はじめに
数ある害虫の中でも、とりわけ大きな実害をもたらすシロアリによる害虫被害。
それは家主の目に付かない所で徐々に進行していき、人生で最も高価な買い物によって手に入れた大切なマイホームを蝕んでしまいます。
普段の生活の中であまり意識することのないシロアリですが、戸建て住宅の実に84%が木造建築である日本においては、誰もがその魔の手にかかる可能性があるのです。
そこで今回は、自宅がシロアリ被害に遭ってしまわれた方に向けて、シロアリの駆除方法を注意点から手順まで徹底解説したいと思います!
最近、知り合いの家がシロアリ被害に遭ったらしいのよ。
それで、心配になってシロアリがいないか実家の床下を少し調べたら、案の定シロアリの巣があったの。
まさかとは思ったけど、一刻も早く駆除した方がいいわよね?
目次
シロアリとは
シロアリは木材の「セルロース」を主食とする社会性昆虫で、建物や家具に深刻な被害を与える建築害虫として知られた存在です。
シロアリは温暖多湿な環境を必要とする種類と、乾燥した環境でも生息できる種類に分けられますが、以下では代表的なシロアリであるイエシロアリ、ヤマトシロアリ、アメリカカンザイシロアリについて詳しく解説します。
イエシロアリ
イエシロアリ(Coptotermes formosanus)は、最も攻撃的で破壊力のあるシロアリの一種です。
数百万匹の個体が所属する巨大なコロニーを形成し、土中、木の内部のどちらにも巣を作る習性を持った中国南部・台湾原産のシロアリです。
イエシロアリは水分のない環境でも活動して木材内部を食べ尽くすため、建物の構造に重大なダメージを与え、その凶悪性から世界の侵略的外来種ワースト100に指定された種にあたります。
ヤマトシロアリ
ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)は、日本国内で広く見られるシロアリの一種です。
湿気を好む性質があり、特に家屋の基礎部分や床下に生息しますが、コロニーは比較的小規模で、個体数は最大でも数万匹程度になります。
イエシロアリ同様、建物の木材部分に甚大な被害をもたらしますが、とりわけ梅雨の時期に活動が活発になります。
アメリカカンザイシロアリ
アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)は、乾燥した木材に生息できるシロアリです。
アメリカ大陸の西側の地域が原産ですが、近年は日本でも報告事例が相次いでいます。
最大の特徴は、湿気を必要とせず乾燥した木材の中で直接コロニーを形成する乾燥耐性で、木製家具や建物の木材部分に直接侵入し、被害を与えることがあります。
その反面コロニーは比較的小規模で、個体数は数千匹程度にとどまります。
シロアリ被害
シロアリがもたらす害虫被害は建築物の耐震性や安全性を脅かし、経済的にも多大な損害を与える深刻なものです。
被害の内容
1.構造体への影響
床下の被害
地面からの湿気が溜まる床下はシロアリの繁殖に適した環境であり、最も被害のリスクが高い場所となります。
洗面所や風呂場の辺りで水漏れが起こると、基礎部分の木材が湿ってシロアリの餌食になることで、床の沈みや軋みが生じ、住環境と安全性が低下します。
意外ですが、シロアリ被害は築浅、築古などの条件にはあまり左右されずに起こる傾向にあります。
壁や天井の被害
広範囲に渡ってコロニーを形成するイエシロアリは、床下を起点に壁や天井にまで食害範囲を広げることがあります。
構造上重要な材が食害されると、修復が困難になるため、雨漏りで天井近くの木材が湿っている場合は注意が必要です。
2. 木製家具などへの影響
家具の食害
一般的にシロアリは湿り気を帯びた木材をエサとしますが、乾燥した木材のみを食害するアメリカカンザイシロアリという特殊なシロアリが最近増加しています。
