに、急に植物の生育が止まった。でも、表面上は病気や害虫にやられているようには見えない」という場合は、コガネムシやネキリムシの存在=根が傷んでいる可能性を考慮してみましょう。
根の様子を見るためにも鉢植えなどをして植え替えをすると、土の中から丸くなった乳白色の幼虫が出てくる可能性があります。
これはコガネムシの幼虫が原因(根が食べられている)といえます。
また「土のなかにも害虫の姿が見えないのに、定植直後の苗の茎が噛み切られている…」という場合は、ネキリムシによる被害が考えられます。
ネキリムシは、昼間は土の中に潜んでおり、夜に地上部に出てきて苗を食害する害虫です。
これらの害虫への対処法は、主に以下が挙げられます。
- 植付け前に、ダイアジノンを土に混ぜ込んでおく(コガネムシの幼虫の場合)
- ネキリベイトなどの誘引殺虫剤を株元に散布する(ネキリムシ対策の場合)
- 鉢植えの場合は、年に一度は鉢の植え替えをし、根の様子を確認する
- 周辺の土(鉢であれば鉢のなかの土)をできるだけ多く耕し、出てきた幼虫を捕殺する など
植物に近づく害虫を予防するには?
害虫の発生原因は複数ありますが、あらかじめ対策しておくことでその発生(数)を減らすことはできます。
虫が発生しやすいのは夏場のため、特に6月~7月ごろは予防を徹底しておくとよいでしょう。
ここでは、植物に近づく害虫を予防する方法をいくつかご紹介します。
購入した植物は室内に入れる前にチェックしておく
お店で植物を購入・室内で育てる場合は、まず葉についたホコリやごみなどをできるだけ綺麗に取り除いてから室内に運び入れましょう。
- ハンドモップ・タオル・濡れシートなどを使って丁寧に掃除する
- シャワーを使って全体を洗い流す
上記のように対応してあげれば、大抵のホコリやごみは取り除けるはずです(シャワーであれば葉水もできる)。
また、念のため自身が身に着けている衣類やカバンなどに付着したホコリなども払っておくことで、より室内への害虫の侵入を予防できるでしょう。
土の表面に木酢液を散布しておく
木酢液(もくさくえき)とは、炭化した木から出る煙を冷却し、蒸留した液体のことです。
木酢液を散布することで、植物の生育促進や病気の予防・匂いによる防虫などに効果があり、土壌に散布すれば土壌改良効果も期待できるため、多目的に使用できる資材といえます。
たとえば、葉の表面に散布すると、葉の光沢となるコーティング層が強固になるため、ハダニやアブラムシなどの害虫に強くなるでしょう。
土になじませれば、病原菌を追い出す有効菌・有効微生物などが活発になり、病気にも強い観葉植物を育てることが可能です。
ただし、木酢液は匂いが強いため、散布した後は室内に燻製のような匂いが漂う可能性もあります。
室内に匂いがこもらないよう、屋外に数時間ほど置いておくのもよいでしょう。
日当たりや風通しがよい場所で管理する
害虫は暗くてジメジメした場所を好むため、風の吹かない静かな植物の葉の上で繁殖しやすいといわれています。
そのため、室内で植物を育てる場合は、日当たりと風通しがよい場所で管理するのが好ましいといえるでしょう。
ただし、直射日光が葉に当たると「葉焼け」を起こす可能性もあるため、カーテン・ブラインドなどで遮光した窓辺やドアの入口近くなどに置くことをおすすめします。
窓を開けて、風の通りをよくすることもお忘れなく。
葉水や掃除を意識する
植物の葉や土の表面はホコリ・ごみ・害虫などが集まりやすいため、購入時はもちろん適度に綺麗にしてあげるとよいでしょう。
- 霧吹きを使い、定期的に葉の表面や裏側に葉水をする
- 月に1〜2回ほど、ハンドモップなどで掃除する など
また、ハダニ・カイガラムシといった虫は、葉脈や葉の付け根などの隙間にくっ付いていることが多いため、注意深く観察しながら掃除してあげましょう。
ココナッツファイバー・石・土などでカバーする
コバエなどの湿った土に付きやすい虫への対策として、ココナッツファイバー・石・土などで表面をカバーしてあげるとよいでしょう。
3〜5cmほどの厚みになるようカバーしてあげれば、コバエが鉢の中に侵入しにくく大量に発生することも少なくなります。
また、無機質素材の石は匂いがなく、コバエが集まりにくくなるでしょう。
石だけでなく赤玉土でも効果が期待できるため、観葉植物と一緒に購入するのもおすすめです。
ただし、土からの水の蒸発が抑えられてしまい根腐れするリスクもあります。
土を覆う場合は、なるべく風通しがよい場所で育ててあげましょう。
薬剤をうまく活用しよう
薬剤を使用することで、害虫の被害を軽減することができます。
薬剤の種類は使用目的や作物によってさまざまであり、たとえば「殺虫剤」は害虫対策のための薬剤であり「殺菌剤」は病気対策に使用されます(両方に使える「殺虫殺菌剤」というものもある)。
また、希釈(水で薄めて使う)するタイプとAL剤(そのまま使えるタイプ)がありますが、初心者の場合はそのまま使えるAL剤のほうが手軽で使いやすいためおすすめです。
薬剤を散布する際のポイントは、以下が挙げられます。
- 葉の先からしたたり落ちるぐらいたっぷりかけて、葉の裏や茎の付け根などにもまんべんなく丁寧に散布する(病気にかかった葉や茎は取り除いてから散布する)
- なるべく風のない日を選び、薬剤が室内や近隣に飛散しないよう注意する
もし薬剤の飛散が気になる場合は、屋外+鉢やプランターを大きなビニールで覆って散布するのもよいでしょう。
植物に棲みついた害虫を駆除するには?
