シロアリの被害と対策とは?初期症状と対策を徹底解説

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皆さんはシロアリの被害についてご存知ですか?全国各地に生息しているシロアリは放置してしまうと様々な被害を引き起こす可能性がある恐ろしい害虫です。今回はそんなシロアリに注目し、被害の現状とシロアリの対策について解説していきます。

シロアリはどんな生き物?シロアリの生態とは

始めに、シロアリとは一体どういう生き物なのかについて簡単に解説していきましょう。

シロアリは日本全国に生息する在来種であり、1年中活動する害虫の一種です。

現在日本には22種類のシロアリが生息していますがその中でも私達の生活圏に悪影響を及ぼすシロアリは5種類だけであり、その中でも以下の2種類に絞られます。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは日本での被害報告の件数が最も多いシロアリです。4月から5月が最も活動的になるシロアリであり、雨上がりの湿度が高い日を好みます。

ヤマトシロアリは湿った木材や段ボールを好んで住み着き、食い荒らした場所にそのまま巣を作るという習性があります。

その為、ヤマトシロアリが家屋に住み着いた場合は床下や水回りが多いようです。

ハネアリの時点で見分けるポイントとして体の色が黒色という特徴があります。

イエシロアリ

イエシロアリはヤマトシロアリより少し体が大きいのが特徴のシロアリです。

最も活動的になる時期は6月から7月であり、水を運ぶ能力に長けている為、乾材であっても湿らせてしまうので被害の範囲はヤマトシロアリよりも広範囲に及びます。

地中や天井裏、壁中に固定巣を作り、巣が発展すると分巣を作ると言われています。

ハネアリの時点で見分けるポイントとして体の色が茶褐色という特徴があります。

シロアリの被害とは?

それではシロアリの被害を見極めるにはどういった点に注目すれば良いのでしょうか?

シロアリの被害には初期症状があり、できるだけ早く被害に気づく事が大切です。

シロアリの初期症状として以下の点が挙げられます。

扉の立て付けが悪くなる

扉を開け閉めした際に扉が枠に擦れたり、扉が閉まらなくなったりするのもシロアリ被害の初期症状に当たります。

ただしこの症状は必ずしもシロアリの被害が原因とは言えない為、ネジを調節するなどして別の原因がないかを確認しましょう。

床が軋む

シロアリの被害に遭っている場合、基礎の木材が薄くなる、隙間ができるなどの症状が現れます。室内を歩いた際に床がきしんだり柔らかくなったように感じたらシロアリの被害に遭っている可能性が考えられます。

壁や柱を叩いた際に空洞音がする

シロアリ被害が疑われる時は壁を叩く事で確認できます。

本来壁や柱を叩くと重い音がしますがシロアリ被害に遭っている場合、ポコポコといった軽い音がするのです。

他の壁と比べて軽い音がするといった症状が見られる場合はシロアリ被害の可能性があります。

羽アリが見つかる

羽アリは繁殖を行うシロアリが羽を持った姿です。

春から夏にかけて出没する為、この時期に羽アリを見かけたらシロアリが繁殖活動を行っている可能性があります。

床下や外壁などに蟻道がある

以上の状態が見られる場合、早めに専門業者に相談するなどして対策をとりましょう。

シロアリの被害を放置してしまうと建物の基礎となっている柱の木材などが食害されます。

そうすると耐震性が弱まってしまう為、地震などで倒壊する可能性が高まってしまうのです。シロアリの食害スピードは非常に早い為、1年程度で家屋を維持する重要な構造材の耐震性を失ってしまう場合があります。

シロアリは人間に有害なのか?

シロアリが家屋に悪影響をもたらす事は有名ですが、それでは人体への影響はあるのか気になった方もいるのではないでしょうか?