このシロアリは家具の内部を食い荒らし、見かけ上の変化を伴わないまま内部が空洞化させます。
実際、アメリカカンザイシロアリは家具の輸入がきっかけで国内に侵入、その後勢力を拡大したとされています。
その他の食害
シロアリは、実は木材以外にもプラスチックや合成ゴムも食害対象とし、特に断熱目的で使用される発泡スチロールや発泡ウレタンを好みます。
他にも銅や鉛、レンガなどの硬い建築材にも標的とする上、コンクリートを噛み砕いて基礎のクラックを悪化させることもあります。
その結果、樹脂製の建材や断熱材、床下や天井裏の電気コード類も被害を受ける可能性があるのです。
3. 経済的被害
修繕費用
シロアリが繁殖し、食害を受けた建物を修繕・リフォームするには高額な費用を要します。
特に構造材が被害を受けた場合は大規模な修繕が必要となり、最低でも数十万から数百万の修繕費が発生します。
金銭的な余裕がない場合、修繕を諦めて解体するケース、被害を放置したまま住み続ける危険なケースも存在します。
駆除費用
被害の深刻化や再発を防ぐためには駆除が不可欠ですが、シロアリは構造材の内部や床下の地中に巣を作るため、完全に駆除するのは容易ではなく、専門業者による大規模な施工が求められます。
これには薬剤散布、ベイトシステムの設置、熱処理などが含まれますが、それぞれ多額の費用を要します。
4. 健康被害
イエシロアリが木材を食害する過程で持ち込んだ水分が木材の腐食を促進し、その過程で発生したカビの胞子が周辺の空気に拡散して、アレルギーや喘息の症状を悪化させることがあります。
また、適切な知識を持たないまま、誤った方法で薬剤を使用することで健康被害を受けるケースもあります。
被害進行のメカニズム
シロアリによる被害が進行する過程を詳細に説明します。
1. 侵入
シロアリが建物内に入り込む初期段階です。シロアリは以下のルートを通って建物に侵入します。
- 地中からの侵入: シロアリの多くは主に土中から建物の床下部分に侵入し、地下に巣を作ります。そのため、床下が露出した状態の布基礎や、全面がコンクリートで覆われているベタ基礎であっても亀裂がある場合などは、容易にシロアリの侵入を受けます。
- 木材の表面からの侵入: ウッドデッキや木製の外壁など、外壁材に覆われていない材からも侵入します。特に地面に接して雨で湿った箇所は食害のリスクが高まります。
- 家具を介した侵入: シロアリが潜んでいる家具が家の中に持ち込まれることで、シロアリが侵入することもあります。
2. 巣の形成
建物内に侵入したシロアリは次に巣を形成します。このプロセスは以下のように進行します。
- トンネルの作成: シロアリは木材内部にトンネルを掘り進めながら巣を広げます。このトンネルは蟻道とも呼ばれシロアリが身を隠しながら移動するための道となります。
- 蟻道の構築: シロアリは風や光を嫌い、開けた場所を避けて移動する独特な生態を持っているため、木材の表面や基礎部分に前述の蟻道を構築します。蟻道は土でできており、離れたエサ場(木材)を繋ぐ役割を果たします。
- 巣の拡大: 女王アリが産卵を続けることでコロニーが増加し、巣も拡大します。巣が拡大するにつれ食害範囲も広がり、被害も増大します。ヤマトシロアリは家の一部に巣を留めますが、イエシロアリは巣を家全体に拡大させることができます。
3. 食害
巣の形成が進むと同時に、シロアリは木材への食害を進めます。
- 木材内部の食害: シロアリは消化管内の酵素や微生物を利用して木材のセルロースを分解し、エネルギーを得ます。食害は木材の繊維に沿って広がり、セルロースを多く含有する中心部で重点的に進行します。
シロアリは木材をエサ場だけでなく巣や通り道としても利用するため、木材の外殻を保ったまま内部を食害する習性があります。一見すると何の変化伴わないので、被害の発見が遅れることがあります。
プラスチックやゴムまで被害に遭うなんて知らなかったわ!