自然界から侵入してくる害虫は、しっかりと予防していても発生することがあります。
特に梅雨・夏場などの高温多湿の時期は、害虫が繁殖しやすい要注意です。
ここでは、実際に植物に棲みついた害虫を駆除する方法を解説していきます。
タオル・ピンセット・歯ブラシなどで駆除する
葉や茎などに害虫が発生している場合は、タオル・ピンセット・歯ブラシ・粘着力の弱いクラフトテープなどを使って丁寧に駆除してあげましょう。
もし大量に虫が付着している場合は、タオルで拭き取ったり・葉水するのもおすすめです。
なお、カイガラムシは葉に固くへばりついていることが多いため、ピンセットや歯ブラシを使って、少し強めの力を加えて取り除きましょう。
水できれいに洗い流す
もし上記の道具などを使って駆除することに抵抗や不安を感じる方は、庭のシャワーや浴室などで植物全体に水をかけてあげるとよいでしょう。
鉢の中に水を入れたくない場合は、鉢の上にキッチンラップなどを張ってカバーしてください。
ただし、カイガラムシなど一部の害虫は水だけですべてを取り除くことが難しいため、葉を一枚ずつタオルで丁寧に擦りながら拭き取ることをおすすめします。
鉢ごと水没させる
コバエの存在が目立つ場合は、土の中に卵を産みつけて繁殖している可能性があります。
この場合は、水を張った容器・桶などに鉢ごと漬け込み、中に潜む卵や害虫を窒息させて駆除しましょう。
鉢は2〜3時間ほど漬け込み、その後は中の水を十分に抜き切ってから部屋に置きます。
ただし、鉢が軽いと浮力によって倒れてしまうため、重石などを鉢の上に置いてから水没させましょう。
防虫ネットなどで防護する
あらかじめ防虫ネット・寒冷紗(かんれいしゃ)などを張っておくと、害虫の侵入だけでなく卵が産み付けられるのも予防できます。
防虫ネットなどを利用する場合は、なるべく網目の小さなものを選ぶとよいでしょう。
また、多くの虫はキラキラとした光の反射を嫌う傾向にあります。
アルミホイルなどの反射シートを鉢やプランターの近くに置くことで、害虫が近づきにくくなる効果が期待できるでしょう。
発生した葉の一部や土の表面を取り除く
害虫のなかには、葉の付け根などに入り込みコロニーを形成するタイプがいます。
いくら表面上を綺麗に掃除しても、奥深くに入り込んだ害虫は駆除しにくいため、大量発生or卵がある箇所(葉や茎など)は一部を切り取って駆除しましょう。
土の表面に潜む害虫の幼虫・卵も同様であり、2〜3cmほどの厚さで土を取り除き、新しい土に入れ替えるとよいでしょう。
自然由来の虫除けスプレーで殺虫する
防虫するために市販の虫除けスプレーを利用することもあるでしょう。
なかには殺虫効果が含まれているものあり、こういった化学製品を使って駆除するのも効果的です。
ただし、場合によっては植物や土についている(良い影響を与える)菌や微生物までも死滅させてしまい、返って環境が悪くなるケースもあります。
また、化学製品のものは一時的な効果が主であるため、再び害虫や病気の被害にも遭いやすいといえます。
重要なのは「植物が病気・害虫の被害に遭わないような環境づくりを目指すこと」のため、自然由来の虫除けスプレーで殺虫するのも効果的といえるでしょう。
まとめ
屋外はもちろん、室内で育てる場合であっても、害虫が植物に棲みついてしまうケースが十分にあります。
とくに、暗く・ジメジメした場所or極端に乾燥しているような場所は害虫が好む環境であり、繁殖の原因となってしまうでしょう。
害虫を発見した際の駆除だけでなく、育てる環境にも意識して、できるだけ害虫が寄り付かない環境を作り上げることが大切です。
植物を美しく健康に育てるうえで、虫対策は欠かせません。
大切な植物を守るためにも、適切な害虫予防をおこないましょう。
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