シロアリは人体に有害な毒を持っていない為、直接的な影響はありません。

しかし人間に噛みつく場合もあり、噛まれると痛みが発生します。

また人によっては殺虫剤などでアレルギー反応を起こす事もあるので注意が必要です。

シロアリ対策

それではいよいよシロアリの対策についての解説です。

シロアリは予防対策がとても重要であり、また被害にいち早く気づくことも大切です。

シロアリの予防策として以下の4点が挙げられます。

シロアリ予防対策

家の基礎周りへの風通しや日当たりを良くする

家の基礎周りの風通しを良くしたり、日当たりを良くする事もシロアリ対策として有効です。換気口や通気口の周りに植木や物置を設置している場合は可能であれば撤去し、基礎周りの日当たりを良くしましょう。

餌となる木材を家の周りに置かない

シロアリの予防対策として一番重要になるのがシロアリの餌となりえる木材や段ボールなどを家の周りに置かない事が挙げられます。

シロアリは餌となるものが豊富な場所を見つけると仲間に知らせる為、いつの間にか大量のシロアリが住み着いてしまう可能性があるのです。

雨漏りした箇所はなるべく早く修理する

雨漏りした箇所を早めに修理する事もシロアリ対策に繋がります。

雨漏りした箇所を放置してしまうと木材が腐ってしまうため、シロアリが好む環境を作ってしまうのです。

その為、雨漏りを発見した際には雨漏り箇所を特定し、修理する事が大切です。

シロアリ用の防除剤や木材防腐剤を散布し、シロアリに近寄らせない

シロアリ対策として市販のシロアリ防除剤を撒くのも有効な手段です。

この時重要になるのがシロアリが発生しそうな箇所を見極めて、薬剤を適切な方法で散布することです。無計画に散布してしまうとシロアリは別の場所に逃げ込んでしまうので注意しましょう。

また市販のものは効果が短いものが多いため、事前に効果の期間を確認しこまめに散布しましょう。

専門業者に依頼してみる

またシロアリがすでに発生してしまった場合や、個人での対策に限界がある場合は専門業者に依頼するのも有効な手段です。

専門業者であれば本格的な対策を行える環境が揃っている為、個人では難しい床下の奥などの予防策も可能になります。

続いて専門業者はどう選べば良いか分からないので不安という方に向けてのポイントについて解説していきます。

シロアリ対策協会に加盟している

日本シロアリ対策協会とは、シロアリ駆除の正しい方法や手順を定めた施工基準を策定しおり、協会に加盟している業者であれば必ずシロアリ対策協会の定めた基準を守って施工を行います。

その為、シロアリの業者を選ぶ基準として、シロアリ対策協会に加盟しているかどうかは重要になります。

シロアリ防除施工士の資格を持っている業者に依頼する

シロアリ防除施工士とは上記のシロアリ対策協会が認定する資格です。

この資格はシロアリに関しての正しい知識や技術を保持しているかどうかの証明であり、業者に依頼する際にはこの資格保持者に対応してもらえるかどうかを確認するようにしましょう。

作業内容や点検について丁寧な説明がある

業者選びの基準として作業内容や点検の丁寧な説明は非常に重要になります。

電話などで相談した際にしっかりとした業者であればシロアリの知識やシロアリ駆除の手順などについて深い知識を持っている為、質問した際にも納得の行く回答をもらうことができます。

また住宅や被害状況などからリスクや施工手段について的確な判断ができる為安心して任せる事ができます。

追加料金が発生しないと明言している

シロアリ業者を選ぶ際には追加料金が発生しないかどうかの確認も重要です。

ホームページなどで確認した時の値段が安かったとしても追加料金が後から発生してしまった場合、総額が一気に膨れ上がってしまう可能性があるのです。

追加料金が発生しやすいポイントとして以下の箇所を確認するようにしましょう。

木部処理

土間処理(スラブ処理)

出張費用や駐車料金

保証内容が充実している

シロアリ業者を選ぶ基準として保証内容の確認も重要です。

シロアリ駆除における保証は施工保証と修理保証の二種類があり、この保証が適用される条件や条件金額は会社によって異なります。

保証を選ぶ条件として施工保証は無料対応可能な業者を選び、修理保証は上限金額が高いものを選ぶようにしましょう。

まとめ

シロアリの対策についての解説、いかがでしたでしょうか?

シロアリの被害は早く気付き、早急の対策が重要になります。家屋の違和感を放置せず、早めの対策を行うようにしましょう。

害獣駆除ガイドではシロアリを始め様々な害獣や害虫についての対策を解説しています。是非一度他の記事も読んでみてください。

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