実家のシロアリ被害がどこまで進んでるのか分からないけど、とんでもない額の修繕費が掛かったらどうしよう…。
駆除方法
シロアリ駆除にはいくつかの方法がありますが、以下では代表的な駆除方法を手順ごとに解説します。
1. 調査と診断
まず、シロアリの被害箇所や種類を特定するための調査を行います。
専門家による調査が推奨されますが、自分で行う場合は以下のポイントに注意しましょう。
- 木材の叩いた時の音の違い
- 被害箇所に見られるシロアリのトンネル(泥線)
- 床や壁の変色や膨らみ
2. 被害箇所の特定と隔離
シロアリの被害箇所を特定したら、その周辺を隔離してシロアリの拡散を防ぐことができます。
被害箇所周辺の木材や家具を移動し、シロアリが他の部分に移動しないように注意します。
3. 駆除薬剤の選定と使用
シロアリ駆除には、主に液体薬剤やベイト剤(餌型薬剤)を使用します。
被害箇所に直接噴霧する液体薬剤は即効性があり、ベイト剤はシロアリが好む餌に毒を混ぜたもので、コロニー全体を駆除する効果があります。
液体薬剤の使用方法
液体薬剤はシロアリの活動範囲に直接適用するため即効性があり、短期間でシロアリを駆除できます。
しかし、使用方法を誤ると効果が半減するため、以下の手順を正確に守ることが重要です。
- 被害箇所にドリルで穴を開ける
シロアリが侵入している木材や構造部分にドリルで穴を開けます。
この穴は、薬剤が内部に浸透するための通路となります。 - 液体薬剤を注入する
ドリルで開けた穴に専用の注入器を使って液体薬剤を注入します。
薬剤がシロアリのトンネルや巣に行き渡るよう、十分な量を注入します。 - 穴を塞ぐ
薬剤を注入した後はドリルで開けた穴をパテなどで塞ぎます。
これにより薬剤が流出するのを防ぎ、効果を持続させます。
ベイト剤の使用方法
ベイト剤はシロアリのコロニー全体を駆除するための方法として有効です。
シロアリが餌としてベイト剤を巣に持ち帰り、他のシロアリに分け与えることでコロニー全体に毒が行き渡ります。
- 被害箇所周辺にベイトステーションを設置する
シロアリが活動している箇所やその周辺にベイトステーションを設置します。
ステーションの配置は、シロアリの行動パターンや移動経路に基づいて慎重に決める必要があります。 - ベイト剤を入れる
ベイトステーションに専用のベイト剤を入れます。 - 定期的にベイト剤を補充する
ベイト剤の効果を持続させるためには定期的にステーションをチェックし、ベイト剤を補充する必要があります。シロアリが餌を食べ尽くしてしまうと効果がなくなるため、定期的な管理が重要です。
4. 定期的な監視とメンテナンス
駆除後も定期的にシロアリの再発を監視することが重要です。
再発を防ぐために、防蟻処理を施した木材の使用や、湿気対策を行います。
注意点
- 薬剤の使用には十分な注意が必要
薬剤の使用には十分な注意が必要です。
使用方法を誤ると、効果が発揮されないばかりか、人体に有害な影響を及ぼす可能性があります。
特に、家庭内で使用する場合は、子供やペットが触れないように注意が必要です。 - 自己流での駆除は効果が限定的
自己流での駆除は効果が限定的であることが多く、再発のリスクが高まります。
特に広範囲にわたる被害への対処には専門的な知識と技術が求められるため、プロの駆除業者に依頼することが推奨されます。
床下での作業の難しさと危険性
シロアリ駆除の多くは、床下で行われることが多いです。
しかし、床下での作業には次のような難しさと危険性が伴います。
- 作業スペースの狭さ
床下は通常、非常に狭いスペースであり、作業者が自由に動くことが困難です。
このため、駆除作業を効率的に行うためには専門的な技術と経験が必要です。 - 低酸素環境
床下は閉鎖的な空間であり、換気が不十分なため酸素濃度が低くなることがあります。
長時間の作業は、酸欠による健康リスクを伴います。 - 構造物の障害物
床下には配管や配線、基礎部分などの構造物が多く存在し、作業の妨げになります。
これらの障害物を避けながら駆除作業を行うことは、容易ではありません。 - 衛生リスク
床下は湿気が多く、カビや細菌が繁殖しやすい環境であるため、作業者は健康被害を受けるリスクがあります。
また、シロアリの糞や死骸も衛生上の問題を引き起こす可能性があります。
できれば自分たちで駆除したいって思ってたけど、こんなにも手間がかかるのね…。
床下でシロアリを見つけるだけでも一苦労だったから、冷静に考えてみると現実的じゃないわ。 どうしたものかしら?
