アライグマは、その可愛らしい外見から人気のある動物ではあるものの、人に害をなす「害獣」という側面も持っています。
とくに害獣の類が「威嚇ポーズ」を取った際は、人に襲いかかる可能性もあるため注意が必要といえるでしょう。
本記事では、アライグマがもたらす害獣被害について詳しくご紹介します。
もしもアライグマなど害獣による何かしらの被害を受けている方(被害を危惧する方)は、本記事を参考に対処してください。
目次
アライグマの「威嚇ポーズ」には要注意!
アライグマは獰猛な性格をしているため、威嚇ポーズを取っているときはもちろん、普段からも接触には注意すべき動物といえます。
本章では、アライグマの獰猛性について詳しくご紹介します。
攻撃的な性格をしている
アライグマは、その見た目とは裏腹に非常に気性が荒く・攻撃的な性格をしています。
下手に接触を図ろうとすると人間にも襲い掛かる可能性があるため、注意が必要といえるでしょう。
繁殖期は要注意!
アライグマの繁殖期は日本では3~5月ごろといわれており、繁殖期のオスは気が立っていることが多いため、より注意が必要といえます。
この理由は「縄張り争いが起こるため」です。
また、繁殖期=メスのアライグマは出産の準備を始めるため、メスにも不用意に近づかない方が賢明といえるでしょう。
なお、繁殖期はオスとメスがペアを組んで交尾し、約60日の妊娠期間を経て6~8月頃に出産する流れとなります。
繁殖期は1年に1回きりではあるものの、繁殖力が強いことが特徴に挙げられます(1度に産む子どもの数は平均4匹で、最大で8匹まで産むこともある)。
出産した子どもも約1~2年で成熟するため、放置しておくほどどんどん繁殖していく可能性があるため、より被害が拡大してしまう恐れがあるでしょう。
威嚇時の鳴き声について
威嚇時または喧嘩時のアライグマは、歯をむき出しにしながら「ギューッギューッ」「シャーッ」と唸り声を発します。
鳴く機会が少ない動物である+通常時は「クックッ」「キュッキュッ」など小刻みに鳴くのが特徴のため、威嚇時のアライグマは素人でも判別しやすいといえるでしょう。
威嚇時=身の危険を感じたときであるため、とくにこのタイミングで不要に接触しようとするのは非常に危険です。
見た目の可愛らしさに惑わされず、極力距離を置きつつ、適切な対処を施していくことをおすすめします。
間違えやすい動物の鳴き声とは?
民家に棲みつく害獣にはさまざまな種類が存在し、それぞれで駆除・予防方法に違いがあります。
そのため「どの害獣が棲みついているのか?」を正確に把握することで、的確な対処を取れる可能性があるといえるでしょう。
アライグマによく似た動物(鳴き声)としては、たとえば「タヌキ」「ハクビシン」「イタチ」などが挙げられるでしょう。
とくに外見・鳴き声ともに勘違いしやすいのが「タヌキ」です。
アライグマと同じくあまり鳴かない動物であり、鳴いているときは威嚇時や喧嘩時であることが多いとされています。
タヌキは「キューン」「ヴー」「キャン」と鳴くことが多く、見た目も「顔にある黒模様がつながっていない」「足が長く・黒い」「尾に縞(リング状)の模様がない」といった違いが見られます。
ハクビシンも、外見を含め似てはいるものの「キーキー」「ギャアギャア」(威嚇・喧嘩時は「ウゥゥ」「キャアア」「ガゥ」といった声を出す)であり、見た目も「目の周りが黒くない」「胴長短足で、尾が胴体と同じくらい長い」「尾の縞模様がない」といった違いが挙げられます。
イタチは、見た目の違いはもちろん鳴き声も甲高い(大きい)ため、よく比べてみるとその違いは明確に判断できるといえるでしょう。
イタチも見た目も可愛らしさに反して狂暴な性格をしているため、むやみに近づかない方がよいといえます。
アライグマを放置した場合の影響について
アライグマを放置することによる影響としては、主に以下が挙げられます。
- 人やペットへの健康被害
- お住いの建物への被害
- 農作物を荒らされる被害 など
野生の生き物は、身体にさまざまな病原菌・寄生虫が付着している可能性が高いとされています。
そのため、アライグマも下手に触れる(または引っかかれる・噛まれる)ことで、人間の健康面に大きな影響を与える可能性があるでしょう。
また、アライグマ回虫症や狂犬病といったウイルスも有していることから、接触はできる限り避けるべきといえます。
加えて、アライグマは「溜め糞」(同じ場所に糞尿をする)習性があるため、それが積もり積もって悪臭・健康被害・建物への被害になり得るかもしれません。
あまりに被害が深刻化すると建物が倒壊する可能性もあるため、できる限り早めの対処が必要です。
農作物の被害も農家にとっては由々しき事態であり、アライグマを放置することは人間にとって多大な悪影響をおよぼす可能性が高いといえるでしょう。
アライグマはどのように対処すべき?
アライグマは「鳥獣保護法による無許可での捕獲や駆除の制限」「外来生物法による扱い方の規制」などから、素人が対処することは難しいといえます。
違反すると処罰・罰金の対象となり得るため注意が必要です。
上記のことから、素人ができることは「追い出し」くらいであり、追い出しであれば市販の忌避剤や超音波発生装置などを使えばある程度の効果は見込めるかもしれません。
ただし、一度は警戒して逃げ出したものの、いずれ匂いや音などに慣れて戻ってくる(被害が再発する)可能性が高いため、自身ができることはあくまで一時しのぎ程度であると認識しておくべきです。
アライグマなど害獣の侵入・被害が気になる方は、早期に害獣駆除の専門業者に相談すべきでしょう。
専門業者であれば、家屋・敷地内に潜む害獣の駆除はもちろん、徹底した再発防止までおこなってくれます。
アフターフォローが充実している業者であれば、万が一再発した場合にも安心できるでしょう。
一般的には、相談・現地調査・見積もりまでは無料で対応してくれる業者も多い+不慣れな方ができることには限界があるため、被害が気になる方は早めに専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
アライグマを含むさまざまな野生動物は、わかりやすく威嚇のポーズを出すケースもあります。
「野生の動物が威嚇しているとき=動物にとっては生死をかけた行動」であるため、見た目が可愛らしいからと油断していると後々取り返しのつかない事態に陥る可能性もあるでしょう。
もしも「生き物の侵入を感じる」または「家屋に棲みついている」と感じた場合は、市販の対策グッズを用いて自身でできる限りの対処を施しつつ、できるだけ早めに害獣駆除の専門業者に相談すべきといえます。
放置するほどに被害は拡大するため、油断しないよう注意しておきましょう。
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