業者に任せるべき理由
ここまでは自力での駆除方法をご紹介しましたが、基本的にシロアリ駆除は専門業者に任せることが推奨されます。その理由を以下に示します。
専門知識と技術
シロアリ駆除業者は、シロアリの生態や行動を熟知しており、効果的な駆除方法を選定することができます。
また、最新の駆除技術や薬剤を使用することで、確実な駆除を実現します。
特に広範囲にわたる被害や床下での作業においては、業者の専門知識と技術が不可欠です。
安全性の確保
薬剤の取り扱いや使用方法には専門的な知識が必要です。
その点、専門業者は適切な防護装備を使用し、環境や住民に対する安全対策を徹底することで薬剤の誤使用による健康被害を防ぐことができます。
また、床下での作業においても、ノウハウを活かして安全に配慮しながら作業を行います。
継続的なサポート
駆除後の再発防止策や定期的な点検を提供することで、長期的な安心を提供します。
業者による定期的なメンテナンスはシロアリの再発リスクを低減させ、建物の安全性を維持できるため、シロアリの再発が多い地域や古い建物においては、こうした継続的なサポートが必要になります。
経済的メリット
初期費用こそかかりますが、自己流の駆除に伴う無駄な費用や再発による追加費用を防ぐことができる事を考慮すると、専門業者による駆除は長期的に見ればかえって経済的であると言えるでしょう。
また、シロアリ被害が拡大する前に早期に対処することで、大規模な修繕費用を避けることができます。
シロアリ駆除の相場
ここでシロアリ駆除の相場をご紹介します。
具体的な費用は被害の範囲や種類、使用する薬剤や方法によって異なりますが、一般的なシロアリ駆除の相場を以下の通りになります。
駆除費用の内訳
- 調査費用
初回の調査費用は、通常5万から数十万万円程度です。調査の結果に基づいて、詳細な駆除計画が立てられます。 - 駆除作業費用
駆除作業の費用は、使用する薬剤や方法、作業の範囲によって異なりますが、普通1平方メートルあたり数千円から数万円程度が相場です。例えば、100平方メートルの家屋の場合、数十万円の費用がかかることが一般的です。 - 定期点検・メンテナンス費用
駆除後の定期点検やメンテナンス費用も考慮する必要があります。
これらの費用は、年に数回の点検とメンテナンスで数万円から十数万円程度が相場ですが、駆除費用に含まれているケースもあります。
具体的な例
小規模な駆除作業
被害が局部的で、小規模な駆除で済む場合、費用は数万円程度で収まることが多いです。例えば、床下の一部にシロアリの被害が見られるケースでは、液体薬剤やベイト剤を使用して部分的に駆除を行うことが一般的です。迅速な対応が、費用を抑えるための重要なポイントとなります。
中規模な駆除作業
家全体に被害が拡大している場合、費用は数十万円から100万円程度になることがあります。特に、床下や壁内部など広範囲にわたる駆除が必要な場合には、複数の薬剤や方法を組み合わせて対応することが求められます。専門業者による定期的な点検も、このレベルの駆除作業においては重要です。
大規模な駆除作業
非常に広範囲に被害が及んでいる場合や、大規模な建物全体を対象とする駆除作業では、費用が100万円を超えることがあります。特に、集合住宅や商業施設など、大規模な建物が該当するケースです。このような場合には、複数の専門業者による協力が必要となることもあります。
費用を抑えるためのポイント
高額になりがちなシロアリ駆除の費用を少しでも抑えるためには、いくつかのポイントを意識することが効果的です。
- 早期発見と迅速な対応:シロアリ被害を早期に発見し、迅速に対応することで、大規模な修繕を避けることができます。定期的な点検を行い、早期発見に努めることが費用を抑えるための基本です。
- 複数の業者に見積もりを依頼:複数の駆除業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、最適な業者を選ぶことができます。他社の見積もりを提示することで交渉の材料にもなり、法外な請求を防ぐことができます。
予兆と予防策
シロアリ被害の予兆
シロアリ被害の特徴として初期段階での発見の難しさが挙げられますが、被害を示唆する様々なサインに注意を払うことで被害を察知し、適切な対策を取ることが可能です。
兆候の代表的な例をいくつかご紹介します。
木材が空洞化している音がする
シロアリによる食害を受けて内部が空洞化した木材は、軽く叩くと特有の音がします。
- 確認方法:木槌やドライバーの柄で木材を軽く叩き、異常な反響音やポンポンと響く音がするか確認します。
- 原因:シロアリが木材を空洞化させ、音の反響具合が変化したため。
- 影響:建材としての強度が失われ、建物の一部が崩壊する可能性があります。
建物の周辺に蟻道が見られる
シロアリは泥のトンネル(蟻道)を作り、これを通じて地上に出ます。これは乾燥を防ぎ、外敵から身を守るためのものです。
- 蟻道の形状:蟻道は土や木屑を素材とし、凸凹した幅数mmから十数cm程度の構造物です。
- 発見場所:地面から基礎部分、床下の大引き、根太、床束などに多く見られます。
- 対策:専門業者に出張調査を依頼し、シロアリの種類や侵入ルートを特定してもらいましょう。
ドアや窓の建て付けが悪くなる
シロアリによる木材の食害で建物の構造が歪み、ドアや窓の開閉がスムーズでなくなることがあります。
- 異常の確認:ドアや窓が滑らかに開閉できず、引っかかりを覚える場合。
- 原因:空洞化した木材が変形することによる構造の歪みや、湿気を含んだ木材の膨張。
- 確認方法:ドアや窓の建て付けの異常に加え、床のたわみや沈み込みもチェックしましょう。
有翅虫が大量に発生する
有翅虫の群飛はシロアリの繁殖期に見られる現象で、シロアリの存在を示す証拠です。
- 発生時期:種によって異なりますが、春から初夏にかけての暖かく湿気の多い時期に多く見られます。
- 発生場所:建物の内部や周辺、特に照明の周りや窓の近くに集まります。
- 重要性:数匹程度なら他所から飛んできた可能性もありますが、大量発生している場合は近くに巣がある可能性が高いです。
予防策
早期発見も大切ですが、最も理想的なのはシロアリ被害を未然に防ぐことです。適切な注意を払い、対策を講じることで、取り返しのつかない事態を回避できます。
建物設計時の注意点
シロアリ被害を未然に防ぐためには、建物の設計段階から予防対策を講じることが重要です。
基礎部分のコンクリート打設
基礎部分に隙間があると、シロアリがそこから侵入するリスクが高まります。基礎と建物の接合部に注意を払い、隙間を作らないように丁寧に打設することが重要です。地面が露出していない「ベタ基礎」であればシロアリの侵入を防げます。逆に、大引きの乗っかる部分だけにコンクリートを敷く伝統的な「布基礎」は、シロアリにとって侵入しやすい構造です。
防蟻処理済み木材の使用
建築材として防蟻処理が施された木材を使用することで、シロアリの被害を予防できます。防虫処理済みの木材は薬剤が内部まで浸透しているため、シロアリが食害しにくくなります。特に床下や外壁部分、水回りの根太など、シロアリに食害されやすい箇所には防蟻処理済みの木材を使用しましょう。
住居内の湿気対策
シロアリの多くは湿気を好む習性があります。低い湿度を維持することはシロアリ対策に欠かせません。
換気の改善
住居内の換気を改善することで湿気を抑えることができますが、特に床下の換気は重要です。床下の換気口をしっかり確保し、空気の流れを保つことで湿気を取り除き、シロアリの繁殖を防ぎます。定期的に換気口の掃除を行い、通気性を保つことが大切です。
除湿機の使用
除湿機を使用することで室内の湿度を適切に保つことが可能です。特に梅雨時期や湿気の多い季節に、除湿機を使用して湿度を50%以下に保つようにしましょう。また、防湿シートを敷くとより効果的な湿気対策ができます。
相場を見る限り、どうしても用意できない金額でもないし、再発のリスクも考えると、専門家に徹底的に駆除してもらった方が良さそうね!
悩んでる間に被害が進行するのも嫌だから、すぐにでも業者に連絡してみるわ!
まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
様々な害虫駆除の中でも、シロアリの駆除は特に難易度が高く、自力での駆除は容易ではありません。
業者への依頼を躊躇われている方も、一度無料の調査をてみてはいかがでしょうか。
業者選びに迷われた際には、当サイトをぜひ参考にしてください!
コメント